今回は超お久しぶりの日常会です。久しぶりに出る人が数人います。
次回で準備、その次から調印式編に入っていきます!もしかしたら次が調印式になるかもしれません。よろしくお願いします。では、どうぞ!
「やあやあ、おはよう」
ナツさんからモモトークが来る。いつぶりだろう、使うのは。
「今日は放課後にここの店に行くから準備しておくように」
「了解です」
...さて、困った。この時間は暇だ。
何をしようか...と思い、水たまりに反射した顔を見ると一瞬だけヘイローが起動し、ノイズが現れて消えた。
そして、ある言葉が再生される。
「最終的に調印式を襲撃する予定です、これは前哨戦に過ぎません。聖園ミカを使い潰すのです」
「...っ!?何で奴が!」
ベアトリーチェの声が聞こえる。調印式を襲撃する予定...そうだ。あそこでの記憶。
確かあそこには大量の巡航ミサイルがあったはず。
「...阻止しないと」
何がなんとしても阻止する。己の命を使い潰しても。
それが、僕に残された唯一の贖罪の方法なのだから。
「...シン君」
あの日以降私は彼に会っていない。おそらく面会を希望すれば会えるのだろうが、私はおそらく彼に会う資格なんてないだろう。
彼の落ち込んだ様子を見るに、きっと私に失望したのだろう。
「ああ、私の...希望、だったのにな。」
"聖園ミカの騎士"という綽名に私は独占欲が満たされると同時に、愛欲が生まれていたのだろう。
「...また会えるように、今は反省しなきゃな」
「ミカさん」
ナギちゃんの声がする。
「調子はどうですか?」
「うん、悪くはないよ。そこまで気になることもないし」
「...そうですか。良かったです。さて、一つお願いがあるのです」
お願い?珍しいものだね。あれ以来もうお願いなんてすることはなかったと、そう思ってた。
「んー?何かな?」
「シンさんを探してください」
「...え?」
探す?何のために?だって、彼は今療養中のはずだよね?
「シンさんが失踪しました...自罰的な言動や希死念慮等があったためかなり危険な状態であると思われます」
「え?え?え?え?」
わけがわからないよ。なんで?なんでいなくなるの?君も私のところからいなくなるの?
「...ミカさんが出て来れば彼は必ず現れるはずです。どうか、どうか力を貸してください」
探さないと。死んじゃいや、死んじゃいや、死んじゃいや、死んじゃいや、死んじゃいや。
「わかった、私のできることなら何でもする」
「本当ですか!」
ナギちゃんは安堵したみたい。よかった。
待っててね。必ず、君を見つけ出して見せるから。
「...破ッ」
廃墟の中で体のあちこちに力を籠める。しかし、ヘイローは一向に現れない。
「なんでだ...なんでなんだよ!なんでヘイローが起動しない!なんで風の力が使えない!あの力がなければ、対策ができないんだよ...!」
焦る。なぜ起動しないのだろう。なぜあの時の自分はヘイローの切り替えが難なくできていたのだろう。
「...あらゆることを試すしかない、か」
まずは...自分の体に危険を与えてみよう。幸いにして馬鹿みたいに銃を撃ってくれる不良はそこら中にいる。
やってみるしかない。目立たないよう、外れに向かおう。
「なんだこいつ!?馬鹿みたいに突っ込んできやがる!」
あたりの奴らは狙いをよく定めないで撃ってきやがる。ちょうどいい。
これで命の危険を感じたらなおよい。
「一」
キヴォトス人の体が頑丈なのは周知の事実。よって、腹部など急所に刃をたたきつけ、ショックで気絶させる作戦をとることとする。
「...もっと実力があるものと思っていたが、失望した」
「なめるな...!」
狙撃手の弾がこちらへ向かってくる。良い。
「...う゛っ」
鈍い痛みを感じる。《血は流れない。》
試しに風の流れを意識し敵のほうへ手を向ける。
「きゅ、急に風が...!」
「やばいぞこいつ、撤退だ!」
...逃げたか、まあいいだろう。実験は成功だ。
そう思った矢先、ヘイローは消える。
「...危険が去ったと判断した瞬間、消えると。面白い」
その時、ピロンと携帯がなる。
『今どこにいるの?』
ミカ様からだ。連絡先は交換していなかったはずだが...先生が権限を使って連邦生徒会から連絡先を出したか。ミカ様を使って戻そう、という感じだろう。
...心苦しいが、己の贖罪を...果たさねば。
『申し訳ございません。僕は僕の罪を償わねばなりません。全て償い、ミカ様に会える資格が備わった時にお会いしとうございます』
それだけ送って電源を切る。
もう、後戻りはできない。
「あ、ああ...なんで、なんでなんでなんでなんでなんで!なんで戻ってきてくれないの!」
「...ダメだったのですね」
あのあとナギちゃんからもらったシン君のモモトークにメッセージを送った。だけど、帰ってきたのは拒絶のメッセージだった。
「...これは、これはいけませんね」
ナギちゃんがメッセージを見る。
「なんとしても連れ戻して、私たちが管理してあげなければいけません。そう思いませんか、ミカさん?」
もちろんのこと。彼は私のもの。ナギちゃんにもちょっと分けてあげよう。
「...うん、じゃあ。あらゆる手を使ってでも見つけよっか?」
「やあやあ、遅かったじゃないか?」
「申し訳ありません、少々立て込んでしまい。行きましょうか」
しまった。不良たちを倒していたらこんな時間になってしまったようだ。
「今日は趣向を変えてケーキショップへ行くわよ!」
「シフォンケーキがとても美味しいらしいので楽しみです!」
彼女らは純粋にこの生活を楽しんでいる。隠れ家に過ぎないと思っている僕とは違って。
「ほら、行くわよ?」
そう言って僕たちは入店する。
「すみません、注文お願いします。チョコミントケーキを一つとレモネードを...カズサちゃんは何に?」
アイリさんはどうやらいつもチョコミントを頼んでいるようで、カズサさんに呆れられている。
「まーたチョコミントなのね...まあいいや、私はこのチョコレートケーキと紅茶を」
「私は...苺ケーキにジュースで」
ヨシミさんはどうやら見た目相応の「今なんか失礼なこと考えたでしょ」...これ以上はやめよう。
「はいナツ、何にするのさ」
「私は思うんだ。このような場で一番重要なのは統一性でも整合性でも」
「いいから早く選びなさいな」
カズサさんからツッコミを喰らって不満そうだが「ショートケーキと牛乳を」となんともなく頼んだ。
「さて、シン。君は何に?」
「...何も考えてませんでした」
どうしよう。
「とりあえずじゃあチョコレートケーキとレモネードにしておいたら?」
カズサさんはメニューを出して教えてくれる。
「じゃあそれで、お願いします」
しばらくすると注文した料理が出てくる。
こんな日が続けばいいのに、と一瞬だけ思ってしまった。
ご閲読いただきありがとうございました!
ティーパーティーは狂いました。シン君もおかしくなりました。彼はいつミカに会えるのでしょうね。
前回の投稿後から3名もの方に評価をいただき、無事評価バーに色がつきました!本当にありがとうございます!
赤色になるよう目指して頑張っていきますので、お付き合いただければ幸いでございます!
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次回は土曜日あたりに投稿予定です!頑張ります。