偶然と奇跡の終着点へ   作:烈風一一

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こんにちは、烈風一一でございます。
まず、投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
部屋にGが出て、対策しまくってたら日が暮れてました。
投稿時間は止めるので許して...
今回はエデン条約編の見せ場です。まあまあカットしているところもあるかもしれませんが、お許しください。
それでは、どうぞ!



風が止まった、風車が止まった、吹子が止まった

「緊急事態です!古聖堂が、正体不明の爆発によって火に包まれました!」

嘘、だよね?なんで?何で、また?

「なんで、シン君が傷ついてるの...?」

お腹に刀が刺さってた。ミサイルを止めようとしてた。左手が撃たれてた。

なんで、シン君ばっかり...?

「お願い...どうか、無事でいて。」

 

静寂の中から目を覚ます。

「左手が打たれた...迎撃には失敗。なんてザマだ...」

腹に刺さった刀を抜く。そこで、気づく。

「...痛覚が無効化されてる。ってことは」

右手を出す。風は出ない。

治せってことか。だが、無理だ。戦わねば。

刀を杖代わりにして立ち上がる。

「しぶといものだな。てっきりもう死んだと思っていたのだが」

銃を構えた錠前サオリが目の前に居た。

「よお、地獄から戻ってきてやったぞ、錠前サオリ」

「化け物め...」

化け物。化け物で結構。あの二人からの扱いに比べちゃましだ。

「さて...やろうか。殺し合いを」

刀を構える。開いた風穴からは血が流れ出る。

「いざ...参る!」

「来い。最も、左手が損傷してヘイローのないお前が勝てるわけがないが。」

死闘が始まった。

サオリの放つ十段は正確にシンに命中する。しかし、心臓には当たらない。近接戦に持ち込み、刀で銃を破壊しようとする。

「なかなかのものだな...だが、ヘイローのないお前には何もできない!肉体には限界があるのだろう?」

「ハッ、死んだらそれはその時さ...それより。お前は何のために戦っているんだ?どうせあのお姫さんはベアトリーチェに処刑されるだろ」

「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!マダムは私に約束してくれたのだ!」

攻撃が激しくなる。いいぞ、そのまま我を忘れろ。

暴力的になった相手は、一番対処しやすい。

サオリは突撃してくる。しかし、蹴りを入れてからの回避を。そして。

「追い詰めたぞ...錠前!」

ついに刀を奴に突きつけることに成功した。

「...降伏しろ。命までは取らない」

「断る...任務の失敗は、姫の死につながる。」

「どのみち任務は失敗」

閃光、衝撃。

腰のあたりに鈍い痛み。お腹から肉が飛び散る。

「...またか!」

脊髄が損傷。

上手く咳ができない。上手く四肢が動かない。

「...痛覚遮断。いい度胸じゃねえか...なあ、槌永ヒヨリ!」

対物スナイパーライフルを構えたアリウス生、ヒヨリがこちらに反応する。

あいつもかなり厄介だが、戦闘要員で一番面倒な奴がまだ出てきていない。

あいつはどこに隠れているんだ。

「ミサキならいない...奴は別の対応へ向かっている」

そうかそうか、それなら。

「好都合だ...!」

まずヒヨリを人質に取る。サオリは身内に甘い。

そう思い、走り出そうとする...が。

「...なんで、なんでだ!」

ゾンビより少し早い程度の速度しか出ない。

「...脊髄損傷のせいか!」

脊髄を損傷すると手足に麻痺が残る。

ならば銃を...ない。

そうだ、あの時投げ捨てたんだった。

「...マダムからの命令だ。お前は処理させてもらう」

 

「...い、先生、先生!起きてください!」

声がする。なにがあったんだっけ。

ああ、そうだ。エデン条約の締結式で、古聖堂にいて。風の音がして。風が止まって。何があったか確認しようと外に出ようとして、吹っ飛ばされて。

「...!」

そうだ、そうだ。こんなところで寝ている場合じゃない。

「...アロナ、私は何分くらい寝ていた?」

「先生...!少しだけです、怪我などしていませんか...?」

両腕、足、頭よし。うん、5体満足。

「ああ、大丈夫さ。行こうか」

「先生!」

大きめの古めかしい鞄を持ったシスター、ヒナタが駆け寄ってくる。

「ご無事ですか!?」

「ああ、五体満足さ..みんなは?」

「ナギサ様もサクラコ様も気絶されているだけで軽傷です、現在救護騎士団への搬送を!」

よかった。みんな、助かったみたいだ。

「...ですが。謎の生徒集団が武力攻撃。今上原さんが戦闘を...」

「シンが!?」

なんで、なんでなんだ。

なんで君がここに。なんで戦ったんだ。

「今動かせる生徒はどのくらい!?」

「そ、それが...救護活動に大半を割かれているため、ほぼ戦力は...」

...使いどきか。

「わかった、行ってみる。ありがとう、気をつけてね!」

全力で、走る、走る、走る。

急げ。生徒のために。

 

熱波、爆発。

巡航ミサイル...?誰が、何のため...?

「...まだ生きてるんですね、く、苦しそうですね...やっぱり生きるのって苦しいことなんですね...」

対物ライフルを構えた生徒を発見。おそらく実行犯の一員だろう。

「...そう、あなたが」

まだ動けないほどではない。愛銃を命中させる。

周りの幽霊のような何かも殲滅し、ガスマスクをつけた生徒たちもねじ伏せていく。

「倒しても倒しても終わらない...!」

疲れているのに。今日が最後の仕事だったはずなのに。

そう思いながら、緑髪の少女の体に重心を押し当てて乱射。気絶させる。

 

「...貴様が先生だな」

低い声がする。アリウス分校...錠前サオリ、アズサから聞いた通りだ。

「ああ、私が先生だよ。君が...錠前サオリさんで合ってるかな?」

「いかにも。私は錠前サオリ...さて、先生。トリニティの重要人物は軒並み無力化された。あとはあなただけだ。」

「...シンはどうしたの」

「なぜあいつのことをあなたが気にするんだ?」

そう言いながら脇を刺す。体を無理に動かそうとして、麻痺のせいで動けない。

「まあいい...我々は通功の古聖堂でエデン条約に調印した。これからはアリウス分校が新しいETO...エデン条約機構、だ。」

「何だって...!?」

「これは本来私たちの行使すべき力、だがトリニティが裏切った。ゲヘナは理解できない。ならば両方とも地上から消し去るのが筋、だろう?この条約の戒律、その守護者たちと共に。」

「世界は私たちの恨みを知ることとなる...第一回公会議以来の、数百年にわたる恨みを!」

おかしい。

学園とは、生徒に憎悪を植え付ける場所ではない。

「...だが、先に貴様らを処理しておこう、先生および上原シン。お前らは邪魔だからな...これからの未来において。」

カツ、カツ、カツ。

軍靴の音がする。

「ヒナ、来ちゃだめだ!」

同時に銃声が鳴り響く。

「...まずは一人。」

シンは数十発の弾丸を撃ち込まれた。

だが、一瞬だけヘイローがついた。そして消えた。

「次は、シャーレの先生。貴様だ」

「ああああああああああぁあああああ!」

サオリにむけて銃を乱射する。しかし。

軽い銃声がする。そして、先生の脇腹に命中する。

ヒナは、その光景がスローモーションのように見えた。




ご閲読ありがとうございました。
さあ大変だ。シンくんは生きてるのかな?
もちろんミカがそんなことを許すわけもなく。でも今は外に出られない。
どうするんだろうね。
前回の更新の際感想とお気に入り登録くださった方、ありがとうございました!大変モチベーションになりました。
もしよければ、感想、お気に入り登録、評価よろしくお願いします!
次回の更新は未定です。よろしくお願いします。

次何書く?

  • ヤンデレになっちゃったミカ様(R-18)
  • ヤンデレミカ(健全)
  • 本編を書け
  • もしもシンが調印式で死んだら
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