毎日投稿二日目です。結構眠い。
思ったより描写が長くなったのですが、次回かその次でエデン条約編三章は終わるかも?です。
それでは本編どうぞ!
「...また来たか、アズサ。」
「今度こそ決着をつけよう」
錠前サオリ。私の家族だった人。世界を壊そうとする人。
私が、止めなければならない。
「お前に勝算があるとでも?」
「...あきらめなければ、ある」
戒野ミサキ。槌永ヒヨリ。秤アツコ。三人とも、私の大事な家族だった人。
今は、敵。
「お前が私に勝てるわけがない。お前の戦術はすべて私が教えたものだろう」
「...来い!」
ゲリラ戦以外では勝ち目がない。まずは用意した建物に誘い込む。
あらゆるタイプのブービートラップは仕掛けてある。かかってこい。
「また逃げるか...追うぞ!」
今のサオリは頭に血が上っている。おそらくゲリラ戦は効果的だろう。
「...覚悟を固めろ。お前は、家族だった人たちを殺すんだ。」
まずは廃ビルに入る。一本道だが、入口のトラップは窓を破れば回避できるようにしている。
大柄なサオリはここから入ってこれないはず。
「建物に逃げ込んだか...」
爆発音がする。
「やったか!?」
しかし、ドアに置いていたグレネードはすべて破壊されている。
「お前ならそうすると思ったよ、私の教え通りだ」
「まだだ!」
バックドアは常に仕掛けておく。
これも、サオリから学んだこと。
「...なかなかやるな」
服の端々に汚れがついた程度か。
「行くぞ、今度はこちらの番だ」
ミサキのロケットランチャーが飛んでくる。建物ごと崩す気か。
「そのような危なっかしい戦い方は身を滅ぼす...!」
引きながらも銃撃を加える。撤退ではなく、戦略的後退をせねばならない。これもサオリから。
「また隠れたか...何度でも殺してやろう」
「そんな軽口を叩けるのも今のうち。」
ここ一帯からどこに行こうとトラップとIEDが地獄のように張り巡らされている。
あたれば一巻の終わり。さあ、どうする?
「...ここは」
「やあ、先生。君と会うのは...多分、2回目か3回目だろう」
「そうだね。久しぶり、セイア」
トリニティの一般的な部屋を再現した空間。しかし、現実性は一歳ない。
外は夜の闇が姿を表している。
「...本来なら、君をここに呼ぶ必要はなかったんだ。しかし、もはや物語は大きく変わったんだ。」
セイアの向いた方を見る。鎖で何十にも巻かれ、十字架にかけられている。
「これはおそらく彼の今の精神状態を表している。しかも、だ。この鎖は彼本人が望んでかけたものである可能性が高い」
「鎖に近づいてよく見給え。"責任"だとか"罪"だとか書いてあるだろう?」
「...本当だ。しかも、一度だけ見た彼の字。」
「そして、これを壊せるのは君しかいない。どうか...この鎖を外すのを手伝ってくれないかい?」
「ああ、任せて...とは言っても、どうすればいいんだい?」
「まず、覚悟を決めるんだ。悪意の奔流に飲まれないという覚悟を、一歳折れないという覚悟を。」
どういうことだろうか。そこまでしなければならない何かがあるのか?
「...うん、覚悟はできてる。」
「よし。そしたら、この鎖に触るんだ。」
セイアのいう通り鎖を触る。
...なんだ、これは。意識が失われていく。
いや、違う。どこか違う場所へ...
「君が彼の心に何かぶつけられることを願っているよ」
『...だからって、おろすお金もないじゃない!』
『だったら産むしかねえだろ!産んだ後に金蔓にするなりどっかに流すなり売るなり、好きにすりゃいい』
『...ええ、わかったわ。それしかないのなら』
なんだ、この光景は。
この大人たちは、誰だ。
「...大人なら、責任くらい!」
言い終わる前に、またどこかへ。
『うるせえ!おい、これを黙らせろ!』
子供が泣いている。よくある子育ての光景だ。
『しょうがないじゃない!なかなか泣き止まないのよ!』
『だったら首を絞めれば気絶して泣かなくなるだろ!』
父親と思われる方が首を絞める。赤ん坊は泣き止む...いや、気絶する。
「...なんて、ことを」
あり得ない。これでも大人か、これでも親か。
しかしまた場面が切り替わる。
『やったわ、妊娠したわよ!』
『よかったな!これで念願の子供が!』
『あ、あの...子供なら、僕が...』
『あ?うるせえよ、お前如き子供じゃねえ。ただの奴隷だ』
「...異常だ。狂っている。なんで、なんでこの人たちは責任を...!」
また場面が変わる。知っている顔が、二人。
「...あなたも、敵ですか」
「初めまして、シンさん。」
「おっしゃる通り、僕は上原シンですよ。ですが、これから死ぬ人間に何の用ですか?」
「私たちを助けて欲しいんです」
「却下」
即答している。それに、"これから死ぬ人間"って。
「あなたには希望の光となる可能性が、私たちの世界を救う可能性が」
「どうせ可能性。みんな見捨てる。そうでしょう」
「...いいえ、私は捨てません。その証拠に、あなたに武器を差し上げます。」
話しかけた女性-連邦生徒会長は、シンに刀を渡す。
「もしあなたが私を裏切った、と思えばその刀で私を殺してくださっても構いませんよ。」
「...なるほど。」
刀を受け取る。
「...一旦、1週間だけです。受け入れましょう」
「わあ、ありがとうございます...!」
「...先生、久しぶりですね」
後ろからシンの声がする。
「...シン。帰ろう、みんな心配している」
「先生、あなたは生きているのですか。
「...ああ、君のおかげだ」」
「よかった...!」
重荷が去った、と言った様子。
「...では、僕はおとなしくさよならできますね。」
「ダメだ!」
シンを引き留める。当然だ。
彼の意識を取り戻しにきたからだ。
「...何を?」
「だって、まだ君が助かっていないじゃないか」
「綺麗事はいいんですよ。僕はこの世界において遺物ですから」
「...それに、私は思ったんだ。君に世界をまだ見てほしい。君に好きなものを見つけて欲しい。
「...僕の全てを見ました?」
「いや、最後までは」
「...なら、いいです。何にせよ、僕はここで」
「嘘をついたら私を撃ってもいいよ」
拳銃を手渡す。先生でいる間に使うことはないと思っていたのだが。
「...会長の真似事ですか?」
「いや、本心さ。それに...苦しんでいる子供がいれば、それを助けるのが先生の仕事だから」
「...」
何か遠い目をしている。しかし、考えてくれていることは感じる。.
「... わかった。あんたを信じます」
「反撃と行こうじゃないか」
鎖が一つ割れる音がする。"責任"と書かれていたものだ。
「じゃあ、行こうか。」
「ああ、行きましょう、先生。」
「...随分手こずらせてこれたじゃないか。」
負けた。完膚なきまでに。
トラップはほぼ解除され、IEDはもうない。
「...楽しかったか?トリニティのお友達ごっこは」
だから、この手にかける。
「...やめろ、これだけは」
ペロロ博士のぬいぐるみを抱える。
「貸せ」
サオリは強奪する。私は逃げる。
10。9。8。
サオリは人形を観察している。
7。6。5。
サオリは違和感に気づいた。
3.2.1。
投げ捨てて姫に多いかぶさろうとしているが、もう遅い。
爆音、閃光。
私は急いでその場を離脱した。
「..っ」
泣くな。お前は家族だった人を殺した。
「...ごめんっ、ごめん、みんな...!」
お前は友を裏切った。孤独を選んだんだ。
だから、止まってくれ、涙よ。
読んでいただきありがとうございました!
過去が段々明かされていきます。そして、責任から解き放たれました。
三章ではいろいろ書きましたが、四章が本番なので頑張ります。
次回の投稿は...眠気に耐えられれば明日です。頑張ります。
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