偶然と奇跡の終着点へ   作:烈風一一

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こんにちは、烈風一一で御座います。
自分が投稿したものを読み返すと誤字が多く、修正していたら書き始めるのがとても遅くなりました。
そろそろハッピーエンドへの道標を作っていきたいです!よろしくお願いします。
では本編どうぞ!


別の終着点

「なに、相手は手負いです!少し小突けば...」

「連邦生徒会の権限によりあなたたちを内乱の罪で拘束することだってできるのですよ」

連邦生徒会時代の手帳を出す。久しぶりに使うものだが、顔と名前のところは劣化していない。

「これでも元連邦生徒会の行政官ですので。此処に来た当初の目的はエデン条約の成立です。そして今の目的は、ミカ様とナギサ様、セイア様を守ること」

「...貴方たちはその両方の目的に反してるんですよ。大人しくしているうちに消えてください」

此処まで怒りを感じているのは久しぶりだ。左手と刀があれば斬りかかっていたのではないかと思えるほどに。

「お願いだから、まず暴力はやめてほしい。」

「...か、帰ろう。あの二人の表情、完全にまずいって...それに、連邦生徒会まで...」

「...ああ、そうだな。一旦退こう」

乱入者どもは去っていく。当然の報い。

「せ、先生...それと、この前の人...」

「コハルさん、ありがとうございました。ミカ様を守ろうとしてくださって。貴方の勇気に私たちも助けられました」

「さすが正義実現委員会のエリートだね、かっこよかったよ」

「二人とも...!」

コハルさんがいてくれて助かった。あの人がいてくれなかったら、今頃ミカ様はどうなっていたことか。

「ミカ様、ご無事でしょうか?」

「シン君...お化けじゃ、ないよね?」

ミカ様にも心配をかけてしまった。本来ならミカ様の心を支えるべきだったのに。

「ええ、正真正銘本物の上原シンでございます」

「...よかった、本当に良かった...!死んじゃったとか、自殺したとか、そんな話ばっかり聞いて、もう...!」

「ご心配をおかけしてしまい、本当に申し訳ございません。もうこのような無茶はしませんので、どうか身勝手だった己をお許しください」

「許さないわけないじゃん...だって、みんなを守ってくれたんでしょ?それに...悪いのはシン君じゃないから。だから、私は貴方を許すよ。今まで私にしてきた罪全てを。」

「...ミカ、様」

ああ、いけない。涙が出てくる。

泣く資格なんてとうになくしたはずなのに。

「シン君、いつも頑張ってくれてありがとうね。かっこよかったよ、さっきも。」

「...ありがとう、ございます。いけませんね...涙が」

「いいんだよ、泣いても。私だって、安心しちゃったのかな...ちょっとだけ、涙が」

 

「...失礼しました、お見苦しいところを」

「いいよ、私も泣いちゃってたし...で、シン君。まだやることがあるって顔してるね?」

「ええ、己にはまだやるべきことがあります」

ミカ様にも見透かされてしまった。顔にでも書いてあるんだろうか。

「うんうん、そうだよね。色々お話ししたいことはあるけど...ちゃんと私たちのところに帰ってくること。いい?」

「わかりました、必ずや」

「ミカ、あのとき...ゲヘナを倒すことを選択しないでくれて、ありがとう」

「もうそれ以上に大事なことができちゃったから。当然だよ」

「それより先生、シン君。行って来なよ」

「...うん、行ってくる。」

 

「...先生だ」

「先生...!?」

みんなまだ覚えてくれてたんだ。よかった。

「みんな、待たせてごめん」

「先生...」

ハナコがどうやら指揮をとってくれてたみたいだ。通りで大混乱へ陥ってないわけだ。

「ここにいて、ここで待ってくれててありがとう。ここからは私に任せて」

カードと箱を確認する。しっかりある。

「よし...行こう!」

 

「せ、先生!アズサちゃんが...一人で戦っています。居場所が違うんだって、ずっと...」

やはりアズサはまだ。

「私、もうどうしたらいいかわからず...モタモタしてる間にこんな大変なことになってしまい、もう私のような普通の学生にできることでは...」

「どうすればアズサちゃんを...私、ただ一緒にいたいだけなのに...でも、私なんて...」

「で、でも!そんなの関係ないでしょ!」

「コハルちゃん...」

コハルは本当に変わった。

勇気がたくさんあるし、それを実現しようとする根気もある。

「わ、私は知ってる!一人でいたり、置いていかれることがどんなに怖いことか...だから、アズサを一人にはさせられない!」

「...はい、そういうのは、寂しいですからね」

「ここまで頑張ってみんなを引っ張ってくれたのはヒフミだよ。それがどんなに大変なことか、私も少しは理解してるつもりだよ」

「私も努力したけど、それができる環境だったのもあんたのおかげだし、あんたのおかげでここまで変われた」

「そうですよ。ヒフミちゃんが諦めずにいてくれたから、今私はこの場に立てているんです」

ハナコも自分のことを話してくれるようになった。本質を隠さなくなった。

「コハルちゃん、ハナコちゃん...」

「今は解決できないことでも、じっくり解決していこう。だから...ヒフミ」

「はい、ありがとうございます...答えが出せました。私は、アズサちゃんを助けに行きたいです」

「そうよね、友達を助けないと!」

「ヒフミがいつもそうしてるように、今回は私がヒフミを助けるよ」

「では、みんなで行きましょうか」

 

「無事ですか、リーダー!?」

「けほっ、けほっ...無事だ。だが...」

割れたアツコの仮面を見る。

「やってくれたな..白州アズサ」

力無くぐったりとアツコが横たわっている。ヘイローはあるようだが、それだけ。

「...白州アズサを許してはおけない、見つけたらすぐ殺せ」

「「...了解」」

そうして各々は戦いへ出る。

大切な人のために。使命のために。




読んでいただきありがとう御座いました!
久しぶりにシン君とミカの絡みをかけて大満足です。
いよいよ次回、エデン条約編3章が多分終わります。
分量が長くなるため、土曜日の投稿とさせていただきます。申し訳ありません。
感想、評価、お気に入り登録いつもありがとう御座います!大変モチベーションの源となっておりますので、よければお願いします!
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