投稿遅れて本当に申し訳ございません、先日寝落ちしてしまいそのまま今日投稿する次第になります...
次回の投稿予定は絶対に守ります。
今回でエデン条約終わります。ぜひお楽しみに!
空が晴れ渡る。雲ひとつない青空があたりへ広がる。
「青空...信じない、奇跡なんて!」
「なっ...」
アリウス生たちは混乱している。どういう原理かはわからないが、チャンスだろう。
「...だが、問題ない。こちらにはまだ数の利が-」
「...リーダー、ミメシスが」
「私が新しいエデン条約に調印した。今は私が...私たちが、エデン条約機構だ」
生徒に対して力はあまり使いたくないんだけど、しょうがない。
「混乱してます...ETOが二つある状態ですし、どちらの命令に従うのかで矛盾しているようで...」
「知ったことかッ!」
「何がハッピーエンドだ、そんな言葉で世界が変わるわけがない!」
「それだけで憎しみが、この世界の理が揺らぐとでも!?何を夢のような話を!」
「生徒の夢の実現を助けるのは、大人としての責務だから」
そう、それこそが私がここにいる理由。
「私は生徒の夢を信じ、支えるだけ。」
「何、まだ数的有利はこちらにある!囲め!」
「補習授業部の皆、いくよ!アビドスのみんなは援護をお願い!」
「了解!」
戦闘が始まる。ここからが正念場だ、気を強く。
「ヒフミは道具で敵の気をひいて、アズサは頭を狙って無力化を!コハルとハナコは全体の体力に気を配って、不味そうだったら回復!そうでなかったら攻撃を!」
「わかりました、ペロロ様!」
「アズサ、今だ!」
「ああ、いくぞ!」
敵司令官の顔面を的確に捉え、意識を奪う。
「ええい、次!」
かろうじて動ける聖徒会がでてくる。
「ハナコ、コハル!」
「行きます!」
二人の爆弾が聖徒会を爆殺。
「うんうん、いい戦いっぷりだね。じゃあ、おじさんたちもいこっか~。」
「ん、あのへんな幽霊みたいなのは全部私が倒す。」
「おー,シロコちゃん気合十分だね~。」
シロコはドローンで敵を倒していく。ホシノは前線で敵を引き付け、ショットガンで敵を撃滅していく。
「二人とも下がってください!」
ノノミのミニガンで二人が集めた敵を一気に倒す。
「おー、ナイスだよノノミちゃーん。」
皆順調に敵を殲滅していく。聖徒会も動きが止まっていく。これなら。
「...リーダー。」
「サオリさん...」
「ユスティナ聖徒会はもはや動作を停止。ETOが二つになった時点で戒律の意味はない。」
「残った聖徒会も、アンプロジウスももう...」
「これはもう、私たちの負け。」
「...サオリ、あきらめて。」
「ふざけるな...ふざけるな!どうしてお前だけが!私たちはともに苦しんだはずだ、この灰色の世界に!!」
「すべて否定してやる、お前がトリニティで学んだことを!」
...そんなこと、させるわけにはいかない。
『第六中隊は前進、第五・第三中隊は両翼より進行してください。空崎さんは第五中隊、銀鏡さんは第三中隊を率いてください』
軍靴の音が聞こえる。この音は、まさか。
「待たせたわね、先生」
「さっきは良くもやってくれたな、アリウス分校」
ゲヘナ風紀委員が残存戦力を包囲する体制へ入っていた。
「...行くよ、皆!」
ここが正念場だ。ここさえ勝てれば、平穏が戻る。
ミカ様のため、ナギサ様のため、セイア様のため。
『銀鏡さんと空崎さんは補習授業部の皆さんの横から攻撃を、第六中隊は補習授業部の皆さんと攻撃へ...勝ちに行きますよ』
「了解したわ、行くわよ」
アリウスの戦力は残り少ない。これなら。
「少し火力が足りない、増強を」
『了解しました。これで。』
ホログラムディスプレイを操作する。空崎さんを選択、技能にブーストをかける。
「...うん、少し調子が出てきた。」
「ノノミ、弾幕を!」
「お任せください〜♤」
2色の弾幕が飛び交う。
さしものスクワッドも三方からの攻撃には耐えきれていない。
「...ミサキ」
狙いを定める。一発。
「ヒヨリ」
もう一発。
「そして...サオリ」
止めの一発。アズサさんたちは、すべての敵を無力化した。
「リーダー、これは流石にダメだね...」
「そうですね、もう...」
「まだだ...古聖堂地下にはあれが」
「サオリ!?」
「古聖堂の地下へ...」
確実に罠か伏兵が潜んでいるだろう、それでもアズサさんは行くだろう。
今、僕がやるべきことは。
「...先生、残敵の確認と掃討は僕たちがやります。アズサさんを連れて行ってください」
「わかった、よろしくね...終わったら私も参加するから」
「ええ、お気をつけて。」
「ありがとう...ヒフミ、コハル、ハナコ。行ってくる」
「ええ、いってらっしゃい」
「き、気をつけてね!」
「待ってますよ。」
「じゃあ、行こうか。」
「アズサ...」
「サオリ、終わりにしよう。」
「...いいだろう、だが。この後に及んで、まだお前は私に一対一で勝てると?」
「今の私は一人じゃない...先生が、仲間がいる。」
「先生...そうだ、お前を片付けて、その大人も...!貴様らに、この世界の真実を教えてやる!」
「アズサ、行こう。」
「ああ...この世界が虚しくとも、抵抗しない理由にはならない。」
『先生、準備はできました...いつでも。』
アロナに頼んでいたことは終わったようだ。よし、いける。
「行くぞ...サオリ!」
戦いの火蓋は切って落とされた。私もやるべきことを。
「アロナ、頼んだよ!」
『お任せください!』
ハナコの回復フィールドが、アコの支援が、マシロの支援狙撃が再現される。
彼女は一人じゃない。今まで結んだ縁が、今から結ばれるかもしれない縁が。数多の可能性がある。
「どこからこんな力が湧いてくるんだ、アズサ...!」
「信じること、諦めないこと、そして仲間。一つ一つが、私に力をくれる...!」
「戯言を...!」
アズサはサオリを圧倒している。彼女は、変わった。
諦めないこと、信じることを学んだ。仲間をたくさん作った。そして。
「全ては虚しくないと、そう知った...!」
アズサの渾身の一撃が、何度も何度もサオリを襲う。そして。
「アズ、サ...」
「はあ、はあ、はあ...」
アズサは、勝った。
「アズサっ!」
「先生...」
そこに靴の音が近づいてくる、おそらくアリウス側の生徒だろう。
「アツコ...」
「姫...どうしてここに、安全な場所にいておけと」
「アズサ、私たちの負けだよ。」
「姫、喋ると彼女が!」
...姫?どういうことなんだ?
「いいんだよ、もう私たちの負けは確定的になった、それに勝っても私を生かすつもりは彼女になかっただろうね。」
「...」
「もうやめよう。こんなことやったって、もう。」
「やめる...?アリウスに戻ったって、殺されるだけ...」
殺される?
「だから、逃げよう。みんなで。」
「逃げる...」
「うん。アズサが教えてくれた。この憎しみは私たちのものじゃないって。」
「いつの間にか、私たちはこの習った憎しみを自分たちのものと思い込んでいたんだ」
「...アズサ、あなたはそれに一足先に気付いたんだね。いい大人と出会えたんだね。」
「そして、いるべき場所を見つけた。だから...サオリ。」
シャーレに来ないか、その一言が喉で詰まる。そう錯覚するほど、彼女の声には決意が込められていた。
「逃げよう」
「...素晴らしい、が。」
「どうも、違和感が残る...其方一人で終わるはずだった物語を、何者かが歪めた...そんな感触が。まあ良い。」
「其方なら、私の崇高を理解してくれるだろう!」
地響きがする。地震か、そう思ったが。
どうにもアズサやアリウス生の反応を見るに、違うようだ。
「教義が完成した...?まずい、逃げないと」
「先生、ここから離れよう。これは、パワーが違いすぎる...先生?」
...使いどきか。
「できれば使わずに済ませたかったんだけど...」
"大人のカードを取り出す。"
「おお、おお...素晴らしい、素晴らしい!これが件の"カード!"時間や人生を対価として得られる、不可解なもの!」
「ゴルゴンダがいればなんとこれを表現したであろう...!」
「さあ先生、私の作品に...全力で応えてくれたまえ!」
「...ここに可能性は収束する。世界は集い、神秘が終着点として顕現する。」
知らない言葉が出てくる。これで、いいのだろう。
「ここに、遍く偶然と奇跡、神秘の集結を宣言する」
カードは眩いばかりの光を放ち、やがてその光は生徒として顕現する。
「...わかった、先生。今度こそ、あなたの役に立てる。」
「...久しぶりね。私のこの姿に関しては...気にしないでちょうだい。」
「せ、先生!?」
「あはは、呼ばれちゃったならしょうがないね〜。一働きしよっか」
...便利屋68。
なぜだか私の中に、存在しない記憶が流れ込んでくる。
「...みんな、色々思うところはあると思う。だけど...今は、力をただ貸してほしい。」
「もちろんよ、先生...皆、行くわよ」
どこか達観した雰囲気を纏うアル。全てを諦めたかのようなムツキ。笑わなくなったカヨコ。全てを恐れるあまり破壊しようとするハルカ。
「...責任は、私が負うからね。」
口から自然と、その言葉が出てきた。
「ハルカは敵の注意を引いて攻撃。カヨコはハルカのサポートに。ムツキはその後ろで爆破、私は後ろから火力支援をするわ。皆、いい?これが最後になるかもしれないわ」
「うん、構わない。」
「わ、わかりました!」
「りょうかーい。」
...的確な指示、いつものアルとは確実に違う。
「先生、指揮を頼むわ。」
「わかった。じゃあ...行こうか。」
3つの銃撃音と爆破音。
4人の生徒がヒエロニムスに襲いかかる。
「ハルカ、左へ!アルは頭部を狙って、ムツキは周りの聖徒会を!」
皆私の指示に的確に従ってくれる。違和感。
しかし、安心感。
地面がひび割れ、光る。
「...無駄よ」
赤いの狙撃の残滓が線となって、散った。
ヒエロニムスは倒れる。
「...あっけなかったね。」
「そうだねー。まあ、私たちと先生のおかげだってことじゃない?」
「そうね。先生...私たちのこと、忘れないでね。」
「先生、どうかご無事で...!」
「...ああ、皆。ありがとう」
「...心から感謝しよう、先生。不完全な状態でお見せしてしまったことは大変申し訳ないが、それを差し引いても素晴らしい経験となった。次は完全な姿でお目に見せよう。また、其方に会えることを楽しみにしている。」
その後、アリウススクワッドを探したが、とうとう見つけることはできなかった。
アズサから、少し様子のおかしい私とアルたちの話を聞いたが、全く思い出すことはできなかった。
数日後。
「心配したんですよ!もうあんなことしないでくださいね!次こんなことしたら監禁しますから、監禁!」
「そうだよシン君、私たちに説明するとかしてもっと対策取れたでしょ?」
「お恥ずかしい限りです...もっと、皆さんに頼れば」
僕はティーパーティーのお三方からお叱りを受けていた。
「まあ、シン。気持ちはわかるが...それにしても、もう少しマシにする努力はすべきだ。それを怠った結果として...君は、左腕を」
あの後、僕の左腕は治ることはなかった。先生が義手の当てを探してくれると言っていたが。
「それだけじゃないよ、左目も見えなくなっちゃったんでしょ?」
「バレてましたか...」
「明らかに左に注意が向いていませんもん」
「まあ、でも。生きててくれてよかった」
「ああ、本当だよ。君が死んでしまったらどうしようか、そう思った」
「あはは...」
あはは、その言葉を言った瞬間。
ナギサ様がカップを落とされた。
ご閲読ありがとうございました!
大人のカードの下りは完全に自己解釈ですね。
シン君は左腕と左目が使えなくなりました、可哀想。
四章まで突っ走りますのでこれからもよろしくお願いします!
次回は土曜の投稿予定です、よろしくお願いします。
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