偶然と奇跡の終着点へ   作:烈風一一

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こんにちは、烈風一一で御座います。
今回はデート会の中間です。幸せの途中ですが少し曇らせます。しょうがないね、最近あんまり曇らせてなかったから。
ですが、基本的には楽しい回になります。では、どうぞ!


Have a good time,Have a good time.

「あっ、シンくーん!こっちこっち!」

「ミカ様、お待たせしました。待たれました?」

「ううん、全然待ってないよ!」

こういうのはいわゆるデートってやつなんだろう。多分僕が先に来てミカ様をエスコートとかすべきだったんだろうけれど。

こういうのに不慣れで、服もなんとかファッション雑誌を見ながら選んだ。ミカ様に恥をかかせない程度にはしっかりできているはず。左腕も隠せてるし。

まあその結果、逃亡している時の服装に少しアクセントを加えただけになってしまったけれども。

「私服、よく似合ってるよ☆シン君結構小物とか持ってるんだね?」

「はい、時計は連邦生徒会の初任給で買ったものなので。それなりに思い入れがあります」

「うんうん、かっこいいよ!」

「あはは、ありがとうございます。」

素直に人に褒められたのなんていつぶりだろう。

ちょっと、いやかなり嬉しい。

「どこか行きたいとこある?」

「ミカ様が望む場所でしたらどこへでも。」

「私はシン君が行きたい場所へ行きたいな〜」

「この辺りのことはあまり存じておらず...」

「うーん...じゃあ、とりあえずそこのショッピングモールでも行ってみよっか!」

ミカ様が提案なされたのは、逃亡の時に電話をかけたショッピングモールだった。

 

「とりあえず服とか見てみよっか!シン君、私服あんまり多くないでしょ〜?」

「な、なんでそれを」

...誰にも言ったことはないと思うんだけど。

「だってシン君の私服見るの2回目だけど、最初見た時のにちょっとアクセント加えたくらいでしょ?」

「うっ」

「それに、シン君で着せ替えみたいなのやったら絶対楽しいじゃん!行こう!」

...何か大事なものを失ってしまった気がするけれど、行こう。

 

「かわい〜〜〜〜〜!」

あの後、僕はミカ様が持ってきた服を延々と着て写真を撮られていた。

正直、かなり恥ずかしい。ミカ様は可愛い可愛い、と言ってくださるのだが。

「次はこれ着てよ!」

白いウィンドブレーカーをミカ様は持ってくる。

「今履いてるズボンと絶対合うよ!」

右腕を通し、左にある出っ張りを袖に入れる。

ミカ様には見えないように。

「うんうん、よく似合ってるよ!」

「ありがとうございます。これで朝の散歩も安心してできますね」

「次散歩するときは私とだからね?」

 

気づかないとでも思ったのかな。

腕が消えてることに。

私に見えないよう隠して。

「...アリウス分校」

彼の腕を奪ったのは狙撃手だった。

許さない。

彼の命を奪いかけたのもそう。

...まあ、スクワッド全員を壊滅させればいいだけ。

その後で、たくさん可愛がってあげるからね。

 

あの後、ミカ様が気に入られた服を全て買ってくださった。

お金を出そうとしたのだが、「この前守って来れた分、返させて?」と言われたら何も言えなかった。というか、ミカ様可愛すぎでは...?

いけない。臣下の身でそんなことを考えては。

「次はどこへ行きましょう?」

「そうだね...見た目繋がりで、アクセサリーとかどうかな?」

「なるほど、いいですね。行ってみましょうか」

 

「わあ、ここってペアリングも売ってるんだ!」

知らないふりをする。ほんとは知ってたし、ここに連れ込んでペアリングを作るつもりだった。

「そうですね、ペア、リング...」

...どうしたんだろう。体調悪そう。

「大丈夫?どこか痛いの?」

「いえ...どこ、も。」

嘘だ。

「ちょっとごめんねっ」

シン君をお姫様抱っこする。軽いなあ。本当にちゃんと食べてるのかな。

「無茶しちゃダメだよ、こういうときは。」

「ごめん、なさい...ご迷惑を」

「いいんだよ、ちょっと休もっか。」

シン君をベンチの上に寝かせて、膝枕。

すっごく可愛い。苦しんでほしくない。

「...大丈夫、大丈夫だよ。」

あなたは私が守るから。

 

最悪だ。こんな時に限って記憶が邪魔してくる。

ペアリング見ただけでなんであの人たちのことを思い出すんだ。

ミカ様は僕の主君で、あの人たちはただのクズ。

そう思え。頭に焼き付けろ。

これ以上ミカ様に迷惑をかけるな。

「お待たせして申し訳ありません、もう大丈夫です。」

「本当に〜?無理してない?」

「ええ、おかげさまで万全です。」

「ならよかった、続けよっか!」

さっきのアクセサリーショップへ戻る。

 

「ミカ様、これとかお似合いだと思いますよ」

ミカ様にピンクトルマリンのついた月型のネックレスを渡す。一目見た時からミカ様に似合うだろう、そう確信した。

「うん!これだったら確かにいつもの服にも似合うかも!」

「よかったです、ミカ様に気に入っていただけて何よりです。」

「...ちなみに、なんでこの宝石を選んでくれたの?」

「ミカ様のように可憐に、そして美しく輝いていたのでこれは似合う、と思いました。」

「えへへ、ありがと〜!」

 

「シン君、よかったら..お揃いのアクセサリーとか、どうかな?」

「ペアリングをお望みですか?」

「うん、ただね?そんな深い意味とかなくて、ただ単に一緒にいるためにっていうか...」

何言ってるんだろ、私。頭が回らない。

「わかりました。作りましょう」

「ほんと!?やったあ!」

シン君とペアリング。なんて文字を入れよう。

二人のイニシャルでもいいね。あるいはこっそり愛の文とかも?

ああ、楽しみ。




ご閲読いただきありがとうございました!
ピンクトルマリンの意味は「希望」だそうです。ミカにぴったりですね。
次回で平穏は終わります。みんなとても曇ります。乞うご期待。
次回の投稿は中の人がテスト期間のため、来週木曜日までに投稿となります!お楽しみに。
これを投稿する前に、UAが20000を突破しました!いつもありがとうございます!
最後になりますが、いつも評価付与、感想、お気に入り登録ありがとうございます!!みなさまのおかげで執筆活動を続けられております。これからもよろしくお願いします!!
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