次回より本格的な四章が始まります!まだ今は惚気です。
それでは、どうぞ!
「...ミカさんと、錠前サオリが。」
「ええ。錠前サオリはアリウススクワッドのリーダーです。ほぼ確実に知っていると見ていいでしょう。ミカ様は...補給品をアリウス生へ手渡した記録がありますし、ほぼ知っているのではないでしょうか」
「...しかし、ミカさんは取り調べにおいて知らない、と...」
「彼女が嘘をついている可能性は?」
「...」
...ナギサの気持ちはよくわかる。友達を疑いたくない。疑った結果、補修授業部のようなことになってしまったのだから。
だけど、疑わざるを得ない...
「やはり、もう一回証人喚問をする必要があるのでは?」
「...いえ、私は。私はミカさんを信じます。」
「...わかりました。ナギサさんがそうおっしゃるなら」
「となると...錠前サオリ、彼女を探しましょう」
そうして、会議は進んでいく。
皆思うところはあるだろうが、しかしそれは表に出さない。
「それでは、これにて会議は終了とします。御三方、ありがとうございました」
「ありがとうございました」
会議は無事に終わった。何よりだ。
「...そうだ、ナギサ。ミカとシンはどこにいるかわかる?」
「お二人なら自室で謹慎中です。部屋まで案内しましょうか?」
「うん。お願いできるかな」
「わかりました。お連れします」
二人はこのことによって最も傷を負っているはず。
「...そういえば、先生はあの事件以来お二人に会われましたか?」
「シンには一回ね。シャーレまで歩いてきたって言われた時はビックリしたよ」
「散歩で四時から家を出た、なんて私も信じられませんでした。」
「ミカは元気にしてる?」
「最近は妙に機嫌がいいですね...っと、この部屋です。」
「ありがとね、案内してくれて。」
「いえ、それでは失礼いたします」
「うん、またね...よし。」
ノックをする。
もし二人に何かあったら大変だし。
「どうぞ」
シンなのね、こっちにいるのは。
「失礼するよ、こんにちは。この前ぶりだね、シン」
ロックがいきなり耳に飛び込んでくる。
「ああ、先生。ご無沙汰しております。」
シンはベッドに座っていた。いかにも「暇です」と顔に書いてあるみたいだ。
「今日はどのようなご用事でしょうか?」
「元気かなって。トリニティまで用事があったから、そのついでだよ」
「お仕事お疲れ様です。残念ながら何も面白い話がないです...すみません」
「いやいや、大丈夫だよ。最近はどう?」
「変わり映えのしない毎日です。起きて、食事をとって、音楽を聴いて、寝る。それだけです」
...やっぱり、そうか。
「そっか...できれば毎日何か違うことをしてほしいんだけど、難しいかな?」
「まあ、こんな体ですので。ご容赦願いたく」
「難しいかあ...」
...片腕がなくなるって、こんなに大変なことなんだな。残ってる右手には光るものが...光るもの?
「シン、右手につけてるのって何?」
「ペアリングです。この前ミカ様と一緒に買い物に行った時に買いました」
うんうん、ペアリングね...ペアリング!?
「ぺ、ペアリングって、指輪...?」
「はい、指輪です。」
「...えええええええええええええええ!?」
「先生、声が大きいです。」
え、ペアリング...?
もう二人、そこまで行っちゃってるの...?
「あ、ごめんね...それにしても、二人がもうそこまで行ってるなんて思わなかったよ。お幸せにね...」
「...そういえば、先生。右手の薬指に指輪をはめるのってどう言う意味があるんですか?」
「どうだろうね...ちょっとミカに聞いておくよ」
「ありがとうございます」
「あ、そうだ!何か困ったことがあったら遠慮なく言うんだよ!」
「わかりました、ありがとうございます」
そうして私は部屋から出た。
...次ミカだよね、若干気まずい。
「...ミカ、入るよ?」
ノックする。
「どうぞ」
「お邪魔します」
ミカの部屋は女の子らしい、いかにもって感じだ。
「ミカ、久しぶり。どう?最近は。」
「あっ先生!最近はシン君と仲良くやってるよ!」
やっぱりか。
「それでね、シン君がね、ペアリング買いませんかっていってくれたんだ!」
「なるほど、よかったね!」
「うん!それでね、それでね...」
シンに関する話が延々と続いていく。思ったよりは元気そうだったが、シンとはなれたらどうなることか。
かなり危うさを秘めている。
「...そういえば、先生。シン君に右手の薬指に指輪をはめる意味聞かれなかった?」
「聞かれたよ」
「なんて答えた?」
「後でミカに聞いてくるって言っておいたよ」
「さっすがー!じゃあ、永遠の忠誠って意味って言っておいて?」
「わかった、そう言っておくよ」
「シン、入るよ。」
「どうぞ、わかりましたか?意味は」
「うん、『永遠の忠誠だって。」
「なるほど...ありがとうございます。これからもミカ様のために精進していかねばなりませんね」
「無理しないようにね」
....若干嘘を教えるのは申し訳ないけど、これも生徒のため。そう言い聞かせる。
「...じゃあ、私は今日は帰るね。ミカにもよろしくね!」
「承知しました。ありがとうございました、先生。」
私はそこを去っていく。外は雨が降りそうだね。
傘、あったかな。
ご閲読いただきありがとうございました!
信じられます、これで付き合ってないんですよ...?
シン君の意思を薄々ミカが感じ取っているので、ミカは歯止めがかかっています。
いつも評価、感想、お気に入り登録等ありがとうございます!モチベーションになっております。
次回ですが、旅行に行くので来週の土曜日に投稿します!よろしくお願いします。