今回から新章始まります。カルバノグの兎編やるかは未定ですけれど、とりあえず世界の終わりへ向けて邁進していきます。
では、どうぞ!
we all shine on.(With lost memory)
「...ミカ、大丈夫かい?上の空だが」
「...あっ、ごめん!で、何々~?」
「ミカさん、集中力が欠けていますよ...いったん休憩としましょうか」
彼が消えた後、私は何にも身が入らなくなった。ずっと鬱屈とした気分で、虚しいだけ。
唯一満たされるのは、夜に彼の遺したものを見るときだけ。
なんで私が、私だけの記憶が残っているのかはわからない。
でも、私は彼から「ずっと覚えていて」と言われたもん。忘れちゃダメ。
「...なんか物足りないなあ」
彼の紅茶、また飲んでみたいなあ。
会いたいよ、シン君。
「...落ち着かないか、イチカ」
「最近無性に落ち着かないんすよね...なんかこう、喪失感ってやつっすか?」
「わかります...私もここ数日お菓子の消費量が増えてしまいました」
「...それは関係ないだろう」
「先輩、ダイエットするって言ってから1時間も経ってないっすよ...?」
「うっ」
...これが日常だったはず。だけど、違和感が拭えない。
なんだろう、この違和感。
たまに来ては私と親しくしてたある人がいたはずなんだけど、思い出せない。
「...そういえば、聞きました?SRT特殊学園の残党がデモをやってるらしいっすよ」
「そんな話もありましたね。先生が鎮圧されたそうですよ」
「さすがっすね、先生」
まあ気のせいだろう。今日もなんとか頑張ろう。
「...旧知の友を忘れたとき、君たちはどうするかい」
「どーしたのさ藪から棒に。あんたに忘れる友達なんかいたっけ?」
「失礼な、私にだって友達はいるさ...だが、何かそのような親しい人を忘れてしまったような気がしてね...例えるなら、スイーツ部に一時的にいた人とか」
「やけに具体的だね...そこまで言うならわかりそうだけど、思い浮かばないや...」
「にしても、誰なのよそれ...タチの悪い都市伝説か何か?」
「...そうかもしれないね、私にはわからない」
「やけにしおらしいじゃない、変なの」
...拭えないな、この違和感は。いったい何なのだろう。
こんなのはどこでも教わらなかった。
「テクストの消去は正常に進んでいる様だ」
「然し、未だ記憶しているものが存在する」
「理解できぬ」
「理解できぬ」
「理解できぬ-が、現にそれは存在するのだ。いずれ纏めて始末する必要があるであろう」
「ミカエルとガブリエル、この二柱はいずれ死を与えられなければならない」
無名の司祭はベアトリーチェがシンの体から取り出した装置を手に取る。
「これの使用も視野に入れねばならない」
「同意する」
「同意する」
「クックックッ、先生...苦労されている様ですね」
「黒服...急にどうしたんだ」
「先生、時に。あなたは『明日地球が滅びる』と言われて信じられるタイプですか?」
「...何が言いたい?」
「もはや物語の流れは大幅に変わりました...おそらく、この世界にとっての大きな脅威が迫っています」
「備えを。我々もこの件に関して、できることは全て行います」
「...信じられない、というより信じたくないが。信じるしかないんだろう」
「話が早くて助かります、では...おっと、ひとつ言い忘れていました。」
「なんだ?」
「忘れていること、早く思い出せるといいですね。では」
ご閲読いただきありがとう御座いました!
世界の終わりは近づいていますね。色彩も近い。
さて、この世界は果たして耐えられるのでしょうか?どうぞ、ご期待ください。
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