偶然と奇跡の終着点へ   作:烈風一一

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どうも皆様こんにちは。烈風一一でございます。
タイトルを二文字から変えたのは気分です。私はかなりの気分屋です。
そして今回はシン君が武器を手にする回です。設定ガバです。許してくれるととても喜びます。
PS:磁区様、カバマンダガルドゲココケコツル様、待雪草0様、アルカネイド様、お気に入り登録ありがとうございます!とてもモチベになっております!


正義と武器

「あなたの体は機械か何かですか?」

「...失礼ですね、ミネさん」

真顔で言うミネに対してシンは呆れたように答える。

「そうでもないと治りが早すぎることの説明がつかないんですよ」

「骨折くらい一週間で完治しません?」

「真っ二つになって1週間???」

ミネは人間でないものを見る様な目でシンを見る。

「...僕だって人間ですよ?」

「人間とは思えないんですよ...」

「一応人間です」

「一応って何ですか、まったく...まあ、今日で外出は許可します。もう歩けるでしょうし、自由にしてくださって構いません。ただ、退院に関しては処理が必要なのでもう少し待っていただきたく」

「了解しました。ありがとうございます」

ミネはそう言って出ていく。

「...やっと暇じゃなくなったし、正義実現委員会に行ってみるか」

そうしてシンも扉を開け部屋から出る。

「...で、正義実現委員会ってどこだ?」

 

「とりあえず外に出たはいいけど、広いな..どこに何があるかわからない」

「あら、お困りですか?」

キョロキョロと周りを見回すシンに声をかけてくる少女が1人。

ただし、水着姿。

「....変態いいいいいいいいいい!????!」

「見つけたわよ!浦和ハナコ!」

それと、小柄な桃色の髪をした小銃を構えた少女も。

「あの、正義実現委員会への行き方を知りませんか?」

「今の状況でそんなこと聞くの!?私についてきたらわかるから、こいつを捕まえて!」

「承知いたしました。失礼致します、御無礼をお許しください」

シンはハナコの両腕を掴み背中を抑える。

「あらあら...もう、強引なんですから♡」

「水着で徘徊している方にもなかなかの問題があるのでは...?」

「これからどんなことをされてしまうのでしょうか?楽しみです♡」

「そちらの方、捕まえました。どうしましょう?」

「とりあえず連れてきてくれないかしら?私についていけば正実に着くから!」

「承知いたしました。こちらの方も大人しくついてきていただければと。こうやって拘束するだけでもあまり心地良くはなく」

「あら、案外優しめの方なのですか?これはこれで...ああ怖い怖い。大人しく着いて行きますよ、優しくしてくださいね?」

「優しく!?エッチなのはダメ!死刑!」

「...では、行きましょうか」

堂々巡りを続けそうなタイミングでシンがそういう。

 

救護騎士団とは対照的に近代的な建物を進む。

「ふんっ、正義実現委員会のエリートにかかればこんなものよ!」と自慢げに話すコハルを脇目にある1人の人物を探す。

「あっ、この前の!お疲れ様っす、何か御用っすか?」

仲正イチカはそう駆け寄りながら話す。

「イチカ先輩、お疲れ様です!」

コハルは敬礼してそう声をかける。

「お疲れ様っす、コハル。こちらの方は何の御用なんすか?」

「何やら正実に用がある、としか...」

「なるほどっす、連れてきてくれて助かったっす!こちらの方は私がどうにかするんで、コハルは浦和さんを...全く、またっすか」

呆れた様な目でハナコを見る。

「まあまあ、いいじゃないですか♡それよりこちらの方を連れて行かないと上からも色々あるのではないですか?」

「その通りっすけど...洞察力はいいんすからまともに生活すればいい感じに過ごせるでしょうに...シンさん、こちらっす」

諦めた様に吐き捨ててシンを誘導する。

 

「それで、正実には何の御用っすか?」

イチカは不思議なように問う。

「ティーパーティーの皆様からの提案で正実に入ればいい、ということを言われまして。正実に入ろうかと」

「いいっすね!シンさんなら実力も保証されてますし、人手不足なんで助かるっす!」

イチカは歓迎するかのように答える。

「とりあえず部長と副部長に会いましょう!あのお二人も歓迎してくださるはずっす」

「わかりました、では行きましょう。仲正さん、道案内を頼みます」

 

「失礼するっす、お客様をお連れしましたっすよ」

イチカはドアをノックしそう問う。

「来ましたか。入りなさい」

「失礼するっす」

ドアを開けシンに入る様促す。

「失礼いたします」

促しに応じて部屋へはいる。

「クヒッ…」

「ツルギ、あまり怖がらせてはいけませんよ…正義実現委員会へようこそ、上原シンさん。副委員長の羽川ハスミです。こちらは委員長の剣先ツルギです。」

「ツルギ先輩はトリニティの戦略兵器と呼ばれるまでの武力を誇ってるっす!」

「...お前には、何が見えるか?何が敵だと思うか?」

ツルギはシンの顔を覗き込む。

「敵はティーパーティーの、トリニティの壊滅を目指さんとするものであると考えます。それが誰であろうと叩き潰すために最大限の努力をするつもりです」

「お前の正義とはなんだ?」

「自らの従うべき人に従うことです」

「...合格だ。私利私欲、私怨に囚われず正義に従う。そういう覚悟がある。イチカ、適当に武器を見繕ってやってくれ。銃は持っていないだろう?」

顔を離してそう言う。

「ありがとうございます、委員長閣下。確かに銃は持っていませんが、刀なら」

「無理なことは考えないことだ、このキヴォトスでは銃がなければ死ぬ...ケヒャッ」

少し興奮したかの様な笑いを見せる。

「...わかりました。お気遣い感謝いたします」

「武器庫の鍵です、いくつか短機関銃があったと思うのでその辺りでもいいかもしれませんね」

ハスミは武器庫の鍵を投げて渡す。

「わかったっす、じゃあ行ってくるっす!」

 

「ここが武器庫っす、見つけた銃とか不良の持っていた違法な銃を保管してたりするんすよ」

イチカは広大な部屋までシンを連れていく、

「色々やってるんですね...この銃なんかはどうなんでしょう」

シンはパイプで作ったような銃を手に取る。

「あー、それはあんまりお勧めしないっすね...あんまり性能が良くなく、似た銃はいいやつなんすけど...」

「ではこれはどうでしょう」

シンは大砲と銃を融合させたような、パンマガジンが上についた銃を指差す。

「それは重いし何より作りが古いっすね...」

「では...どれがいいのでしょう」

「うーん...これとかどうっすか?」

イチカはバレルとトリガー、ストックくらいしかない簡単な作りの銃を手渡す。

「これは良いかもですね...ですがもうちょっと考えても?」

「ええ、良いっすよ」

そうしてシンは武器庫の中から自分の持つべき銃を探し回った。

「...疲れたな。休もう」

半日すら経っていないと思えないほど濃すぎた今日を振り返り少し腰を下ろす。

すると、カンと言う音がなり手に何かが触れる感触がする。

「...銃?」

どこぞの宇宙SF映画の敵の一般兵が持っていそうなサブマシンガンを手に取る。

直感的に構えたりしてみると自分の体にちょうどフィット。

「...良いな、これ。」

そのまま近くに散乱していたマガジンをいくつか手に取り手口の方へ駆け出す。

 

「イチカさん、これにしようと思います」

「おっ、良いじゃないっすか!精度もいいし頑丈で、操作も簡単っすよ。早速試し撃ちしてみるっすか?」

「お願いします」

イチカは部屋から出て鍵を閉める。

 

「さて、まずは正実の訓練になれてもらうっす。とりあえず的に当ててみましょうか」

「わかりました」

1つの的に3発ずつ射撃しほぼ全て破壊。

「筋がいいっすね。では次いきましょうか」

イチカはスイッチを操作し的を左右に動く様にする。

「これなら...ここですね」

全て一発で破壊。

「いいっすね、センスあるっすよ!じゃあ次はちょっと実戦形式でいきましょうか...と言うのも、自治区内において抗争が起こってるみたいで。鎮圧について来てくださいっす」

「分かりました、イチカ先輩」

「せんぱっ...恥ずかしいけどいいっすよ、それで。行きましょうか」

イチカは目を見開き恥ずかしがる。

「イチカ先輩の目、初めて見たかもしれません」

「まあ普段は糸目っすから。くだらないこと話してないで行くっすよ」

イチカは少し早足で歩いていく。

 

 

「またヘルメット団っすか...困ったもんっす。行きますよ!」

「「「はい!」」」

イチカは正実の部員に説明する。

「それと、こちらは上原シンさんっす。連邦生徒会からの転入生で、正実に入部希望らしいので今戦闘力を見てるっす。敵じゃないので誤射はしない様に頼むっすよ?」

「よろしくお願いします」

「「「分かりました!」」」

「じゃあ...戦闘開始、っす!」

「「「はい!」」」

シンは正実の部員を見ながら銃にマガジンを挿入しレバーを引く。

「好きに戦っていいんですよね?」

「重傷を負わせなければそれでいいっす」

「分かりました、では」

短機関銃を構える。

「ここからは我流ではありますが、己の流儀に従わせていただきます」

ヘルメット団の頭を撃ち抜く。

「嫌ーっ!?」

ヘルメット団の1人は顔を手で覆い蹲る。

「おい、落ち着け!」

「他のところを見てる場合ですか?」

一気に距離を詰めバイザーを撃ち抜く。

「お嫁に行けないーっ!」

「ひ、ひどい!?」

「貧弱、貧弱!」

スターリングを連射し次々ヘルメット団をダウンさせていく。

「やっぱり強いっすね...一瞬とはいえ、ミカ様と渡り合っただけはあるっす」

「何あれ、怖い...」

「私たちも撃たないと!」

正実の部員たちもヘルメット団に向け射撃。次々撃破していく。

「くそっ、どうせ負けるなら...!」

ヘルメット団のリーダーと思しきメンバーは銃を乱射する。普通のキヴォトス人なら問題ないはずの5.56mm弾の数発。しかしヘイローの無いシンには致命傷となりうるもので。

ザシュッ!

「シンさん!?」

腕に一発命中する。被弾箇所からは血がどんどん出てくる。

「これで、終わり...!」

止まらずゴーグルを撃ち抜く。

「嫌っ...!」

そうして最後の1人も動かなくなった。

 

「ふう、状況終了ですね。お疲れ様でした」

シンは銃からマガジンを引き抜きながらそう言う。

「シンさん、怪我は大丈夫なんすか!?」

「怪我?怪我なんてしてます?」

「左腕から出血してるんすよ!」

「あー..このくらいすぐ治ります、それに見た目はひどくとも中身は全然いいですよ」

「大丈夫じゃ無いっすよ!連邦生徒会の服がどんどん赤くなってるじゃ無いっすか!」

「問題ないです、それよりヘルメット団の人々はどうしますか?」

「...そこまで言うならいいっすけど。とりあえず車で乗せて収監するっすから、手伝ってください」

「分かりました」

 

ヘルメット団収監後、正義実現委員会部室で。

「上原さん、お疲れ様でした。被弾箇所があるとイチカから聞いているのですがその点はどうなりましたか?」

ハスミは不安そうにそう尋ねる。

「全く痛くもないので問題ありません、すぐ治るかと」

「無理は禁物ですよ。出血等した場合は治療を優先してください」

ハスミは顔を顰める。

「お気遣い感謝致します。」

「そしてここからが本題です。今回のあなたの活躍を鑑み、正義実現委員会に入部するに十分な実力と精神力を備えていることが認められました。よって正義実現委員会への入部を認めます」

「ありがとうございます、ハスミ副委員長」

ハスミは黒に赤の線が入った学生服を手渡す。

「明日からはこの制服を着用してください。今あなたが来ている服よりは...はい。何倍も戦闘による傷等が目立ちにくくなりますよ」

ハスミはシンの血まみれになった服を見ながらそう言う。

「それはありがたいです」

「それと、銃は手入れやカスタムをお勧めします。名前をつけたりするのもいいかと」

「名前、ですか...どうしましょう」

「その銃、スターリングというのでしたっけ?後ろの方にそう書かれていた気がします」

シンは銃の後ろの方を見る。Sterlingと書かれている。

「その様ですね」

「それをそのまま使うのもなんというか...という感じではあります、それを元にして少しアイデアを練ってみるのはいかがでしょうか?」

「いいかもしれません...考えてみます、ありがとうございます」

「...怪我には気をつけろ。誰もが私みたいに、即座に傷が治るわけではない。」

「委員長閣下、お気遣い感謝致します。本日は静養し、明日から皆様のお力になれる様頑張っていきます」

「それがいい...しっかり治せ、そしてしっかり食べろ。」

「了解しました」

「話したいことはこれで全部です。明日からよろしくお願いしますね、シン」

「分かりました。不束者ではありますが,皆様どうぞよろしくお願いします」

「まるで告白の様なことを...」

ツルギは顔を真っ赤にしてそう言う。

「では、失礼いたします」

そう言ってシンは部屋から出ていく。




ご閲読いただきありがとうございました。とりあえずシン君は自分の武器を手にしました。
ミリオタ崩れの知識ではありますが、シン君の武器の元ネタについて少し。
L2A2、スターリングMk.Ⅲと言う銃です。イギリスで二次大戦後に採用したサブマシンガンです。口径は9mmで、二次大戦中に使われていたステン短機関銃やランチェスター短機関銃とマガジンの互換性があります。なんならランチェスターと同じメーカーのです。某スターウォーズのストームトルーパーが持っているブラスターライフルの元ネタといったら分かりやすいと思います。
そしてミカの武器「Quis ut deus」の元ネタはランチェスター短機関銃であると言われています。一体何が起こるんだろう。
追記:誤字脱字報告等大変ありがとうございます!とても励みになっています!また、感想や評価等していただけるととても喜びます。

ヒロイン誰にする?

  • イチカ
  • ミカ
  • カズサ
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