少し書き方等変えてみましたので、読みにくいなどありましたら遠慮なく申してくだされば幸いです。
今回はいよいよ色彩に対抗するために動いていきます!最終編、原作沿いに進んでいきます!
それではどうぞ!
世界に閃光が走った。それは黎明を告げる光のようであり、終焉を告げる光のようでもあった。
同時に遍く彼に関わった人々の頭の中にある記憶が戻る。
『...僕、適当に連れてこられたんです?』
『後、3分だけ...』
『...失礼ですね、ミネさん』
『己が役に立つなら何だって。』
それはちょっとした日常の瞬間の記憶であり。
『そう言う訳にもいきません。手当していただきありがとうございました。では...いっづ!?』
『先、生を...先生、を、優先...して、ください』
『罪人ですよ!エデン条約を破壊しようとして、ミカ様を唆して!むしろなんで皆さんが僕を指名手配しないかわからないくらいですよ!』
『よお、地獄から戻ってきてやったぞ、錠前サオリ』
『今この命がなくなろうと、構わない!お前らを倒し、アリウスの剣を折れれば...!』
苦痛の記憶であり。
そして、何より。
『ミカ様がお幸せそうで何よりです』
『ええ、ただいま戻りました...セイア様。』
『あはは...』
彼の、数少ない。しかし確かにある「希望を見出した」彼の記憶。
それらの復活は「上原シン」という人間の存在を証明するには十分だった。
「皆さん、ご迷惑をおかけしました。上原シン、只今帰参いたしました」
そして、閃光が晴れた世界では。
青い空、白い雲。"ユゴー"が残したものは何一つなく。全てが元通りの世界に戻っていた。
先生が大人のカードを使った後、私はひたすらに祈っていた。普段は義務だからミサ中に軽く祈るくらいだったし、アリウスの一件以降はちょっと心を込めるようにはなったけど、そのくらいだった。でも、今だけは本気で神様に祈った。
私は、大事なあの子を取り戻したい。そのためならこの身が滅んでもいい。一生を業火に灼かれて過ごしてもいい。ああ、これが愛ってものなのかな?わからないや。でも、もし彼が求めていたものがこれなのだとしたら-
「私は、それを貴方に与えたい。だから、戻ってきて。まだ愛してるの一言すら言えてないんだよ。」
その時、奇跡が起こった。世界が真っ白になって、そして。奇跡が起こったんだ。
『皆さん、ご迷惑をおかけしました。上原シン、只今帰参いたしました』って声が聞こえた。幻だと思ったけど、そうじゃないことは私がすぐに証明することになった。
「え、シン君...?」
私は耳と目を疑った。彼が私たちの元へ戻ってきてくれたから。それだけじゃない。
「シンさん...!」
「シン...よかった!」
みんなの彼に関する記憶が戻ったんだ。まるで、世界という名前の時計の針が逆に戻っていくように。
「シン君っ!」
私は我慢できず走って、彼に抱きついた。彼が彼として、上原シンとして有れる。そしてまた私たちと共に有れる。それが何よりも嬉しかった。
「お帰りなさい、戻ってきてくれてありがとう...!」
あれ、おかしいな、涙が。
「わわっ...はい、只今です。ミカ様」
彼は私の体に手を回してくれた。私が彼にしたのと同じように。ああ、神様。今だけは私たち以外の時間を止めてほしい。
永遠じゃなくてもいい。私は、今この時間を少しでも長く過ごしたいんだ。
「ごめんなさい、色々ひどいことしちゃいましたね。まだまだ僕の償いの旅路は続きそうです」
「君が生きていてくれることこそ何よりの償いだよ。だから、ずっと、ずーっと生きて償ってね?」
「永遠なんかないですけれど、できるだけ生きます。そして、ミカ様のお側で償います」
「シン、大丈夫かい?」
「シン、どうやら元に戻ったようだね。よかったよかった」
「これも先生とセイア様のおかげです、本当にありがとうございます」
"私は何の問題もないよ、特に大したこともやってないからね"
「いいや、私は大したことはしていないさ。」
「シンさん、ご無事で...!あんなひどい攻撃をしてしまって、本当にすみません...!」
「いえ、僕があいつらに操られているのが悪いんです。それより...僕を操っていた勢力、あれが何をしようとしているか、その全てを皆さんにお話しし
ようと思います。リン先輩に会議室を借してもらうよう頼みますので、詳しい話はそちらで」
「もう確保してますよ、シン。お久しぶりですね、貴方が連邦生徒会を抜けてたとき以来でしょうか」
「そうですね、顔も出さずすみません」
「いいえ、結局貴方が無事でいてくれることこそ幸せなのです。それより、その会議。私たちも同席しても構いませんか?」
「もちろんです。人手が多いに越したことはないですから。さて...ここから反撃の狼煙をあげますよ」
「彼の者の正体に関しては結局分からずじまいであったな、だがしかし。テクストの復活とともに記憶が戻ったことは非常に興味深いことではないか?」
「結局のところ、上原シンは存在を証明しました。先ほどまで記憶を失っていた私たちが言うことではありませんが、これはなかなか貴重なデータなのではないでしょうか?死によって消える記憶、存在を証明することで復活。彼の神秘はそう作られているのかもしれません。何せ、黎明の閃光が走ったとき、彼のヘイローは完全に修復されていたのですから。そう思いませんか-」
「砂狼シロコさん」
「貴方と話すことはない」
「そうですか、それは残念-私はこれはもっと後になると思っていましたがね」
「そのセリフ、10982回目」
そうして、3人の大人がいた空間は誰もいなくなった。
ご清聴いただきありがとうございました!
しれっとゲマトリアが全滅しました。みんなは記憶を取り戻しました。やったね。
いよいよ最終編が始まります。偶然と奇跡の終着点とは何か、そして上原シンとはなんなのか。乞うご期待ください。
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