(シキミがシャーレを訪ねた翌日、彼女のもとへ先生からの連絡が届いた。)
「『陰陽部に用事ができたから終わったら行くよ、その時にまた連絡するからよろしくね。』・・・ユカリが朝早くから居ないせいで紹介できませんわ。」
百花繚乱の解散を止めるのは、所属している生徒が居ないと厳しいだろう、ユカリを探し、家に帰ってもらう必要がある。
「しょうがないですわね・・・・・・ユカリを探しに出かけてきますわ、ユカリが帰って来たら連絡してくださいまし。」
近くの女中に告げて、屋敷の外に出る。ここ最近は燈籠祭の準備ばかりだったので百夜堂へ向かってしまったが、当然、ユカリは居ない。
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甘味を食べ終わり、店を出て数歩のところで先生から連絡が届いた。
「『陰陽部での用事は終わったけど、百花繚乱の生徒との用事ができちゃった。ごめんね。とりあえず、レンゲという人物に会いに行くから、今日は行けないかも、ホントにごめんね。』・・・!!そうですわ!ユカリも百花繚乱の先輩方に会いに行っているのかも知れませんわ!」
もしそうなら誰に会いに行っているだろうか。
「ユカリが1番会いたいのはナグサさんでしょう・・・でもどこに居るか分かりませんわ。」
所在不明の人物に会うことは困難だ、おそらくは違うだろう。そうなれば、ユカリが自慢していた二年生のどちらかだろうが、どちらなのか甲乙つけがたい。
「とりあえず、先生と鉢合わせするのは避けるべきですわね。」
こちらが呼んだのだから、先生が訪ねて来るまでに会うのはよろしくない。
「そうすると、キキョウさんの所しか行けませんわね。」
ユカリは、彼女にずいぶんと面倒を見てもらっていたようだ。
「普段のお礼も、しないといけませんわね。」
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「ここですわね。」
百花繚乱の調停室、ユカリ曰くボロボロの建物のなかからは1人分の気配しかしない。
「・・・ユカリは居ませんわね。」
その気配は落ち着いていて、ユカリの姿とは結びつかない。
「当ては外れましたが、キキョウさんが味方につけばユカリも心強いでしょう。」
調停室の奥へ、人の気配のする方へと進む。
「・・・失礼しますわ。」
思えば百花繚乱の生徒に会うのは初めてだ、ユカリの話通りなら、ユカリに協力してくれるだろうが。
「!・・・あんたは誰?」
目の前の人物は、何に驚いたのか一瞬震え、私の方を向いた後、安心したような、満足いかないような、そんな声で質問してきた。
「身共は勘解由小路シキミ、ユカリの姉ですわ。あなたは桐生キキョウさんで合っていますか?」
さっきの反応は、来てほしくない待ち人が来たような反応は、ユカリと同じような雰囲気に反応したものだろう。
協力してくれそうだ。
主人公は気配を感じることができます。まあ、音が聞こえるのを格好つけて気配と呼んでるだけですがね。