Final Fantasy VII 歪みからの再生   作:くまたいよう

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 ひたすら初心に・・・・な気分で、昔の~~に残ってた物を再生?な作です。


序章 異なる記憶

『ニブルヘイム』

 

 その名を冠した村において、越えたら帰ってこれない、死んだ者がその先に行くとまで言い伝えられた山にある人工の建造物の中で、この星の運命に関わる事件の序幕が佳境に入っていた。ある行き違いが元で狂った男は、思わぬ事態に直面していた。

 

「馬鹿な・・・・お前は・・・・一体?」

 

 銀髪の長い髪の男は、驚愕に染まった表情で自分が串刺しにしている金髪のツンツン頭と言われた少年の顔から目を離せずにいた。腹を自分の長刀で貫いてる状態なのに、その刀を手に握って逆に持ち上げらている。

 

 少年からしたら。憧れていた男が、故郷を突如焼き払った銀髪の男が、自分を串刺しにしながら驚愕の表情を浮かべいるのすら関係無い、16になる少年の心を支配しているのは。

 

 

『怒り』

 

 

 痛みは感じるが、知らない・・・・自分がどうなるかなんて知らないとしている。

 

 上司である以上に、親友であり理解者である男を傷つけられた。

 

 ソルジャーとしての自分を見て欲しかった幼馴染みは、今頃は息絶えているかもしれない。

 

 何があっても自分の味方と言ってくれた母を殺された。

 

 母は息絶える瞬間に言ってくれた。

 

(クラウド・・・・走るんだ・・・・っ!)

 

 母は、ただ息子だけは生きていて欲したかったのだろう。

 

(逃げて・・・・生き延びて・・・・っ!)

 

 そう言われた少年が選んだのは、魔恍炉と呼ばれた場へ向かう事だった。切り付けられて血濡れになった幼馴染みと、大切な剣を手放して倒れた親友・・・・何が起きたかは見ればわかる。バスターソードと言う名の大剣を手に取り。

 

『伝説のソルジャーである男の身体を背後から貫いた』

 

 何かの魔法で弾かれた自分に、男の・・・・『セフィロス』のトドメを刺すように声を絞り出した親友、それに従ったクラウドは上半身半ばが辛うじて繋がっているセフィロスに追撃を掛けたが、逆に長刀で腹を貫かれながら持ち上げられた図になった。しかし、クラウドは逆に持ち上げ、そのまま渾身の力で・・・・魔恍炉の壁に向けてセフィロスを投げ飛ばした。

 

 弾みで抜けた刀を手放す余裕すら無かったセフィロスはそのまま壁に叩き付けられて魔恍炉の底に落ちた。

 

 自分の出生を知って、決意をした男は、手にしていた『母』もろともに魔恍の中で消え行くしか無い。

 

「良くやった・・・・クラウド」

 

『クラウド』

 

 上司であり、親友・・・・その男が心から感心して自分の名前を呼んでくれた。出会った頃から自分達がいればその場は安心とまで言ってくれた男、正直嬉しかった・・・・そして、意識は途絶えた。血の海に沈む自分達がどうなるのか・・・・それから。

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

『ソルジャーなんかに、なりたくない』

 

 

 

 クラウドに同行した男が言っていた。その理由は何となくだけど、わかった気がする。

 

『ソルジャー』

 

 そうだ。ソルジャーになりたいからクラウドは故郷を飛び出した。それから・・・・それから。

 

 

(う、ド?)

 

 

 声が聞こえた。

 

 知っている者の声だと思った。

 

(少し、待ってろ?)

 

 

『そして、目覚めた』

 

 

 銃口を向けられたのに気付いたから、近くにあった『鈍器』で・・・・『かっとばした』のだ。それから、真っ直ぐに振り下ろした鈍器から発せられた衝撃波が直撃した地点から分散して大量の兵隊を薙ぎ倒していた。

 

「く、クラウド?」

 

「ああ、寝たきりみたいな状態だったから・・・・身体が重いよ『ザックス』・・・・」

 

「クラウド!良かったなあっ!!本当に!」

 

 子犬のような性格と言われた男、黒髪のソルジャー『ザックス・フェア』は親友が唐突に目覚めたのを心から喜んだ。

 

「ああ、何年振りだ?いきなり妙な実験カプセルに入れられて・・・・」

 

「ああ、調べたら『5年』近く経ってた。ニブルヘイムは、お前の故郷は・・・・見ての通りだ」

 

「母さんとティファは・・・・俺は・・・・『故郷に帰るのは約7年振り』になったな」

 

 ザックスは目を丸くした。クラウドの言動、何より『目の色』で事態と意味が何となくわかったからだ。

 

「よしクラウド?お互い、身体が不安だしで先ずは一旦は屋敷に戻るとしよう、騒ぎを聞き付けて兵が来たら厄介だから出直しだ」

 

 そう、クラウドは5年前の記憶も消えていたのだ。だから、下手に刺激してはいけない。先ずはクラウドがどうなっているのかを把握しないといけないとしたが、気になるのは?

 

「なあ、ザックス?多分、襲って来た兵が落としたのを咄嗟に拾ったんだが、何でこんなもんが支給されてるんだろうな・・・・」

 

「使いこなせたから良いんじゃない?・・・・見た目は・・・・ソレだがね」

 

 返答に困るとはこの事だ。元々、身体能力や剣の腕は数値にすれば自分もびっくりするくらいと認めていたクラウドの手にしているのは?

 

『釘バット』

 

 ザックスが受け継いだ剣と比べたら見栄えに差が有りすぎる。不幸中の幸いと言うのも躊躇う事だが?

 

『ソルジャーになったも同然』

 

 そんな親友には、せめて実力に相応しい武器を持たしてあげたいと切に願うザックスであった。

 

(けど、少し気分が楽になったかな?はてさてこの先どうなりますことやらだぜ)

 

 

 

 

 ーーーーーー。

 

 

 

 

 そして、二人が知る術も無い経緯で辿り着いた場で機を窺う男は、何年もひたすらに本来の目的と共に自分の脳裏に焼き付いた男の顔と名前を断続的に思い浮かべていた。まるで、その男の目覚めに呼応するかのように意識が戻りつつあった。

 

(ぅっ・・・・く・・・・っ・・・・くっ『クラウド』・・・・っ!)




 ザックスからしたら頼もしいけど、不安と対応に困る要素だらけであるクラウドの早期の何かとやらです。

 ソルジャーになりたくない発言したのは、原作の回想で同行した一般兵。やっぱり色々知ってたのかな?

 まあ、最後のはクラウド大好きなあの男。
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