ドラゴンボールZ IF未来から来た戦士 あーし、ブルマとヤムチャの娘なんだけど? 【本編完結済み】   作:ゆーこー

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今回のお話も読んでいただけると次回からのお話に入り込みやすくなるかもしれません。


本編
第0話 過去への旅立ち。あーし、テディってんだ


 ヤムチャって方を知っていますか? そうそう、狼牙風風拳や繰気弾っていう自分で作った技がある凄い人よ!

 

 ...え? 浮気性でブルマに振られてベジータに取られた残念なやつ? 

 

 ちょっと何を言ってるのかわからないだけど、パパは浮気なんてしないし死ぬまでママとラブラブだったんだけど? おっといけない、パパママって言っちゃった。もう隠す必要は無いよね。

 そう、あーしは二人の一人娘『テディ』荒廃したこの世界に残る唯一の戦士。現在十三歳で昔だったら華のJCだとかギャルだと浮かれることも出来た年齢なんだろうけど。

 

 今の世界はもうメチャクチャ。あーしが生まれてすぐ後くらいに現れた人造人間によって世界はほぼ壊滅状態。パパは産後すぐのママやあーしを心配して戦いに行かなかったから生き残ったんだけど、パパの仲間は悟飯さんを除いて皆死んでしまったわけ。

 

 物心ついた頃からあーしはパパから武道を学び4歳で気の扱いを覚えたわ。そして一年後にあーしが繰気弾を習得した後、あーし達は人造人間と遭遇してしまい避難民を含めたあーしたち皆を逃がすためにパパは死んでしまった。あーしは強くてイケメンな悟飯さんに弟子入りした。

 

 

 

 ──それが丁度昨日のこと。心の整理をするように改めてあーしの大きな出来事を振り反ると既にマジ激動の人生送ってね? 

 ...必ず、パパや皆を殺した人造人間を倒して、明るく平和な未来を手に入れて見せる。そしてあわよくばイケメンの彼氏を作って幸せな余生を過ごす! 気持ちが出来上がったあーしは胸にさらしを巻いて山吹色の道着を着た。そして師匠に顔を出した。

 

「悟飯さん、今日からお願いしまーす!」

 

「ああテディ。俺なりに厳しく指導するつもりだが君は地球人だ。あんまり無茶はしないでくれよ」

 

「もぉ、その言い方嫌い! サイヤ人のハーフとか良くわからないけど人は人でしょ? 必死に努力すればどうとでもなるっしょ」

 

 無意識なのかあーしのことを甘く見ている悟飯さんにおこな気持ちを言葉と身体でアピールする。だけど悟飯さんの表情は険しいまま。

 

「...そうだな。努力する方向を間違えなければきっと人造人間より強くなれる。よし、まずは君の実力を確認したい。手合わせ出来るかな?」

 

「待ってました! いつでも準備は万端なんだから、始めましょ!」

 

 あーしのパパは幸運にも高身長でイケメンだったから、あーしもその遺伝子のお陰で背が高い。既に悟飯さんより少し低いくらい。ママには顔含めてモデルさんみたいと誉められるんだから。何が言いたいかって? 今でも十分大人の人と格闘戦が成立するって訳よ!

 あーしは先手を取って正面から接近すると見せかけて、左手で繰気弾を放ってから高速で切り返して右から狼牙風風拳を仕掛ける。

 

「なかなか良いセンスじゃないか」

 

「誉めるのが早いんじゃないの?」

 

悟飯さんは左手であーしの一撃目の拳を受ける。反対側の繰気弾は右手で対処したのを確認したところで二撃目をお見舞いする。こうなれば片手が塞がった悟飯さんは攻撃を受けるしかない。

 

「でも、やっぱまだ気が小さすぎるな」

 

二撃目も一撃目と同じ左腕で受け止められた。三、四とすかさず連打するも全て片手で止められてしまう。

 

「そんな! 速さが売りなのに!」

 

「足元もお留守になってるぞ!」

 

足元を掬われたあーしはバランスを崩し、転倒しそうなところを武空術で堪えようとするがあーしの首元に悟飯さんの手刀が繰り出され寸止めされた。

 

「戦いのセンスは十分だ。まずは根本的な基礎能力を鍛えていかなくちゃだな」

 

「は、速すぎるでしょ悟飯さん...」

 

「今ので速いと思うようじゃとてもじゃないが人造人間と戦おうとしても足手まといにしかならない。暫くは戦いの見学もしない方がいいだろう」

 

「うぅ...マジぃ...?」

 

「本気さ、無駄死にはさせたくない」

 

「なら、わかった...」

 

それから一年もたってようやく見学が認められるくらいには強くなった。これでもかなり良いペースらしい。

悟飯さんと人造人間の戦いを初めて生で見たあーしはただただ唖然とした。

 

「速いなんてもんじゃない...次元が違いすぎるんだけど」

 

悟飯さんの気もあーしと本気で組手をしたときの五十倍くらいはある。それにあの金髪の姿、あれが超サイヤ人ってやつ?

 

自分の弱さを改めて知ったあーしは、その日からより一層厳しい特訓を重ねて二年後ついに、悟飯さんがあーしとの組み手で超サイヤ人になってくれた。

 

「テディ、随分強くなったな。基礎能力だけなら俺以上だ。だが、ここからが本番だ。人造人間と戦うにはここからあと五十倍は強くならないとな」

 

「さ、さすがにやばいかも...で、でもさ! もう少し強くなったら二人で戦えばあいつら倒せるんじゃない?」

 

「どうかな、一対一でほぼ互角の相手だからそれでは勝てないだろう」

 

「あーしはサポ回るから! ほら見てよこれ」

 

あーしは二個の繰気弾を同時に扱う。

 

「まだダメだな...」

 

「繰気弾は致命傷を与えられる技じゃないけど、どんな相手でも当たれば足止めくらいは出来る! その隙に悟飯さんがガツンと決めちゃえばワンチャンあるっしょ!」

 

「ワンチャン...それじゃダメなんだ。 俺達がやられたらもう後はない。確実にやらなければいけないんだ」

 

「でも、でもでも! こうしてる間にも地球はメチャクチャにされてるわけで、早くしないと誰もいなくなっちゃうよ!」

 

あーしは少し背が伸びて全くの同じ目線になった悟飯さんの目を強く見つめる。

 

「その目付き、ほんと君のお父さんそっくりだ。でもだからこそ、僅かな隙もあっちゃいけない。そんな気持ちになる」

 

「それどういうこと?」

 

「ヤムチャさんは昔、栽培マンっていう奴に自爆されて死んだことがある。それこそ、君の使うワンチャンくらいの確率に不幸にも当たったようなものさ」

 

「なら逆にこっちが勝つことだって」

 

「無いんだ、それは正直起こり得ない。やつらはそんな甘い方法では倒せない。わかってくれ、必ず勝つ。そのためにはまだまだ強くならないとダメなんだ」

 

「わかったけど...」

 

あーしは視線を自分の真下に下ろす。最近胸が大きくなりすぎて戦いをするのに邪魔に感じている。それだけじゃない。以前に比べて明らかに成長スピードが遅くなってきている。自分の成長曲線は間もなく下降し始めるのではないかと。十六歳になったあーしの身体は、戦いに不向きな成長を着実に進めていた。

 

「ピッコロさんがいれば...もしかしたら良い方法もあったかもしれないんだけど」

 

「悟飯さんの師匠よね? でもその人女性じゃないでしょ?」

 

「よく瞑想のトレーニングをしていたんだ。俺も似たようなことは出来るけどピッコロさんみたいに自分の限界値を上げるようなことは真似できなかったなぁ。それがあればテディの悩みももしかしたらってね...」

 

その頃、あーしのママはガラクタの山から集めたパーツで作っていたタイムマシンを完成間近まで漕ぎ着けていた。

 

「ママ~、それいつ完成するの?」

 

「そうねぇ、あと一年くらいかしら。それまで頼んだわよ」

 

「うん...任せて」

 

「どうしたの? 元気無いじゃない」

 

「あーし、そろそろ強くなれないんじゃないかなって」

 

「え?」

 

あーしはママに身体の悩みを打ち明ける。するとママは笑った。

 

「心配しすぎよ、あんまり身体に良くないけどいざとなったら良い薬も用意してあるわ。それにパパだって人間の年齢的にはもう下降線真っ只中のなかで強くなってたんだから、あんたはまだまだピチピチのギャルなわけだし大丈夫よ!」

 

 

「ママ...」

 

しょげた顔のまま随分と小さくなったように感じるママに抱きつく。

 

「よしよし。でもほんと、大きくなったわね。こんな世界でここまで成長してくれてママ嬉しいわ」

 

「うん...皆のおかげ」

 

 

 

── 一年後、あーしは緩やかにそれでも確実に成長を遂げた。タイムマシンも無事完成し、あーしは過去に行く準備をしていた。

 

「テディ、行く前に覚えていて欲しいことがある」

 

悟飯さんがあーしが忘れないようにメモをくれた。

そこには

『界王拳をマスターすること』

『最初に出会う敵にいるフリーザの気の大きさを覚えておくこと。最低限の目安がそこ』

『確実に人造人間に勝てるようにいろんな人と修行すること』

『どんな不測の事態が起きても逃げ出さないこと』

と書いてあった。

 

「悟飯さん...」

 

「テディがいない間絶対俺がこの世界は守るから、必ず強くなって帰ってこい。俺も越えるようなとびっきりの戦士になってな」

 

悟飯は少し背伸びしてあーしの頭を撫でた。

 

「お二人さん...良いところすみませんがよろしいかな」

 

声をかけてきたのは避難民のおじさんだった。

 

「これは、我々から少しでも力になれればと思って用意したものです。受け取ってください」

 

彼らにとって人造人間相手では無駄とはわかっていても持っていたくなる戦うための貴重な剣。それを過去に向けて旅立つあーしに託してくれた。

 

「ありがとうおじさん、みんな。これで過去の悪いやつらぶったぎってくるわ」

 

あーしは剣を抜いて天に掲げる。避難民から歓声が上がったそのときだった。

 

 

 

「ほぉ、随分盛り上がってるじゃないか」

 

宿敵人造人間の男の方の声がした。

 

「17号あれ...」

 

もう一人の金髪がタイムマシンを指差している。ヤバイ、気付かれた?

 

「俺達の自爆装置にしてはデカすぎるが何かあるといけない。破壊しとくか」

 

17号が手をタイムマシンに向ける。

 

「させるかぁ!!」

 

悟飯さんが超サイヤ人になり二人を蹴り飛ばした。

 

「急げ! 今すぐ過去に行くんだ!」

 

「わかった、悟飯さん死なないでよ!」

 

「もちろんさ、また会おう」

 

 

 

あーしは急いで発進の準備を進める。写真でしか見たことの無い孫悟空さんに渡す薬も持った。忘れ物はない、よし。

 

「テディいきます!」

 

タイムマシンが少し浮かび上がったあと視界が砂嵐のようにざらついた。次の瞬間には過去に行っていた。

 

「頑張れよ...テディ」

 

 




 今回、孫悟飯は生きています。隻腕にもなってないです。理由はトランクスと違って不満はあったけどなんだかんだ自分勝手な暴走をテディがしなかったからです。
ただし五体満足な一方でトランクスを鍛えていた未来悟飯と比べると実力が落ちています。正直一人でこのあと未来を守り抜くのは厳しいところがあります。

 テディについて、容姿は長髪でブルマと同じ髪色。普段の顔はブルマのようなヒロイン目だが、険しい目付きになるとヤムチャに似ている。
トランクス初登場の服を着て、胸の谷間に剣の紐の部分を埋めてる。

そんな感じです。
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