ドラゴンボールZ IF未来から来た戦士 あーし、ブルマとヤムチャの娘なんだけど? 【本編完結済み】 作:ゆーこー
うん、ゆっくりですわ。
「やっほーママ! 久し振り!」
「あらテディ、見ない間に随分印象変わったんじゃない?」
あーしは合計二年ほどプロによる散髪を受けていない状態なわけで、悪い意味で見た目が変わってても不思議ではなかった。
「数日遊びの時間になったからさ! ママに都会の遊び方を教えてもらおうと思ってさぁ」
「ふふ、良いわよ。 ピチピチギャルの遊び方を教えて上げるわ!」
こうして即座に決定したママとのお出掛け。まあ先ずはこの身だしなみよね。あーしの傷んだ髪もろともママおすすめのヘアサロンで綺麗にケアしてもらってストレートロングのサラサラヘアーに大変身!
「未来じゃこんな設備残ってないからなぁ、今人生で一番髪がトゥルントゥルンしてる!」
「それは良かったわ。あなたも女の子だもんね、やっぱお洒落したいでしょ」
「もち! 綺麗で可愛くて強くなりたい!」
「ふふふ、それならとっておきよ?」
ママのよく通うネイルサロン、貴金属店、高級ブランドの洋服を大量に取り扱うお店とあーしの知らない世界が続々流れ込む。
「やば! あーし前よりずっと可愛いじゃん!」
「さすが私の娘ね! 磨けば光るダイヤモンドだったわね」
「まさかここまでしてもらえるとも、こんなに変わるとも思わなかった。 この後修行もあるから一旦写真撮っとこ!」
あーしはママと二人で良い感じの場所を巡って自撮りをして、思い出を沢山作った。
「随分楽しんでるな」
「あっ、ベジータ。 でもこれも修行でしょ?」
家に帰ってきたらベジータが待ち構えてた。でも修行をしていた様子ではないしベジータなりに余暇を過ごしてたっぽい。
「まさか、それで戦うわけではあるまいな」
「まっさか~、戦うときはママに作ってもらったこれを着ていくわよ」
あーしは部屋から身体に合わせて作られた戦闘服を持ち出してきてベジータに見せた。
「俺の戦闘服とは少し形が違うようだな...どういうことだ?」
そう、ベジータの肩パッドなし上半身だけの戦闘服とは違って、あーしのは下半身を守るパーツを追加して胸周辺の素材にブラジャーの機能を追加してある。
「だってベジータのやつそのまま着ると、胸が締め付けられて動きやすくなるわけでもなく、かといって完全なフリーなわけでもなくて気持ち悪かったんだもん」
「それで、私が複製だけじゃなく素材を分析して改造したってわけ」
「そういう理由ならまあ良い。これで見た目がダサいなんて行った日にはこの俺がそれを破壊するところだったぜ」
「へへん、綺麗なあーしを見たいなら...これから買ってきた服に着替えるけど見る?」
「余計なお世話だ。勝手にやっていろ」
「はいはーい。じゃあママ行こ!」
勝手にやってろってことなら、見せても怒られないし後で見せに行ってあげよっと。
あーしは取り敢えずバニラ色のロングスカートに白いシャツ、その上にジーンズ素材のアウターを着てブラウンカラーのサングラスをかける。ハイヒールと白色に金の装飾が施された肩掛けバッグにゆるふわなベレー帽を被った姿をまだ外に居たベジータに見せに行った。
「どうよ!」
「なにがだ」
「なにがって、それはもちろん似合ってるかどうかよ?」
「地球人の感性など俺にはわからん。聞くだけ無駄だ」
「あなたの意見が聞きたいのよ」
「知るか、好きにすればいい」
まあまあかなぁ。あーしは次の服に着替えに戻る。
ベジータは戦闘民族だし少しワイルドな方が好みだったりして。あーしは胸の位置くらいまでしか着丈のないベージュのTシャツにそれより一回りくらい大きい黒い袖なしの革ジャンを羽織り、セットのキワキワを責めるショートパンツにブーツを履いてリベンジする。
「これならどうかしら?」
「...下品な服だ」
と、言いつつチラッと見てたのをあーしは見逃さなかった! つまり、これは他の男に見られたくはないと見た!
実は買い物してるときから予想してたところもあり、案の時の反応が良かったのであーしはプレゼントを取りに戻る。
「これ、プレゼント!」
「今度はなんだ」
「あーしの着てる革ジャンとオソロのやつ! ベジータもワイルドだし似合うと思ってさ。 大切に使えば一生ものなんだから、手入れしてよね!」
「こんなもの欲しいなどとは一度も言っていない」
ベジータはその服を持ってママに借りてる部屋に戻っていった。なんだ、やっぱ嬉しいんじゃん。可愛いやつ。
同じ服を精神と時の部屋から帰ってきたパパに見せたら物凄く誉めてくれた! 嬉しい。マジパパ誉め上手だしファッションも詳しいしさすがだったわ! なお、パパにはママからペアルックのプレゼントが渡された。
──そして、セルゲーム開催の日となった。
ベジータは超サイヤ人のまま独りで先に行ってしまったからあーしとパパの二人でカプセルコーポレーションから出発。途中でクリリンさんや天津飯さんとも合流し、到着したときにはもう悟飯さんたちも到着していた。そして、秘密兵器というわけではないんだけど、ママがこっそり修復していたらしい16号も後から到着。同じ建物に居たのに全然気付かなかった...
さて、ベジータを見た悟空さんがあーしの元に寄ってきて、耳打ちであーしに質問してきた。
「なあテディ、ベジータのやつどうしちまったんだ? おらの真似をするとは正直思わなかったからさ」
「あぁ、それあーしが強くなる道わかってんならやりゃいいじゃん的な? まあ説得したらやったのよね」
「へぇ、おめぇ大したやつだなぁ。 あのベジータを説得したんか」
「合計二年も二人きりだったから、余裕っしょ!」
「取り敢えずありがとな、これで本当にやべぇときの保険が出来たかもしんねぇ」
本当にヤバイときの保険、それはつまり悟空さんが勝てなかったときにベジータがセルにトドメを差すということだろうか。あーしはそっちの方はすぐに分からなかったが一先ずセルゲーム最初の相手が誰になのかとセルがあーしらに聞いてきたので悟空さんを見てみた。
「先ずはおらから...」
「ちょっと待った~!」
何処からか聞こえた声。その声の先には知らないアフロのおじさんとリポーターの姿。なんとこの人が戦うつもりらしい。格闘技の世界チャンピオンらしいけど気を探るに一般人より強いレベル。あんなんじゃセルに殺されてしまう。ただ言っても聞かなかったのでやらせてあげたら、さすがのセルも殺すのをためらったのか一発吹っ飛ばされて場外になったあと、痛い痛いと言いながら戻ってきた。
気を取り直してセルゲーム最初の選手は悟空さん。いきなりクライマックスだとセルもみんなも緊張感が高まった。
ヒリつく空気、両者隙のない構えから動き出せない。先に動いたのはセルだった。それに応えるように悟空さんも動き出してあっという間に高速戦闘に切り替わる。追うのがやっとレベルの激しい戦闘。右に左に上に下に次々と打撃一発ごとに衝撃波が発生してこの地域全体を震え上がらせる。
もうこの時点であーし含めここにいる大半が戦力外になっていることをわからされていた。どんなに頑張ってもあの攻撃をギリギリ一発避けられるかどうか。しかもその攻撃というのは二人にとっては小手調べ程度の普通の打撃に過ぎない、可能性が残されているのは悟飯さんとベジータくらいか。そしてもし、その二人が大幅にセルの体力を削ってくれたらあーしやピッコロさんにワンチャンがあるかどうかというレベル。全くサイヤ人というのは恐ろしい。
戦いは次第に技を交えた本格的な物へと移行していき、セルは四身の拳のような明確な弱点もある技を使って尚悟空さんと互角以上に戦っていた。
そしてセルは、この戦いを場外負けのようなルールで終わらせるのは惜しいと思ってしまった。自ら作り出したステージを破壊して、命のやり取りしか残らなくなってしまった。
悟空さんは覚悟を決め、セルに避けられたら地球そのものが破壊される空からのかめはめ波に全ての力を込めた。
「ま、まさか! 本気でやるつもりか孫悟空! 貴様の守ろうとしている地球そのものが無くなってしまうぞ!」
流石にセルもそんなことをするはずはないと信じたいが、そのまさかを悟空さんはやろうとしている。そしてそのまさかと思った刹那、瞬間移動で無防備なセルの懐に入り込んだ悟空さんがかめはめ波を直撃させた。
頭と腕は消し飛び、残った身体は地面に倒れた。
「やっ、やったぞ!」
「まだよ! セルには再生がある!」
しかしセルに追撃をかけられる程悟空さんに体力は残っていなかった。ベジータは手を出すつもりはなく、セルの身体はどういう理屈か起き上がって再生してしまった。
「はぁはぁ...さ、流石だ孫悟空。今のは私も死ぬかと思ったぞ」
「ふっ、参ったな。降参だ」
「...なに?」
「「え!?」」
全員が耳を疑った。あまりにもあっさりと口にした降参という言葉。それはセルゲームに残された唯一のルールと言ってもいい。負けを認めて戦いを終わらせるということだった。
「その言葉の意味をわかって言ってるのか孫悟空」
「ああ。おらじゃおめぇには敵わねぇ。今までのでよぉーくわかった。だからよ、次戦う相手をおらに決めさせてくれねぇか。そいつで勝てなきゃ、お前に勝てるやつはいねぇ」
「ほう、じゃあ聞かせてもらおうか。その居るはずのない奴の名を」
「おめぇの出番だぞ! 悟飯!」
次の相手を悟飯さんにすると悟空さんが言った。皆は驚きを隠せないようだが、あーしはもしかしたらと信じた。悟飯さんなら、きっとなにか奇跡を起こしてくれると。
ベジータについて②
ここでもらった革ジャンがなんとGTで着ていたあの服...という設定です!