ドラゴンボールZ IF未来から来た戦士 あーし、ブルマとヤムチャの娘なんだけど? 【本編完結済み】 作:ゆーこー
あーしとベジータさんがセルによってボコボコにやられてから約一日が経った。精神と時の部家から悟空さんと悟飯さんが出てきた。凄い、ベジータさんよりうんと強くなって帰ってきた。でもどうして超サイヤ人のままなのだろうか?
「お帰りなさい悟飯さん、悟空さん」
「よぉ、久し振りだなテディ。どうやら、セルは完全体にっちまったらしいな」
「はい...マジ申し訳ないです」
「気にすんなって、セルを倒す方法はちゃんと考えがある。とりあえず...オラ達腹ペコだから飯にさしてくれねーか?」
凄い落ち着いていた。そしていつもの悟空さんのような明るい雰囲気だった。悟飯さんもそうだ。いつもの優しくて真面目な悟飯さんだった。この一大事にこれだけの振る舞いなのだから、本当に策があるに違いない。あーしは何処か心の中で安心感を覚えていた。
「ちっ...」
ベジータさんが二人の様子を見て舌打ちをした。この様子は何かに気付いたのだろう。
「おいテディ、もう一度入るぞ。ついてこい」
「えっ!? ま、まあ良いけどさ。パパやピッコロさんもまだだから順番に行かないと」
「奴らより伸び代のある俺達が先だ」
「お、俺はいいぜ。悔しいけどベジータの言う通りだしな」
パパはそう言ってヘラヘラしている。クリリンさんも似たような感じだ。天津飯さんは嫌な顔をしているが無言。ピッコロさんの反応を伺う。
「好きにしろ。貴様らが一日使おうと時間は充分にある」
「あっ、オラ達もう使わねぇから好きに使ってくれ!」
ピッコロさんに被せるように、ご飯を掻き込みながら悟空さんがそういう。まだ一年修行すればさらに強くなると思うのにその理由はわからない。とりあえずあーしらが先に入れることになったのでそそくさと入室した。
さて、それなら真っ先に聞いてみることにしよう。
「ベジータさん、悟空さんたちがもう入らないのと、超サイヤ人のままなのはやっぱり関係してる感じ? なんか分かってそうな雰囲気だけど」
ベジータさんは案外あっさり答えてくれた。
「カカロットは、超サイヤ人を身体に馴染ませているんだ」
「馴染ませている?」
「超サイヤ人になれない貴様にはわからんだろうが、あれにはかなりの負荷と軽度の興奮状態になる特性がある」
「なるほど、だから常になっとけば身体が馴れてそのデメリットが軽減されるってわけね!」
ベジータさんは少しだけ嬉しそうに口角を上げる。
「そういうことだ。 それに更なる上の領域もカカロットは視野に入れているはずだ」
そういうことなら必然次の疑問が頭に過る。
「ベジータさんはやらないの?」
「ふざけるな! カカロットの真似をしなくても俺様は奴より強くなれる!」
どうやら地雷を踏んだっぽい。でもこの地雷は踏みきらないとダメな気がした。
「でも現に同じ一年で遥かに上を行かれたじゃん? まあ、修行相手があーしなのもあるかもしれないけど」
「ふざけるな! 修行相手が貴様というだけであそこまで開くものか」
やっぱり内心分かってるんだ。プライドが邪魔してるだけで最適な方法も、成長速度も。なら、あーしが押して上げるしかないじゃん。
「じゃあする事はひとつっしょ? ここじゃあーし以外誰も見てないわけだし、真似してもバレないし結果重視でさ」
「...っち。 ムカつく女だ。 後悔するなよ? この俺の成長速度に追い付けるようにするんだな」
「もち! 任せてよ。 てか、あーしも常に界王拳しとこうかな?」
「好きにしろ」
好きにしろ...かぁ、つまりそこそこ良い行動ってことね。ならそうしてもらいますかねぇ。
「界王拳八倍!」
「さぁ来やがれ」
まさかの超ベジータでの組手。当然あーしはなす術もなくボコボコにやられた。
「どうした、その程度か?」
「ううぅ、まだまだ!」
いつもの半分くらいの時間だったろうか、ベジータさんは突然組手をやめた。
「もうやめるの?」
「カカロットの真似事をするのは癪だがな。今日の残り時間はこのまま過ごさせてもらう」
ベジータさんはそのまま食事を取り始めようとしたのでストップさせる。
「ちょいとちょいと、それならご飯はあーしに作らせてよ。界王拳使ったままだから失敗しちゃうかもだけどさ」
「テディが? まあ良いだろう」
前の一年はくたくたになってて、ベジータさんが作った簡素な料理しかお互い食べてなかったし、折角今日は身体が動くんだからあーしが美味しい料理を作ってやろうと思ったわけ。
で、さすがに倍率ギリギリの界王拳では細かい加減が無理なので倍率を安定して出せる少し上くらいに抑えて料理を作り始める。
「おいテディ、そんなものでは修行にならんぞ。失敗してもいいからもう少し界王拳の力を上げるんだ」
簡単に言ってくれるんだから、まあ食べる人が失敗しても良いって言うならそうさせてもらったわけなんだけど、そのあと盛大に力加減を間違えて小麦粉をベジータさんにぶっかけてしまった。
「わっ、ごめんなさい! わざとじゃないんだけどさ、マジでごめん!」
「...シャワーを浴びてくる」
許された~! でもあれだわ、超ベジータでも気性を抑えるトレーニングにはなったと思う! うん、結果オーライ! そういうことにしてあーしはベジータさんが帰ってくる前に料理を作り終えた。
シャワーを浴びてきたベジータさんがあーしの用意した料理を見たあと、何も言わずに食卓に着いた。
「さあ食べちゃって! あーしのちょっとやっちゃったご飯!」
黙々と一口ご飯を口に入れ、モグモグとそれを飲み込んだ。
「どう...食べれそう?」
「ムチャさせたにしては良くできている」
「良かった~、あーし料理の腕はそこそこ自信あったんだけどさぁ。何せ微調整が出来なかったのと、そもそも口に合うかなって割りと不安だった!」
「未来では料理をしていたのか?」
「そーね、あーしが作ることもあったよ。まともな食料が手に入るときとかはね。ママは機械いじりの手先は器用だけど料理はそこまでって感じだったから。まあ、料理の腕を磨く暇なんて無かったんだろうけどさ...」
「それは貴様も変わらんだろう」
「いやいや、パパが生きてた頃に教わってさ。 パパ、結構そういうこと得意だったから」
「ヤムチャがか? ふん、奴にも役に立つ能力があったとはな」
「もぉ、人のパパのことそんな風に言わないでよぉ。今日のだってパパから教わった料理なんだよ?」
「...まあ良い。よし、おかわりだ」
「ま?」
結構沢山作ったんだけど話してる間に全部食われた。そして何食わぬ顔でおかわりを要求してきた。
「無いのか?」
「無いんだよねぇ...アハハ」
「覚えておけ、サイヤ人は戦闘民族だ。身体を作るために地球人とは比べ物にならんほど食事を取るんだ」
「ふとした疑問なんだけど、戦闘民族ならむしろ少ない食事で動ける! みたいな方が戦闘に向いてない?」
「それは俺達とは縁の無いような次元の低い連中での話ならばだ」
そんなもんなのだろうか、まあそんなもんなのだろう。
食事をして少し休憩までした。そのあとまた少し修行をしてから休憩をした。
「悟空さんたちも外でこうしてるの?」
「あぁ、間違いないだろう」
「よく分かるねぇ」
「俺はエリートだ」
「なるほどねぇ」
以前と比べると遥かに伸び伸びとした修行生活を一年過ごし、今日でその生活も終わりを迎える。
「テディ」
「はいはい」
あーしはここでの最後の料理を界王拳十五倍の状態で作り配膳した。
「いやぁ、気が増えると料理を作る速度も上がって捗るわ~」
「焼く時間は変わらんがな」
「はいはい、ちゃんとじっくり焼いてるからさ。切るとか、そっちのスピードは時短になるじゃん? そっちの話よ」
「それだけじゃないだろう、切る時間が短くなるということは断面も状態が良い。同じ料理でも質が上がる」
「ベジータ結構詳しいわね」
「分かるだけだ」
「さっすがエリート」
さて、最後の食事を終えここを出る前に最後の修行を始めますか。
「行くぞ、はぁぁぁ!」
ベジータさんは超ベジータから更に進化した姿を披露した。
「おぉ、凄い! ホントに超ベジータの壁を越えたんだ!」
「ふん、カカロットはここまで来ているはずだ。悔しいが、俺は一年もかかったんだぞ」
「でも良かったじゃん、こりゃあますます組手はあーしの大敗になっちゃうわ」
あーしは界王拳十六倍で挑むのだが、もうあっさりと攻撃を避けられてしまう。流石に実力差が有りすぎる。でもベジータは文句も言わずに今日まであーしと一緒に修行をしてくれた。
「最後に一発噛ましてみせる! 超狼牙風風拳!」
あーしは素早さ威力を更に引き上げつつ、足元のお留守も解消した完璧な攻撃へと昇華させたこの超狼牙風風拳で強烈な連打を浴びせる。
「よし、随分腕を上げたな」
「その割りには、随分差をつけられた気がするけどねぇ」
「当然だ、この俺は超エリートサイヤ人のベジータ様だからな!」
自信満々の答えとともにあーしにカウンターを決める。あーしはというと被弾部に気を集中させてダメージを抑えて、吹っ飛ばされながら六幻繰気弾を放って追撃を阻止した。
「はあぁぁぁぁ!」
気を解放して二つの爆発する気弾が消滅。消える繰気弾は残り四つをベジータさんが気弾で迎撃したので消滅。残り二つの普通の繰気弾にあーしは意識を全集中してトップスピード攻撃する。
右に左にベジータさんはことごとくそれを避けてあーしに接近、あーしは界王拳を二十倍まで引き上げて最後の攻撃に移る。
「かめはめ波!」
「ギャリック砲!」
あっさりとあーしのかめはめ波は飲み込まれた。そしてあーしもあっさり負けた。いやぁ、やっぱ強いわ。でもベジータさんもあーしも自信をもってこの精神と時の部屋を出ることが出来た。お互い確実に強くなった。セルを倒すに足るかは定かではないがここでやれるだけのことはやれたのだ。
「ここを出たら、残りの数日も俺に着いてこい」
「え?」
「この修行はまだ終わりではないぞ、セルと戦う寸前までだ」
「うーん、ショッピングとか行ってもいい?」
「構わん、むしろ積極的に普段の生活を送るのが仕上げだ」
「やったー! ベジータも行こうよ!」
「俺は行かん。この世界の親とでも行くんだな」
「うーん、釣れないなぁ」
さて、こうして精神と時の部屋を出たあーしらを出迎えてくれたのはもちろんパパたち。悟空さんと悟飯さんは家族皆下界で過ごしてるらしいプラスで小さいピッコロさんみたいな人がいた。
どうやら新しい神様にするためにナメック星から連れてきたらしい。しかも悟飯さんのお友達と来たものだからあーしは挨拶してすぐ仲良くなった。そして今は修行で常に界王拳を使っていて、残りの時間は日常生活を満喫することを皆に伝えて、あーしはママの待つカプセルコーポレーションへと飛んでいった。
さあさあ、明日からは女子力磨きだ! 明るい未来を手にしたときのファッションリーダーになっちゃうぞ!
テディについて⑧
流石に界王拳を出しっぱで気が溢れ出てると、ブルマが近付けないのでちゃんと気を身体の中に抑え込んで生活をしていきます。
力を解放させているのに、抑え込んでいる。そんな状態です。