魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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お待たせいたしました。いつも感想と評価ありがとうございます。


第104話 告白

薫子自宅 風呂場

 

 シャアアアア

 

 薫子は自宅の風呂場でシャワーを浴びながらある決意をしていた。

 

(やってやる・・・・!今日は珍しく小夜が家の用事で遊びに行けずはるかと二人きりで遊べる千載一遇の好機。今日、ウチははるかに告白してみせる!)

 

薫子はそう考えながら風呂場を出てスポーツブラと下着を履いてバスタオルを拭きながらリビングに向かうと薫子の母親が出掛けて居ないのでギンガホークが実体化してニュースを見ていた。

 

【最近〇〇町を中心にした地域では地震が多発しており中には巨大な怪物を見たという目撃情報が上がっており・・・】

 

〈お、薫子なんか今日はえらく気合い入ってんな〉

「ん、まぁな・・・ギンガホーク今日の事なんやけど悪いけどはるかと二人きりで遊びたいからギンガホーンと一緒に家で待っててもらえんか?」

〈え?別に良いけど何でそんな事するんだ?〉

「あ、あぁ最近いつもギンガホーク達と一緒やろ偶には2人で遊びたい時もあるねん。別にギンガホーク達の事が嫌いな訳やないんやで」

〈まぁ、俺は別に構わないけどな。何か俺やギンガホーンは小夜に来てくれって頼まれてたから丁度良いけど〉

「え?そうなん」

〈おう、手伝いと何か俺達の意見が欲しい事があるんだって〉

「そ、そうか・・・(小夜、気を遣ってくれたんかな?今度お礼言わんとな)」

 

 小夜がはるかと薫子が二人きりになる状況にしてくれた事に薫子が内心礼を言っているとテレビでは天気予報のコーナーに移っていた。

 

【次は天気予報のコーナーです。お天気神官ガジャさーん】

【はーい】

 

 ニュースキャスターが呼びかけると画面が変わり白い神官服を着た男が現れる。

 

【今日は日本全国で暖かい晴れ模様になり洗濯物を干したり出掛けるには絶好の機会でしょーう】

 

〈お、良かったな薫子今日は快晴みたいだぜ。はるかと一緒に楽しんで来いよ〉

「せやな、今日はめいいっぱい楽しんでくるわ」

〈何か合ったらテレパシーで連絡入れてくれよ。俺達は小夜の神社に居るからな〉

「分かったわギンガホーク」

  

ギンガホークの言葉を受けながら何処か嬉しそうに自分の部屋に入ると昨日選んだ着ていく服を着ていった。

 

 

 

――――――――――

 

 

三つ隣町駅前 マンドラ坊や像前

 

 

「・・・・・」

 

「あ、居た居た。おーい薫子ちゃーんごめーん待ったー?」

 

 銅像の前で黒いタイツとミニジーパンを履いて縞模様の服の上に黄色い上着を羽織った格好をした薫子は一足先に到着し、手持ち無沙汰に自身の髪を弄っていると駅の方からはるかの声が聞こえ嬉しそうな表情を浮かべて声がした方を向く。

 

「はるか、ううんこっちも今来たところ・・・」

 

 薫子がはるかに返事をするがはるかのを見て徐々に声が尻すぼみになっていく。向かってくるはるかの格好は白いスカートとふわふわピンクの上着を羽織っておりそこまでは普通だが上着の下に見えるシャツにはデカデカと”ゴードム文明”と言う文字が書かれていた。

 

「は、はるかそのシャツは・・・?」

「あ、これ?これはこの前セールで買ったシャツでね、今日は何だかこれだって気持ちになって着てきたんだよぉ!似合ってるでしょ?」

「え、う、うん」

「でしょ。でもギンガホーンは〈それより”ちょっとした冒険だな”か”ズバーン”シャツの方が良いんじゃないか?〉って言うんだよ。これだって悪くないのに!」

「そ、そうか・・・(ギンガホーンも大分はるかに毒されてきてるな)ま、まぁこれ以上ここで話すのもなんやしそろそろ行こっか」

「それもそうだね。行こっか薫子ちゃん!」

 

 薫子にそう言われはるかは笑顔で薫子に手を伸ばした。

 

「え?」

「あ、ごめん薫子ちゃん。いつもなつほ達とはぐれない様に手を繋いでたからその癖が出ちゃったよぉ!」

「あ、あぁそう言う事か。それならしゃあないって、普通に行こか」

 

 照れた様に言うはるかに慌てて薫子はフォローを入れると早足で歩いて行きはるかもそれを追っていった。

 

(ンミィでもちょっと惜しかったかもな・・・)

    

 

――――――――

 

 

浅見デパート

 

 

 デパートに入った2人は化粧品コーナーで色々な商品を見ていた。

 

「お、これクジャクの涙化粧水って言う新作か結構良さそうやん。こっちはドミーロ製パックか、この商品良い噂聞かないんよなぁ・・・なぁはるかは・・・」

 

 薫子がそう言いながらはるかの方を向くとはるかはとある商品をジッと見ていた。

 

「はるか、その商品ってATENAの」

「うん、花央さんは捕まって会社の規模は小さくなったけど前の製法はやめて又一から皆が喜ぶ様な良い商品の開発と販売をしてるみたい」

「・・・それ買うんか?」

「うん。花央さんはあんな事しちゃったけど皆に喜んで貰いたいって願いは本当だから又花央さんが帰ってきた時にあの人が作った物が残って欲しいと思うから少しでも貢献しようと思うんだよぉ」

「そっか・・・・だったらウチもはるかの友達の為に少しは貢献しようかな」

「薫子ちゃん・・・・ありがとう!」

 

 薫子はそう言うとATENAの化粧品を幾つか買い物籠に入れていきはるかそれを見て嬉しそうに笑った。 

 

 

――――――――

 

 

神社 倉

 

 

 はるかと薫子が買い物をしている頃小夜の神社の倉の中では小夜と星獣達が倉の整理を丁度終えた頃だった。

 

「ありがとう皆。皆のおかげで倉の整理が早く終わったわ」

〈いいの、いいの。小夜の役に立てて良かったわ〉

〈私も暇だったから丁度良かったよ・・・しかしはるかは迷わずに着いただろうか?〉

〈お前ホント過保護だよな・・・そう言えば小夜、何か手伝い以外で俺達の意見が聞きたいって言ってたけど何なんだ?〉

 

 ギンガホークに聞かれ小夜は真剣な表情を浮かべるとギンガホーンとギンガホークを見る。

 

「・・・そうね倉の整理も一段落付いたし丁度良いわね。着いてきて」

 

 小夜はそう言うと神社の拝殿の中に案内する。

 

〈良いの小夜?神社の中って入っちゃダメなんじゃ〉

「ご本尊じゃないから大丈夫よ。拝殿なら掃除って事でお母さんにも許可は取ってあるわ」

 

 小夜はそう言いながらギンガルカ達を中に入れて障子を閉じるとそれに合わせる様にゲートが開いてヴァーツも現れる。

 

〈お、確かヴァーツって奴じゃん久しぶりじゃん〉

「お久しぶりですギンガホーク、さんで良いですよね?あなた達の姿を見るのは初めてですので。それで小夜さんボクも呼ばれましたけど何でしょうか?」

〈しかし、小夜ヴァーツまで読んで何故はるかと薫子は呼ばなかったんだ?〉

「はるかと薫子はここの所働きづめだったからリフレッシュして欲しかったのよ。それに今から話す事はまだ私の勘みたいな所もあるから皆の意見を聞こうと思っていたの」

 

「えぇ、コレを見て貰えるかしら」 

 

小夜は拝殿に先に置いていた地図を皆に見える様に広げてペンを取り出す。

 

「ブドー魔人衆が魔獣を捕獲しようと様々な場所で活動をしているけどアイツらの作戦にパターンがある様な気がするの」

〈パターン?〉

「えぇ、まず最初の魔人が活動した場所は此処、次に壊力坊と言う魔人が汚染していた場所が此処で・・・・」

 

 小夜がそう言いながら次々と地図に印しを付けていくと地図を見ていた面々はある事に気がついた。

 

「こ、これは!!」

 

 

 

 

 

荒くれ無敵城

 

 

べん、べべん

 

 いつもの部屋では太った体に髷を結い河豚を模した琵琶を持った魔人ー雨法師が琵琶を鳴らして入ってくる。

 

「御大将、雨法師。出陣準備完了致しました」

「うむ。次はこの場所だ。行け雨法師」

「ハハッ」

 

 ブドーが地図の一カ所に丸を書いて指し示すと雨法師は一礼して出撃していきそれをシェリンダとゼイハブは冷ややかに見ていた。

 

「ブドー今度で何度目の捕獲作戦なんだ?」

「ふむ」

 

シェリンダの問いにブドーは巻物を開き新たな項目を読み上げる。

 

「モビーディグ捕獲作戦其の五【モビーディグは酸性雨を好む物なり】此度の捕獲作戦は雨法師に呪いの酸性雨を降らせ地面を汚染しモビーディグをおびき寄せ捕獲するのが此度の策で御座る」

「その捕獲作戦は一体何時までやる気だって聞いてるんだよ!ブドーは俺はもっと早くに捕獲が成功すると思ってたんだがなぁ!」

 

 ゼイハブの怒声を上げながらブドーにズイっと顔を近づけるがブドーは冷静な態度を崩さない。

 

「船長、確かに拙者の捕獲作戦は上手く行っておりませぬがもう二つの目的は上手くいっております」

 

ブドーのその言葉を聞きゼイハブは訝しげな表情を浮かべる。

 

「あん?どう言う意味だ?」

「ハ、このブドーの捕獲作戦はモビーディグを捕獲を目的とする以外に二つの目的がありまする。一つは穢れを吸収させる事によってモビーディグの傷を癒やし更に強くする事そしてもう一つはモビーディグをある所に誘導する為でござる」

「つまりテメエは今までの作戦は完全に失敗してねぇって言いたいのか?で何処に誘導してるんだ?」

「左様、今はまだ詳しくは言えませぬがより捕獲に適した場所で御座る船長。無論今回の捕獲作戦が成功すれば誘導も意味が無くなりますが」

  

 そう言ってブドーは書き終えた短冊をゼイハブに見せる。

 

「”魔獣へ 恵み与えし 酸性雨”」

 

 

――――――――

 

 

〈これ、何処かに移動していっているみたい〉

「やっぱりギンガルカもそう見えるのね」

〈と言う事は奴らは魔獣を何処かに誘導しようとしているのか?〉

〈となると次に奴らが行動を起こすとすれば〉

「此処と此処と此処になるわね」

 

 小夜は新たに3カ所の場所に印しを付けるとヴァーツに視線を向ける。

 

「ヴァーツ今日あなたに来て貰ったのはあなたは他の地域の魔法少女のマネージャーをしていた伝手を使ってこの地域に異常な事が無かったか調べて欲しかったの」

「分かりました。使い魔も飛ばしてバルバンが居ないかも探してみます」

「頼むわね」

〈あれ、そう言えば〉

 

 地図を見ていたギンガホークは新たに印しが着いた箇所を見て何かに気付いた声を上げる。

 

〈この町、確か今薫子とはるかが遊びに行っている所じゃねーか?〉

「〈何だと(ですって)!?〉」

 

ギンガホークのその言葉を聞きギンガホーンと小夜は同時に驚いた声を上げる。

 

「ヴァーツ、直ぐにそこに使い魔を送って調べられる!」

「は、はい」

〈くっ、はるか、薫子。何も無ければ良いのだが・・・・〉

 




ちなみに今回の薫子はゴーカイイエローのルカの格好、はるかはTシャツ以外はゴーカイピンクのアイムの格好をイメージしました。
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