魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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PCの再起動がやたら長く何回も繰り返したので遂に壊れたかと思いましたが何とか起動出来ました。

 仮面ライダーアギトの映画見に行ってきました。個人的に氷川さんが好きなキャラなので彼の活躍が又見れて嬉しいです。


第109話 絡繰り3

山中 岩陰

 

 

「ハァ、ハァ・・・・」

「・・・・・」

 

「ヤートット!」「ヤートット!」 

 

ヤートット達から逃げていた森乃親子は岩陰に隠れやり過ごそうとしたがヤートットは周辺をうろうろ捜索していて中々逃げられずにいた。

 

「・・・・こりすよく聞いて。ママが囮になってアイツらを引きつけるから、アイツらが離れていったらこの道を真っ直ぐ下っていって近くの交番に駆け込みなさい。出来るわよね?」

「・・・・!!」(ギュッ)

 

 母親が囮になると聞きこりすは驚いて目を見開き、引き留めるように母親の服の裾を掴む。それを見て母親は優しくこりすの手を剥がしながら安心させるように笑みを見せる。

 

「大丈夫よママはこれでも昔は結構足が速かったのよ。あんな奴らこりすが逃げられたらすぐに撒いて見せるわ。さ、こりす隠れてて」

 

 そういってこりす母はこりすを岩陰に更に隠すとバッと走り出して注意を引きつけるように大声を上げる。

 

「ワァアアアアア!!捕まってたまるかーー!!」

 

「いたぞ!」「始末するッス!」

 

 その声を聞いたヤートット達は直ぐさまこりすの母を追いかけいき、こりすが隠れている岩から離れていく。

 

(良し!そのまま着いてきなさい。少しでもこりすから離れさせないと)

 

 こりす母はそのまま逃げ続けたがやがて他のヤートット達が回り込み包囲しジリジリと迫ってきた。

 

「ヤートット!」

「ヤートット!」

「くっ・・・」

 

 こりす母はまだ諦めないと言う表情を浮かべながら地面に落ちていた木の棒を拾い素人丸出しな構えをしながら正面のヤートットに突きつける。

 

「ん?ヤートット」

 

 それを見たヤートットは小馬鹿にするように片手をチョイチョイと振り掛かってこいと言わんばかりに挑発する。 

 

「この!やぁあああ!!」

 

 こりす母はそれを見て叫びながら棒を振り上げて突進するがヤートットはそれを軽く避けるとそのまま足払いを掛ける。

 

「きゃあ!?」

「オラ!」

「ガッ!?」

 

 そのまま倒れ込んだ所を追い打ちとばかりにカトラスの柄で頭を殴りこりす母は頭に血を流しながら倒れ伏した。

 

(う・・・まだ、こりすが逃げ切るまで時間を稼がないと・・動いて私の体・・・・!)

 

 こりす母は朦朧としながらも立ち上がろうとするが体は言う事をきかず、その間にもヤートット達は勝ち誇った様子で近づくと先程足払いを掛けたヤートットがカトラスを振り上げる。

 

「ヤートット!!」

(こりす・・・・!!)

 

 これまでかとこりす母が目を瞑った時、カトラスを振り上げたヤートットが吹き飛ばされた。

 

「ヤートット!?」

「なっお前はゲブゥ!」

「何でこんな所グヘェ!?」

(・・・・何?)

 

 突然辺り騒がしくなり何かがぶつかるような音が連続で聞こえこりす母は朦朧としながらも薄目を開けるとそこにはぼやけながらも赤い服を着た女性の姿が見えこりす母はそこで意識が途絶えた。

 

 

 

四つ先町

 

 

「ハァアア!!」

「フンっ」

 

 真化アズールの振り下ろした斬撃をブドーはギラサメで弾くとそのまま返す刀でアズールを斬り掛かる。

 

ガキィン!!

 

「まだ!」

 

 だが真化アズールはその斬撃を剣乃型でギリギリで防ぎ反撃とばかりに星獣剣を振るうがブドーはそれを背後に跳んで躱すとブドーはそこから刃の斬撃波を放つ。

 

「くっ」

「ほぉ、またそれか。だが無駄だ! 」

 

 真化アズールは咄嗟に氷の鎧を纏って斬撃波を防ぐがブドーが続けて距離を詰めて斬撃を放ち氷の鎧を砕く。

 

「ガッ!」

「アズール様!」

 

 氷の鎧を破られアズールは血を吐きそれを見たパンタノペスカは助けようとブドーにゴレームを向かわせるがブドーはギラサメを一閃して全て切り倒すがその隙にパンタノペスカが真化アズールを回収する。

 

「大丈夫ですかアズール様?」

「ありがとうパンタノペスカ・・・くっそれにしても二刀流でも届かないなんて・・・・!」

「その程度の付け焼き刃でこのブドーは倒せぬぞ。モビーディグ今度こそ我らがもらい受ける」

 

 そう言うブドーの背後で爆発音が響きアズール達の方からも悪臭が匂ってくる。

 

〈不味いわ。止められない爆弾人形が段々増えているわ〉

「(サルファ、マゼンタ。そっちで何とか止められない?)」

 

 

――――――――

 

 

「そうしたいのは山々だけどぉ・・・」

「邪魔・・・・!」

「ヤートット!」

 

 

――――――――

 

 

「戦闘員が邪魔すぎるの!」

「次から次へと、オラァ!」

「ブベ!?」

 

 サルファが苛つきながら正面のヤートットに膝蹴りを浴びせている間にもすり抜けた爆弾人形が腕を回して自爆していった。

 

 

 

山中 洞窟

 

 

「我が子供らよ、どんどん行け。モビーディグをおびき寄せろ!」

 

 傀儡太夫がそう言いながら爆弾人形を作り送り出していると、警備のヤートットや爆弾人形が吹き飛ばされてきた。

 

「何だ!?」

 

傀儡太夫が驚いて振り向くとそこにはネロアリス・ジャバウォックを先頭にエノルミータメンバーが勢揃いしていた。

 

「エノルミータ!何故貴様等が此処に居る?」

 

「んな事はどーでも良いんだよこの髭ジジイ~よくもアタシらの仲間とそのママを危険な目に遭わせてくれたな~!」

「まさか町中ではなくこんな山の中に生産工場があるとは思いませんでしたがアリスちゃんのお陰で居場所が分かったなら容赦無く破壊させて貰いますよ」

 

「舐めるな!ここの守りが儂とヤートットだけだと思うな。来い取っておきの我が子供らよ!!」

 

 傀儡太夫がそう叫ぶと奥から浪人笠を被った武士の様な人形が刀を抜きながら複数現れた。

 

「何だ?何か侍みたいな奴らが出てきたぞ」

 

「我が工房の守る為に作った最高傑作よ。自爆させる為に作った子達とは強さが違うぞ行け!!」

 

傀儡太夫がそう命令すると武士人形は刀を振りかぶって次々ベーゼ・クヌム達に向かってくる。

 

「来やがったな。返り討ちにしてやるぜ。ロコここは洞窟だからあんまり大技撃つなよ!」

「分かってるわよ。ちゃんと抑えて撃てば良いんでしょ!ヴァリツォーネ・ラプソディー(小)!」

 

 ロコムジカ・ハトホルが威力を抑えた氷の音波を放って武士人形を動きを鈍くするとそこを狙いベーゼ達が武士人形に切り込んで行く。

 

「オラオラ!ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」

 

ルベルブルーメ・アヌベトは動きの鈍くなった武士人形を短剣で次々切り裂いていきそのルベルブルーメ・アヌベトを背後を狙って別の武士人形は斬り掛かるがルベルブルーメ・アヌベトはすぐに影に潜り姿を消す。

 

「・・・!!」

「こっちだマヌケ」

 

 姿の消えたルベルブルーメ・アヌベトを探し辺りを探していると背後からルベルブルーメ・アヌベトが現れそのまま動きを封じて首を切りつけ破壊してしまう。

 

「・・・・・」

「ッ!」

 

別の所では武士人形の刀をベーゼ・クヌムは支配の杖で防ぐが武士人形の力が強くギリギリと押し込まれていく。

 

「ベーゼちゃんに何しやがるこのヤローー!!」

 

 それを見たレオパルト・セクメトはドロップキックで武士人形を蹴り飛ばしてベーゼを助ける。

 

「ありがとうレオちゃん」

「良いって良いって~♡ベーゼちゃん親衛隊長としての役目をやっただけだからネッ!」

 

 そう言ってレオパルト・セクメトはクローを振り斬り掛かってきた別の武士人形を破壊していく。

 

 ベーゼ達が戦っている中ネロアリス・ジャバウォックは真っ直ぐに傀儡太夫に向かって吶喊する。

 

「「ママをヒドい目に遭わせた報い受けるのだわ」」

「何を言っているか分からんがこの歯車の切れ味受けて見ろ!」

 

 傀儡太夫は歯車状の手裏剣を構えるとネロアリス・ジャバウォックに向かって投げつけるがネロアリス・ジャバウォックはそれをロボットアームで防御して弾き飛ばすとそのままアームを傀儡太夫に向ける。

 

「「指バルカンなのだわ」」

 

ダダダダダ!!

 

「おわぁ!?」

 

 ロボットアームの指先からマシンガンの様に銃弾を乱射し傀儡太夫の足下にも銃弾が着弾し傀儡太夫は慌てて避けるが幾つかの流れ弾が待機中の爆弾人形に当たりバチバチと鳴り始める。

 

「「あ、ヤベなのだわ」」

「「「「え?」」」」

 

 ネロアリス・ジャバウォックの焦った声を聞いたベーゼ達は呆けた声を上げると同時に爆弾人形が連鎖的に爆発していき工房と洞窟が崩れていく。

 

「おわあああ!?これはヤバイです!急いで脱出しますよーー!!」

「「やっちまったのだわ」」

「き、貴様等待て、うおぉおお!!」

 

 崩れていく洞窟を見てベーゼ・クヌム達は慌てて洞窟の出口へ走り傀儡太夫はそれを追おうとするが次々落盤してくる岩に押しつぶされていった。

 

 

――――――――――――

 

 

「え?」

「何!!」

 

 同時刻 四つ先町で戦っていたアズール達だが突如爆弾人形が次々と倒れ元の黒いマネキンに戻っていくのを見てブドーもアズール達も驚き動きを止めた。

 

「隙ありですわ。パンタノトラップ!」

「ぬぉ!?」

 

 動きの止まったブドーを狙いパンタノペスカはブドーの足元を沈め動きを止める。

 

「今ですわアズール様、今の内に消火を!」

「!!分かったわ。ミズハノメの愛(アモル)!!」

 

 アズールは羽衣を展開して辺り一帯に雨を降らせ町の火を消火していく。

 

 

――――――

 

 

「この雨アズールの」

〈マゼンタ!今の内だもうモビーディグが近づいて来ている〉

「分かったよぉ!浄化の花旋風ーー!!」

 

 マゼンタは浄化のアースを風のように吹き上げ町を覆っていた悪臭を浄化していき、悪臭に釣られていたモビーディグは悪臭が消えた事で再び潜っていった。

 

 

―――――――

 

 

山中 洞窟付近

 

 

「あー死ぬかと思った~」

 

 洞窟出口から少し離れた所でベーゼ達は息絶え絶えになりながら座り込んでいた。

 

「てゆーか、態々洞窟の出口目指さなくてもゲート開いて脱出すれば良かったんじゃ」

「アハハ・・・それもそうだったね」

 

 ロコムジカの指摘にベーゼが苦笑いを浮かべているとガラリと洞窟から音がしてベーゼ達がハッとして視線を向けると塞がった岩を押しのけながらボロボロの傀儡太夫が出てきた。

 

「あ、髭ジジイ~生きてたのかよ」

 

「おのれぇ小娘共、御大将の為に何かしら成果を上げねば・・・バルバエキス、せめて最後のご奉公」

 

 バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!

 

『うおぉおお!!』

 

「げ、デカくなりやがった」

「「だったらナハトスター出撃なのだわ」」

 

 

四つ先町

 

 

〈アズール!あれは〉

「バルバンの魔人!巨大化してる」

  

「傀儡太夫・・・ハッ!」

 

 遠くの方で巨大化した傀儡太夫を見て作戦の失敗を悟ったブドーは足下を引き抜くと直ぐさまに撤退していった。

 

「あ、待ちなさいブドー!!」

「アズール様、今はあの巨大化した魔人を倒すのが先決ですわ」

「ッそうね。だったら一緒にお願いパンタノペスカ。マジア、え?」

 

 そう言ってマジアエキスを飲もうとした時傀儡太夫と対峙するようにナハトスターが現れた。

 

 

――――――――

 

 

ナハトスター コクピット

 

 

「おりゃー!行くぞ~ナハトスターソード」

 

 レオパルトがそう言って操縦するとナハトスターは剣を振りかぶり傀儡太夫を切り裂いていき傀儡太夫はたまらず後退する。

 

『おのれぇ!受けろ歯車二刀流!!』

 

 後退した傀儡太夫は手裏剣を二つ構え、素早く接近してナハトスターを切り裂いていく。

 

 

ナハトスター コクピット

 

 

『ナハトスター、ダメージ40%なのだわ』

 

「ちょッあの魔人意外と素早いわよ!」

「だったらアタシが『待って欲しいのだわ』マキナ?」

 

 ルベルがナハトスターと合体しようとと名乗り出ようとした時マキナからストップが掛かる。

 

『この魔人はアリスちゃんに倒させて欲しいのだわ。アリスちゃんのママをヒドい目合わせたコイツをアリスちゃんが倒したいのだわ』

 

「アリス・・・分かった。ぶっ飛ばしてやれアリス!」

「・・・・!」(ビッ)

 

 ルベルの激励にネロアリスは親指を上げると座席が降下していった。

 

 ネロアリスは素早い攻撃を繰り出す傀儡太夫に対して母親の仇を取る為に自らを選んだ!!

 

『うおぉ!』

 

『・・・・・!』

 

 傀儡太夫はトドメを刺そうと手裏剣を振り下ろしたがその腕をレモンイエローに変わったナハトスターが掴み防ぐと両肩のロボットアームの鋏が傀儡太夫を殴りつける。

 

『グエェエ!』

 

 殴りつけられた傀儡太夫は吹き飛ばされ地面に転がり、ナハトスターは仕上げとばかりに両腕をかぎ爪の付いたネコのぬいぐるみの腕に変えロボットアームの鋏と共に魔力を込め突進する。

 

『・・・・・!』

 

『必殺トイスラッシュなのだわ』

 

『うおわぁぁぁ!?』

 

 ナハトスターは計四本の腕の魔力斬撃を放ち、傀儡太夫に全て命中させ空中に吹き飛ばすと傀儡太夫の体内のバルバエキスが暴走し大爆発を引き起こした。

 

『永遠にアデューなのだわ』

 

 傀儡太夫を倒した事を確認するとナハトスターは光りと共に消えていった。

 

 

四つ先町

 

 

「消えた・・・何故エノルミータは今回遠くにいたバルバンを倒してくれたのかしら?」

「それは今考えても仕方ありませんわ。今はイミタシオ様達と合流して町を復興させましょう」

「えぇ、そうね・・・」

 

パンタノペスカにそう言われアズールはマゼンタ達と合流すべく空を飛んでいき、そこから離れた場所でブドーは傀儡太夫が倒された方向へ手を掲げた。

 

「傀儡太夫、勤めご苦労であった」

 

 

病院

 

 

「・・・・ん」

 

 窓から吹く風を感じながらこりす母が目を覚ますとそこは何処かの病院の様だった。

 

「ここは・・・」

「あ、目が覚めたんですね」

 

 こりす母がぼんやりそう呟くと近くで別の人の検診をしていた看護師が気付き声を掛けるとこりす母はハッと目を覚まして慌てて起き上がった。

 

「あのここは何処ですか!私達山の中でバルバンらしい怪人に襲われて、こりすは!娘は無事なんですか!?」

「落ち着いて下さいお母さん」

  

慌てるこりす母に看護師は落ち着いた様子で話す。

 

「ここは四つ先町の病院であなたは怪我をして気絶していた所を赤い服を着た女性の方が運んできたくれたんです。バルバンはもう倒されたららしいので大丈夫ですよ。それと娘さんはそこにいますよ」

 

看護師はベッドの傍を示すとそこに椅子に座ってベッドにもたれ掛かって眠りこけているこりすがいた。

 

「あなたが病室に運ばれた後この子が慌ててきてずっとあなたの手を持って見守っていたんですよ」

「そ、そうなんですか・・・あの私を運んでくれったいうその女性の方は、何処に?お礼を言いたいんですけど」

「それがあなたを運んだら名前も言わずに去ってしまって何処の人か分からないんですよ」

「そうですか・・・残念です」

 

 こりす母が残念そうにそう呟くとこりすが眠たそうに目を擦って起き上がった。

 

「・・・・・」

「あ、こりす良かった無事に逃げられたのね」

「・・・・!」

 

 こりす母が起きたこりすに優しくそう言うとこりすはバッと母親に抱きついた。

 

「わ!ゴメンねこりす心配掛けて・・・」

「・・・・・」

「うん、こりすも無事で良かったわ」

 

 

 

 その様子を病室の扉の隙間越しに上からマキナ、うてな、キウィ、ネモ、真珠の順で顔を出して覗いていた。

 

「こりすちゃん、良かったのだわ・・・」

「なぁ~こりすもママさんも起きたんだからもう入っても良いんじゃね~?」

「お前空気読めよ」

「そーよ、まだ感動の再会中でしょうが!」

「キウィちゃんもうちょっと待とうね・・・」

    

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