今月も焼け付く様な暑さですがこの作品の季節はクリスマスの季節になっています。
まほあこ最新の64話でついにはるか達がイミタシオの正体を知ったのでこの作品でも前話の間に64話の出来事があったという事で話を進めていこうと思います。
荒くれ無敵城
「ブドー。テメエご自慢の四将軍ももう二人もやられちまった様だな・・・残るチャンスも後二回だ。テメエは目の前に宝があるのに手に入れられない間抜けな海賊になるつもりか?」
そう皮肉を言うゼイハブの足下にブドーは開いた巻物を転がした。
「・・・・これが最後の項目、モビーディグ捕獲作戦其の九【モビーディグは穢れた海を好む物なり】・・・今までの誘導策は全てこの時の為」
そう言いながらブドーは地図に書いてあるとある海岸に丸を付ける。
「この地域は我らの拠点に近い海域、つまりモビーディグを捕獲すれば素早く向かい接続する事が可能でござる。そしてこの作戦には残る四将軍の二人、氷度笠と怒濤武者そして!」
そう言ってブドーはギラサメを持って立ち上がる。
「このブドーを含めた魔神衆の全戦力を持って作戦に当たりまする」
「ふん、ようやく重い腰を上げる気になったか」
「テメエに取って残るチャンスを全部使ってのまさに背水の陣って訳か。良いだろう、その作戦もし成功したらテメエを副船長に任命してやる。だが失敗したらどうなるか分かるよな?」
そう言ったゼイハブにブドーは短冊を掲げ自身の覚悟を示した。
「もとより覚悟の上!”背水の 陣で挑みし 我が覚悟”」
八海町 商店街
【皆様今年もクリスマスがやって来ます。今年もクリスマスのトレンドは何でしょう?チキン?ケーキ?いえいえ今年のクリスマスのトレンドはシャケです。皆様クリスマスにはシャケを食べましょう!】
商店街のスピーカーからその様な宣伝を聞きながら、はるか、薫子、百花が商店街の中を歩いていた。
「なんやこの商店街、なんでこんなにクリスマスにシャケ推してくんねん?」
〈シャケのあの赤身の魚だろ?あれ焼くと美味しいんだよなー〉
「そう言えばウチも去年からクリスマスにシャケ食べてるよぉ。安くで買えてキノコと一緒にボイル焼きすると美味しいんだよぉ」
「薫子様、別に外国ではクリスマスにシャケを食べるのは変な事ではありませんわよ。特にヨーロッパではフランスではオードブルにスモークサーモンを食べたり、イギリスではクリスマスにサーモンパイを食べるそうですわ」
「へ~」
百花の豆知識に薫子が感心した声を出しているとギンガホーンがやんわりと注意する。
〈ギンガホークに3人共、話すのは良いがパトロールにも集中した方が良いと思うぞ。今はバルバンが現れる可能性がある町の一つを見回っているんだからね。パトロールを疎かにしては隣町でパトロールしている小夜達に笑われてしまうよ〉
「笑われるって言っても小夜はともかくみち子はんはバイト行ってるんやろ?蘭朶はその付き添い」
「まぁまぁ、隣町のパトロールは交代でやる様ですしバイトが終わったらみち子様も蘭朶をやるそうなのでサボっているわけではありませんわ」
「そう言えばみち子ちゃんって今日はどんなバイトやってるの?」
「確か、魔法少女ショーのステージ近くの出店の売り子だと仰っていましたわね」
「魔法少女ショーか、何だかうてなちゃんが好きそうなショーだね」
「案外うてなはんも見に行っているかもな」
七ノ浜
「ひっどい物を見た・・・」
魔法少女ショーを見終わったうてな達はゲンナリした様子で出てきた
「魔法少女ショーだと思って来てみたら何ですか魔法猩々って・・・あんなおぞましい物初めて見ましたよ・・・」
「うてな・・・あんたが魔法少女の良さを見せたいってむっちゃ圧かけるから一緒に見に来たのになんて物見せんのよ・・・」
「う、ごめんなさい・・・」
「うてなちゃんを責めんなよ~真珠~悪いのはあの魔法猩々だろうがよ~」
「何か最終的に怪獣側が応援されてて最後は魔法猩々が警察に連行されたけどアレもショーの一環なのか?」
「そうなっていたのだわ?私もこりすちゃんも途中で目隠しされたから分からなかったのだわ」
「・・・・」(コクン)
「アレは見なくて良いですよ・・・こりすちゃんやマキナちゃんの教育に悪いです・・・もうチュロスでも食べてアレは忘れましょう。すいませーん」
「いらっしゃいませー!ん?」
うてなは気を取り直そうと見つけたチュロスの出店にチュロスを買おうと出店に行くとそこにエプロンと三角巾を頭に巻いたみち子がいた。
「あ、どうもみち子さん・・・」
「げ、ロードエノルメ」
「アンタこんな所でもバイトしてんのかよ」
思わぬ所であったみち子にうてなは戸惑いながら挨拶をし、遅れてきた真珠とネモは嫌そうに顔を顰める。
「その名で呼ぶな、もうロードエノルメでは無いのだ。それはそうとお前らこそこんな所まで何の用で来たんだ?まさか魔法少女ショーでも見に来たのか?あれは小さい子向けのショーだぞ」
「い、良いじゃないですか、別に誰かに迷惑掛けている訳じゃないし、知らない魔法少女のキャラだったから興味があったんですよ・・・」
「そもそも魔法少女ですら無いクリーチャーだったわよアレ・・・」
「どういう意味だ?」
「別に知らない方が幸せな事もあるよ。それよりもチュロス6人分くれよ、プレーンで」
「あ、あぁ少々お待ちください」
真珠とネモの言葉に引っかかる物を覚えながらもチュロスを紙に包んでいるとジュース缶を二つ持った蘭朶がやって来た。
「みっちゃん、そろそろバイト終わる?ジュース買ってきたけど、は?柊うてな」
「お、ランラン~じゃ~ん。チュロス食う?」
「あ、食べる」
蘭朶はうてなを見て一瞬戦闘態勢に入りそうになるがキウィが差し出したチュロスを食べるとあっさり殺気を引っ込め食べ始める。
「所でランラン~手に持ってるジュースって最近流行のエモルギアドリンクか~?」
「エヘヘ、うん私とみっちゃんはこのカンキー味が好きなんだ」
「お~あたしはゲキドー味のピリ辛感が好きだな~今度うてなちゃんにも飲ましてみるんだ~」
キウィと蘭朶がそんな事を話している横ではどこかピリピリした空気で残りのチュロスを渡すみち子と受け取るネモの姿があった。
「どうぞチュロスです」
「・・・どうも」
(あわわ、ネモちゃんすごい機嫌悪い。やっぱりロードエノルメ時代の事引きずってるんだよね・・・どうにか機嫌直してくれないかな・・・)
うてながそんな事を考えているとみち子と蘭朶がピクリと何かに反応した。
「・・・店長、もうそろそろ時間なので上がらせてもらいます。蘭朶行くぞ」
「うん、みっちゃん」
「あ、待って」
そう言いながらみち子はエプロンと三角巾を外すと蘭朶を連れ急ぐ様に走って行きそれを見たうてなも慌てて追いかけみち子に追いつきながら話しかける。
「みち子、さん。もしかしてバルバン、ですか・・・?」
「そうだ、さっきアズールから連絡があった。隣町に現れたらしい・・・介入するなといっても無駄だろうから止めないが邪魔するなよ」
「みっちゃんの邪魔したらコロス」
そう言ってうてなを追い抜いて走り去り後からキウィ達がうてなに追いついて来た。
「うてなちゃ~ん、みち子達が走って行ったのって」
「えぇ、バルバンが隣町で出たようです私達も行きますよ」
八海町
キャアアア!!
「フッ」
「シッ」
町中では人々が恐怖にかられ逃げていく中その背中に向けて手裏剣を投げつける鮫の頭を上に向けた様な頭部に緑色の忍者装束を纏った魔人ー闇丸とシュモクザメ型の頭と小豆色の忍者装束を纏う魔人ー鬼丸を引き連れたブドーが倒れた人間にギラサメを突き刺しトドメを刺していく。
「早く来るが良いトレスマジア。早く来なければ犠牲が増えるぞ」
ブドーがそう言いながら次の人間を斬り殺そうとした時、パンタノペスカと星獣モードになったマゼンタ、サルファが到着する。
「やめるんだよぉ!バルバン!」
「このッ無差別に人斬り殺して何企んどるんや」
「あのブドーの両隣にいる忍者はもしかして」
パンタノペスカの疑問に答える様に闇丸と鬼丸は高らかに答える。
「如何にもブドー四将軍が一人闇丸」
「同じく鬼丸」
「トレスマジアとシオちゃんズ、何人かは姿が見えぬがマゼンタが居るのは好都合よ。モビーディグ捕獲作戦の邪魔になる貴様を始末し、この地を大量の人間の血の穢れによってモビーディグを呼び出してくれよう」
ブドーのその言葉を聞きマゼンタ達は臨戦態勢を取る。
「そんな残酷な作戦、成功させるわけにはいかないよぉ!」
「お前や残りの四将軍が出てきたならお前らさえ倒せばモビーディグ捕獲作戦は完全に阻止出来る。ここでケリ付けたるわ!」
「やれるものならやってみろ、ヤートット行け」
「「「ヤートット!!」」」
ブドーが大量のヤートットを呼び出しマゼンタ達を攻撃させようとした時、先頭にいたヤートットの何人かが水流で吹き飛ばされ、マゼンタ達の前にアズールが降り立つ。
「アズール間に合ってくれたか」
「イミタシオ様とベルゼルガは?」
「多分まだ隣町の方ね。私は先行したからでも直ぐに来るはずよ」
「だったら二人が到着するまでブドーの捕獲作戦を阻止するんだよぉ」
〈それが良いかもしれん。相手は幹部の一人と四将軍の残る二人、全員の力で倒すべきだろう〉
「でもその前に十分ボコって弱らせるのも手やろう!」
サルファがそう言ってブドー目掛けて獣装の爪で殴りかかるがその前に闇丸と鬼丸が二人掛かりでサルファの攻撃を防いだ。
「御大将の首」
「そう易々と取れると思うな!」
「ちっ」
サルファは舌打ちしながら闇丸と鬼丸と戦いはじめ、同時にマゼンタ達もヤートットとの戦闘を開始する中ブドーはギラサメを構えながら内心でほくそ笑んだ。
(フッ食らいついたな。シオちゃんズの残り二人とエノルミータは現れなかったが仮に本命の所にいるとしてもあの二人ならたやすく対処してくれよう)
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マゼンタ達がブドーと交戦する少し前
七ノ浜 浜辺付近のビル屋上
「そろそろ御大将がトレスマジア達を引きつけている頃だな怒濤武者」
「うむ、御大将が御自ら囮にして行ったこの作戦必ず成功させてくれようぞ」
多数のヤーットットを引き連れたクラゲの様な笠を被り楊枝を咥えた青い渡世人の姿をした魔人ー氷度笠と赤い伊勢エビの様な肩当てを付けた鎧武者ー怒濤武者がそう話ながら浜辺を見る。
「探知機の反応ではここ一帯のどこかにモビーディグが潜んでおる。余計な邪魔と逃げられぬ様に阻みの壁!!」
怒濤武者がそう叫ぶ手から黄色い糸の様な物を飛ばすと糸は町一帯を覆う様に広がり見えなくなった。
「よし囲んだな。次は俺の番よ、秘技夢氷!」
氷度笠は新たにクラゲの様な笠を取り出しそれを高く放り投げ更に口に咥えた楊枝を吹き笠に当てると笠は空中で回りながら地上に大量の針をばらまいていった。
「これで万が一この町に魔法少女やトレスマジアが居ても眠りの中よ・・・流石に地面深くに居るモビーディグには届かぬが」
「後はモビーディグをおびき寄せるだけよ、フッ!」
怒濤武者は屋上から浜辺に向かって槍を投擲し、槍は波打ち際に刺さるとドロリと赤い液体が湧き出した。
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「あれ、変だな?」
「どうしたのよベーゼ?」
「何だかゲートが開かなくなったみたいで・・・」
変身したベーゼ達はゲートを使ってショートカットしようとしたが通れなくなった事で戸惑っていた。
「はぁ?何不具合?ヴェナの奴ちゃんとメンテしときなさいよ」
「まじかよ、じゃあ横着せずに飛んでいくしか無いか」
「う、うんそうだね。それじゃあイダァ!」
ベーゼが飛んでいこうと飛び上がり向こうへ行こうとした途端、空中で何かにぶつかり、地面に落とされた。
「あー!ベーゼちゃん大丈夫ー!どうしたの~?」
「あたた、何か見えない壁みたいな物が・・・」
「壁ぇ?何だよそれ「皆あれは何なのだわ?」へ?」
ベーゼの答えにルベルが怪訝な声を上げているとマキナが何かを見つけた様で上を指さしており全員が上を向くとクラゲの様な物が回転しながら此方に針を飛ばしてきた。
「ベーゼちゃん!危ない!!」
「わ!?」
「ルベル!」
「ロコォ!?」
「アリスちゃん!!」
「・・・・!?」
それぞれが相方をかばう様に我が身を盾にするがマキナだけは針が通過しそのままネロアリスに刺さってしまい、そのままネロアリスとレオパルト、ロコムジカは顔を青白くしながら倒れてしまう。
「レオちゃん!しっかりして!」
「これは、眠ってるのか・・・?」
「アリスちゃん!」
3人は必死に揺り動かすが死んだ様に眠るレオパルト達はピクリとも反応しなかった。
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同時刻 七ノ浜の別の場所
「いつつ・・・何だこの壁?」
「シオちゃん大丈夫・・・?」
同じ頃イミタシオとベルゼルガも先に行ったアズールを追う様に隣町に行こうとしたがベーゼ達同様見えない壁に阻まれていた。
「この壁、エノルミータの物では無いよな・・・だとしたらバルバンか?何で隣町で出たはずのバルバンがこんな壁を作るんだ」
「だめシオちゃんこの壁壊せない」
「そうか、だったら直ぐにマゼンタ達に連絡を入れんとな」
イミタシオはこの異常事態に直ぐにマゼンタ達に伝えようとテレパシーを送ろうとしたが直ぐに怪訝な顔を浮かべた。
「どうなっている?テレパシーが通じない、まさかこの壁の所為か「シオちゃん!」うぉ!?」
イミタシオがテレパシーが通じない原因を考えていると突然ベルゼルガがイミタシオに覆い被さる様にし、そうした瞬間に針の様な物がベルゼルガに刺さった。
「う・・・」
「ベルゼルガ!?どうした!!」
「空にクラゲみたいな物が・・・何か・・・眠い・・・」
「ベルゼルガ!?」
そのままベルゼルガが倒れ込む様に眠ってしまいイミタシオが揺すっても起きる様子が無かった。
「ベルゼルガ・・・クラゲと言っていたが・・・あれか!」
眠ってしまったベルゼルガを心配そうに近くのベンチに寝かせると眠る間際に彼女が言っていたクラゲの様な物が浮かんでいるのを見つけそれを追う様に駆けだしていった。
ちなみに魔法猩々はぐらんぶる二六巻のオマケのネタです。
オマケ設定
エモルギアドリンク
最近発売された新作ジュース。味はピリ辛のゲキドー、スーッとする味のヒソオ、甘い味のカンキーがあり売り上げによって増える予定らしい。