魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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お待たせしました。ワンガワンガ戦後半です。今回は幾つかのオリジナル技が出てきます。


第12話 参上!ロード団!2

街中 商店街

 

「チャッチャックゥー!」

「うわぁぁぁー!?」

 

 トレスマジアの追跡を捲いたワンガワンガは次の狩り場を商店街に変えそこに居る人々を襲っていた。

 

「く、来るな・・・」

「魂、ヨコセ!」

 

  八百屋の女店主は何とか逃げようとするが腰を抜かして、思う様に逃げられずワンガワンガは槍を構えてジリジリと近寄り突き刺そうと振りかぶったその時、

 

「よぉ、面白そうな事してんなぁバルバン」

「!?」

 

 ワンガワンガが声がした方を向くと店の上にルベルブルーメが立っていた。

 

「アタシも混ぜてくれよ、狩るのはアタシで獲物はお前だけどな」

「ナンダ、キサマ?トレスマジアカ?エノルミータカ?」

「いや、そのどちらでも無いよ。アタシはロード団のルベルブルーメ、今回は顔見せとついでにアタシらの実力をテメエをボコってテメエらのボスに教えてやろうと思ってきたんだよ」

「ホザケ!ハァッ!!」

 

 ワンガワンガはそう叫ぶと羽根を取り出しルベルブルーメに投げつける。羽根は着弾すると次々と爆発していき、煙が晴れるとそこに居たルベルブルーメの姿が消えていた。 

 

「フンッ!口程ニモ無イ「それはどうかな?」!?」

 

ー影繰りー

 

ワンガワンガの影から幾つもの影が伸びワンガワンガの体に絡みついた。

 

「ヌガ!?」

「そぉら!」

 

 

 ルベルは影を通してワンガワンガを操り、そのまま体を電柱や壁にぶつけていく。

 

「ガ、ガガッ・・・」

「何だ呆気ねぇ、それじゃあ止めだ。お前等のボスにアタシらの事伝えてもらうから頑張って耐えて見せろよ」

 

 そう言うとルベルはワンガワンガの背後に現れ星形の短剣を構えた。

 

「調子ニ、乗ルナ!グギギ・・・・!」

「ッ!?お前まだ動けるのか !」

 

 ワンガワンガは力ずくで槍を持った腕を動かし影の部分を刺すと一瞬光ったかと思うとルベルが影から分離した。

 

「なっ!?」

「俺ノ槍、封印、拘束、解除デキル、ソレハモウ、効カナイ」

「クッ(マジかよ、それじゃあアタシと相性最悪じゃねぇか!?)」

 

 ワンガワンガの言葉にルベルは内心焦り短剣を構え相対する。

 

「ヨクモ散々、甚振ッテクレタ、ソノオ礼、シテヤル」

 

 ワンガワンガがそう言うと同時にルベルに襲いかかった。

 

 

市街地 空中

 

「!商店街にエノルミータの気配がするわ!」

「バルバン探してるこんな時に・・・!」

「(皆さん!)」

 

 エノルミータの気配をアズールが感じ取り、それを聞いたサルファが忌々しい顔をした時ヴァーツからのテレパシーが入る。 

 

「(どうしたのヴァーちゃん?)」

「(バルバンを見つけたのですがどうやら商店街でエノルミータの幹部らしき人と戦っているみたいなんです)」

「(はぁ?なんやそれ?)」

 

 ヴァーツの報告を聞きサルファは怪訝な顔をする、何故このタイミングでエノルミータがバルバンと戦っているのか分からないのだ。 

 

「(いや、ボクにも何が何だか・・・)」

「(サルファ、その疑問は一先ずは後回しにしましょう)」

「(そうだよ、商店街のお世話になっている人達が襲われているかもしれないし、早くあの魔人を倒さないとまた犠牲になる人達が出るんだよ!)」

「(・・・せやな、まずはバルバンや、その後にエノルミータボコって情報吐かせたるわ)」

 

 そうテレパシーで話し合いながら3人は商店街へ急いだ。

 

商店街

 

「チャクゥッ!」

「ガハッ!」

 

 ルベルブルーメとワンガワンガの戦いは一方的な物になっていた。ルベルはもう一度影で拘束しようとするが槍で全て解除され、短剣を振るうもワンガワンガには碌なダメージが入らず、逆に殴られ吹き飛ばされてしまう。吹き飛ばされて倒れたルベルにワンガワンガはさらに追撃で踏みつける。

 

「グ・・・ガッ!」

「オ前ノ所為デ、無駄ナチカラ、使ッタ。コノ罪、オ前ノ魂デ償エ」

 

 そう言ってワンガワンガは槍をルベルに向けて振り下ろそうとした時

 

「雪花の息吹!」

 

「ヌオォォォ!?」

「うわ!?」

 

 アズールの雪花の息吹を受けワンガワンガは吹き飛び、ルベルはその隙に転がり距離を取った。

 

「トレスマジア参上!これ以上の好き勝手はさせないよ!」

「(トレスマジア!?このタイミングで・・・・!クソッこんな状態じゃ勝てるわけが無え、ここは逃げるしか無い・・・)」

 

ルベルは形勢不利と悟りポータルを開いて逃げていった。

 

 

「逃げおったか・・・」

 

 ルベルが逃げていくのをサルファは忌々しげに見るが気持ちを切り替え残ったワンガワンガに視線を向ける。

 

「オ前ラ、シツコイ、ワンガワンガノ、邪魔スルナ」

「生憎だけど、あなたを倒すまで邪魔させて貰うわよ」

「もうこれ以上犠牲者は出させないよ!」

「速攻でケリ着けたるわ」

 

 そう言いサルファはワンガワンガの周りを結界を張り閉じ込めるが

 

「ムダ」

 

 ワンガワンガはそれを槍で刺して解除する。

 

「クッあの槍、結界を解除出来るんか・・・」

「だったら直接倒すだけだよぉ!」

  

 マゼンタはそう言いワンガワンガに攻撃を仕掛けアズールとサルファもそれに続く。マゼンタの攻撃をワンガワンガは槍で弾き、マゼンタの背後からアズールが斬撃を仕掛けるが蛮刀でそれを防ぎサルファが側面から殴り込むがそれすらも槍と蛮刀をクロスして防いでいく。

 

「駄目、通らない!」

「まだ、諦めないよぉ!」

「そうや、一旦下がって態勢を立て直すで」

 

 そう言って3人が後ろに下がるとワンガワンガは追撃とばかりに羽根弾を投擲していき、マゼンタ達が爆煙に包まれた。

 

「ヤッタカ?」

 

 ワンガワンガが煙の中を確認しようとした時、アズールとサルファが飛び出しワンガワンガの両腕に組み付き動きを封じた。

 

「オ、オ前等!?」

「今よマゼンタ!!」

「ブチかましたれ!!」

 

「やあぁぁぁ!」

 

 2人が叫ぶのと同時にマゼンタが煙の中から槍を構えて突進し、ワンガワンガの胴体に突き刺した。

 

「ガァァァ!?」

 

 ワンガワンガはその衝撃で槍を手放しながら吹き飛び電柱に叩き付けられた。

 

「アズール!」

「えぇ!雪花の息吹!」

 

 すかさずアズールが槍に雪花の息吹を浴びせ槍はあっという間に凍り付き砕けていった。

 

「キ、キサマ!!」

「これでもう結界は解除出来ないわね、今よサルファ!」

「おおきにや、アズールこれで!」

 

 サルファは再び結界でワンガワンガを閉じ込め、ワンガワンガは今度こそ脱出が出来なくなる。

 

「マゼンタ!私の氷の力をマゼンタの槍に!」

「アズールの力を私の槍に!マジカルユナイトストライク!!」

 

 マゼンタはそう叫び氷の力の宿った槍を投擲しワンガワンガに命中し爆発していった。

 

「ギヤァァァ!?」

「正義は必ず勝つ!だよ!!」

 

 ワンガワンガは体から煙を噴き上げつつも何とか爆心地から這いずり出す。

 

「イリエス魔人族、シブトイ、バルバエキス!!」

 

 バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!

 

『チャクウゥゥゥ!』

 

 

「2人ともアレ!」

「出おったな」

「アズール、サルファ。今度は私に行かせて!あの魔人は私がお世話になった商店街の人を傷つけようとした。絶対に許さないんだから!」

「マゼンタ・・・」

「分かった、頼むでマゼンタ」

「任せて!マジアエキス!」

 

魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!

 

『はあぁぁぁ!!』

 

 巨大化したマゼンタは槍を構え、逆にワンガワンガは蛮刀を構え街中でにらみ合う。先に攻撃を仕掛けたのはワンガワンガだった。

 

『チャッチャックゥー!』

 

ワンガワンガは蛮刀を振り回してマゼンタに切り込んでいく。

 

『てやぁぁぁ!!』

 

 マゼンタはそれを槍で防いでいき、攻撃が途切れた瞬間に石突きの部分でワンガワンガを突き刺す。

 

『ガッ!?』

 

 ワンガワンガはたまらずに蹈鞴を踏んで後退するがそれでも怯まず又攻撃をしかけようとする。

 

『マジカルブースト、レッグ!』

 

 それに対してマゼンタは槍を構え強化魔法を足に掛けその強化した足で一気にワンガワンガに突撃し槍を突き刺した。

 

『グガァ!』

 

 その攻撃にたまらずに蛮刀を取り落として動きが止まる。その隙を逃さずマゼンタは強化魔法を掛けていく。

 

『マジカルブースト、アームズ!フライ!スピア!』

 

自身にパワーと飛行魔法と槍を強化を施し、その力で槍に刺したワンガワンガを持ち上げるとそのまま飛び上がり、はるか上空まで上がりそして上空で槍のエネルギーをワンガワンガの刺した傷口から流し込み暴走させる。

 

『マジカルシューティングスター!!』

 

『ウオォォォ!?』

 

 そしてはるか上空でワンガワンガは爆散し、その後少し焦げたマゼンタが降りてきた。

 

『ケホッ!ちょっと失敗したかも・・・』

 

 

「マゼンタ!やったわね」

「もう締まらんなぁ・・・」

 

 降りてくるマゼンタにアズールとサルファは喜びと苦笑を浮かべながら駆けつけていった。

 

 

 

 ワンガワンガが落とした蛮刀付近にイリエスが現れ、巨大化した蛮刀に何かを唱えると蛮刀は元の大きさに戻りイリエスの手に戻り、イリエスをそれをしげしげと眺めると満足そうに頷いた。

 

「よしよし、集めた魔力はちゃんとこの蛮刀に移っているわね。よくやったわワンガワンガ」

 

 イリエスは万が一の保険として蛮刀にワンガワンガの憎しみの槍が破壊された際にその魔力が蛮刀に移る魔術を掛けておいておき、そして目論見通りワンガワンガの集めた魔力は全てイリエスの手に収まった。

 

「それにしてもロード団ね・・・又変な奴らが出てきた物ね」

 

 イリエスはそう呟くと姿を消して撤退した。

 

 

ナハトベース

 

「うぁ”!」

 

 ナハトベースでは裸になったルベルブルーメがロードエノルメに鞭で打たれていた。

 

「つまり、貴様はバルバンも魔法少女も倒せずおめおめと逃げ帰ってきたのか」

「お、お許しを・・・ロードエノルメ・・・ガッ!」

 

 倒れ伏して許しを請うルベルにロードはさらに鞭で打ち付けた。

 

「フンッ、今回は、バルバンの実力を見る目的もあった故この位で許してやるが、次に同じ失敗をすればこの程度では済まさんぞ」

 

 そう言うとロードは広間から出て行き後には気絶したルベルブルーメだけが残っていた。




オリジナル技

マジカルブースト

ぶっちゃけ言えば只の強化魔法。主に魔力をその部分に集中させて強化する。

マジカルシューティングスター

マゼンタの巨大化した必殺技。相手を突き刺して街中で爆発しない様に空中に飛びそのまま槍の刺した部分から魔力を流して相手の体内のバルバエキスを暴走させて爆発させる技。マゼンタはもう少し魔法少女らしい技にしたかったと若干後悔してる。
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