魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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お待たせしました。今日は少し短めになってしまいました。


第124話 現れた破滅の意思3

「マジアベーゼ、何の用?」

 

 突如現れたマジアベーゼ率いるエノルミータにアズール達は警戒した様子を見せる。

 

「おっと、そう警戒しないでください。わたし達はさっき言った様に情報共有と協力を要請しに来たんですよ」

「協力やと?どういう風の吹き回しや今まで直接的に協力なんて事言わんかったくせに」

「そうも言ってられない状況になったんですよ。世界を滅ぼすと言う破滅の意思という存在が出てきたのでね」

〈〈〈ッ!〉〉〉

 

 ベーゼの口から破滅の意思と言う言葉を聞きそれまで黙って見ていたギンガホーン達が一斉に反応。

 

〈マジアベーゼ何故お前が破滅の意思を知っている!?〉

「話を聞く気になってくれたようですね」

「ギンガホーン、これは聞いた方が良いかもしれないよぉ」

〈・・・分かった。どうやら色々聞く事が出来た様だ〉

「話を聞いてくれる姿勢を見せてくれて何よりです。では」

 

 マゼンタ達が聞く姿勢を見せるとベーゼはヴェナリータから聞いた情報を話し始める。

 

「そんな・・・ヴェナリータが・・・」

 

 ベーゼの話でヴェナリータが次元の狭間に送られた事を知ったヴァーツはショックを受けた表情を浮かべる。

 

「ヴァーちゃん、しっかりして、気持ちは分かるけど今は破滅の意思をどうにかしようよぉ」

 

「そうだぜ、次元の狭間っての送られたって言っても連絡取れてるし死んでる訳じゃないしそれにヴェナの事だからその内ひょっこり帰ってくんだろ~今はヴェナの事より破滅の意思を何とかしよ~ぜ」

 

「マゼンタ、レオパルト」

 

マゼンタとレオパルトの言葉を聞きヴァーツは気持ちを切り替える様に頭を振ると表情を引き締め全員を見る。

 

「そうですね、兎にも角にもマジアベーゼの話してくれた情報が本当なら破滅の意思は魔獣の体を乗っ取ってこの星を滅ぼそうとしているなら見過ごす事は出来ません。エノルミータは本当に協力してくれるんですか?」

 

「えぇ、もちろん。わ地球が滅んでしまってはあなた達魔法少女と戦えなくなりますからね、そんなのは望んでは居ないので」

「てゆーか地球が滅んだらベーゼちゃんとイチャイチャ出来ないし楽しい事が何にも出来なくなるんだよ」

「そーよ、滅んだらロコがNo.1アイドルになれないじゃ無い!」

「ま、アタシもゲーム出来なくなるのは嫌だし」

「・・・・」(コクコク)

「私もアリスちゃんと同じ気持ちなのだわ。地球が無くなったらもう皆と遊べないしオモチャも買えないのだわ」

 

「マゼンタ、アズール、サルファ、ギンガホーン、ギンガルカ、ギンガホーク、少なくとも今はエノルミータの連中は信用していいと思う。アイツらがこの星の滅びを望まないのは本当だと思うから」

「イミタシオ・・・うん分かったよぉ。それじゃあ皆でどうやって破滅の意思を倒せるか考えよぉ!おーー!!」

「「「「「おー!」」」」」

〈〈〈おー!〉〉〉

 

「では我々エノルミータも地球を滅ぼす破滅の意思を倒す手を考えましょう!」

「お~!」

「「お、おー」」

「・・・・・!」

「おーなのだわ」

  マゼンタとベーゼが音頭を取りかけ声を上げると仲間達も次々腕を上げて声を上げていった。

 

(まさかエノルミータに居てトレスマジアやシオちゃんズ達魔法少女と協力する事になるとは・・・人生分からない物ですね。っとといけませんね今回は矜持を曲げてまで彼女達と協力関係を結んだんです。ピシッとした顔をしないと・・・)エヘヘヘ♡」

 

〈え、何だアイツすげぇだらしない顔で笑ってるぞ・・・・〉

「え、何それコワッ」

「あー・・・気にしないで多分しばらくしたら元に戻ると思うから」

「今は破滅の意思が来てない内にアタシらで作戦詰めとこーぜ」

 

 

海上

 

 

 1日が過ぎ海上で彫像の様に動かなくなっていたモビーディグだがやがて目を開き口から破滅の意思の声が響く。

 

『良し、ようやくバルバン共を完全に制御下に置く事が出来たな。ゼイハブめ予想以上に抵抗しおってお陰で余計な力を使ってしまったわ。これでは捕らえた魔法少女共を制御に置くのは大分後になるな・・・まぁいい、まずは当初の目的を・・・星獣達の守る町と奴らの故郷とも言うべき山を滅ぼすぞ!滅ぼすぞ!滅ぼすぞー!!』

 

 破滅の意思はそう叫ぶながらザブンと深く潜っていった。

 

 

七ノ浜町 浜辺

 

 

「来ないねぇ破滅の意思・・・」

 

 作戦を立て浜辺で破滅の意思を待ち構えていたマゼンタ達だったが朝日が昇って朝になっても海の向こうから魔獣の姿が全く見えなかった。

 

「どういうことなの?ギンガルカ気配は感じる?」

〈・・・ううん全然そんな気配無いわ〉

「どういう事だよ。まさかまだ眠ってるとかじゃ無いよな?」

「ふぁああ・・・交代で眠っているとはいえ流石にこれ以上待ち続けるのはキツいわよコレ・・・・」

「眠・・・・」

「・・・・・」(スピー)

「ふぁ・・・どう?破滅の意思は現れたの?」

〈いえまだねアズール。イミタシオとパンタノペスカは?〉

「2人はまだ眠って貰ってるわ。まだ来てないならもう少しだけ寝かせてあげようと思うのだけど」

〈破滅の意思め、まさかこっちが待ち伏せているのに気づいて態と遅れて来る此方を疲弊させるつもりか〉

「あ、それ知ってる~ササーキコージロー敗れたり~って奴だろ~」

「それを言うなら佐々木小次郎やろ。ホンマ頭の中ミソや無くて餡子詰まってるんやな」「ア、何?貧乳バカケンカ売ってんの~?だったら丁度いいや破滅の意思来る前に準備運動お前倒してやるよ~」

「ちょっとレオちゃん。今ここで争っても余計に疲弊するだけだよ」

「サルファも!寝不足だからって余計なケンカを売らないで」

 

「は~い」

「チッ」

 

 ベーゼとアズールに宥められ2人は渋々ながら矛を収めて魔獣が来ないか見張るが相変わらず水平線からは魔獣の姿は見えなかった。

 

「どういう事ですかね?仮に海に潜って居たとしても海岸付近まで近づけば水深が浅くなって姿が見えても可笑しくないはずですが・・・」

〈待てマジアベーゼ、今なんと言った?海に潜って?〉

「え?えぇ海なんだから潜って潜行しながら移動してくるんじゃ無いかと思ったんですけど・・・」

〈しまった、まさか奴は・・・!〉

 

 ベーゼの言葉でギンガホーンが何か気づいた時、画面を見ていたヴァーツが慌てた声を上げた。

 

「大変です皆さん!マゼンタ達の街に魔獣が現れました!」

「えぇ!?何で?海の向こうから全然姿を現さなかったのに!?」

「それが突然地中から出てきた様なんです!」

〈やはりか・・・!〉

 

ヴァーツの報告を聞きギンガホーンは悔しそうな声を出す。

 

「どういう事ギンガホーン?」

〈奴め海の深い所に潜って泳ぎ、浅い所は穴を掘って潜りU字を書く様に移動して我々の探知をすり抜けたんだ!そしてそのまま島の真下まで近づくとそのまま掘って上昇して来たんだ〉

「な、なんて無茶苦茶な事を・・・」

「何にせよ急いで戻らないといけませんね。ゲートを開きます今回は特別にあなた達も使ってください」

「急げよ~遅れたら折角立てた作戦がパァになるんだからな~」

「分かっとるわ!」

「これ以上街をめちゃくちゃにさせる訳にはいかないんだよぉ!」

 

 

街中

 

 

ブォオオオ!!

 

キャアアアア!?

 

【緊急警報!緊急警報!街に巨大な怪獣が現れました。市民の皆さんは急いで遠くへ避難してください】

 

街では突如地中から現れた破滅の意思が町を破壊し始め、市民はパニックになりながら逃げ惑っていた。そんな中こりすの母ー杜乃つぐみがスマホで電話を掛けながら走っていた。

 

「あぁ、もうホリィちゃんとは連絡取れないし、こりすは友達の家に泊まりに行くって言ってたけど無事に避難してくれてるかしら・・・・」

 

そう言って走っているとふと辺りが暗くなり思わず上を見上げるとそこには破滅の意思がそこまで迫っていた。

 

「あ・・・」

 

 つぐみが呆然とする中、魔獣の足がそのまま踏み潰そうとした時、連結刃が飛来し破滅の意思に当たり横転し、つぐみは難を逃れる。

 

「え?あれって」

 

 

ナハトスター コクピット

 

 

『不意打ち成功、ナハトスター絶好調なのだわ』

 

「よっしゃ、マゼンタの治癒魔法をナハトスターに掛けたお陰だな」

「まさか半魔物のナハトスターも治癒出来るとは思わなかったわね」

「でもこれならこのクジラヤロウにも勝てるぜ~」

「えぇ、コレならいけます」

 

 

---------

 

 

 不意打ちを受けた破滅の意思は体を起き上がらせると攻撃してきたのナハトスターを見つけると小馬鹿にした様な様子を見せる。

 

『何だ誰かと思えばエノルミータのロボットか、昨日モビーディグに散々にやられたというのに又やられに来たのか?』

 

【それは少し違いますね破滅の意思。わたし達はやられに来たのではありません。あなたを倒しに来たのですよ】

 

『フハハハハ!笑わせるな一度胸に風穴を開けられたロボット風情がこの我が操るモビーディグに勝てると思うなよ。いや一体だけでは無い様だな』

 

 そう言いながら破滅の意思が辺りを見回すといつの間にか破滅の意思を囲む様にマゼンタ、アズール、サルファ、イミタシオ、ベルゼルガが展開していた。

 

『なるほど、なるほどな・・・一人では勝てぬから数を頼みに我を倒しに来た訳だ。数頼みの烏合の衆の戦法など実に弱者らしい発想だなウハハハ!【何を勘違いしているんですか】何?』

 

 

ナハトスター コクピット

 

 

「彼女達は万が一あなたが逃げた時に逃がさない様にするバックアップ要員ですよ。見せてあげましょう、ナハトスターの奥の手を!お供達!わたしの手となり足となりなさい!」

 

「は~い♡」

「「誰がお供だコラァ!!」」

「・・・・・!!」(ポチッ)

 

 ベーゼがそう言うとそれぞれが返事をしたりツッコミを入れる中司令席のネロアリスが一際大きなスイッチを押すとコクピットに居る全員が下に落ちていきナハトスターの左腕部分は緑色になり肩にビーム砲腕にはガトリング砲が装着され左足はレモンイエローになり右腕部分は白くなり肩に大型スピーカーが装備され右足は濃浅葱色に変化し最後に胴体と頭は黒色のカラーリングになり背中には悪魔の様な羽根、頭部には元々あった両側の角が更に巨大な角に変化した。

 

『これぞナハトスター・ハイパーキマラです。我らエノルミータの力を一つにした力存分にあなたに見せてあげましょう!!』 

 

そう言ってナハトスター・ハイパーキマラは左腕のガトリングを破滅の意思に向けて発射した。

 

(始まりましたわね。ベーゼ様上手く敵の注意を引きつけてくださいね)

 

 ナハトスターが戦闘を開始する中破滅の意思を取り囲んでいるパンタノペスカは敵の動きに注意を向けながらチャンスを待っていた。




オマケ

ナハトスター・ハイパーキマラ

 エノルミータ全メンバーがナハトスターと合体した形態。各パーツ毎にメンバーの意識と能力が宿っており、頭部のベーゼがそれの統率を行っておりベーゼの武器を振るう際は一時的に右腕を借りて戦う。ちなみにキマラはキメラのドイツ語読みである。
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