魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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最終決戦で敵の本拠地に突入するのはヒーローの美学。




第125話 突入!!荒くれ無敵城

『ぬぅ!この程度の攻撃なぞ』

 

 ナハトスター・ハイパーキマラの銃撃を破滅の意思は両腕でガードし反撃とばかりに荒くれ無敵城から光線を放つ。

 

『何のぶっ殺ビーム!』

 

 それに対し左腕部分の宿るレオパルトが肩のビーム砲を撃って相殺する。その隙にナハトスター・ハイパーキマラは支配の鞭に武器を持ち替え接近する。

 

(貰った!)

 

『舐めるな!』

 

 頭の荒くれ無敵城を狙い攻撃するが破滅に意思は腕を掴んで攻撃を阻止する。

 

『馬鹿め我相手に接近戦を挑むなど叩き潰してくれる!』

 

 破滅の意思はもう片方の腕を振り上げてナハトスター・キマラを叩き潰そうとするが

 

『ヴォワ・フォルテ!!』

 

『グゥ!?』

 

 右腕部分のロコムジカがスピーカーから音波攻撃を放ち怯ませ、そのまま捕まれた腕を振り払い自由になる。

 

『このぉ!突き壊してくれる』

 

 破滅の意思は今度は一本角を回転させ突進し突き破ろうとする。

 

『ルベルちゃん!』

 

『影盾!』

 

ベーゼの合図を受け右足のルベルが足を踏みならすと影の盾が現れ一本角を一瞬受け止めるが直ぐに破られ右肩のスピーカーを貫かれる。

 

『あーー!!ロコのスピーカーがーー!?』

 

『ロコォ大丈夫か!』

 

『だ、大丈夫みたいスピーカーの方は痛みは無いみたい』

 

『ハァー!!』

 

 ルベルブルーメがロコムジカを気遣っている間に破滅の意思は至近距離で瘴気を吐き出しナハトスターにダメージを与える。

 

『グッ・・・ですがこれで、アリスちゃん!パンタノペスカ!』

 

『・・・・!』

 

『行きますわよ!』

 

 今度は左足部分に宿るネロアリスがロボットアームを展開し、パンタノペスカはマゼンタ達と共に飛びかかる。

 

『ここで全員で仕掛けてきたか!だがその程度の奇襲など、何!?』

 

 破滅の意思は慌てる事無く全員を返り討ちにしようとした時、パンタノペスカ以外の魔法少女がドロリと溶け泥になってそのまま破滅の意思に纏わり付き動きを封じた。

 

『何だと偽物だと!?本物の奴らは何処に?』

 

『今です突っ込んでください!!』

 

『!?』

 

 ベーゼが合図すると近くのビルに隠れていた、マゼンタ、アズール、サルファ、イミタシオ、ベルゼルガが一斉に城目掛けて飛び出した。

 

 

破滅の意思が来る一日前 七ノ浜町

 

 

〈結論から言うとモビーディグは普通に倒してもバラバラになった破片からまた新しい魔獣が生まれてしまう可能性が非常に高い。だからこそマゼンタの浄化のアースで完全に消し去る必要がある〉

〈でも今は3千年前でも弱らせるのが限界だった破滅の意思が宿った城が取り憑いていてかなり強くなっている筈よ。マゼンタのアースも効きにくいんじゃ無いかしら?〉

〈あぁ、だからまずは魔獣に取り憑いている破滅の意思を取り除く必要がある〉

「それはどうするんやギンガホーン?」

 

怪訝な顔を浮かべるサルファににギンガホーンは頷きながらこの場に居る全員に案を説明する。

 

〈まず、マジアベーゼの話を聞く限り、破滅の意思は魔獣を操る城に取り憑く事で強大な体を得ている。ならば破滅の意思を先に倒して魔獣と切り離せばマゼンタの浄化のアースで魔獣を浄化出来る〉

「でもあのお城攻撃するとバリアを張ってくるよ?どうやって破壊するのぉ?」

〈城の中に侵入する〉

ギンガホーンのその言葉を聞くとベーゼは納得した様子を見せる。

 

「なるほど、幾ら外側の防御が堅くても中に入ってしまえば脆い物です。肉体で耐えて来るなら精神を責めれば良い様な物ですね」

「いや何よ例え」

「アタシはもうツッコまねぇぞ・・・」

「ですがヴェナさんが言っていましたが城の中は破滅の意思の掌の中です。破滅の意思が攻撃してくれば逃げ場は無いですし、城に侵入すると言う事は巨大化しないと言う事です。そうなれば相手も警戒してくるのでは?」

〈その為に破滅の意思が城に侵入した相手に対応できなくさせる相手と騙す囮を用意する。パンタノペスカ、君の力でトレスマジアや君以外のシオちゃんズのメンバーの巨大な土人形を作る事は出来ないか?〉

「え!私ですの!?」

 

 ギンガホーンに唐突に重要な役割を言われパンタノペスカは驚いた声を上げるも直ぐに考え答える。

 

「・・・・そうですわね。マゼンタ様達やイミタシオ様達の分の人形を作るのはバットバスとの戦いでやりましたから出来ますけど、巨大化した状態で巨大な土人形を作るとなるとかなりの量の土が必要でとても土が足りませんわ」

「だったらそれはアリスちゃんに任せるのだわ。アリスちゃんの力でパンタノペスカの人形を巨大化させてそれを動かすのだわ」

「・・・・・!」(コクコク)

「あ~そう言えばアリス、バルバンと最初に戦ってた時ぬいぐるみデカくして戦ってたな~」

「そうなると大分勝ちの目が見えてきたわね。役割分担はどうしましょう」

 

アズールがそう言うとベーゼが自信ありげに手を上げる。

 

「でしたら魔獣となった破滅の意思を抑えてるのはわたし達エノルミータがやりましょう。拘束するのは得意ですのでね」

「エノルミータと土人形だけでは不安だな。ペスカお前も魔獣の抑えに回れと土の力で相手を拘束や妨害出来るだろ」

「え~私だけ置いてけぼりですの~!私もイミタシオ様達と一緒に行きたいですわ~~」「ええぃ纏わり付くな鬱陶しい!適材適所だ!城にはバルバンも居る可能性が高いんだから戦闘向きの私やベルゼルガがマゼンタ達のサポート!拘束妨害の出来るお前が魔獣の抑えに回るのが最適だろうが!」

「ペスカ・・・これ以上シオちゃんに纏わり付くなら魔獣の前にお前の首オトス」

「ヒィ!!」

「ベルゼルガ!ペスカの能力まだ必要だから首切るのは破滅の意思を倒した後にしろ!」

「イミタシオ様!?」

 

「な~所でよマゼンタの治癒魔法でさ~このナハトスター治してくれよ~」

「うん!良いよぉ」

「おいこら、なにマゼンタの優しさにつけ込んで力利用しようとしてんねん。お前らと一時協力関係なったからってそこまでしてやる義理ないで」

「あ~ん?アタシはマゼンタに頼んでんだよ~お前の許可なんか要らないしマゼンタが良いって言ってんだから、それで終わりだろ~がよ~過干渉うざ~」 

「こんのぉ!!」

「ちょっとサルファ落ち着いて!今は破滅の意思との戦いが控えてるから無駄に争ってる場合じゃないわ!」

「そ、そーだって、レオパルトの言い方は謝るけど、魔獣の抑えるにはナハトスターが万全にした方が良いし頼むって、な」

 

「・・・・・」

「え?ナハトスターって全員合体出来る様にしたんだ。最近ビーム撃てるようにもなってたしアリスちゃんの力でどんどん強くしていってすごいよアリスちゃん」(撫で撫で)

「・・・・♪」

「ベーゼちゃん私も手伝ったのだわ。撫でて欲しいのだわ」

「うん、良いよ」(撫で撫で)

「気持ちいいのだわ」

「すごいわよアリス。それじゃあこの感謝の気持ちをロコが歌にして伝えて「気持ちだけで良いのだわ」何でよーー!?」

 

 

 

〈何か最終決戦だって言うのに全然緊張感ないな・・・大丈夫なのか明日?〉

〈ふふ、良いんじゃ無いかしら。若いアズール達に変に気負わせ過ぎるのも良くないしね〉〈あぁ、マゼンタ達はバルバンや破滅の意思を倒した後も変わらぬ日常を送っていくんだ・・・必ず全員その日常を送らせてやらねばな〉

〈〈ギンガホーン・・・〉〉

〈ギンガルカ、ギンガホーク。明日も明後日もマゼンタ達といつもの日常を過ごしていく為に頑張らねば〉

〈おう〉〈そうね〉

 

 

---------

 

 

現在

 

 

〈行くぞ城に突っ込むぞ!皆!〉

「「「「「〈〈おぉ!〉〉」」」」」

 

『クッ・・・』

 

 破滅の意思は荒くれ無敵城にバリアを張るがそれに対しイミタシオとベルゼルガが前に出て腕を伸ばしてバリアに触れる。

 

「ぬ、おおおおお!」

「ぐ、ウゥゥゥゥ・・・」

 

 2人は腕輪とベルトの能力でバリアのエネルギーを吸収しため込んでいくが吸い込みきれないエネルギーが2人の体にダメージを与えていくがそれでも2人は吸収をやめず、やがて人一人が通り抜けられるくらいの穴が空いた。

 

「今だ!突入しろ!!」

 

イミタシオがそう叫びマゼンタ達は次々とバリア内部に侵入すると城の窓ガラスを破り

荒くれ無敵城へ乗り込んでいった。

 

『おのれ!中から我を倒す気か!!』

 

『させませんよ!』

 

『マゼンタ様達の妨害を阻止するのが私達の役目ですわ』

 

 ここでマゼンタ達の狙いに気づいた破滅の意思は拘束を破り、城の中を攻撃しようとするがナハトスター・ハイパーキマラとパンタノペスカが攻撃して、そちらの対処に意識を向けざるおえなかった。

 

(おのれ、前の侵入者(ヴェナリータ)共の時と違ってこいつらの対処をせねばならぬから内部からの攻撃が限定的な物になってしまう・・・だがまだ手札はある。こんな時こそ奴らの出番よ。目覚めろバルバン共!!我が更に与えた力で侵入者共を抹殺しろ!!)

 

 破滅の意思がテレパシーでそう叫ぶと城の各所で眠っていた者達が次々とうめき声を上げながら動き始めた。

 

 

荒くれ無敵城 城内1階

 

 

城の侵入に成功したマゼンタ達は周りを警戒しながら何処を目指すべきかギンガホーンに訪ねる。

 

「ギンガホーン、城の何処を攻撃すれば破滅の意思は倒せるのぉ?」

〈少し待ってくれ・・・・・あった、一番上の階だ。そこに一番強い破滅の意思の力を感じる恐らくそこが奴の核だ!〉

「よっしゃ、それじゃ速攻でそこに」

〈いけなさそうだぜ〉

 

 ギンガホークがそう言って視線を向けた先には目を赤く光らせたヤートットが多数向かってきた。

 

「バルバンの戦闘員、やはり出てきたわね」

「こいつらなんかに時間掛けてられんわ。速攻で片つけたる!」

「ヤー!?トットォ!!」

 そう言いサルファは強化獣装の爪でヤートットの顔面を殴り飛ばすがヤートットはグリンと直ぐに首をサルファに向けるとカトラスを振り下ろした。

 

「な!?グゥ!!」

〈サルファ!〉

 

 サルファは腕をクロスして強化獣装の爪でガードするが攻撃が重く思わず片膝をつきギンガホークが驚いた声を上げる。

 

「どうなってるんや!?力が今までと段違いや」

〈こいつら!破滅の意思の力がビンビン感じるぜ。多分破滅の意思の奴が力をかなり注ぎ込んで強化したみたいだ!代償としてまともな判断力が無くなってるみたいだけど、な!」

「ヤトー!」

 

 そう言ってギンガホークはヤートットを爪で切り裂いて助け、それによってサルファが自由になり周りを見るとアズールと戦っているヤートットは無茶苦茶にカトラスを振り回しているが力があるので何度もアズールの剣が弾き飛ばされそうになっていったり、マゼンタとギンガホーンはヤートットの銃撃を躱しているがヤートットはフレンドリーファイアもお構いなしに撃ちまくり、何人かのヤートットが巻き込まれていた。

 

「確かにまともやないな。けど厄介な事に変わりないこうなったら真化星獣モードで「それはまだだ」イミタシオ!」

 

 サルファがやむを得ず真化星獣モードになろうとするがそれをイミタシオが止めると、そのままベルゼルガと共に次々とヤートットを撃破していった。

 

「お前達の力は最後の切り札なんだ、それをこんな雑魚で消耗するな。私とベルゼルガが破滅の意思までの道を切り開いてやる」

「エヘ、あたしとシオちゃんの力で雑魚は倒してあげる」

「イミタシオ、ベルゼルガ」

「さぁ、行くぞまだ敵の本拠地の入り口付近なんだ。破滅の意思やバルバンを倒してこの街や星を守るんだろ?」

「うん!もちろんだよぉ」

「えぇ、助かるわ二人とも」

「もちろんや!ここでウチらやギンガホーク達の因縁、片付けたるで!」

 

 そう決意を新たにしマゼンタ達は上の階層へ進んでいった。

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