「ん?あ~ら。さっきは分からなかったけど、星無しのレオパルトちゃんじゃな~い」
ロード団、エノルミータ、バルバンが睨み合う3竦みの中ロコムジカは先程奇襲したのがレオパルトだと分かると小馬鹿にした様な表情を浮かべた。
「アンタごときが出てきてどうするつもり~?まさかロコに勝つつもりなのかしら~?分かってない様なら教えてあげるけどね、ロコ達の肌に刻まれたこの星、これはロコ達の強さを表すモノ!星の無いアンタが勝てると思ってるの?」
「っせ、奇襲受けた癖に黙ってろバーカ、お前等がベーゼちゃんの敵だからぶっ飛ばすんだよ」
「あんな奇襲位で勝った気になってんじゃ無いわよ。正面から叩き潰してやるわよ!」
「お前等、何ゴチャゴチャ言ってる!ヤートット、コイツら全員片付ける!!」
「「「ヤートットー!!」」」
モルグモルグがそう叫ぶとヤートット達が現れロコムジカ、レオパルト、ネロアリスに襲いかかった。
「ハッ!ザコがどれだけ来ようがロコの敵じゃ無いわ!」
「バカ女の前にテメエら片付けてやるよ」
「・・・・!!」
「「「ヤートットー!!」」」
「うわ!?」
何人かのヤートット達がレオパルトを狙いラッパ銃を放ちレオパルトはそれに何発か掠りながらも回避する。
「ヤローやりやがったな。お返しだコラ-!!」
「「「ヤトットォ!?」」」
レオパルトは反撃とばかりにヤートットの銃を上回る重火器を召喚しそれをヤートット達に浴びせて吹き飛ばしていった。
「ザコ共ー!ロコの歌を聴かせてやるわー!ヴォワ・フォルテ!!」
「「「ヤトー!?」」」
ロコムジカがヤートットに実体化した音符をぶつけてなぎ倒していく。
「・・・・!!」
「ヤトー!」
ネロアリスは巨大ぬいぐるみの腕を振るいヤートットを次々なぎ払っていき、そのまま標的をモルグモルグに変えぬいぐるみの腕を振りかぶった。
「ウラウラー!」
「・・・・!?」
だがモルグモルグは体を包帯に変えて回避し逆にネロアリスをぬいぐるみごと締め上げた。
「このまま死ぬがいい」
「・・・・ッ!」
「アリス!!」
レオパルトがアリスを助けようと包帯を引き剥がそうとするが近づくがそこを狙いロコムジカが攻撃を仕掛ける。
「ハッ、今度はこっちが一網打尽にしてやるわ!」
そう言いながらヴォワ・フォルテを放つが直前にモルグモルグがアリスから離れ、それによって自由になったアリスがレオパルトを抱えその場から離れ攻撃を避けた。
「この!ザコの癖にしぶといわね。ロード様に大人しく従いなさいよ!」
「何故バルバンがお前等に、従わなければ、ならない?」
「ヤダよ、キョーミネーし世界征服とか。何の理由でンな事したいワケ?」
レオパルトの問いにロコムジカはニヤリと笑った。
「フン!いいわ教えてあげるわよ。ロード様が支配する世界・・・その中でロコはアイドルとして君臨するのよっ!!」
「「・・・・・ハ?」」
ロコの答えにレオパルトとモルグモルグは思わず同時に呆けた声が出た。
「地球全土がロコをアイドルとして崇拝するの!!サイッコーの世界でしょ!!メイドの土産に聞かせてやるわっ!ロコの歌をねっ!」
~~~~♫
「ヌゥ!?」
「うわ!?何だ!音楽、ドコから!?」
「・・・・」
ロコの台詞と共に何処からか音楽が流れてきて慌てた様にモルグモルグとレオパルトが辺りを見回す。そんな様子を気にせずロコはリズムを取り歌い始める。
「ロコはラヴリーラヴリーロ・コ♡みンなキュンキュンメロメロリン♡」
「「「・・・・・」」」
ロコの歌を聞いてレオパルトとネロアリスだけでなくモルグモルグもどこか微妙そうな顔する。
「ありがとー!!」
「ありがとーじゃないが」
ノリノリの様子で歌い終わるロコムジカに対しレオパルトは冷めた様子で突っ込みを入れる。
「どーよ!見惚れて声も出ないでしょ!」
「いやぁ、歌詞はくそダサいし、お前アレだな歌が絶妙にイジりにくい程度にヘタだな」
レオパルトの散々な酷評を聞いてロコムジカはピシッと固まりやがてプルプルと震えだした。
「へっ、へっ、ヘタじゃ無いわよ・・・見なさいよそこのバルバンは感動のあまり固まってるじゃ無い!」
「エッ?」
泣き出す一歩手前の表情になりながらモルグモルグを指をさし、指さされたモルグモルグはビクッと反応した。
「・・・ソレ、歌なのか?モルグモルグ呪う呪文、なのじゃ無いのか?」
「ナッ・・・・!!」
モルグモルグのあんまりな返答を聞き、ロコは遂にポロポロ泣き出した。
「の、呪いの呪文じゃ無いモン・・・歌ヘタじゃ無いモン・・・う゛っ・・・歌詞だってお洒落で可愛いもん・・・」
「!?えっいやゴメン泣くと思わなかったわ」
泣き出したロコに対して思わずレオパルトが思わず謝るがロコはそれが聞こえず、どんどん涙が溢れていきそして
「うわーん!!」
大泣きして辺り構わず実体化した音符をまき散らした。
「うっわアイツキレた!!見境なさ過ぎだろ!!」
「・・・・!!」
レオパルトとアリスは音符を避けながらボヤき、モルグモルグにも音符が飛んでくる。
「ヌウォオオオ!何だ、コイツヤバイ!?これ以上付き合えるか!!ウラウラー」
モルグモルグはそう叫ぶと包帯になりその場から逃げていった。
「あ、テメー先逃げるなんてズリーぞ!アリス!アタシらも目的は達成したしアタシらも逃げるぞ!」
「・・・・」(コクン)
「みんなみんなみんなっ大っ嫌い!!」
ロコはそう泣き叫びながら周りを破壊していく中、複数のぬいぐるみが飛び込んできた。
「ッ!何よこんなぬいぐるみ、消えろー!!」
ロコはそう叫び音波でぬいぐるみを破壊するがぬいぐるみの中から閃光弾が現れ起爆し辺り一面を光で包み込んだ。
「目眩ましなんて!!・・・アイツら何処に!」
目眩ましで視界見えなくなり、視界が晴れるとロコムジカの姿以外誰もいなかった。
「ヤバイ逃がした?ロード様に怒られる・・・ッ!レオパルト!ネロアリス!モルグモルグ!何処よ出てきなさいよー!!」
「バーカ誰が出て行くかっつーの」
ロコムジカが喚く中、レオパルトとネロアリスは少し離れた街路樹の上に隠れ変身を解いていた。
「にしてもバルバンのヤロー、今回の事といいアタシらがナハトベースで戦ってる間の事といい直接危害加えて来る様になってきたな・・・愚民なんか襲って何が楽しいんだアイツら?うてなちゃんもバルバンの所為で死人が出たってニュースで知って何か考え込んでるけど大丈夫かな?」
キウィがうてなの事を心配する様に呟くとこりすが励ます様に服を引っ張った。
「・・・・」
「ん、そうだよなうてなちゃんは、きっと大丈夫だよな・・・・その、こりすさオモチャ又壊しちゃってゴメンな・・・新しいの買ってやるから・・・」
「・・・・」
「え?買うより直してくれ?え~アタシ裁縫出来ないもんー」
ナハトベース
ロコムジカはその後結局レオパルト達を見つける事が出来ず、怯えながらナハトベースに帰還しその失敗の責でルベルブルーメ同様裸で鞭打たれていた。
「失敗は許さぬと言ったはずだが」
「ごめんなさい・・・ロード様・・・ア”ァ」
「全く、ルベルブルーメといい貴様といい、この様な下らぬ些事に私の手を煩わせるな」
「ロード・・・様」
そう言いながらロコの首に鞭を巻き付け、柄をロコの口にねじ込んだ。
「次にしくじれば貴様の望み事潰す。よく体で理解しておく事だな」
そう言い再びロコに鞭を浴びせロコの悲鳴が響き渡る。それを部屋の外でルベルブルーメが複雑な表情で聞いていた。
山中
「これは一体どういう事なんでしょう?」
「どないしてん、ヴァーツはん?」
マゼンタとサルファが模擬戦を行う中ヴァーツが困惑した声を出した。
「ち、ちょっとこれを見て下さい。エノルミータの構成員が仲間割れをしながらバルバンと戦っているんです」
「あらぁ、ほんまやねぇ」
「大変!あたし達も早く助けに行かなくちゃ!!」
「まぁ、待ちいマゼンタ」
ヴァーツが見せる映像をみてマゼンタは慌てるがサルファはそれを止める。
「ヴァーツはん、バルバンはどうなったん?」
「は、はい、どうやら包帯になって逃げたようです。使い魔を各所に飛ばしてさがしていますが、どうやら分身して町の人を襲っている様で、反応が小さくて中々補足が出来なくて・・・」
「そうか・・・ヴァーツはん、そのままバルバンの追跡お願いするわ。エノルミータの方は最低限の監視だけして放っておいてかまへんわ。そのまま潰し合ってくれればめっけもんや」
「「え!?」」
サルファの言葉を聞きマゼンタとヴァーツは驚いた声を出す。
「サルファ・・・どうして?」
「今のウチらは力不足や、エノルミータとバルバン両方の相手は出来ん。だったら一般人の被害をあんまり出さんエノルミータより、バルバンを優先した方がええ。強くなった上でバルバンを倒してその後に潰し合いをしてるエノルミータ潰す。・・・それはあの子も分かってるみたいやで」
そう言いサルファは滝行をしているアズールに親指を向ける。そこには真剣な表情で滝に打たれているアズールがいた。
「見てみ、あんなに集中して滝行を「すごいわ、体いっぱいに激しい圧を感じる・・・これは中々・・・」オゥ何しとんねんお前ェ」
真剣に修行をしているかと思いきやどこか喜んでいるアズールに思わず突っ込みが入る。
「滝行で煩悩増えるなんてどんな神経してはんの?」
「はっ!これは違うのよ!」
「なぁアズールあんた自分の武器について考えた事ってある?」
アズールの言い訳を聞き流してサルファはアズールに質問する。
「武器?」
「文字通りの話やウチは拳、マゼンタは槍、せやけどあんたは大気中の水分を操って剣の形にしとるだけやろ、色々新しい技も会得しとるけどそれも大気中の水分を操ってるだけや、アンタだけの武器が必要やアズール。そしたらウチらもっと強くなる」
「・・・・私だけの武器・・・」
サルファの言葉を聞きアズールは自分の手を見つめながら考え込む。そこへ
〈・・・・・・・来て〉
「え?」
突如アズールの頭に誰かが呼ぶ声が聞こえアズールは思わず声を上げる。
「??どうしたんアズール?」
「サルファ、マゼンタ今私達を呼ぶ声が聞こえなかった?」
「?いや聞こえんかったけど」
「あたしは聞こえたよ!アズールも聞こえたんだね」
「マゼンタどういう意味?」
「うん、実は私にも前に何かに呼ばれる様な声が聞こえたの・・・その時はよく聞き取れなかったから勘違いかと思ったんだけど・・・」
「それが今度はアズールにも聞こえたっちゅう訳か・・・何かの罠やないか?」
「そういう感じはしなかったけど・・・・」
「あたしもそう思うよ!多分この山に私達を待っている”何か”がいるんだよ」
確信する様にマゼンタは言い改めて山を見る。周りの木々はザワザワとどこか呼んでいる様に揺らめいていた。