夜 高架下
夜の薄暗い高架下を女性は家に帰る為に歩いて行く、そこへ不気味な女性の笑い声が響く。
ーフフフフー
その不気味な笑い声に女性は恐怖を感じ思わず当たりを見回すが誰も居ない、女性は気のせいだと思い足早にその場を去ろうとして、背後から足音が聞こえてくる。
ーザッザッザッー
気のせいだ気のせいだと自分に言い聞かせながらいつの間にか走り始めた事に気づかず必死に足音から遠ざかろうとするが一向に遠ざかる気配がせず、徐々に近づいて来る足音に恐怖し必死に逃げ出そうと走り、やがて高架下を抜け隠れる様に路地裏に逃げ込む。やっと捲いたかと思い息を吐いて顔を上げると目の前に金髪をサイドテールにし紫色の鱗の身体と金色の仮面を着けた怪人がいた。
「フフフフ」
「ヒィ!!」
慌てて路地裏から逃げようと後ろを向くと出口を塞ぐ様にもう1人の自分が笑って立っていた。
「えっ!?」
「「フフフフフフ」」
驚く女性をあざ笑う様にもう1人の自分と怪人は徐々に距離を詰めていきそして
「イヤァァァァ!!」
闇の中に女性の悲鳴が響き渡った。
荒くれ無敵城
「今回の作戦はメドウメドウとメルダメルダに人間の恐怖の感情を限界まで搾り取りその恐怖の感情を魔力に変えペンダントに貯め込ませています。元々あの姉妹は2人で組む事で強さを発揮します。さらに恐怖の感情だけなら手早く集める事が出来、結果的に大量の魔力が集まります」
「大量の魔力、か・・・」
「何よ。シェリンダ?何か文句でもあるの?」
シェリンダは今回の作戦を力説するイリエスにどこか含みがある様な言葉を返し、イリエスは苛ついた声で返す。
「いや、今までと違って随分と焦って居る様に見えてな。魔力集め、思ったより進んでいないのか?」
「・・・そんな訳無いじゃない、魔力集めは順調よ魔獣は必ず私が生み出してみせるわ」
「魔力集めが順調なのは結構だがなぁ・・・」
そんなシェリンダとイリエスの会話に割り込む様にフックを磨いていたゼイハブが口を開く。
「イリエス、その魔力集めの作戦やそれ以前の作戦で手下死なせまくってるテメエの評価が下がってきてる事忘れんじゃねぇぞ」
そう言いゼイハブは脅す様に磨き終えたフックをガチャリと鳴らし、その音にイリエスは思わずビクリと反応した。
廃墟
広場での戦いから数日が経ち、うてな達の仲間になると言う真珠とそれに引っ張られる形になったネモに対しうてなは、魔法少女狩りで大量の魔法少女を狩っていた罪の償いと喧嘩をしている2人を仲良しにする為にネロアリスの力で【マジアベーゼが満足するまで出られない部屋】を作りそこで2人に
「見てーうてなちゃん!プラモ出来たー!・・・あ?どうしたん?こいつら」
「なんでもないよ」
「ふーん?あ、そう言えばさ、さっきスマホ、イジってたらさこんなニュースがSNS上にあったんだけど」
そう言ってキウィはうてなにスマホを見せる。その画面には【有毒ガスか!?夜道で意識不明者続出】というテロップが載っており内容は最近夜の路地裏等の場所で意識不明になって倒れている人が多く発見されているという様な内容だった。
「これってさー、もしかしなくてもバルバンの奴らの仕業じゃ無いかと思うんだけど?どう思ううてなちゃん?」
「・・・・・」
キウィのスマホを見てうてなは何処か考え込む様な表情をしている。
「うてなちゃん・・・それがバルバンの仕業だったら今までの腹いせに邪魔してやろうって考えてるでしょ」
「はい、すいませんおっしゃる通りです」
「アタシもさんせーい、バルバンの奴らぶっ飛ばしたいー!」
「・・・・!」(コクコク)
「おっこりすもやる気満々だな~じゃ今夜にでもやるか、おいお前等も協力しろよケンカップル!」
「「え?・・・・」」
キウィのその言葉に未だに余韻に浸っていた真珠とネモが怪訝な表情を浮かべた。
夜 高架下
夜の薄暗い高架下を頭に星飾りを着けた1人の女子中学生が何処か怯える様に家に帰る為に歩いて行く、そこへ不気味な女性の笑い声が響く。
ーフフフフー
その不気味な笑い声に女の子は恐怖を感じ思わず当たりを見回すが誰も居ない、女の子は気のせいだと思い足早にその場を去ろうとして、背後から足音が聞こえてくる。
ーザッザッザッー
気のせいだ気のせいだと自分に言い聞かせながらいつの間にか走り始めた事に気づかず必死に足音から遠ざかろうとするが一向に遠ざかる気配がせず、徐々に近づいて来る足音に恐怖し必死に逃げ出そうと走り、やがて高架下を抜け隠れる様に路地裏に逃げ込む。やっと捲いたかと思い息を吐いて顔を上げると目の前に金髪をサイドテールにし紫色の鱗の身体と金色の仮面を着けた怪人がいた。
「フフフフ」
「ヒィ!!」
慌てて路地裏から逃げようと後ろを向くと出口を塞ぐ様にもう1人の自分が笑って立っていた。
「えっ!?」
「「フフフフフフ」」
驚く女の子をあざ笑う様にもう1人の自分と怪人は徐々に距離を詰めていきそして
「お前の恐怖の感情頂くよ。ズメラクズメラク、クドゥランダーラ」
金髪をサイドテールにし紫色の鱗の身体と金色の仮面を着けた魔人ーメルダメルダーが呪文を唱えると紫色の大蛇が現れ、女の子に襲いかかり、女の子は為す術もなく餌食になろうとした時女の子はニヤリと笑った。
「今よ、ルベル!!」
「オウ!」
「「!!?」」
女の子の叫びに応える様に女の子の影からルベルブルーメが飛び出しそのまま短剣で大蛇を切り裂き、女の子も頭に着いた星飾りを取りロコムジカの姿に戻った。
「なっ貴様は!?」
「ヴェナに借りた変装アイテム、試作型だけど使えるじゃない!アンタもさっさと正体表しなさい!!」
「ウアァァ!?」
そう言いロコはもう1人のロコムジカに音波を浴びせた。攻撃を食らった偽物は地面を 転がり元の姿の緑色の鱗と金色の仮面をした蛇の様な髪を広げた魔人ーメドウメドウーに戻った。
「貴様等ロード団か!」
「生憎だけどロード団はもう辞めてエノルミータに戻ってんのよ」
「そういう訳だ。覚悟しやがれバルバン!!」
そう言いロコとルベルは背中合わせになってそれぞれメドウメドウとメルダメルダに相対する。
「ほざけ!ハァー!!」
メドウメドウとメルダメルダは光線を放つが2人はそれを飛んで回避しそのままメドウメドウ達の退路塞ぐ様に両方の通路に着地するとロコ側にマジアベーゼとレオパルトが、ルベル側にネロアリス現れる。
「こんばんわ、バルバン貴女達の企み潰させて貰いますよ」
「つーわけで死ねオラァ!!」
路地裏の通路から爆煙が上がりそこからメドウメドウとメルダメルダとルベルブルーメとネロアリスが表通りに転がり出てくる。それを見た一般人が悲鳴を上げて逃げていく。
キヤァァ!!バルバンとエノルミータよー!?
「テメー、アタシやアリスがいんのに攻撃すんじゃねーよ!!」
「・・・・!!」(ジロッ)
「んだよーそっち側に着地する方が悪いんだろー」
「そんな訳無いでしょーが!?」
「レ、レオちゃん流石に今のは・・・」
レオパルトの無差別砲撃に切れるルベル、アリス、ロコに対して何処吹く風のレオパルトにそれを窘めるベーゼ達に怒りに満ちた表情で立ち上がるメドウメドウ達。
「貴様等ふざけた真似を!!」
「姉さん!トレスマジアが来る前にこいつらさっさと殺して作戦を進めるわよ!ヤートット!!」
「「「ヤートット!!」」」
「いくよ皆!・・・あ、後レオちゃんはさっきの無差別砲撃はしちゃ駄目だからね」
「ハーイ」
「影繰り!!動きを封じたぞロコォ!」
「喰らえザコ共!!ヴォワ・フォルテ!!」
「「ヤトォー!?」」
ルベルブルーメでヤートットの動きを封じそこをロコムジカが攻撃する。
「砲撃なんか使えなくてもテメー等なんざこれで十分だ!!」
「ヤトットォー!?」
レオパルトは拳銃の銃撃で一体ずつヤートットを倒していく。
「ヤートット!!」
ヤートットがネロアリスにラッパ銃を撃ち、ネロアリスがそれを巨大ぬいぐるみで防御するが集中砲火を喰らい動きを封じられてしまう。
「・・・・!」
「アリスちゃん!このっ!!」
「ヤトー!?」
動きを封じられたネロアリスを助ける為にベーゼはハサミ型の魔物を召喚しラッパ銃を撃つヤートットを攻撃しネロアリスを助ける。
「大丈夫アリスちゃん?」
「・・・・・」(グッ!)
心配そうな顔をするベーゼに感謝する様にネロアリスは親指を上げた。
「はあぁぁ!!」
「うわぁ!」「きゃあ!?」「ガッ」
メルダメルダは鞭にエネルギーを纏わせそれを振るい一気にレオパルト、ロコムジカ、ルベルブルーメをなぎ倒していく。
「レオちゃん、ロコちゃん、ルベルちゃん!?」
「よそ見をしている場合かい!」
そういいメドウメドウは鞭を振るいマジアベーゼの支配の鞭を絡め着け鞭を振れないにする。
「その鞭貰うよ!」
「クッ・・・・!」
「・・・・!!」
ベーゼのピンチを見てネロアリスは助けようと動くが
「姉さんをやらせるか!」
それを見たメルダメルダが鞭を持っていない手で光線を放ち妨害をする。
「「「「アリス(ちゃん)!?」」」」
「・・・・!!」
ベーゼ達が悲鳴を上げる中ネロアリスは慌てず複数の小さなぬいぐるみを出しそれを津波の様にメドウメドウ達に向かわせた。
「なっ!うわぁぁぁー!?」
「姉さッうわぁぁぁー!?」
メドウメドウ達がぬいぐるみの津波に流され、その隙にベーゼ達は合流する。
「ありがとう、アリスちゃん」
「お陰で態勢を立て直せた」
「アリス・・・あんたスゴイのね」
「・・・・!」(フンス!)
「そんじゃ、一気に止め刺すかー」
「クッ、メルダメルダ!こんな所でやられる訳には行かないわよ、アレを出しな!」
「 了解よ!出でよゴルゴンディア!」
メルダメルダがそう叫ぶとコブラの形をしたバイクが現れそれにメルダメルダとメドウメドウが乗り込み撤退していく。
「あ、待てコンニャロー!」
「ヤバいわよあの早さじゃ普通に飛んでるだけじゃ追いつけないわよ!?」
「アタシの影繰りをやる暇も無かったしな・・・」
「・・・・・」
マジアベーゼがどうやって追跡しようかと考えた時、ふと先程の戦闘で壊れた車のタイヤに目が止まった。
「・・・・アリスちゃん、協力出来る?」
「・・・・・」(コクン)
ベーゼの問いかけにネロアリスは信じる様に頷き、それを見てベーゼはタイヤとアリスの巨大ぬいぐるみに支配の鞭を打った。2つが光って合体するとそこには両手にかぎ爪が着き両足にホイ-ルが着いたぬいぐるみが現れた。
「おーこれならアイツら追いかけられるなー」
「うん、追いかけよう皆!」
そういい、マジアベーゼ、ネロアリス、レオパルトはぬいぐるみの背中に乗り、両手にロコムジカ、ルベルブルーメを抱えた。
「って何でロコ達はここなのよ!?」
「悪ーな、この席は3人までなんだよ」
「だったらアタシら置いて追いかけろよ!」
「もしかしたら、ロコちゃん達の力が必要になるかも知れないし一緒に来て欲しいんだけど・・・ダメ、かな?」
「・・・フンッ!しょうが無いわねロコの力存分に頼りなさいよ!」
「「(チョロいな・・・・)」」
頼りにされてあっさり納得するロコにレオパルトとルベルは内心突っ込んだ。
「よし、それじゃあ今夜までにバルバンの作戦を完全に頓挫させるよ、お願いアリスちゃん」
「・・・・!」
ベーゼの頼みを聞きアリスはぬいぐるみを発進させる。アスファルトを削りながらぬいぐるみは猛スピードでメドウメドウ達を追跡していった。
最近、某動画サイトで配信されているデンジマンを見ていてそこに登場するヘドリアン女王こと曽我町子さんを見ていると、この人が演じる魔女バンドーラやヘドリアン女王がまほあこ世界に出てきても面白そうだなと思います。