魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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星獣・・・それは、銀河の平和を守るために戦う、神秘の動物たちのことである――!


第23話 星の守護者2

町中

 

 

「ナメんじゃねーぞテメー」

  

『!?』

 

 レオパルトがそう言うと同時に大量の砲塔が現れ砲撃しシスタの振り上げた手が爆発して弾き飛ばされた。

 

「レオちゃ・・・」

「ベーゼちゃん、ここはアタシらに任せてロードの所に行ってシスタとバルバンはアタシらがやる」

「でもレオちゃん!」

「たまにはさ~アタシもいいトコ見せたいんだよね~」

「・・・!」

 

 レオパルトの覚悟の決まった表情にベーゼはレオパルトの意思を汲み取り何も言えなくなる。

 

「ベーゼ」

 

 ヴェナリータがポータルを開きベーゼが向かおうとした時、レオパルトが口を開いた。

 

「あ、そうだ。この戦いが終わったらホテル行こーね」

「・・・分かった」

「「「?」」」

 

 レオパルトとベーゼのやり取りをロコ達は怪訝な表情を向けるが2人はそれを気にせずベーゼはポータルに入って行き、レオパルトは再びシスタに向かい合った。

 

「っしゃあお前等バルバンは頼んだわ~」

「ちょっ何言ってんのよ!アンタ自分の力量位分かってんでしょ!?」

「・・・・」

 

 戦闘を再開しようとするレオパルトにロコは慌てた声を出しネロアリスは心配そうにレオパルトの服を掴む。

 

「アリス・・・だ~いじょうぶだっつの。前にも言ったろ考え無しはもうヤメだってな・・・オラァ!!」

 

 レオパルトはそう言ってシスタに対し砲撃を撃ち込んでいった。

 

「あのバカ!」

「ちっしゃーねー。ロコ、アリス、あのレオパルトの攻撃じゃあ援護できねぇし直ぐにガス欠になっちまう!急いで中央広場のビルにあるっていうこの儀式を潰してレオパルトを助けたらベーゼの援護に行くぞ!!」

「・・・分かったわ!」

「・・・・!!」(コクン)

 

 ルベルの言葉にロコとネロアリスは頷き3人は急いで中央広場に向かって走って行った。

 

 洞窟 星獣の間

 

〈私達は3000年前にこことは違う星で生まれ星を滅ぼす者からこの星を守る為にこの地に降り立ち、そこでこの星の戦士達、ギンガの戦士と力を合わせ、星を滅ぼす者達と戦っていた〉

「星の戦士・・・それって魔法少女みたいな存在なんですか?」

〈大凡は間違ってはいない、違う所は彼等は魔法では無くアースという力を使っていたがね〉

「アース?」

〈地球から与えられる星を守る自然の力だ。その力を行使する為には強さだけで無く命を守る優しさもいるがね〉

「へーそうなんですか」

「ちょい待ちい、そんだけ強い戦士達がおったんなら子孫がいる筈やろ。何で今まで出てこんかったんや?」

〈それは・・・〉

〈全滅したんだよ・・・〉

 言い淀むギンガホーンに変わりタカの石像ーギンガホークーが代わりに答えた。    

「全滅!?」

「何でそうなったんや!?」

 

 ギンガホークの答えにアズールとサルファは驚いた声を出した。

 

〈俺達は、3000年前に幾つもの星を滅ぼす者達と戦い撃退してきたが、最後の戦いで現れた破滅の意思という強大な敵と戦い倒す事は出来たけどそれと引き換えにギンガの戦士とその一族は全滅し、俺達も瀕死の重傷を負ってこの体を石化しなければ生きられない様になって今まで眠っていたんだがつい最近この山の近くで起こった爆発で目が覚めたんだ〉

「爆発・・・あ、それってゲルトゲルトの爆発!」

「・・・何でそんな状態になってまで」

 

 ギンガホークの話を聞きマゼンタは思い出した顔をし、アズールは悲しそうな顔で何故星獣達がそんな状態で残り続けているのかを聞きその問いにギンガホーンが答えた。 

 

〈破滅の意思が滅びる寸前にこんな事を言ったのだ〉

 

 ー許さん・・・例え何千年掛かろうとも必ず復活してこの星を滅ぼしてくれる!!ー

 

〈・・・とな〉

「じゃあ今現れているバルバン達はその破滅の意思が復活した姿なの!?」

〈いや、破滅の意思と似た様な力は感じるがどこか違う様に思う、恐らくアイツらは破滅の意思が呼んだ手先の様な者だろう・・・奴らにその自覚があるか分からんがな〉

「じゃあ破滅の意思は一体何処に?」

〈それは分からない・・・だか奴は間違いなく復活し何処かに息を潜めて、バルバンを利用し何かをしているのは確かだろう〉

「あんたらが石化している理由は分かった。じゃあ次は何でウチらをここへ呼んだんや?」

〈私達と一緒に破滅の意思と彼が召喚したバルバンを倒すのに協力して欲しいの〉

 

 サルファの質問に今度はオルカの石像ーギンガルカーが答えた。   

 

「協力?」

〈はい、本来は私達が破滅の意思やバルバンと戦わなければならないんですが、こんな姿では戦う事が出来ません・・・〉

〈だから私達は呼んだんだ。私達の声が聞こえる者達・・・星を守る意思を持つ者達に私達の力を託す為に〉

〈身勝手な頼みだという事は分かっている。だが頼む!俺達に力を貸して欲しい!!〉

「「「・・・・・」」」

 

星獣達の頼みに3人はしばらく黙り込んでいたがやがてマゼンタが一歩前に進み出た。

 

「もちろんいいですよ!あなた達が3000年前にこの星を守ってくれたから今こうしてあたし達が生きているんです。それに困っている人を助けるのが魔法少女ですから!」

〈マジアマゼンダ・・・〉

「ええ、私も同じ気持ちです。それにあなた達の話が本当なら破滅の意思やバルバンは強大な敵。あなた達の力が借りられるならこれほど心強い事はありません」

〈マジアアズール〉

「まぁ、うちもあんたらに協力する事に反対は無いけど、一方的な協力はせーへん、あんたらにもバルバンや破滅の意思以外でエノルミータとか他の悪の組織の戦いでもあんたらに協力してもらうで」

〈マジアサルファ・・・あぁ!モチロンだ!〉

   

 3人の返事を聞き星獣達はそれぞれ嬉しそうな声を出した。その時ふとマゼンダが気になった事を口に出した。

 

「あのー、協力するのはいいんですけどそれで力を託すってどうするんですか?」

〈あぁ、それについては今からやって見せよう〉

 

 そう言うと石化した星獣の体が光り始め赤紫色、青色、黄色の3つの光りの珠になり3人の前に浮遊した。

 

「わ!?小っちゃくなった!!」

「次はどうするの?」

〈君達がこの光に手を触れて欲しい〉

「こうかいな?」

 

 マゼンタ達が光に触れるとと光はそれぞれ(赤紫色はマゼンタ、青色はアズール、黄色はサルファ)に吸い込まれていくと3人の体は淡く光り始めた。

 

「わ、あたし達の体が光ってる!?」

「これで完了なの?」

〈えぇ、これで私達の力が使える様になったわ〉

 

 アズールがそう疑問を呟くとアズールの胸元に着いている変身アイテムからギンガルカの声がした。

 

「その声、ギンガルカさんなの?」

〈ギンガルカで構わないわアズールさん。力はあなた達の体に宿っていますが私達の力を教える為にあなた達の変身アイテムに意識を移させて貰いました〉

「そうなんですか、あっ私の事はアズールで構わないわギンガルカ」

〈フフ、よろしくねアズール〉

「スゴイよぉアズール!もう仲良くなるなんて!あたしの事はマゼンタって呼んでいいよギンガホーンさん!!」

〈あぁよろしくマゼンタ、私の事はギンガホーンで構わない〉

〈サルファ!俺の事は!〉

「はいはい、ギンガホークやろウチもサルファでかまへんわ・・・所でお互いの事も分かったし力も受け取って協力関係も築けたし、そろそろこの洞窟から出たいんやけど、あんさんらは何処か近道の出口は知ってるん?」

〈あぁ、心配は要らない出口ならそろそろ開く筈だ〉

 

 ギンガホーンがそう言うと同時に天井の一部が崩れ穴が開き外からの光が降り注いだ。

 

「これは・・・」

〈私達の力を受け継いだ時に直ぐに出られる様に仕掛けを施していたんだ〉

「用意周到な事やな」

〈まあな、でも俺達の力を早く外で試せるから問題は無いだろ〉

「まぁ、それはそうだけど・・・」

〈まぁまぁ、この力は強力だから広い場所で練習した方が良いから〉

「星獣の力の使い方是非ご教授お願いします!」

〈任せたまえ〉

 マゼンタ達がそれぞれ話ながら飛んでいき天井の穴から出て地面に着いた時ヴァーツから慌てた声でテレパシーが届いた。  

 

「(皆さんやっと繋がりました!)」

「(ヴァーツはん、やっと繋がったってどういう意味ですん?)」

「(えぇ、さっきから皆さんに緊急のテレパシーを送っていたんですが全然繋がらなかったんですよ)」

〈あぁそれはきっと彼処の洞窟に張った侵入者避けの結界の所為だろうな〉

「あんたらの所為かい!!」

「(??サルファ誰と話しているんですか?)」

「(あぁ!いやそれは後で説明するから今は何があったんか教えてくれんか?)」

 

 サルファは思わず突っ込んだが星獣の声が聞こえないヴァーツは怪訝な声をしそれにサルファは慌てて話の続きを促した。  

 

「(あ、そうでした!大変なんです今町でバルバンの幹部のイリエスが何やら怪しげや儀式を行っていて、人々から生命エネルギーや魔力を吸い上げて何やら大きな卵の様な物を生みだしています!!さらにそれに連動する様に大量の魔物の出現とエノルミータとロード団が戦っているみたいなんです)」

「(何ですって!?)」

「(は、早く行かなきゃ!)」

「(クソォ!折角の新しい力を練習する暇も無い!)」

 

 ヴァーツの話を聞き3人は急いで町に向かおうとした時ギンガホーンの落ち着いた声が響く。 

 

〈ふむ、ならば致し方ない。移動中になるが我々の力の一部だけでも教えておこう〉

「!!使える様になるんですか!?」

〈簡単なアースの使い方なら何とかね〉

「それでも十分に助かるよぉ!!」

「えぇお願いするわ」

「見てろやバルバン、エノルミータにロード団!皆纏めてブチのめしたるわ!!」

 

 そう言いながら3人は飛び上がり町に向かって全力で飛行していった。

 

 

 

ビル屋上 魔法陣内部

 

 

「フンッ!来たわね」

 

 魔法陣の内部にある水晶でイリエスは此方に近づいてくるルベル達を確認すると小馬鹿にする様に鼻を鳴らすと宝石を幾つか取り出しそれをメドウメドウに渡した。

 

「メドウメドウ、お前にコレを預けるわ。コレを使って小娘共を魔法陣に近づけさせるんじゃないわよ」

「お任せ下さいマザーイリエス」

 

 

 

「あった、あれよ!」

 

 ルベル達は中央広場を目指し、道中でロードエノルメの魔物を倒しながら走り遂に屋上から謎の光線を卵に向かって放っているビルを見つけた。

 

「てか、高いわね!?何階位あるのよ!?」

「20階位じゃねぇか・・・」

「ちょっとまさかこれを階段で屋上まで上るの?ぶっ続けで?嫌よ!?」

「アタシだって嫌だよ、かと言ってエレベーターなんか使ったら格好の的だし・・・仕様がねぇ、魔力は消費するけど飛んで行くぞ」

   

 ルベル達が空中に飛び上がってビルの屋上に行こうとした時包帯が飛んで来て3人の足に絡みつき地面にたたき落とした。

 

「ガッ!?」

「・・・・!?」

「痛っ!?何よ・・・ってアンタは!?」

「ロールラー!!」

 

ロコは包帯が飛んできた方向を見るとそこには死んだ筈の魔人ーモルグモルグがいた。

 

「何でアンタが!死んだ筈でしょ!?」

「アイツだけじゃ無いみたいだぞ・・・」

「チャッチャックゥー!!」

「ギーシギシギシ!!」

「・・・・!?」

 

 ロコが驚き目を剥く中、ルベルやアリスも死んだ筈の魔人ーワンガワンガやゲルトゲルトを見て冷や汗を流す中メドウメドウが現れた。

 

「エノルミータ、マザーの儀式の邪魔はさせないよ!お前達はこの亡霊魔人の手に掛かって死ぬがいい!!」

「ヘビ女、アンタの仕業ね!再生怪人なんて陳腐な真似を!」

「おいそんな事言ってる場合じゃねぇぞ・・・」

「・・・・!」

 

 ルベルがそう言って辺りを見回すと、ロードエノルメの魔物がゾロゾロと集まりつつあった。

 

「クソ、次から次へと!」

「フンッ!私達に殺されるかその魔物に殺されるか好きな方を選びな」

「どっちもお断りよ!」

 

 そうロコは叫びヴォワ・フォルテを放ち、それを合図に亡霊魔人や魔物が攻撃を仕掛けビルの前で戦いが始まった。

 そうしている間にも着々とイリエスの大儀式は進んでいき卵の中の魔獣は成長を続けている。果たしてエノルミータは!トレスマジアは!ロード団の侵攻を防ぎ、イリエスの大儀式を阻止出来るのか!!




オリジナル星獣紹介

ギンガホーン

ガホーン星の出身、ユニコーンの姿をした星獣。花と浄化の2つの力を持つ珍しい星獣。3匹の中のリーダー格で冷静な性格、3000年前にパートナーや仲間であるギンガの戦士達を失った事でやや過保護な性格になっている、マゼンタのパートナーになる。

ギンガルカ

ガルカ星の出身、オルカの姿をした星獣。水の力を持つ。おおらかな性格でアズールのパートナーになり、アズールの性癖に関しても「星を守る意思があるなら別に大丈夫かな」と思っている。

ギンガホーク

ガホーク星の出身、鷹の姿をした星獣。雷の力を持つ。好戦的な性格でサルファの負けん気の強さを気に入っておりサルファのパートナーになる。
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