今回は原作漫画エピソード22の話になります。
この頃アタシー姉母ネモは少し考えている事がある。真珠が上手く歌える様になったら アタシが組織にいる意味は何なのか?別にうてなの様に魔法少女で遊びたい訳でも無くかといってバルバンと積極的に戦おうとは思わない、むしろバルバンとの戦いはトレスマジアに全部やらせておけば良いとさえ思う。でも未だにエノルミータを辞めずにここにいる。結局アタシは中途半端なのかもしれない。
「ちょっとネモ!何ボーッとしてんのよ。これとこれ、どっちの服が真珠に似合うと思う?」
「どっちも似合わねー」
「ハァ!?何よそれ!!」
「オイ貴様等!!こっち来てうてなちゃんに似合う服を選ばんかい!!」
「知ったこっちゃ無いわよそんなの!!」
「てか当の本人はどうしたんだよ・・・?」
キウィに呆れながらもうてながここに居ない事にネモは疑問を示した。
学校
「(ロードさんやバルバンとの戦いが忙しくて・・・)」
「(修行とバルバンとの戦いにかまけていたから・・・)」
学校ではうてなと小夜が暗い顔で補習授業を受けていた。
〈(最近の戦士は大変ね、ホシュウとか言うのを受けなければならないなんて)〉
「(ええ、まぁ・・・私にも原因はあるし、大変だけどやらなきゃならないし・・・)」
〈(頑張って小夜、私も応援するわ)〉
「(え、えぇありがとう)」
ギンガルカの応援にアズールは気まずげに返事をすると隣のうてなをチラリと見た。
(柊うてなさん・・・前のマッサージのあの手つき、何故かしらとても気になるわ・・・何か非常に才能を感じる気がするのだけれど)
そう思いながらうてなをじーっと見つめると視線に気づいたうてなが気まずそうに顔を逸らす。
「あの、えっと、すいませんお金なら持ってません・・・」
「こ・・・この状況でカツアゲされると?しないわよ」
〈(このうてなって子いじめられっ子なの?)〉
街中
「んじゃまたな~バカップルども~」
「誰がバカップルよッ!・・・ったくキウィの奴・・・・」
「(コイツには話しとくか・・・)」
別れるキウィの言葉に悪態をつく真珠を見ながらネモは思案する。
「なぁ真珠・・・」
「ねぇ、アンタこの後ヒマ?ちょっと付き合ってよ」
「ちょっ何だよ急に!」
そう言って真珠はネモの手を引っ張った。
カラオケボックス
「――――――――♪」
カラオケボックスで真珠は真剣な表情で歌いネモはそれを神妙な表情で聞き、やがて歌い終わると真珠はマイクを置いて緊張した様子でネモに向かい合った。
「・・・今の歌どうだった?」
「どう・・・ってか・・・・何でお前まだヘタなんだ?」
「うぅ・・・」
ネモの指摘に真珠は涙目になりネモは慌てて慰める。
「いや待て泣くな!歌上手くなったんじゃねーのかよ!?」
「なっ・・・泣いて無いわよ!やっ、やっぱりヘタなのね。真珠もそんな気はしてたけど・・・」
「いやでもあの時は確かに上手く・・・何でだ?」
「分かったわやるしか無いって事ね」
「やるってお前いったい何するつもり」
そう言ったネモの頭に何かが投げられた。
「あ?何だよこ・・れ・・・パンツ?」
そう言って唖然と見上げるとそこにはノーパンの状態でスカートをたくし上げていた。
「お、お前何してんだよ・・・?」
「み、見られながら・・・なら・・・上手く・・・う・・・歌えるかも・・・しれないじゃない。こ、こんなのアンタにしか頼めないでしょ・・・」
「はぁ・・・?」
戸惑うネモに構わず真珠はスカートをまくし上げた状態で歌い始め、その声は確かに綺麗な歌声だった。
「(チクショウ!恨むぞマジアベーゼお前の所為で友達が変態になっちまった。・・・あぁでも真珠のこんな顔、こんな顔他じゃあ・・・)」
カッ!!
「「へ?」」
突如変身アイテムが光り真珠とネモが何事かと思う間もなくロコムジカとルベルブルーメに変身していた。
「な、何よコレ!?勝手に変身して!?」
「ア、アタシが知るかよ!?」
ズドドドドドドドドドドドド!!
戸惑うロコムジカ達に追い打ちを掛ける様に突如耳をつんざく様な大騒音が響いた。
「こ、今度は何よ!?」
「これ店の外から聞こえねーか!!」
街中 上空
ガガガガガガ!!
チリーン!チリーン!チリーン!
ワンワンワンワン!!
プルルルルルルル!!
キーーーーン!!
「うるさっ!!何やこの音!?」
「あ、頭が割れるよぉ!!」
上空から街をパトロールしていたマゼンタとサルファは突如街中に響いた大騒音に顔を顰めた。
〈居た!アイツだ!郊外の広場に居るぞ!!〉
ダッダッダッダーン♪ダッダッダーン♪
ギンガホークの言う通り魔獣の卵が鎮座している郊外の広場に両肩にスピーカーを装備しロングコートを纏った全体の姿がセミの様に見える魔人〈ストイジー 〉が指揮棒を振るい楽器を奏でるヤートット達を指揮していた。
荒くれ無敵城
「うるっさい!!サンバッシュ!!今度は一体何の作戦だ!?」
「音で魔獣の卵を起こすんだよ!!」
荒くれ無敵城まで聞こえる騒音にシェリンダは耳を塞ぎながらサンバッシュに大声で聞きサンバッシュも大声で説明する。
「作戦を任せた俺が言うのも何だが本当にこれでいけるのか?」
ゼイハブが両耳を塞ぎながら疑問を示すがそれに対しサンバッシュは自信満々に答える。
「大丈夫ですよ船長!前のダイタニクスの時はこれで目覚め掛けたんだ!だったら可能性はありますぜ!!」
郊外の広場
「いいぞ!もっと響かせろボリュームアップだ!!「バルバン!」あん?」
意気揚々と指揮棒を振るうストイジーにマゼンタが騒音に負けない声を上げるとストイジーはそちらに顔を向けた。
「トレスマジアか、今は演奏中だ邪魔をするな!エレキー!!」
ギャーン!!
「うわっ!?」
〈グゥ!?〉
「銅鑼ー!!」
ジャーン!!
「ぐぅ!?」
〈うるせぇ!〉
増幅されたヤートットの奏でる音楽に2人は思わず耳を塞いだ。その隙を突き楽器を持っていないヤートットが攻撃を仕掛けてきた。
「ヤートット!!」
「きゃあ!」
ヤートットの振るうカトラスを咄嗟に槍で防御するが響く騒音に集中力が乱され反撃がおぼつかなくなる。同様にサルファもストイジーの騒音に苦しめられながらヤートットと戦っていく。
「マゼンタ!クソッ何で敵はこんな騒音で平気な顔してんねん!?」
〈多分アイツが音に指向性を持たせてこっちにしか騒音が来ない様にしてるんだ!〉
「じゃあどうすればいいんや!?」
〈あの指揮棒か肩のスピーカーが怪しいと思う!それを壊せば多分・・・〉
「だったら、ッ!マゼンタ!?」
ストイジーの騒音を阻止仕様とした時、苦しむマゼンタの方にヤートット達が銃撃をしようとしているのが見え慌ててマゼンタの前に出て防御魔法を張り攻撃を防いでいく。
「サルファ!!」
〈スマナイ、助かったサルファ、大丈夫か?〉
「平気や!ウチが防ぐからマゼンタは今の内に獣撃破であの魔人を倒すんや!そうすればこの騒音も止まる筈や!!」
「分かったよぉ!唸れ「させるかスーパーノイズ!」ウッ!」
ギィーーーーーン
ストイジーの騒音攻撃で変身を妨害され又集中力を妨げられ苦しげに耳を塞ぐ事になり変身が出来なくなる。サルファも騒音に苦しめられ防御魔法を必死に張るのに手一杯になり星獣モードになる事が出来ない。
「ぐ、クソォ・・・」
「そんなバリアで俺の音が防げる物か!ヤートット!そのまま攻撃を続けて釘付けにしておけ。さぁ魔獣の誕生コンサートの再開だボリュームアップ!!」
そう言い指揮棒を振り上げた時、音波が飛んできてストイジーに命中した。
「うおぉぉ!?」
「え?」
「何や?」
マゼンタとサルファが驚く中広場に新たにロコムジカとルベルブルーメが現れた。
「ア・ン・タねー!ロコのカラオケの邪魔してくれたのはー!!」
「人が色々悩み事してる時に迷惑な音出しやがって覚悟しろ!!」
「今度はエノルミータか、次から次へと目障りだ失せろスーパーノイズ!!」
「舐めるな!ヴォワ・フォルテ!!」
ストイジーのスーパーノイズとロコムジカのヴォワ・フォルテがぶつかり合うと相殺しあい音が一瞬途絶えてしまった。
「何!?俺のスーパーノイズが!ん、もう1人は何処に行った?」
ストイジーが消えたルベルブルーメを探してキョロキョロしていると突然動きが止まり影が絡みつきそこから短剣を構えたルベルが現れた。
「おぉ、お前!?」
「これで終わりだバルバン」
「舐めるな、これで動きを止めたつもりか!ボリュームアップ!!」
そう叫ぶと両肩のスピーカーから大音量が響いた。
ギィーーーーーン!!
「ガッ!?」
至近距離で大音量を聞いたルベルは一瞬意識が飛び影繰りが解除された。
「ルベル!「ほら返すぞ!」えっ?きゃあ!?」
ストイジーがルベルを掴んでロコに向かって投げ飛ばしロコは受け止めきれずに倒れ込んだ。
「ゲホッ何してんのよアンタ・・・」
「うるせぇ、あの大音量攻撃、至近距離で聞いてねぇ癖に文句言う・・・んじゃ・・・」
ルベルが口喧嘩している中のし掛かっているロコを見上げるとパンツを履いていないスカートが視界に映った。
「お、お前!な、何でまだノーパンなんだよ!!」
「え!?え!?何でよ!?」
「知るかボケェ!」
2人が口喧嘩をしている間にもストイジーの騒音がどんどん大きくなっていく。
「うるさっ!!この騒音早く何とかしないと!」
「・・・・ハッ!そうだロコ耳貸せ話がある!あのスピーカー野郎に勝てるかもしれねぇぞ!!」
「はぁ!?」