病院 はるかの病室
「・・・夜さん!起きてください小夜さん!」
「ハッ!」
サルファに電撃を受け気絶していた小夜はヴァーツに揺り起こされて目を覚ました。
「うっ・・・私は・・・そうだバルバンと取引に行こうとして・・・どうなったのギンガルカ、ヴァーツ?」
〈ごめんなさい、私も気絶していてよく分からないの・・・〉
「・・・小夜さんが取引に行こうとしたらサルファが気絶させて自分が取引に行くと言って行ってしまったみたいなんです。ボクも気絶させられて今目が覚めた所なんです・・・」
「そんな・・・!?急がないとサルファが危ないわ!!」
アズールがそう言い病室から出ようとした時、はるかの体が突如光り始めた。
「え?」
「何ですか!?」
〈これは!?〉
採石場
「マジアサルファ電撃天使(ブリッツエンゼル)星獣モード!」
そう叫び変身を終えたサルファの姿はチャイナ服を纏い髪を二つのシニョンに纏め腕は皮のリングの様な物を三つずつ腕に巻き、両手にトゲ付きの手袋を装備し、背中にはエネルギー状の羽根が生成され、腰には鷹の尾羽が生えていた。
「真化しただと!?」
「ヤバいぞリーダー!」
「ビビるな!こっちには人質(解毒剤)があるn」
うろたえるトルバド-とグリンジーを叱咤し脅す様に解毒剤を見せようとした時サンバッシュの頬にいつの間にか飛ばしたリングから生成されたエネルギー状の拳がめり込み吹き飛ばされ、持っていた解毒剤が地面に転がっていく。
「ダベァ!?」
「「リーダー!?」」
「チッ、一発しか顔面に当てられへんかったか、全弾ぶち込むつもりやったんやけどな」
〈でも、解毒剤を手放せた!これで奴らをぶっ飛ばせる!!〉
「クソがリーダーの仇!!」
サンバッシュがぶっ飛ばされ、怒ったトルバド-がグリンジーと共に砲撃や光線を浴びせサルファが爆煙に包まれるが無傷の姿でサルファが爆煙を突破し突っ込んできた。
「「な!?」」
「オラァ!」
サルファはトルバド-を掴むと低空で飛びながらトレバド-を引きずり回す。
「グガガガガ!?」
「これで」
〈止めだ!!〉
サルファとギンガホークがそう叫ぶと同時にトルバドーを岸壁に叩き付けた。
「グェ!」
「あと1人」
〈サルファ後ろから来るぞ!〉
「このヤロー死ねぇ!!」
背後からグリンジーが剣で斬りかかるがサルファはそれを飛び上がる事で回避すると両足にエネルギーを纏わせかぎ爪の様なフォームになる。
「なっ!?」
「オォラアアア!!」
「ウオォォォ!?」
サルファはそのまま降下しグリンジーに連続蹴りを叩き込みグリンジーを後退させていく。
「マジアサルファ電撃天使・・・あぁ素晴らしい・・・チャイナと天使の組み合わせと鷹の様な鋭く素早い攻撃・・・実に美しい・・・!!」
サルファの戦う姿を倒れているベーゼはうっとりした様子で見惚れる中サルファは止めとばかりに足のかぎ爪でグリンジーを掴むとそのまま空中を滑空する。
「は、離せえー!?」
「往生せいやー!!」
そのまま勢いをつけると思い切り足を振り上げグリンジーをぶん投げ地面に叩き付けた。
「グゲェ・・・」
「クソが・・・良くもやりやがったなマジアサルファ!テメエはもう要らねぇ消えろ!!」
ようやく立ち上がったサンバッシュはカトラスと銃を構えると銃を撃ちながら突っ込んで来る、それに対してサルファは足にリングを二つ纏わせるとリングから魔力光をジェット噴射の様に吹かせて回避する。
〈おぉ、スゲー動きだなサルファ!!〉
「せや、むっちゃ思った様に良い動きが出来るしアイツの攻撃が止まって見えるわ!こんな状況やけどめっちゃ楽しいわ!ウチが欲しかった力はこんな力やわ!!」
サルファが笑いながらそう言うとリングを展開すると拳を出現させサンバッシュに向かって一斉に撃ち放った。
「なっ!?こんなもん!」
サンバッシュがカトラスと銃で2発を迎撃するが残り四つは迎撃出来ず連撃を叩き込まれる。
「雷霆掌連(らいていしょうつらね)!!」
「ヒデブ!!」
サンバッシュはヘルメットをボコボコに凹ませられながら顔面から地面に叩き付けられた。
「あらあら、折角のイケメン面がボロボロですなぁ、もう少し凹ませるつもりやったけど手加減してしまいましたわぁ」
「デ、デベェ・・・・ッ!!」
サルファの煽る様な言葉を聞き、サンバッシュは睨みながら立ち上がりそこを守る様にトルバドーとグリンジーが前面に出た。
「リーダー撤退しろ!」
「ここは俺達が抑える!」
「お前等・・・」
「行くぞグリンジー、ここでアイツを倒さなきゃ俺達に後は無い」
「おうよ、トルバドー!バルバエキス効くぜー!」
バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!
『『ウォォォオ!!』』
「任せたぞ。トルバドー!グリンジー!」
そう言うとサンバッシュは急いでその場から逃げていった。
「あ、アイツ逃げる気か!」
〈それよりも先に解毒剤だ!放置してたらアイツらに踏み潰される〉
「ッ!そや解毒剤や。解毒剤は何処に・・・あった!」
サルファが急いで辺りを見回し解毒剤を見つけると回収しようと走り出した時、解毒剤がドプンと影の様な物に沈んでいった。
「そんな・・・」
〈サルファ!!〉
『死ねぇ!』
目の前で解毒剤が失われた事に呆然とするもギンガホークの警告に慌てて巨大化したトルバドーの踏みつけを躱す。
〈サルファ一先ずはアイツらを倒すんだ!奪われた解毒剤の事は後だ!〉
「・・・せやな、まずはバルバンやマジアエキス!!」
魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!
『はあぁぁぁ!はぁ!!』
サルファは巨大化すると採石場の広い場所でトルバド-とグリンジーに相対する。
『喰らえ!』
トルバドーが角から砲弾を撃ち込むがサルファはそれを回避すると拳を構え、拳を具現化したリングを撃ち込み吹っ飛ばした。
『オラァ!』
『グォ!?』
『ハッ!大した事無いな』
〈サルファ、もう1人がいねえ!〉
『何やと!何処に行った?』
サルファが消えたグリンジーを探して辺りを見回すと地面からグリンジーが現れサルファの足を掴んで拘束する。
『なっ!』
『これでちょこまか動けねぇだろ!やれトルバド-!!』
『死ねぇ!』
間髪入れずにトルバドーが砲撃を撃ちサルファは避けられず砲撃を喰らってしまう。
『グハァ!』
〈サルファ!!〉
『良いぞそのまま止めを刺しちまえトルバドー』
『おうよ!』
トルバドーがもう一度砲撃を撃ち込もうとした時、突如連結刃の様な物が襲いかかってきた。
『グォ!?誰だ?』
『アタシらだよ!』
トルバドーが攻撃された方を向くとそこには剣を構えたナハトスターの姿があった。
ナハトスター コクピット
「テメエらよくもベーゼちゃんをボコボコにしやがったなー!!」
「ヴェナの奴、ベーゼを止められなかった上に連絡が遅いんだよ。何とか回収出来たけど」
「・・・!」
「サルファ、このカブトムシは私達が貰うわよ!」
ロコムジカの言葉を聞きサルファはピキリと額に青筋を浮かべる。
『巫山戯んな!解毒剤奪った上に獲物横取りするとはどこまで面の皮厚いんやお前等!!』
「はぁ?何の事よ?アンタ達何か知ってる?」
「知らねえ~」
「いや、分からねぇ・・・」
「・・・・?」
サルファの言葉を聞きロコは怪訝な顔を浮かべてコクピット内のメンバーに聞くが全員が分からないと言う表情を浮かべる。
「と、ともかくこの話は後で今は先にベーゼの仇討ちをやらせて貰うから、邪魔しないでよね」
ロコがそう言うと同時にナハトスターが動き出しトルバド-に向かって行った。
――――――――――
『アイツらどこまでとぼける気や・・・・ッ!!』
〈いや、アイツら本当に知らねぇのかもしれねぇ、奪ったのは別の誰かじゃねぇのか?そんな事よりサルファ今は!〉
『分かっとる!オラァ、いつまで掴んどんねん!!』
『うぉ!』
サルファが掴んでいるグリンジーに拳骨を喰らわせようとするが寸での所でグリンジーは再び潜って姿を眩ませた。
『逃がすかい。オラァ!』
サルファは逃がすまいとグリンジーの開けた穴にリングを複数送り込み、しばらくすると地響きが起き地面から拳をめり込ませたグリンジーが打ち上げられ地面に落下した。
『グゲェ!?』
〈サルファ今だ!〉
『オラアァァ!!』
サルファが翼を展開して突撃するとサルファの体が光に包まれ鷹の姿を取る。
『オォォ!?』
『銀河一閃!!』
そのまま鷹の姿でグリンジーに突っ込み空中に上げるとグリンジーを貫いてグリンジーを爆散させた。
『ギャアアア!!』
〈やったぜサルファ!〉
『後はエノルミータとトルバド-・・・』
――――――――
『ブッ潰れろガラクタ!!』
トルバドーはナハトスターを近づかせまいと剣の届かない範囲から砲撃を浴びせナハトスターを追い込んでいた。
ナハトスター コクピット
「クソッこの距離じゃ連結刃も剣も届かねぇ、どうすんだレオパルト?」
「だったら剣以外で攻撃すりゃいいんだよ、アリス!!」
「・・・・!!」(ポチッ)
レオパルトの言葉に応える様に司令席に座っているネロアリスが緑色のスイッチを押してレオパルトを席ごと落下させた。
ネロアリスは砲撃攻撃を行うトルバドーに対し、それ以上の砲撃能力を有するレオパルトを選んだ!!
『レオパルトちゃん真・ナハトスターモード!!』
ナハトスターと合体したレオパルトがそう叫ぶと同時に緑色のナハトスターの両肩にビーム砲、両腕にガトリング砲、胸にミサイル、膝にキャノン砲が増設された。
『なにぃ!?』
『喰らいやがれ!ぶっ殺フルバースト!!』
レオパルトが叫ぶと同時に前進に装備した重火器が一斉に火を噴きトルバドーに全弾命中し大爆発を起こした。
『グアァァ!すまねぇ弟ーーー!!』
『やったよベーゼちゃん!!仇は取ったよどうか安らかに眠ってね・・・・』
「いやベーゼまだ生きてるからね」
「おいサルファがこっち来てるぞ早いとこずらかるぞ!!」
サルファがエノルミータをとっちめようと駆けつけたがタッチの差でナハトスターが光り、サルファが一瞬目を眩ませたと思ったらナハトスターの姿は無くなっていた。
『クソー!!アイツらからまんまと解毒剤を取られた挙げ句取り返せへんなんて・・・・ッ!!」
〈サルファ・・・・ん?〉
悔しげに叫ぶサルファにギンガホークが心配そうな声を掛けた時、見知った気配が近づいてくるのを感じた。
〈これは・・・サルファ、アズール達が来てる!ギンガホーンの気配もするぞ!!〉
『何やて!?』
サルファが驚いて振り向くとそこには此方へ向かってくるアズールとマゼンタの姿があった。
銭湯
「・・・それでどう言う事なん?」
今夜の戦いの疲れを癒やすのと話を聞く為に薫子達は近場の銭湯に行き湯船に浸かりながら薫子はジト眼で隣でくつろいでいるはるかを問いただした。ちなみに星獣達は脱衣所でお留守番をしている。
「えーとっね、実はギンガホーンが私の体内にある毒を一気に浄化する為に浄化のアースの回復と蓄積をしてて、それでついさっき一気に浄化して毒を浄化して駆けつけてきたんだ・・・」
はるかの目を逸らして決まりの悪そうな表情でも説明を聞き薫子は盛大にため息を吐きながら湯船に沈んでいく。
「はあぁぁぁ・・・何やねんそれ普通に毒消し出来たんかい。だったらギンガホーンも一言くらい連絡入れえや」
「ギンガホーンも私の毒を早く消したかったから、少しでも力が回復する様に集中してたから連絡を入れられなかったみたい・・・薫子ちゃんあんまりギンガホーンを責めないで」
「文句の一言も言いたいわ、連絡入れてくれたらこんなに心配せんかったのに」
「それはこっちの台詞よ薫子」
はるかと薫子の会話に頭を洗っていた小夜が口を挟んだ。
「全く1人で勝手にバルバンと戦おうとするなんて、一言位相談しても良いじゃない!どれだけ心配したと・・・あ、あら?何だか泡が多い様な・・・」
「(アンタだってマジアベーゼと似た様な事したやろ)」
薫子はそう思いながらお返しとばかりにシャンプーを小夜に掛けまくっていた。
「・・・そないに心配してくれたんや」
「当たり前でしょ。それに薫子前に言ってたでしょ「もっとウチらを頼ってや、協力させてや、仲間やろ」って、はるかも自分の所為だって責めて大変だったのよ」
「う・・・」
小夜に嘗て言った言葉を聞かされ薫子が気まずげな表情を浮かべるとやがてポツポツと喋り始めた。
「その・・・はるか、小夜・・・どうしてもウチはるかに助けられた借り返したかったねん・・・だからその、心配かけてえらいすんませんでした・・・そんでありがとうな。次からは、はるかや小夜の事、仲間として頼って協力して貰ってええかな・・・・?」
「薫子・・・」
「薫子ちゃーん!!」
薫子の言葉を聞き小夜はしんみりした空気を出し、はるかは嬉しそうに薫子に抱きついた。
「わひゃあ!?はるか!?」
「もちろんだよぉ!だって薫子ちゃんは大切な仲間で友達だもん!!」
「・・・かなわんなぁ、アンタには・・・でも人前でこれは流石に恥ずかしいやけど」
「ええ~?あたしはそんな事無いよぉ!!」
「あ、アナタ達見えないけど何やってるの!?」
脱衣所
〈暇だな・・・〉
〈暇だよな〉
〈今度小夜に頼んで一緒に銭湯に入れて貰おうかしら?〉
ちなみに解毒剤を奪った犯人はヴェナリータです。ベーゼを解毒しつつトレスマジアに対して取引材料にしようと考えましたが、結局ベーゼの解毒だけの結果になりました。
>ニシキさん
ナハトスターの通常時の武装とレオパルトモードの武装のアイディアありがとうございます。唯、額のビーム砲はイラストを確認して両肩の方が良いかもと思い両肩に変更させてもらいました。すいません。
オリジナル技
銀河一閃
真化したサルファの必殺技、イメージ的にはギンガマン本編のギンガの戦光が鷹の姿になった様な物。
ぶっ殺フルバースト
2度目のナハトスターの姿に慣れたレオパルトがイメージした「強い自分」を反映した状態で撃つ必殺技。ぶっちゃけ唯の全弾発射だが普通に火力はあるので強い。欠点としては火力重視で武装が多いので殆ど動けないので敵の攻撃が全く回避出来ない所である。