魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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今回は少し長めになったかもしれません。


第42話 歌と魔力とアイカツデビュー2

荒くれ無敵城

 

 

「失敗しただと!!」

 

ゼイハブ達がいつも集まる部屋で帰還したマンディガーの報告を聞いたサンバッシュが怒声を上げてマンディガーがビクリとした。

 

「す、すまねえリーダー・・・アイツらに魔力吸収装置を壊されまして・・・」

「フンッ成功させると言った癖にもう失敗か?」

「グッ・・・・まだだ!」

 

 シェリンダの皮肉にサンバッシュは悔しげ呻くとバッとビズネラの方を向いて詰め寄る。

 

「ビズネラ!もっと頑丈な魔力吸収装置は無ーのか!?」

「あるにはありますが・・・制作する必要があるので時間が要ります」

「何時までに出来る!」

「大凡6日程です」

「長ぇ、もっと早く作れねぇのか!!」

「そう言われましても・・・早く作ろうとすれば動作不良を起こす可能性がありますがそれでもいいと言うなら作りますが?」

「ヌ、グ・・・だったら早く6日で完璧な奴を作れ!!」

「はいお任せ下さい」

  

 

レッスンスタジオ

 

 

 マンディガーの襲撃から5日経ち、マゼンタ達はあれ以降バルバンやエノルミータの襲撃を受ける事無くレッスンを受け今は休憩し星獣達にスマホで他のアイドルの動画を見せていた。

 

「見てこれが今有名になってる歌星ぱあるのっていう人の動画だよぉ!!」

〈(ほぉ、これは中々スゴイな)〉

〈(心に響くいい歌ね)〉

〈(でも変な歌詞だな)〉

 

 星獣達がそれぞれ感想を言い合っているとそこへヴァーツが入ってきた。

 

「皆さーん!明日出る、うたBANBANに他のゲストに歌星ぱあるのさんが来るみたいですー!」

「あら、すごい偶然ね丁度その人の動画を見ていた所よ」

「それにしてもえらい急に来たな」

「どうやら元々くる予定のゲストが風邪で来れなくなって急遽最近有名なった彼女に白羽の矢が立ったみたいなんです。同じデビューしたてのトレスマジアと一緒にした方が注目が集まるだろうと」

「なんやそれウチらを客寄せパンダかいな」

「ま、まぁまぁサルファさんこれも大事な仕事ですから」

 

「わぁー今有名な歌星ぱあるさんに会えるんだぁ!!すごい楽しみだよぉ!!」

「そうね同じ新人同士仲良く出来たらいいわね」

〈(フフ、アズール達ならきっと仲良く出来るわよ)〉

〈(歌星ぱあるの生の歌声是非とも聞いてみたい物だ)〉

  

  客寄せに利用された事に不満げなサルファをヴァーツが宥めている傍らでマゼンタがアズールと星獣達と楽しそうに歌星ぱあるとの共演を話し合っていた。そして次の日になり楽屋で歌星ぱあるのと会う事になる。

 

 

 

楽屋

 

 

「初めまして、トレスマジアのマジアマゼンタです!!」

「マジアアズールです」

「マジアサルファです。今日はよろしゅうお願いします」

 

「ど、どうも歌星ぱあるです。本日はよろしくお願いします・・・」

「マネージャーの留部古目(るべ ふるめ)っす」

「プロデューサーの怜央波瑠戸(れお はると)です~コイツは見習いの鏡野ありすだ」

「・・・・」(ペコリ)   

 

 楽屋で顔合わせをしたマゼンタ達は歌星ぱあるとマネージャーとプロデューサー達に挨拶をしてぱある達は怜央とありすを除きどこかぎこちなさそうに挨拶を返した。

 

「今日はお互いいい番組にしていきましょうね!!」

「え、ええ、そうですね。お互い頑張りましょう」

「トレスマジアに負けない様に頑張らせて貰います」

「ええ此方も負けないわ」

 

マゼンタとアズールは歌星ぱあると留部古目と穏やかそうな雰囲気で話しているがサルファは怜央波瑠戸と何処かギスギスした雰囲気を醸し出していた。

 

「共演していて悪いですけど~今日の番組はウチの歌星ぱあるが皆の注目かっ攫うんで悪く思わないでね~~~~!」

「アラアラ、随分と喧嘩腰なプロデューサーさんやね。そんな口調で話してると歌星ぱあるさんの評判を貶めますよ。マネージャーなら口調はちゃんとせなあきまへんで。マネージャー業舐めて張りますん?」

「あん!?」

「んん?」

〈(オイオイオイ、サルファ!何初対面の相手に喧嘩売ってるんだよ!?らしくねぇぞ)〉

「(そうなんやけど、どうもコイツを見てると何故かむかっ腹が立ってくるんや・・・)〉 

ギンガホークに宥められながらもサルファは今だに怜央を睨み合っていると扉が開きスタッフがそろそろ出演する時間だと伝えてくる。

 

「チッ、この決着はこの番組で着けるやるよ~」

「おいレ、怜央何勝手に喧嘩売ってるんだよ!?そう言う事しに来たんじゃねーだんぞ!!」

「そーよ、何してんのよ!?すいませんウチのマネージャーが本当っにすみませんー!!」

「あ、おい引っ張んなよ!!」

 

 今だに喧嘩腰の怜央を引き摺りながら慌てて謝罪しながらぱあると留部は急いで楽屋から出て行き、後にはポカンとしたトレスマジアが残った。

 

「・・・行きましょうか」

「せやな、何か苛ついてた気分も萎えたわ・・・」

「もーサルファ!仕事なのに苛ついちゃダメだよぉ!」

 

 

 

荒くれ無敵城

 

 

「サンバッシュ様、ご注文の品が完成しました」

「おお、待ちくたびれたぜ!!」

 

 ビズネラがそう言って背負いひもが付いた鋼鉄の箱と大鎌を差し出した。

 

「これが改良した魔力吸収装置か?」

「ハイ、魔力を貯蔵する箱を頑丈にして外からの攻撃では決して壊れない様にしました。さらにマンディガー様の武器に合わせて吸収する部分を大鎌にしました。この大鎌は前の様な吸収以外にも武器を撃ち込んで吸収したり、吸収した魔力を攻撃に転用する事も可能にしました。これならトレスマジアとも戦いながら魔力を奪って利用する事が出来ます。ただし使いすぎない様にご注意を」

「Perfectだビズネラ!これなら行けるなマンディガー!!」

「勿論だぜリーダー!」

「では、ご注文の品をお渡しするので料金として金貨100枚を頂きます」

「チッ!高えぞ」

「適正価格かと」

    

 思ったより高い金額を言われ舌打ちするが売れと言った手前断る訳にも行かずサンバッシュは金貨の入った小袋をビズネラに投げ渡した。

 

「ハイ、料金確かに頂きました」

「よーし行ってこいマンディガー!!」

「任せろリーダー!今度こそ魔力を奪ってくるぜ!!」

 

 

放送スタジオ

 

 

「ありがとー!!」

 

 デビュー曲を歌い終えて歓喜役から万雷の拍手と喝采を受けながらマゼンタ達は満面の笑みでお礼を言いながらステージから降りていく。

 

〈(すごい良かったわ皆!!)〉

〈(うむ、練習で聞いた以上の出来だったな)〉

〈(今度は星の戦士の里の歌も歌ってくれよ!!)〉

「そ、そうかしら、そうだったら嬉しいわね」

「ギンガホーン達の故郷の歌か・・・わたしも興味があるから歌ってみたいよぉ!」

「お、次は歌星ぱあるの出番やな」

     

サルファがそう言ってステージを見ると丁度歌星ぱあるがステージに上がり歌う所だった。

 

「~~~~~♪」

 

「綺麗な歌声ね」

(この声何処かで?)

〈(何だかあの子モジモジしてないか?)〉

〈(ふーむ、悪くないが動画程の良さを感じないな、緊張しているのか?)〉

    

歌星ぱあるの歌声を聞きトレスマジアや観客達は聞き惚れているが歌星ぱあるや彼女のスタッフ達は何処か納得がいっていない様な雰囲気を見せており、ぱあるがスカートに手を伸ばした時

 

「見つけたぞトレスマジア!!」

「「「「「「「!!?」」」」」」」

 

その声と共に入り口の扉が切り裂かれ、そこから鋼鉄の箱を背負ったマンディガーとヤートットが乱入してきた。

 

キヤァァァァ!!

「何と番組中にバルバンが乱入してきましたぁ。これは大変ですぅ」

「言うとる場合か!?はよ下がりい!!」

 

 こんな状況でも呑気に実況を続ける司会をサルファが叱りつつ観客達の前面で防御魔法を展開しヤートットの銃撃を防いでいく。

 

「マゼンタ、アズール観客やスタッフ達はウチが守るからあんたらはバルバンを!!」

「「分かったわ(よぉ)!!」」

「ヌゥ!!」

 

 アズールやマゼンタがそう応えるとマンディガーに突っ込みマンディガーを外に押し出して行く、しかしまだ数人のヤートットが残りサルファに銃撃を続けていく。

 

「わぁー何だか大変な事になりましたぁ。放送はこのまま続行しまぁす。TVの前の皆さんも是非トレスマジアを応援して下さぁい」

「呑気かアンタわ!!」

〈コイツ見た目に反して意外と図太いな・・・〉

 

「あわわわ、どどどどうしたら、今変装してるから変身なんてしたらエノルミータだってバレちゃうし(落ち着けロコ)ルベル!?」

 

歌星ぱあるに変装しているロコムジカは自分がどうするべきか悩んでいると足下の影からルベルの声が聞こえる。

 

「ルベル、アンタ何でアタシの影にいるのよ」

「うっせーな、今はそんな事どうでもいいだろ」

 

 慌ててロコは小声で話しかけるがルベルは時間が無いと話を進める。

 

「兎に角、このままバルバンに暴れされると番組が中止なりかねねぇ、かと言ってロコを戦わせる訳にはいかねぇ、だから此処は目立たねぇアタシが行くからお前は待ってろ。お前の夢こんな所で潰させる訳には行かねぇからな・・・」

 

 ルベルはそう言うと又気配を消していった。

 

「あ、ちょっと!何よ・・・せめて礼くらい言わせなさいよ・・・」

 

――――――――

 

「「「ヤートット!!」」」

「クソッこんな事なら最初から真化しとくべきやった」

 

 ヤートットの攻撃を防ぐも攻撃に転じれない事にサルファが苛立っていると突如ヤートットの銃撃と動きがピタリと止まった。

 

「ヤト!?」

「隙ありや!真化(ラ・ヴェリタ)!!」

 

 サルファがその隙を逃さず星獣モードでは無い電撃天使モードになりエネルギー状の拳のラッシュをヤートットに浴びせた。

 

「雷霆掌連!!」

「「「ヤトゲベェ!?」」」

 

「わぁ~皆さんの応援のお陰で見事サルファはスタジオを守りましたぁ~ありがとうマジアサルファ~!」

「コイツ・・・」

〈サルファ放っとけ!今はマゼンタ達の方に向かうぞ!!〉

 

 サルファがスタジオから出て行くと人目に付かない所からルベルブルーメが出てくる。

 

「後は任せたぜトレスマジア」

 

放送局外

 

 

「うぉらぁああ!!」

「やあぁぁぁ!」

 

 何とか放送局からマンディガーを追いだしたマゼンタとアズールは星獣モードとなって戦っていた。

 

「喰らえ魔力吸収!」

「うっ又!!」

「だったら又破壊するだけだよぉ!獣撃破!!」

 

 マゼンタは再び吸収装置を破壊しようと獣撃破を放つがマンディガーはそれを大鎌で切り払う。

 

「二度も喰らうか!!」

「クッ!」

「マゼンタ下がって!雪花の息吹!!」

 

 マゼンタをカバーする様にアズールが前に出てマンディガーを凍らせようと雪花の息吹を放つがそれをマンディガーは大鎌を構え雪花の息吹を吸収した。 

 

「ウハハハ!お前の魔力貰ったぞ!!」

「しまった!」

〈アズール!だったらアースよ!〉

「分かったわ!流水の刃ー!!」

「甘ぇ!!」

   

ならばと今度はアースの攻撃を放つがマンディガーは鎌からエネルギー状の斬撃を放ち相殺した。

 

「そんな・・・!!だったら真化星獣モードで」

「やらせるかよ!!」

 

アズールが真化するのを妨害する様にマンディガーは再び魔力吸収を行い真化出来ない様する。

 

「ぐ、う・・・」

「ち、力が出ないよぉ・・・」

「ウハハハ!そのまま魔力を吸い尽くしてやる「雷鳥の一撃」うぉ!?」

 

 マンディガーがそのまま魔力を吸い尽くそうとした時、サルファが上空から奇襲を仕掛け、マンディガーの魔力吸収を妨害した。

 

「無事か2人とも!!」

「サルファ、ありがとう!」

「助かったわ」

  

「キ、キサマァ!!」

「良くもマゼンタ達の魔力を吸ってくれたな!落とし前付けたるわ!!」

 

 サルファはそう叫ぶと自分の周りにリングを展開して魔力の拳を出現させマンディガー目掛けて一斉に放った。

 

「雷霆掌連!!」

「舐めるな!」

 

 マンディガーは放たれた拳を大鎌で全て弾いていく。

 

「雷霆掌連、見切ったり!」

「フッ・・・甘い!!」

 

サルファが指をクンッと動かすと地面から拳が飛び出しマンディガーの顎に直撃した。

 

「グェ!?」

 

「マゼンタ、アズール今や!」

「ええ!」

「分かったよぉ!」

 

 マゼンタ達はそれぞれの星獣モードの武器を合体させるとマンディガーに照準を合わせる。

 

「「「獣魔一体マジックアースキャノン!!」」」

「まだだ!吸収してやる!」

 

 放たれたマジックアースキャノンをマンディガーは大鎌で吸収しようとしてエネルギー弾に押し込まれるが何とか吸収してみせた。

 

「ウハハハ!やってやったぞ(バチバチ)え?」

 

 マジックアースキャノンを吸収して見せたとマンディガーは喜ぶがその直後に背中の吸収装置に火花が出たかと思うと大爆発してマンディガーを巻き込んだ。

 

「ウワアアアア!?」

「え?えーと正義は必ず勝つ!だよぉ!!」

 

「グゥ、このままやられてたまるか、バルバエキス!効くぜー!!」

 

 バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!

 

『オオオオオ!!』

 

「アズール、サルファここはあたしがやるよぉ!マジアエキス!!」

 

魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!

 

『はあぁぁぁ!!はぁ!!』

 

「わぁ~巨大化マジアマゼンタが見えますねぇ~いよいよ最後の戦いが始まりますぅ~」

「何で歌の司会がこんな所おんねん!」

「危ないから避難して下さい!」

「わぁ~~」

 

 アズールとサルファはそう言って司会の女性と撮影係を引き摺りながら避難させる中マゼンタとマンディガーが槍と大鎌をぶつけ合っていた。

 

『やあぁぁぁ!』

 

『そんな槍など!』

 

 マンディガーは槍を大鎌の刃に引っかけた瞬間、魔力を大鎌の刃に吸収させる。

 

『あ!?』

 

『喰らえ!』

 

 魔力で作った槍が吸収され消えた事でバランスを崩した瞬間大鎌に魔力を纏わせマンディガーはそのままマゼンタに斬りかかる。

 

『まだだよぉ!花びらの角ー!!』

 

『グハァ!?』

 

 マゼンタは咄嗟に花のアースを放ちマンディガーを吹き飛ばし、マンディガーを地面に叩き付けた。

 

〈マゼンタ今だ!!〉

『了解だよぉ!!獣撃棒ランスモード!マジカルユニコーンブースト!!』

 

 マゼンタが獣撃棒ランスを構えるとマンディガーに突撃し突き刺した。

 

『グオ!』

 

『マジカルユニコーンキャノン!!』

 

そのままマンディガーを持ち上げ空中に向かってエネルギー状のランスごと撃ち込み爆散させた。

 

『ウオワァァァ!?』

 

 

 

放送スタジオ

 

 

「あと三分で再開でーす」

 

 マンディガーを撃破した後中断された歌星ぱあるを再開しようとステージを直している中、歌星ぱあるはマゼンタ達に頭を下げていた。

 

「本当にありがとうございます!今日は私にとって夢の第一歩でしたからこうして再開出来て良かったです」

「ううん、気にしないであたしも歌星ぱあるさんの歌とっても楽しみだから頑張ったんですよぉ!!」

「ッ!!ありがとう、だったら最高の歌を聴かせてあげるわ!!」

 

 ぱあるはそう言うとステージへと向かっていった。

 

〈いい子だな〉

「そうだね、いい歌が聴けそうだね!」

「一時はどうなるかと思ったけど何とか無事に番組が終わりそうね」

「そうやな、エノルミータも出てこんかったし今日はこれで平和に終わりそうや」

 

その後最高の歌を歌い終わった直後に歌星ぱあるの変装が解けロコムジカだとばれ一緒に変装が解けたレオパルト、ルベルブルーメ、ネロアリス共々トレスマジアにぶっ飛ばされる事になった。

 

「何でこうなるのよぉぉぉ!!」

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