魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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インフルエンザに掛かりしばらく寝込んでいましたが何とか書けました。多分これが今年最後の投稿になると思います。

後まほあこ原作を読み返していると夏休みの間に暴走とかシオちゃんズとかやっている感じなんですが、この作品をそのペースでやるとブドーやバットバスの残りの軍団長達の作戦活動をやるには無理があるので時系列はずらしていったりすると思います。


第43話 強奪と悪戯と堪忍袋の緒

荒くれ無敵城

 

「おい!ビズネラどういう事だ!頑丈なはずの魔力吸収装置が何であんな簡単に壊れてんだよ!?」

 

 ようやく包帯が取れたサンバッシュはそう怒鳴りながらビズネラの襟を掴んでつるし上げる。

 

「グェエ・・・お、恐らくですが、あれは魔力のみの回収を目的に作ったのでマジックアースキャノンの様なアースが混じった攻撃を吸収してしまったので装置に想定外の負荷が発生して内部から爆発してしまった物かと・・・」

「んだとテメー!それを想定してなかったって言うのかコラ!!」

「グエェエ」

  

 ビズネラの言い訳を聞いて怒ってさらに締め上げる力が強くなりビズネラが苦しそうに喘ぎ始めるとそれを見かねたゼイハブが止めに入った。

 

「その辺にしとけサンバッシュ、まだビズネラの力は必要なんだろうが」

「チッ・・・」

 

 ゼイハブに止められサンバッシュは舌打ちをしつつもビズネラを離し、ビズネラは尻餅をついて咳き込んだ。

 

「で、ビズネラこんな失敗があったんだから対策はもう思いついんてるんだろ?」

「ゲホッ、ゲホッ、はい船長、アースの所為で魔力吸収が失敗したなら今度はアースを取り除いて魔力のみを濾過するフィルターの様な物を作ればこの問題は解決します。しかしトレスマジアのアースはギンガマンのアースとは違うので一度彼女達のアースの波長をじっくり調べる必要があります」

「具体的にはどうすりゃいい?早く言え!」

 

サンバッシュの急かす様な言葉にビズネラは慌てた様子を見せずに答える。

 

「武器です。マジックアースキャノンを放ったと思われる元の武器の星獣剣、獣撃棒、獣装の爪この三つの武器を集めて貰えれば十分な調査は可能です」

「武器か・・・武器だったらコイツの出番だ!Come on バクター!!」

 

 サンバッシュがそう叫ぶと扉からロングのレザーコートを纏った両肩から鎌の様なパーツが生え頭が尖ったタガメ型の魔人ーバクターが入ってきた。

 

「俺になんか用かい?」

「コイツか?コイツは機刃の一件があるんだぞ。信用出来るのか?」

「ウェ!?あの件はこの世界に復活した事で船長が水に流してくれたじゃねーか」

「黙れ!船長が水に流したからと言って簡単に信用が回復すると思うな!!」

「うぅ・・・」

 

信用出来ないと言うシェリンダにバクターは抗議するが逆に一喝されしどろもどろになる。

 

「まー落ち着けやシェリンダ。コイツの武器を強奪する腕だけは確かなんだ。ここは名誉挽回の機会を与えてやろーじゃねーか」

「リーダー・・・」

「バクター、テメエの機刃の件の汚名を濯ぎたかったら今回の作戦で晴らして見せろ」

「おお、任せてくれリーダー!必ずやり遂げてやるぜ!!」

「ただし!」

 

 やる気を見せるバクターの額に拳銃を突きつけると釘を刺す様に付け加えた。

 

「前の大暗黒剣の時みてーに武器をちょろまかそうとすればどうなるか分かってんだろーな?」

「も、もちろんだリーダー!」

 

 コンビニ

 

 夏休みが少しを過ぎた頃炎天下のコンビニの前ではるか達はアイスを食べながら駄弁っていた。

 

「あ~毎日暑いねぇ~」

「はよ夏終わらんかな・・・」

〈そうは言うが薫子、君は夏休みのシュクダイとやらは終わったのかね?はるかもかなり残っていたが〉

「「う」」

「え?はるか、薫子まだ夏休みの宿題やってないの!?」

 

 ギンガホーンの言葉に詰まった2人を見て小夜が驚いた声を出す。 

 

「い、いや最近新作ゲーム出てそれの攻略に忙しゅうて、それにまだ夏休みあるし、今からやっても間に合うし・・・」

「わ、わたしも後半から本気だすから・・・夏休み半分あれば出来るから・・・あっそれよりも今日は暑いからアズールの真化かアースの力で氷や水を一杯だせば涼しくなるんじゃ無いかなぁ?」

「こら、誤魔化さないの!それにそんな事にアースや真化は使わないわよ」

「うぅ・・・」

「真化ちゅうたらマゼンタの真化はどんなもんなんやろうな?」

 

 はるかと小夜の会話を聞いていて薫子がふと思い浮かんだ疑問を口にだした。

 

「え?あたしにも真化出来るのかなぁ?」

「私達が出来たんだもの・・・ねぇ?」

「せやな、それに星獣の特性も取り込んだらどんな姿になるんやろうな」

〈アズールは胸当てと私の尻尾が付いてたわね〉

〈俺は尾羽とかぎ爪が展開されたな〉

「そっかあ、わたしの真化かぁ・・・」

 

 

ナハトベース

 

 

「マゼンタを真化させてぇな」

 

 ナハトベースの屋上でアイスを頬張りながらうてなはそう呟いた。

 

「アタシはサルファ、ブッコロスよ~」

「ちょっと!アンタら何言ってんの!最近パワーバランスが怪しくなってるって言うのに」

「その説得意味ねえっていい加減気づけ」

 

 うてなの言葉に乗る様にキウィが言い、真珠が突っ込み、ネモがもう無駄だとと止めに入りグダグダな雰囲気になる。

 

「サルファの真化はバルバンに取られちゃったし、せめてマゼンタはわたしの手でやらなくちゃ。それじゃあ行ってくるね」

「総帥のリコールを要求するわ!」

「却下~!それよりうてなちゃーん!アタシも行く!!」

「え?でも今日サルファとは戦わないよ?」

「うん!でも行きたい!!」

「・・・・?」

 

 

 

 商店街

 

 

 キヤァアアアア!!バルバンよー!?

 

「チッこの世界も碌な武器がねーな。これ本当に武器か?」

 

 街に繰り出したバクターはトレスマジアをおびき寄せるついでにコレクションになりそうな武器を集めていたが、集まったのは包丁や十徳ナイフや果てはボディブレード程度だった。

 

「そこまでだよぉ!」

「来たか」

 

 バクターが声のした方向を振り向くとトレスマジアが此方に向かって飛んでくるのが見えた。

 

「挨拶代わりだ喰らえ!!」

 

バクターは先制攻撃とばかりに先程手に入れた包丁をマゼンタ達に投げつけた。

 

「きゃあ!?」

「危ない!?」

「このッ!?危ないモン投げてきおって!」

 

 マゼンタ達は投げられた包丁を回避したり撃ち落としたりして地面に降り立つとバクターと対峙する。

 

「バルバン!今度は包丁やボディブレードなんかを集めて何を企んでるの?」

「誰が教えるか!ヤートットやれ!!」

「「「ヤートット!!」」」

 

 バクターの命令を受けてヤートットはカトラスを構え一斉に突撃してくる。

 

〈来るわ!3人とも気を付けて、狙いは又魔力かもしれないわ!〉

「ええ、十中八九それが欲しいのでしょうね」

〈だったら〉

「速攻あるのみや!!」

〈マゼンタ〉

「うん!」

 

「「「唸れ!星獣モード!!」」」

 

バクターの狙いは又魔力だと予想しマゼンタ達は速攻で片付けようと星獣モードに変身するとそれぞれ、獣撃棒、星獣剣、獣装の爪を装備して迎え撃とうとする。

 

「今だ!!」

 

 その瞬間、バクターは腕を伸ばし獣撃棒と星獣剣を奪い取った。

 

「あ!?」

「そんな!?」

「まずは二つ」

  

バクターはそう言いながら奪った武器を大事そうにコートの中に仕舞っていく。

 

「コイツ!返さんかいゴラァ!!」

 

2人の武器を奪われた事に怒ったサルファが取り返そうとヤートットを殴り飛ばしながらバクターに接近するがバクターはサルファに向かってグレネードランチャーを向ける。

 

「今度はお前だ喰らえ!」

「こんなモン喰らうか!!」

 

 ポンッと言う音と共に発射された弾丸を叩き落とそうとするが獣装の爪が弾丸に触れた瞬間、弾丸から黄色い煙が噴出した。

 

「クッまた毒・・・・か!?」

〈サルファ!〉

「体が・・・痺れ・・・る」

 

 煙を吸い込んでしまったサルファが痺れる様に痙攣するとバタリと倒れてしまう。

 

「ハハハ、どうだビズネラ製の痺れ弾の威力は?」

「サルファ!今浄化を・・・キャア!?」

「ヤートット!!」

 

マゼンタ浄化のアースを放とうとするがヤートットに妨害され行う事が出来ず、その間にバクターは獣装の爪を奪ってコートに仕舞っていく。

 

「これで三つ確かに貰ったぜ、じゃあな」

「ま・・・待たんかい・・・」

 

バクターは制止するサルファは無視してさっさと撤退していき、マゼンタとアズールは追いかけようとするが残ったヤートットに妨害され追撃出来なかった。

 

 

 

廃工場

 

 

「持ってきたぜビズネラ」

 

 アジトにしている廃工場に戻ったバクターは待っていたビズネラに奪ってきた獣撃棒、星獣剣、獣装の爪をテーブルに放り投げた。

 

「結構です。では早速調査を始めます」

 

 そう言うとビズネラは機械を取り出して色々調べ始めた。

 

 

――――――――――――――

 

 

「はい。これで麻痺は治った筈だよぉ」

「おおきになマゼンタ」

 

 ヤートットを倒した後マゼンタはサルファの麻痺毒を浄化していた。 

 

〈それにしてもアイツ魔力じゃなくて武器を狙ってきやがるとは・・・〉

「アレってもう一度生み出せないの?」

〈いや、アレは嘗ての戦士達の形見なんだ。私達が魂に封じて劣化しない様にしていたんだ。君達のアースに馴染む様に調整はしたりは出来るが同じ物を生み出す事は出来ないんだ〉

「そんな・・・じゃあ早く見つけ出さないと!!」

 

 今まで使っていた武器が星獣達にとってそんな大事な物だと知らなかったマゼンタは慌てて探し出そうと立ち上がろうとしてそれをアズールが止める。

 

「落ち着いてマゼンタ、場所も分からないのに無闇に探すのは駄目よ」

「う、ごめんなさい・・・でもどうしたら?」

「だったらさっき倒した戦闘員シバいて聞き出せばええやん」

〈それなら大丈夫だ、あの武器は私達の魂に封印していたから、私達の魂の波長が出ている。それを私達は辿れる〉

〈あぁ、大凡の場所も探知出来たぜ!〉

「だったら直ぐに行けるよぉ!!」

「ええ、大事な武器を取り返しましょう」

「よし、ほな行くとっ!!」

 

そう言って出発しようとした時ピクリとエノルミータの気配を感じた。

 

「この気配エノルミータ!!」

「このタイミングで・・・・ッ!!」

「クソッこんな時に・・・これやから三つ巴って奴は!」

 

このタイミングのエノルミータの登場に3人は苦々しい思いになりどちらを優先すべきか迷っているとギンガホーンが声が掛かる。

 

〈迷っている暇は無い。今はエノルミータに行った方がいい〉

「ギンガホーン!?でもあの武器は仲間の大事な形見なんじゃ?」

〈あぁ形見だが、所詮は武器だ。武器の為に守るべき人達の安心を軽視してはいけない〉

「ギンガホーン・・・・」

〈悪の組織と戦ってこの街と人を守るのが私達の仕事、でしょアズール?〉

「ギンガルカ・・・」

〈これも約束だからな!バルバンや破滅の意思以外でもエノルミータの奴らをぶっ飛ばしてやるぜ!!〉

「ギンガホーク・・・ありがとな」

  

 星獣達に言われ今戦うべき相手を決めるとマゼンタ達はその場所へと飛び立って行った。

 

 

 街中

 

 

「おった!今度こそ年貢の納め時や!!」

 

 エノルミータの気配する場所へ向かいマジアベーゼとレオパルトを発見するとサルファが倒そうと近づくとベーゼ達はドロリと蝋燭の様に溶けた。

 

「「え?」」

「へ?あ”あ”あ”あ”」

 

その光景にアズールとサルファはキョトンとし、マゼンタは後ろから気配を感じて振り向くと影が出てきて、そこから本物のベーゼとレオパルトが現れマゼンタを浚っていった。

 

「拉致が上手すぎる・・・・」

「ウチちょっとだけ怖い思たわ・・・」

〈ちょっ!?2人ともそんな事言ってる場合じゃ無いわよ!!〉

〈そーだぜ!!早くマゼンタの気配探さねーと!?〉

 

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