魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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あけましておめでとうございます。今年もこの作品をよろしくお願いします。


第44話 強奪と悪戯と堪忍袋の緒2

森の奥の廃墟

 

 

「うぇ~ここ蚊ぁいるよここ~」

「深い森の奥ですからねぇ、お仲間も探すのに時間が掛かるでしょう。ねぇマジアマゼンタ?」

 

 そう言いながら両腕を左右に広げられた状態でロープに吊り下げられたマゼンタの姿があった。

 

「こっちは急いでるのに・・・今日はどんな変な事する気なのぉ・・・?」

「さぁ、どうしましょうかねえ~~~~♡」

(変な事される事前提なのかわいそ)

〈キサマ等・・・私がいる限りマゼンタに可笑しな真似はさせんぞ!!〉

  

マゼンタを庇う様にギンガホーンは威嚇する様に声を出す。それを聞いてレオパルトはピクリと眉を動かした。

 

「お~言ってくれるじゃん喋る変身アイテムの癖によ~・・・ベーゼちゃん今回はアタシにやらせてよ~」

「おやそれは丁度良いお任せしますよレオちゃん」

「は~い♡」

 

 ベーゼの許可を得てレオパルトが喜んでマゼンタの服を破こうとするが鎧の部分が剥がせず四苦八苦する。

 

「なんだぁ~?この鎧全然剥がせねー」

〈当然だ。このギンガの鎧はお前等の様な邪悪な者に決して破壊は出来んぞ!〉

「じゃあ鎧に覆われてない下破くわ」

〈しまったぁー!!〉

「ギンガホーン!?」

  

上半身を破けないと分かるとレオパルトはアッサリ標的を変え下だけを破き、下半身が下着のみの状態にした。

 

「この姿も中々マニアックで良い・・・!」

(何でこの人達いつも服破くのぉ?)

〈マゼンタ・・・不憫な・・・〉

「へっへ~色々用意して来たんだよな~じゃ~ん♡」

  

ベーゼが目をキラキラさせ、マゼンタがさめざめと泣く中、レオパルトは楽しそうに持ってきた段ボールをガサゴソ漁るとある物を取り出した。

 

「え?何、それ?」

「何って見て分かんねーか?肩こりとか解すマッサージ機だよ~これでお前のこりを解してやるよ~」

「え?解すって・・・え、待って、待って、何でジリジリ近づいてくるのぉ?わたし肩凝ってないよぉ・・・・わあああぁぁ!?」

〈マゼンターーー!?〉

 

廃墟からマゼンタの悲鳴が外に漏れる程しばらく響いていた。

 

 

 

廃工場

 

 

「フム、これで解析完了ですね」

 

 ビズネラはそう言うと星獣剣、獣撃棒、獣装の爪に付けていた計測装置を外していく。

 

「ではこの解析が終わった武器は私が引き取らせて貰いましょう。色々と改造しがいがありそうです」

 

 そう言ってビズネラが武器を回収しようと手を伸ばした時、バクターが武器をガシリと取り押さえた。

 

「待てよビズネラ、これは俺が奪ってきた武器だぞ。だったら所有権は俺のモンだぞ!」

「バクター殿・・・サンバッシュ殿から散々言われたのにまだ懲りてないのですか・・・」

「何言ってやがる、これは正当な報酬だろ、リーダーは奪って調べろと言っただけでその後の事は何にも言ってねぇだろ!だったら俺のコレクションにしても問題無いだろ!!」

「そんな屁理屈認められる訳ないでしょうが、アナタが持っていても宝の持ち腐れですよ。あ、コラ素直に渡しなさい・・・!」

「誰が渡すか!グヌヌヌ・・・・ッ!!」

   

 そう言いながら武器を回収しようとするビズネラとコレクションにしたいバクターの間で廃工場内で武器の引っ張り合いが始まった。

 

 

 

森の奥の廃墟

 

 

 

「あー楽しかった~♡」

「いやぁ、良い物が見れました♡」(ツヤツヤ)

 

「うう、ひどいよぉ・・・」

〈おのれ、キサマ等よくもマゼンタやギンガの戦士の鎧を・・・・ッ!!〉

 

廃墟内では一通りマゼンタで遊んだレオパルトは満足そうにして、マゼンタは下半身や顔や鎧に落書きをされ疲れた様な表情を浮かべその様子を見てマジアベーゼは肌をツヤツヤさせ、ギンガホーンは忌々しげな声を上げ、混沌とした様子を表していた。

 

「でもちょっと疲れたわ~ベーゼちゃんバトンタッチ~」

「えぇ」

 

 レオパルトに交代を頼まれ今度はマジアベーゼが前に出るとどうしようかと考え込む。

 

(しかしマジアマゼンタ、どうやって彼女を真化に導くか・・・アズールやサルファの様なクセが彼女には見受けられない・・・それがマゼンタの推せる所何ですけどね)

「あ~ここ蚊が多い~!!」

 

 マゼンタをどうしようかとベーゼが考えていると後ろでレオパルトが飛び回っている蚊を鬱陶しがっているのを見て何かを思いつくと蚊に支配の鞭を打ち込んだ。 

 

「え、何?」

〈コイツは!?〉

 

 支配の鞭で打たれ魔物化した蚊はマゼンタの太もも付近に近づくと血を吸い始めた。

 

「ご苦労様です」

「何を・・・?」

「わたしの魔力で強化された蚊です。そろそろ効いてくる頃でしょう」

 

 ベーゼがそう説明している間にマゼンタの太ももに星形の虫刺されが現れる。

 

「へ?・・・・あっ痒っ!・・・くない?」

「へ?」

 

 マゼンタは一瞬痒みを感じたがマゼンタの体が一瞬光ったら星形の虫刺されが消え痒みも消えていた。

 

〈無駄だ。浄化のアースは体内の邪悪な毒や力を消す事が出来る。キサマの思い通りに行くと思うなよ!!〉

「このッ折角切っ掛けを与えようとしているのに何してくれてんですか!!」

 

ギンガホーンの言葉を聞きベーゼは忌々しげな表情を浮かべるが直ぐに何かを思いついた様な顔をしてマゼンタの背後に回り込む。

 

「体内の邪悪な力や毒を浄化すると言うなら、これはどうです?」

 

 そう言うとベーゼは影から何かを取り出すと支配の鞭で叩くと鎧の隙間からそれを滑り込ませた。

 

「え?今度は何?ひゃうん!?冷たい!」

〈マゼンタ!・・・浄化出来ない!?おのれ今度は何をした!?」

「何ってアイスを魔物化させて這いずらせてるだけですよ、やはりさっきのマッサージの時の様に外から痛めつけない程の感覚を刺激する物は浄化出来ないようですね」

〈クッ・・・〉

「う、ああああ!体に冷たい物が這いずり回って来るよぉ!?取って!取ってよぉ!!」

〈マゼンタ!グウゥゥ・・・・ッ体さえあればッ!!」

 

体中に這い回る冷たさにマゼンタが悶える中ベーゼはマゼンタの耳元に囁く。

 

「お辛そうですねぇ・・・取ってあげましょうか?」

「ん”んんんん・・・取って・・・下さい・・・」

「それでは交換条件です。アズールとサルファの正体を教えなさい」

「〈!!〉」

 

 ベーゼの提示した交換条件にマゼンタとギンガホーンは驚愕し一瞬絶句した。

 

(やべ~)

「は、ああああ・・・・ッ!!」

「どうしました?早くしないと何時までも苦しいままですよ?」

「う゛、ああ・・・それを言えば取ってくれるの?」

「・・・・ええ」

〈マゼンタ言ってはダメだ!!〉

「アナタは黙っていなさい、さてマゼンタ回答は?」

 

 ベーゼの言葉にマゼンタは振り向きながらキッと睨んだ。

 

「だったら冷たいままでいいもん・・・ッ!」

「(口から出任せも出来たでしょうに流石ですね)お利口ですよ♡取ってあげましょう」

 

 そう言うとベーゼはマゼンタに手を伸ばそうとした時 

 

「ベーゼちゃ~ん、アズールとサルファの気配~」

「おや、思ったより早く見つかりましたね。まぁいいでしょう切っ掛けは何となく掴めました。マジアマゼンタ又会いましょう」

 

 レオパルトの言葉を聞きベーゼが影の中に撤退すると同時に廃墟の扉が破られアズールとサルファが突入して来た。

 

「マゼンタ!大丈夫!?何をされたの!?」

「電動マッサージされて背中にアイス入れられた・・・・」

〈まだ、マゼンタの体にアイスの魔物が這い回っている。悪いが取ってくれ〉

「分かったわ、マゼンタちょっとゴメンな・・・コイツか!!」

 

 サルファはマゼンタに断りを入れると服の隙間を探り、魔物を見つけるとそれを取り出してそのまま握りつぶした。

 

「ありがとう・・・サルファ・・・」

「・・・一先ず大きな怪我が無くて良かったわ・・・けどなぁ流石にトサカに来てんでウチは・・・・ッ!!」

〈同感だサルファ!!前にお前が言った意味がよく分かったぜ・・・本当に苛つく奴らだな・・・・ッ!!〉

「せや!2人で1人攫って手籠めにするいうんはホンマに年貢の納め時が来た様やな!!」

「・・・そうね。流石の私も今回は腹に据えかねるわ」

〈私も同感よアズール、サルファ!バルバンの方が厄介だから後回しにしてたけどこれは許せないわ!!〉

〈あぁ、悪戯だとしても度が過ぎている・・・アイツらは先に倒した方が良いかもしれん〉

  

サルファの怒りに同調する様にアズール、ギンガホーン、ギンガルカ、ギンガホーンも怒りを示す。

 

「待っとれよエノルミータ!バルバンから武器取り替えしたら次はお前等の番やぞ!ギンガホーク!場所は分かるか?」

(もちろんだ!マゼンタを探している間にばっちり探知したぜ!!〉

「よっしゃあ!直ぐに行くで!アズールはマゼンタを安全な場所へ」

「えぇ、安全な場所に送り届けたら私も急いで駆けつけるわ!!」

 

 

 

 廃工場  

 

 

「はーなーしーなーさい!」

「お前がはーなーせ!」

  

 廃工場内では今だにビズネラとバクターが武器の引っ張り合いを続けており、やがて

バクターが引っ張り合いに勝ち武器を奪い取った。

 

「やったぜ!これは俺のモンだ「何してやがる?」ウェ!?」

 

喜んでいるバクターの背後から底冷えする声と同時に頭から銃を突きつけられる感覚を感じ恐る恐る振り返るとそこにサンバッシュが居た。

 

「リ、リーダー・・・」

「そろそろ武器の解析が終わった頃かと思って来てみりゃ・・・バクター!テメエ又武器くすねようとしやがったな!!」

「リーダー待ってくれよ。武器の強奪と解析が終わった後は何にも言ってなかったじゃねぇか、だったら俺が貰っても・・・」

「言い訳してんじゃねー!テメエのその悪癖の所為で俺の評価が落ちたんだよ!ちったぁ反省しやがれ!!」

「グエエ」

   

サンバッシュが怒りながらバクターを締め上げていると廃工場の屋根が破壊されそこから真化星獣モードになったサルファが躍りかかった。

 

「「「!?」」」

「雷の羽根!!」

「「「うおおお!?」」」

 

 サルファの放った雷のアースの弾丸の雨を喰らいサンバッシュ達が怯んだ隙にサルファは武器を奪い返した。

 

「しゃあ!奪い返したで!」

〈油断すんな!初めて見る敵もいるぞ!〉

  

 サルファとギンガホークが警戒する中ビズネラはそれを気にする様子も無く悠々と挨拶する。

 

「初めまして、マジアサルファ。私はバットバス魔人部隊の参謀兼宇宙の闇商人をしているビズネラと申します。今回はサンバッシュ殿の要請で協力しているだけなので私は戦いませんよ」

「知るか。お前もバルバンの一味言うんなら一緒に打ちのめすだけや」

「おぉ、怖い怖い。怖いので私はサッサと帰らせて貰いますよフッ!!」

 

 そう言うと同時にビズネラが左腕に装備したビームガンを撃ち込み、サルファがそれを防いでいる間にビズネラはさっさと撤退していった。

 

「あ!ビズネラ、テメー!バクター信頼回復したかったらアイツ倒してこい!!」

 

 サンバッシュもバクターを蹴り出すと自身もバイクに乗り撤退していった。

 

「ちっサンバッシュも逃げおったか」

〈でも残ったのはアイツ1人だ。さっさと片付けるぞ!〉

「舐めんじゃ-ねー!俺のコレクション返しやがれ!!」

  

 バクターはマシンガンを取り出すとそれを乱射し、サルファはそれを回避し広い場所にでる。

 

「お前のコレクションちゃうわ。ウチらの仲間の大事な形見や!お前なんかに渡すかい。雷霆掌剛!(らいていしょう ごう)」

 

サルファが両腕のリング六つをそれぞれ二つに分けて合体させそれぞれロケットパンチの様に放ちバクターにぶつける。

 

「グベエ!?このぉ!!」

 

 攻撃を食らいマシンガンを手放したバクターは今度はコートからボディブレードを取り出すと端っこをもってそれをしならせながら突撃する。

 

「喰らえぇぇ!!」

「こんなもん!」

 

バクターの振りかぶったボディブレードをサルファは飛んで躱すと両足から鷹のかぎ爪を展開するとバクター目掛けて急降下をかける。

 

「うぉ!!」

「雷霆脚雷降!!(らいていきゃく らいこう)」

「ギャアアア!?」

   

 雷降を受けたバクターは体中から電流が走り、倒れ込むと大爆発を引き起こした。

 

「ハッ!ザマー見ろや」

 

 爆煙の中バクターはフラフラしつつも何とか立ち上がりバルバエキスを取り出す。

 

「俺のコレクション・・・何としても奪い返す・・・!バルバエキス・・・」

 

バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!

 

『効くぜ~!!』

 

 バクターが巨大化する中サルファの元にアズールが駆け寄ってくる。

 

「サルファ!」

「アズール!マゼンタは安全な所に移してくれたか?」

「えぇ、今はヴァーツに預けているわ。今度は私が戦うわマジアエキス!」

 

 魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!

 

『はあぁぁぁ!!はぁ!!』

 

 アズールが巨大化瞬間を狙いバクターはボディブレードを振り上げてアズールを攻撃する。

 

『喰らえ!』

 

『へぶぅ!』

〈アズール!?〉

 

 ボディブレードの直撃を顔面に受けアズールは思わずよろけギンガルカが心配する声を上げる。

 

〈アズール大丈夫?〉

『平気よ。ちょっと痛くて愛を感じただけよ。でも何であんな物を武器にしてるの?』

〈え?武器じゃないの?〉

『違うわよ』

 

『隙あり!貰うぞ星獣剣!!』

 

 アズールとギンガルカが話している隙を突きバクターが腕を伸ばし星獣剣を掴み奪い取ろうとする。

 

『くっ、取らせないわよ真化星獣モード!』

 

 アズールは真化星獣モードに変身すると星獣剣を掴んでいたバクターの腕を凍らせて引き剥がした。

 

『うおおお!?俺の腕が!?』

 

『はぁ!!』

 

 アズールはそのままバクターに接近しボディブレードごとバクターを斬り付けボディブレードを真っ二つにしる。

 

『クソッ!』

 

 バクターは慌てて別の武器を取り出そうとするがその隙を与えずアズールが必殺技を放つ。

 

『雪花凍牙刃!!(せっかとうがじん)』

 

『オオオ!?』

 

 アズールが星獣剣を振り上げ放った魔力の氷と水のアースが合わさりオルカの形になった斬撃はそのままバクターに直撃するとバクターを凍り付け粉々に砕け散った。

 

〈やったわねアズール!〉

『えぇ、ギンガの戦士の形見の武器も奪い返したし、後は』

 

「エノルミータや!アイツら首洗って待っとけよ・・・・ッ!!」

 

 そう言いながらサルファは歯ぎしりしならがら空を睨み付けた。




マゼンタは電動マッサージを受けただけです。卑猥は一切無かった。イイネ?

オリジナル技

雷の羽根

サルファのアース技 雷のアースを弾丸の様にして複数発射する技。

雷霆掌剛

真化したサルファの腕のリングを三つつなぎ合わせて拳を顕現させロケットパンチの様に相手に飛ばす技。

雷霆脚雷降

サルファの必殺技。飛び上がった星獣モードサルファがかぎ爪を展開し、雷のアースと魔力を込めた一撃を降下して放つ技。イメージとしてはオー〇のタジャドルコンボのプロミネンスドロップ。

雪花凍牙刃

アズールの必殺技。星獣剣にアズールの魔力とアースを込めてオルカの形の斬撃として放つ。直線軌道なので雪花大切断と違い攻撃範囲は狭く、攻撃の軌道は変えれないが威力はあるので使い分けて使う事が出来る。
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