放送スタジア
「デビュー曲ヒットチャート1位おめでとうございます」
「ありがとうございます。これも皆のおかげやと思てます」
記者のインタビューを受けマゼンタとアズールが緊張する中サルファはにこやかに答えていく。
「今後の意気込みをお願いします」
「意気込みですか?急に言われてもなぁ・・・おいエノルミータ。この間はマゼンタが世話になったなぁ。ここらで決着つけようやないの。なぁ?次会うた時がキサマ等の最後やさかい楽しみに待っときよ。ほんまに貴様等には我慢の限界や。〇ァック。〇〇〇〇みたく〇して〇〇〇ったるさかいな」
サルファは猫かぶりを止めそう言いながらカメラに向かって中指を立て放送禁止用語を連発しまくり、スタジオを騒然とする中アズールとマゼンタが慌てて駆け寄ってくる。、
「ちょっとサルファ!?何をやってるの放送中に!?」
「そうだよぉ!!TVに向かってしちゃいけないサインしてるよぉ!?」
「・・・これでええねん、エノルミータを確実に呼び寄せるにはこれ位せーへんとアカンねん」
ナハトベース
「ンだとコラ望むところじゃ!!」
ナハトベースのTVでサルファの挑発を見たキウィはムキーと声を上げ、真珠とネモは深刻そうな表情になる。
「・・・サルファらしくないわね」
「メディアの前じゃずっと猫被ってたのにね」
「・・・マゼンタの件で火をつけてしまいましたか。終わりが・・・近いのかもしれませんね」
そう言いながらうてなは邪悪そうに笑った。
「おっ、今の何か総帥っぽぃな」
「そ、そうかな・・・エヘヘ」
荒くれ無敵城
「Come on リグロー!!」
サンバッシュがそう叫ぶと扉から革ジャンを着た腹の出たノミの様な魔人が入ってきた。
「イヒヒヒ、出番ですねリーダー?」
「応よ!ビズネラ!例の物は出来たな?」
「はい勿論です」
ビズネラがそう言いながら赤と青の宝石が付いた二つの腕輪を取り出した。
「この腕輪は前に解析したデータを元に作りリグロー殿が装備すれば熱吸収能力と連動して魔力を吸い取る事が出来ます。さらにアースと混じった魔力攻撃もこの赤い宝石の付いた腕輪でアースを濾過して魔力だけを吸い取る事も出来ますし、青い宝石の付いた腕輪は逆にアースや魔法以外のエネルギー攻撃を想定して吸収出来る様にしました。勿論リグロー殿の熱吸収能力もいつも通り使えます」
「イヒヒヒ、まさにいたせりつくせりですね」
「では料金として金貨120枚を頂きます」
「チッ・・・・リグロー持ち合わせはあるか?」
「え、えぇまぁ多少は・・・」
ビズネラから料金を言われサンバッシュは金貨の入った袋を確認し、若干足りなくリグローからも出させ何とか料金分を金貨を捻出しビズネラに渡す。
「はい毎度ありがとうございます」
「よーし、次は作戦だ。完璧で最高の作戦を見せてやる!」
「報告、報告ッスー!!」
サンバッシュが作戦を行おうとした時部屋にヤートットが入ってきた。
「何かTVでマジアサルファがエノルミータに挑発をやって全面対決をやろうとしてたッスー!!」
「何?」
「・・・・」(ピクリ)
ヤートットの報告を聞き、ゼイハブは怪訝な声を上げる横でシェリンダがピクリと反応した。
「アイツら俺達がいるってのに無視してエノルミータと全面対決で潰し合おうとは随分舐めた真似しやがるな」
「ですがチャンスですね。上手く行けばトレスマジアとエノルミータ両方を弱った状態で叩き潰せるかと」
「そうですよ船長!魔力を奪って奴らを消せばこの星で魔獣を自由に暴れさせる事が出来ますぜ!・・・だとしたら作戦を変更する必要があるな「サンバッシュ」アン?」
サンバッシュが作戦変更を考えているとシェリンダが声を掛けてきた。
「その作戦私も参加させろ」
「え?何だよ突然・・・」
シェリンダが突然参加を表明した事にサンバッシュは戸惑った様子を見せる。
「エノルミータのマジアベーゼは私に何度も屈辱を与えた憎き相手・・・トレスマジアに倒される前に私自身が奴を倒さねばならん!だから私も行かせろ!!」
「え、いや、でもよぉ・・・船長ぉ・・・いいんですかい?」
そう言いサンバッシュに詰め寄るシェリンダに圧されサンバッシュはたじろぎゼイハブに助けを求める様に視線を向ける。
「・・・まぁ良いだろう。シェリンダも大分鬱憤が貯まっている様だからな、戦わせてやっても構わねぇよ」
「ありがとうございます船長!!」
シェリンダがゼイハブに礼を言う傍らサンバッシュはビズネラに追加の注文をする。
「ビズネラ、トレスマジアの居場所を探知出来る装置はあるか?」
「それでしたら、コレがあります」
そう言うとビズネラは小型のレーダー装置の様な物を取り出した。
「この装置はトレスマジアがアースを使えば直ぐに探知する事が出来ます。お値段は「この銭ゲバが!まだ金とる気か!?これはマンディガーの吸収装置の失敗の件でサービスしろ!!」あぁ・・・」
サンバッシュはそう怒鳴りながらビズネラから探知装置を奪い取ると装置を起動させた。
「さぁて、出来るだけ早く潰し合って欲しいもんだ・・・」
夜 公園
〈もう夜になったな、今日は来ねーんじゃねぇか?〉
「心配無いアレだけ挑発したなら必ず食いついてくる筈や」
ギンガホークの疑問に薫子は確信する様に応える。
「きっと厳しい戦いになるわ」
「・・・大丈夫かなぁ・・・」
小夜の言葉にはるかは不安そうな声で呟いた。
「・・・はるか、安心しよし。今のウチらはバルバンとの戦いでめっちゃ強くなっとる。なんかあったら守ったるさかいに、アンタにはでっかい借りがあるからな」
〈その通りだはるか。前回の様な真似はもう2度させん。今度は必ず君を守ってみせる〉
「薫子ちゃん、ギンガホーン・・・あたし・・・」
薫子とギンガホーンの言葉を聞きはるかは何処か考え込む様に俯いた。
「はるか?」
〈どうした?〉
「んーん!よぉし皆頑張ろぉ!!」
「えぇ!」
〈任せて!〉
「っしゃ!」
〈やってやるぜ!〉
〈無論だ〉
「「「トランスマジア!!」」」
ナハトベース
「嗚呼、心が躍るね」
ナハトベースの暗い夜空の上でヴェナリータがそう呟き、それに小さくなってヴェナの背中に乗っていたシスタギカントが反応する。
「おやぁ?珍しいですねぇヴェナさんがそんなこと言うなんてぇ」
「今宵は遂に開花の時だ。蕾(うてな)の中身は果たしてどんな中身を見せてくれるのかな?」
ヴェナリータがそう言って下に視線を向けると丁度うてな達5人が変身する所だった。
「「「「「トランスマジア!!」」」」」
採石場
採石場にエノルミータの反応を感じたトレスマジアは直ぐさま採石場に飛び、エノルミータと相対した。
「今宵はお招き頂き誠にありがとうございます。ご挨拶はこの辺りでよろしいですか?」
「御託はええわ、いくでアズール」
「えぇ」
「「真化星獣モード!!」」
マジアベーゼの挑発する様な挨拶を切り捨てアズールとサルファは真化星獣モードに変身すると直ぐさま攻撃を放つ。
「雪花凍牙刃!!」
「雷の羽根ー!!」
荒くれ無敵城
「反応が出やがった採石場だ!行くぞオメー等!!」
「イヒヒヒ、待ちくたびれましたよ」
「マジアベーゼ、待っていろよ・・・・ッ!!」
採石場
「すごい・・・これで倒せたかなぁ?」
〈だと良いが・・・〉
2人の攻撃でエノルミータの居た場所が爆煙に包まれマゼンタは唖然としながらそう言っているとやがて煙が晴れていくとそこには無傷のベーゼ達と真化したレオパルトがいた。
「正義のヒロインともあろう者が随分とぶしつけじゃ~ん」
「レオパルトが真化を・・・!?」
「チッ」
レオパルトの真化を見てアズールは驚愕し、サルファは舌打ちをする。
「征きましょうかレオちゃん」
「は~い♡」
「舐めんなよ掛かって来いやー!!」
サルファがそう叫ぶと同時に両陣営がぶつかり合った。
マジアベーゼVSマジアアズール
「メナスアイ!!」
「くうぅぅぅ!!」
ベーゼが両羽根から放つ光線をアズールは2本共受ける。
〈アズール!大丈夫!?〉
「えぇ大丈夫よ。この程度の愛、シャワーの様な物よ」
〈すごいわアズール。あの攻撃を避けるまでもないなんて!〉
「今度は此方の番よ!雪花の息吹!」
「喰らいませんよ。メナスロンドフランメ!!」
アズールの放った雪花の息吹をベーゼは長く伸ばした鞭に炎を纏わせて円を描く様に高速で回しそれを盾代わりにする事で防ぐ。
「ッ!?まさか炎まで扱うなんて」
(咄嗟に出来ると思ってやってみたら本当に出来るなんて・・・今更ですがヴェナさんは一体何を使って私達を強化したんでしょうね?)
ベーゼはそんな事をふと思いながらも今度は星獣剣をもって攻撃してくるアズールを迎撃せんと支配の鞭を振り上げた。
ネロアリスVSマジアマゼンタ
「・・・・」
「クッ!」
ネロアリスは動物のぬいぐるみと胡桃割り人形を操りそれをマゼンタにけしかけマゼンタはその攻撃を避けながら距離を取る。
〈マゼンタ、獣撃破だ!〉
「分かったよぉ!獣撃破!」
マゼンタは獣撃破を連射して撃ち込むがぬいぐるみと胡桃割り人形は目玉模様のバリアを張りそれを防ぐ。
「〈え!?〉」
「・・・・!」
防がれた事にマゼンタとギンガホーンは驚いた声を上げ、ネロアリスは反撃とばかりに指を指すとぬいぐるみと胡桃割り人形は一斉に火球や電撃を放ってきた。
〈マゼンタ回避だ!〉
「ッ!」
ギンガホーンの言葉の言葉で咄嗟に転がる様に避け何とか直撃を受ける事を避ける事が出来た。
「(まさかバリアを張ってくるなんて・・・どうしようギンガホーン?)」
〈(・・・試してみたい事がある。マゼンタ私を信じてやってくれるか?)〉
「(もちろんだよぉ!)」
「・・・・?」
動きが止まったマゼンタをネロアリスは訝しげに見ていたが突如マゼンタがぬいぐるみ達の足下に砲撃を始め土煙が上がり視界を遮られる。
「・・・!?」
視界が塞がれた事にネロアリスは驚いたが直ぐに土煙の向こう側に居るであろうマゼンタに攻撃をしようとぬいぐるみ達に命令し、火球や電撃を放つ中マゼンタが煙の中から飛び上がってきた。
「やあぁぁぁ!」
マゼンタはそのままぬいぐるみと胡桃割り人形の真上まで飛ぶとそこから獣撃破を放ちぬいぐるみと胡桃割り人形は上から貫かれて爆散した。
〈よし!やはり真上からはバリアは張れない様だ。マゼンタこのまま続けるんだ〉
「てやぁぁぁ!」
マゼンタはそのままネロアリスの方にも獣撃破を放ち、ネロアリスが乗っているぬいぐるみは両腕を吹き飛ばされ倒れ伏してしまう。
「・・・・ッ!!」
ネロアリスはぬいぐるみが倒れる前に離脱し、軍帽を被った黒い羽生やした様な黒猫のぬいぐるみを大きくし、それに乗ると自分に付いている猫耳と尻尾を怒らせる様にピンッと張ってマゼンタを睨み付けた。
レオパルト、ロコムジカ、ルベルブルーメVSマジアサルファ
「はよ死ねボケェ!!」
「こっちの台詞や!!」
〈テメーが死にやがれ!!〉
空中ではレオパルトはかぎ爪から光線を放つがサルファはそれを獣装の爪で弾きながら接近し、レオパルトの懐に入り込む。
「ッ!この!!」
レオパルトは左腕の小手を展開しアーミーナイフを出すとそれをサルファに向けて振り上げた。
「レオパルトの奴何簡単に接近されてんのよ・・・・ッ!!」
「これじゃあ援護出来ねぇ・・・」
地上ではロコムジカとルベルブルーメが何とか援護しようとしていたがレオパルトとサルファが接近戦を始めたので援護出来ず攻めあぐねていた。
「どうすんのよルベル?」
「どうするって言っても、ここでジッとしてるより他の奴らの援護に行くか?」
ルベルがそう言った時2人の前でナイフを折られボロボロになったレオパルトが撃墜してきた。
「おいレオ!大丈夫か?」
「大丈夫じゃねーよ、ちょ~切れてるよ。まとめて蹴散らすぞバカップル!!」
〈サルファ!アイツら一カ所に固まったぞ!!〉
「ほな纏めて片付けましょか。雷の羽根!!」
サルファはレオパルト達を一網打尽にしようと雷の羽根を広範囲に降らせ攻撃する。
「オラ、さっさとパンツ脱げロコォ!」
「そんな暇こんな状況であるかよ!?」
「ルベル」
雷の羽根を必死に避けながらルベルはそうレオパルトに返すがロコは静かにルベルに話しかける。
「いつかしらね・・・パンツなら変身した時に消える様になったの・・・」
「・・・お前」
ロコのその言葉を聞きルベルは喜んでいる様にも悲しんでいる様にも見える様な表情を浮かべ涙を流す。
「いくわよルベル!合体技よ!」
「応!!」
ロコの言葉に応える様にルベルはスカートの中の影に入り込むと瞬く間にロコムジカの魔力が上がっていく。
「「フォルテシモ・カノン・オンブラー!!」」
「〈!?〉」
ロコムジカから放たれた影を纏った巨大な音波攻撃をサルファは回避するが腕に掠り、掠った瞬間に抉られる様な痛みに襲われた。
「~~~!」
〈サルファ!?〉
「平気や掠っただけや・・・しかしなんやあの威力・・・前にバルバンの騒音魔人に喰らわせたのより威力が上がってるで!」
「へっへ~どうよサルファちゃんよ~バカップルの威力は~?おら今度はこっちの番だぜ~!」