最近ギンガマン以外にもジュウオウジャーが配信されていますがコンテニューメダルの巨大化の口上や巨大化した際の「サンキュー、ナリア!」という台詞が気に入っています。
あの決戦から数日が経ちエノルミータ、バルバンそしてシオちゃんズが動きを見せない中はるかと薫子は少しの平穏の間に修行しようといつもの山の修行場へ向かっていた。
〈あれからバルバン、エノルミータそしてシオちゃんズの動きは無いが恐らく次の作戦の準備をしている筈だ。我々も今の内に修行をして力を付けねばならん〉
「うん・・・そうだね・・・」
「・・・?どうしたん、はるか元気無いけど?」
「あ、ごめんね、ちょっとイミタシオに言われた事を思い出してて・・・」
―――――今だに真化出来ない奴は黙ってるの☆
「もしあの戦いの時にわたしが真化出来ていたら、ベーゼに操られそうになった時にギンガホーンに沢山力を使わせずに足を引っ張っる事もせずに違った結果になったのかなぁ・・・」
「はるか・・・」
〈はるかそれは違う。あの時のベーゼの力は異様だった、仮に真化が出来ていたとしてもあのシェリンダの様に操られていた可能性が高い。あの時のはるかが2人を庇った行動は正しかったし、私が君の為に浄化のアースを使った事は私の判断で君が足を引っ張った訳では無い〉
「せや、イミタシオの言葉なんか気にせんでええ!はるかは足なんか引っ張ってへん、真化出来んくてもはるか出来る子やって事はいずれシオちゃんズの奴らに見せつけてやればええねん」
「ギンガホーン・・・薫子ちゃん・・・」
〈お、皆見てみろよ、小夜とギンガルカがもう来てるぜ〉
ギンガホークの言葉通りいつもの修行をしている開けた場所に既にアズールに変身している小夜が立っていた。
――――――――
「私を、ビンタして欲しいの」
「「は?」」
「何も言わないで」
はるかと薫子がマゼンタとサルファに変身し、修行を始めようとした時アズールが開口一番そう言い2人はポカンとした表情を浮かべた。
「な、何言ってるのアズール?そんな事出来る訳(パァン!)サルファ!?」
マゼンタがやんわりと断ろうとした時サルファが無言でアズールをビンタしマゼンタが驚いた声を上げた。
「何やってるのぉサルファ!?」
「いや、遂に可笑しくなったんかと」
「そう、サルファは今私を想ってビンタをしてくれたの。私の精神状態を案じまともになって欲しいと思いながらもケガさせまいとした力加減・・・・そこにあるのは、愛、そうよね?」
そう言いながらアズールは恍惚とした表情を浮かべ指でハートマークを作った。
「驚かないで、私は人の力から愛を感じ取れる様になってきたみたいなの」
「怖いんですけど・・・」
「サルファが泣いちゃった!!」
アズールの言葉にサルファがドン引きしながら泣き出しマゼンタが驚いた声を出す中アズールの話は続いていく。
「思えば私達の戦いの中にはいつも愛があったわ」
「1人でズンズン進まないでぇ!!」
「先の戦いでレオパルト、ロコムジカ、ルベルブルーメ、イミタシオの攻撃にも愛を感じ、バルバンにも愛を感じたわ」
「バルバンは愛無いと思うよぉ!?」
〈いや恐らくバルバン達の中にある己への愛、自己愛を感じ取っているのかもしれん。そこまで感じる事が出来るのか彼女は・・・!!〉
「ギンガホーンは何に感心してるのぉ!?」
「でもまだまだ愛は奥が深いわ、人だけで無く自然の愛も深く知ればより私の力になるしアースの力の成長に繋がる気がするわ」
「いやその理屈は可笑しいやろ・・・」
〈いいえ、アースは星から借り受けた力にして心の在り方で大きく引き出せる無限の力、私達が教える前にそれに気づくなんてすごいわアズール!〉
「えぇ・・・」
ギンガルカのアースの説明にサルファは複雑そうな顔をする。ギンガルカの説明だけなら想いの力で無限に引き出せる素晴らしい力なのだがアズールの自分のドM理論を聞かされた後だと「アースってドMな程力が増す力なのか?」と錯覚してしまいそうになったからだ。
「と言う訳で今はこの力について1人で考えてみたいのワガママを許してね、必ず2人の元に戻ってくるから!!」
そう言うとアズールは空の彼方に飛んで行ってしまった。
「あ、待たんかいコラー!!」
〈サルファ、行かせてやれよ。アイツはきっと強くなって戻ってくるはずだからよ・・・〉
「なんでアンタは後方理解者ヅラしとんねん!」
ギンガホークとサルファの会話を聞きつつマゼンタはアズールが飛んでいった空を見つめてポツリと呟く。
「アズール・・・小夜ちゃんも薫子ちゃんもすごいなぁ・・・」
「?マゼンタ今何て?」
「ううん!わたし達も修行頑張ろうー!!」
「へ?う、うん」
荒くれ無敵城
いつもの部屋では今だに眠っているシェリンダを除きゼイハブ、ビズネラ、サンバッシュの3人が集まっていた。
「サンバッシュ、次の作戦の準備は整ったんだろうな?」
「勿論です!まだエネルギー吸収出来る奴は残っています。Come on ドレッドレッダー!!」
サンバッシュがドアに銃弾を撃ち込むと扉から前が開いたロングコートを纏い黒いブーツを履いた赤い百足の様な魔人が入ってきた。
「次は俺の出番か?リーダー!!」
「そうだ。ビズネラ!ドレッドレッダーにアレ渡してやれ!」
「ハイ此方です」
そう言いながらビズネラはチャンピオンベルトの様な物を取り出した。
「これは以前ブクラテス殿が作った電気を貯め込むという樽を参考にして作りました。これを装備する事で電気以外の魔力を吸収する事が可能になり吸収した魔力はメダル部分に貯め込む仕組みになっており又電気も吸収が可能でその場合はメダルの両脇にある宝石部分に貯め込んでバリアを張れる様にしました」
「おぉ、前みたいに電気も貯め込めて防御も出来るのは嬉しい設計だぜ」
「では料金として金貨150枚頂きます」
ビズネラから料金を言われ先程まで意気揚々としていたサンバッシュとドレッドレッダーがビシリと固まる。
「・・・おいドレッドレッダーお前持ち合わせあるか?」
「あ、いや今はちょっと持ち合わせが少なくて」
「料金が払えないならローンも可です」
「グッ・・・じゃあそれだ!10年ローンにしろ!!」
ビズネラにそう提案されサンバッシュは忌々しそうに呻いてビズネラの提案を呑むと吸収ベルトをビズネラから引ったくった。
「よーし行ってこいドレッドレッダー!」
「任せろリーダーまずは電気を貯めて防御力を上げてくるぜ!」
街中
「なぁ・・・アタシらこれからどうするんだ?」
先程までエノルミータの全員が集まってこれからどうするかを話し合っていたが、うてなが泣きながら総帥として力を制御していくと何処かへ向かって行き、残されたメンバーの中でネモがポツリと呟く。
「どうするって言われてもよ~」
「正直、うてなの覚悟はすごいと思うし強い奴が出てきてるのは分かってるんだけど、今修行しようって気分にはなれないわね・・・」
「・・・・」
「だよな・・・」
ネモの問いにキウィ達は沈んだ声や雰囲気で返し重たい空気になる。そんな空気を振り払う様に真珠は声を張り上げる。
「あーもうヤメヤメ!こんな空気でウダウダしてたら折角の夏休みが勿体ないわ!今日はもう気分転換にショッピング行くわよ、アンタ達も付いてきなさい!!」
「「はぁ?」」
「・・・・?」
デパート
「あ、これ可愛い!真珠に似合うかもネモはどう思う?」
「オメー金大丈夫か?前に買い物し過ぎて親に怒られてただろ」
「うっさい!過去の事はどうでも良いのよ!真珠は今を聞いてるのよ!似合ってるのか似合ってないのかどっちなのよネモ?」
「・・・まぁ似合うんじゃねーの」
「むぅ・・・最初からそう言ってくれれば良いのよ・・・」
「・・・・なぁ、本当にこんな事してて良いのか?」
「別に良いんじゃない?あのままあんな暑い街中でグダグダ悩んでても解決策なんて出て来ないわよ。だったら今は涼しい所で楽しい事して悩みは明日の真珠達に任せれば良いわ。もしかすれば明日には良い考えが浮かぶかもしれないしね」
「真珠お前・・・それただ問題の先送りしてるだけじゃねーか・・・」
「そこは良い事言ったって感動する所でしょ!?」
(ま、確かにあのまま悩み続けるよりは良いかもな)
「ちょっとネモ聞いてんの!?」
真珠とネモがそんなやり取りをしている隣ではキウィとこりすがアクセサリー等の小物を見ていた。
「お、これカッコイイシルバーのアクセサリーじゃんこりすの腕にシルバー巻いたらカッヨクなるぜ、アタシが巻いてやるよ~」
「・・・・」(グイグイ)
「あ、コラそんな拒否んなよ~試しに巻いてみろよ~」
「アイツってセンス独特だよな」
「少なくともこりすには似合わないわよアレ・・・止めてあげましょう」
流石にこりすが嫌がっているのを見かねてキウィを止めようと真珠が近づこうとした時、急にブツンとデパートの照明が全て停電した。
「「「え!?」」」
「・・・・!?」
デパート 電気室
「おースゲえな、ブクラテスの樽みてーに幾ら吸っても限界が来ねーぜ」
ドレッドレッダーはそう言いながら触手を配電盤に伸ばし電気を吸収しベルトに貯め込んでいく。
「よーしここはこんなモンか次の電気を貰いに行くか」
ドレッドレッダーはそう言いながらデパートから出るとドレッドレッダーの前にレオパルト達が立ち塞がる。
「エノルミータ!何の用だテメエら?」
「何の用じゃ無いわよ!なんでアンタ等は毎度毎度、ロコ達が気分転換してる時にピンポントに邪魔してきて!ロコ達に何か恨みでもあんの!!」
「いや、そりゃ今まで戦ってんだから恨みあるだろ普通」
ロコムジカの叫びに隣にいるルベルブルーメは冷静にツッコミを入れる。
「うるせぇ!邪魔だテメエら!!」
ドレッドレッダーそう言うと鞭を取り出すと電気を纏わせロコ達にそれを振りかぶってきた。
「わっ危なっ!」
ロコ達は咄嗟に散開して躱すが放出された電撃が身体の一部に当たり痛みを感じる。
「ツゥ・・・ッ!」
「ヤートットぶっ潰せ!!」
「「「ヤートット!!」」」
散開したのをチャンスと見たドレッドレッダーはヤートット達を向かわせ仕留めようとする。
「チッ面倒クセー、真化(ラ・ヴェリタ)!滅殺光線シュトラール!!」
「・・・・!!」
それを見たレオパルトは真化すると一気に倒そうと黒い複数の光線を乱射し、ネロアリスもぬいぐるみに火球を撃たせヤートットを吹き飛ばしていった。
「「「ヤットトー!?」」」
「うわ、レオパルトやアリスの奴派手にやるわね、こっちも負けてられないわね!ヴォワ・フォルテ!!」
「影手裏剣!!」
レオパルト達の活躍に負けられないとばかりにロコとルベルも技を放つが全てドレッドレッダーの前に見えない壁がある様に当たらなかった。
「嘘!?」
「何だと!?」
「ウハハハ!無駄だ。このベルトに貯め込んだ電気エネルギーでバリアを張ってるんだよ」
「何よそれズルいわよ!」
「オラァ!」
ロコムジカが抗議するがドレッドレッダーはそれに構わず触手を伸ばしロコとルベルの首に巻き付ける。
「「ウッ!?」」
「ついでだ。テメエらで魔力吸収の試運転をしてやるぜ」
そう言いドレッドレッダーは触手からロコ達の魔力を吸い取っていく。
「う、あああああ」
「ロコォ、このぉ・・・」
「バカップル!?この野郎!!」
ヤートットを倒したレオパルトは魔力を吸収されているロコ達を見て助けようと左腕の小手からガトリング砲を展開してドレッドレッダーに対して撃ちまくるが全てバリアで弾かれてしまう。
「無駄だ、無駄だ」
「ヤロー、アリスお前も手伝え!」
「・・・!!」(コクン)
レオパルトに頼まれアリスもぬいぐるみから火球を発射しバリアを破ろうとする。
「ウハハハ!そんな攻撃幾ら撃っても効かねえブッ!?」
その様子をドレッドレッダーは笑いながら見ていたが突然バリアが消え攻撃が命中し、触手で捕まえていたロコ達も離してしまいゴロゴロ転がった。
「クソッ電力切れか!ここは一旦引き上げだ。ハァ!!」
ドレッドレッダーは目から光線を放ちレオパルト達を怯ませるとその隙に逃げていった。
「あ、逃げやがったクソー!!」
レオパルトはドレッドレッダーを逃がした事を悔しがっているとそこへロコに肩を貸しながらルベルがやって来る。
「悪ぃ、助かったレオパルト・・・」
「気にすんなよ~にしても今回トレスマジアの奴ら来なかったけどアイツら何してんだよ~?」
山中
(どういう、状況?)
薫子は呆然としながら突如湧き出した温泉に浸かっていた。
(落ち着け状況を整理するんや・・・確かアズールがどっか行った後にウチとマゼンタだけで修行してたら、何故か地面がぬかるんでマゼンタと一緒に転ぶ形になって、その直後に何故か刺さった槍から温泉が噴き出していってはるかと一緒に入る事になった・・・何言ってるか分からんけど、何故かそういう状況になったんや・・・・)
そんな事を考えているとかけ湯を終えたはるかが声を掛けてくる。
「薫子ちゃーんそっち行ってもいい?」
「あ、ヒャイ!!」
「ヒャイ?」
薫子の返事に怪訝に怪訝に思いつつもはるかは薫子の隣に浸かり、ゆっくり身体をもみほぐしていく。
「ん、急に温泉が湧いたのはビックリしたけどいい湯だね薫子ちゃん」
「・・・・・」
そう言いながらゆったりした表情で笑うはるかを薫子は呆然としながらジッと見つめふと薫子の脳内にシェリンダの攻撃から自分を庇うマゼンタの姿やタグレドーの毒を受けた際に解毒の為にキスをした時の光景が浮かび思わず薫子は赤くなりながら顔を湯に沈めた。
「あぶぶぶぶ」
「薫子ちゃん!?どうしたの!?」
「あぶぶぶぶ」
薫子の奇行にはるかは驚いた声を出すもまだ顔を湯に浸けたままの薫子を見てはるかは思い悩んだ表情を浮かべる。
「薫子ちゃん・・・この場所に行く前に薫子ちゃんはわたしが真化出来なくてもやれる子になれば良いって言ってくれたけどやっぱりわたし早く真化を会得したいよ・・・・」
はるかのその言葉を聞き薫子は湯から顔を上げ話を聞く体勢をとる。
「あの時わたしに力が無かったから暴走したベーゼにも捕まっちゃったし、操られたシェリンダから小夜ちゃんや薫子ちゃんを助けるのも遅れて、イミタシオにも小夜ちゃんがあんな目に遭わされて、わたし本当に悔しかったんだ・・・だからわたしもっと強くなりたいの!2人に守られるだけの弱いわたしじゃない強いわたしに!」
「・・・ちゃう、ちゃうて全然ちゃう!」
そんなはるかを見て薫子は思わず立ち上がり否定の言葉を言いながらはるかの手を握る。
「はるかはあの時が一番強かってん!!ウチの戦う力でもなくアズールの守る力でも無いはるかの助ける力が一番強かったんや!・・・・ウチ、アホやったわ色々な事がありすぎて、はるかの事ちゃんと見れてへんかったし、肝心な事言うん忘れてた・・・はるか助けてくれてありがとうな」
「薫子ちゃん・・・」
「薫子さま・・・」
「「ん?」」
薫子がお礼を言いそれを聞いてはるかが嬉しそうな表情を浮かべていると知らない声が聞こえそちらを向くと温泉にもう1人の人影ーパンタノペスカの姿があった。
「「あ”ーーーー!?」」
「あ、私の事はお構いなく。どうぞ続けて下さい♡」
「わー、わー、わー!?パンタノペスカ!そうか、さっきのぬかるみや温泉はお前の仕業か!!」
薫子は慌てて温泉の傍に置いていた変身アイテムを取り臨戦態勢を取る。
「んもう、お構いなくと申しましたのに・・・えい♡」
「え?きゃ!?」
「わッ!?」
パンタノペスカはそう言って杖を地面に突くと温泉がぬるぬるした泥の様に変わりそれに足を取られはるかと薫子は絡み合う様に倒れる。
「は、はるか、そこはムグッ!」
「あ、きゃあ!薫子ちゃんダメッ・・・!」
その様子をパンタノペスカは嬉しそうにスマホで激写する。
「は~~シャッターチャンスですわねー♡」(パシャシャシャ!)
「キサマぁ!!」
「それではお二人ともご機嫌よう!修行頑張って下さいましね~♡」
「このぉ・・・逃すかいオラァ!」
そう言って裸で飛んで逃げようとするパンタノペスカに薫子は片手を向けて雷のアースをパンタノペスカにお見舞いした。
「アベベベベベ!?」
電撃の直撃を喰らったパンタノペスカは痺れながら山中へ落ちていった。
「へっザマー見ろや」
〈やったなサルファ!一矢報いてやったな〉
「ホントはあんな汚物、消毒したかったけどな・・・はるか大丈夫か?」
「うぅ・・・まだぬるぬるするよぉ・・・ギンガホーンこれ浄化出来ない・・・?」
〈すまないがそれは邪悪な力では無い様だから浄化出来ないんだ・・・近くに水場があったからそこで洗い流すしか無さそうだ〉
結局身体に付いたぬるぬるは近くの水場で洗い流す事になったが、身体を洗うはるかを見て薫子がまた奇行に走るのは又別の話である。
この話を書いている時に配信されているギンガマンにもドレッドレッダーが出てきてある意味運がいいのかもしれません。