魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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魔獣誕生!戦えこの星の未来のために!!


第54話 盾とサンバッシュと最後の作戦4

「あれが・・・」

「魔獣・・・・」

「デカッ・・・」

 

 マゼンタ達が唖然とする様に見上げる先には4階建ての建物程の大きさもあるモグラの様な手を生やし、象の様な太い足をした白い巨大な歯クジラのような怪物がいた。

 

ブオォォォォ!!

 

〈ボーッとしている場合じゃないぞ皆!〉

〈そうよあれはまだ幼体だけど歴とした星を滅ぼす魔獣よ〉

〈このまま放っておいたら街や星がめちゃくちゃになるぞ〉

 

 ブオォォォォ・・・ブホォ!! 

 

 ギンガホーン達がそう言っている間に魔獣は口を大きく開き毒々しい息を吐き出すと、木々が枯れ地面が腐り始めた。

 

「そんなっ!?自然が!!」

「ッ確かに呆けている場合じゃないわね」

「早く倒さんと街もアイツに溶かされてまう!もう一踏ん張りやな」

 

 

――――――――――

 

 

 

街中

 

 

「あれが卵の中身か・・・」

「サンバッシュの野郎やっと成功させやがったな」

 

対峙していたヴェナリータとゼイハブだが現れた魔獣に思わず視線を向けていた。

 

「何にせよこれで俺達の目的の第二段階は成功だ。今後の邪魔になりそうなテメエは死んじまいな」

「チッ」

 

 ゼイハブがそう言って大砲を向けるとヴェナリータは舌打ちしてさっさと影に潜り撤退していった。

 

「逃げたか・・・まぁ良いシェリンダを回収して帰るとするか」

 

 ゼイハブはそう言うと魔獣に背を向けて去って行った。

 

 

ビル屋上

 

 

「何アレ・・・?」

「あらまあ、大きいクジラですわね・・・イミタシオ様どうします?」

「・・・別にどうもしないの。私が相手したいのはエノルミータなの、あんなのはトレスマジアがやれば良いの☆エノルミータは帰っちゃったし私達も帰るよ・・・精々頑張る事なのトレスマジア」

 

 屋上に居たイミタシオ達も興味を失った様にゲートを使い撤退していった。

 

 

――――――――

 

 

「雷の羽根!!」

「雪花凍牙刃!!」

「獣撃破!!」

 

ブオォォォォ

 

 3人はそれぞれの技を放つが魔獣は鬱陶しそうに身体を振るだけでまるで聞いている様子が無かった。

 

「ダメ効いてないよぉ!」

「なんて頑丈な奴や」

「だったらマジックアースキャノンよ!連続だけどいけるわよね?」

「うん!」

「もちろんや」

 

 3人はうなずき合うと再び武器を合体させマジックアースキャノンを作り出す。

 

「「「獣魔一体マジックアースキャ!?」」」

 

 マジックアースキャノンで魔獣に狙いを付けようとした時攻撃を受け狙いを付けられなくなる。

 

「何なの!?」

〈アイツは!?〉

 

 アズールが攻撃された方を振り向くと先程爆発に巻き込まれてボロボロになったネイカーがいた。

 

「お前まだ生きてたんか!?」

「リーダーが命がけで生み出した魔獣・・・やらせねぇぞ・・・バルバエキス、効くぜぇ~」

 

 バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!

 

『ヌウォオオオオ!!』

 

〈3人とも、あの魔人と魔獣を確実に倒すには3人で戦うべきだ〉

「うぅ・・・またヴァーちゃんに謝らないと」

「今はそんな事言ってる場合やないでマゼンタ」

〈あの魔獣にこの星を滅ぼされたらそれも出来なくなるぜ〉

「えぇ、その通りよ」

〈頑張りましょう皆!〉

 

「「「マジアエキス!!」」」

 

 

魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!

 

『『『はぁあああ、はぁ!!』』』

 

 

『ウォォオ!』

 

ブォオオオオ!!

 

巨大化したトレスマジアを基点にする様にネイカーと魔獣は三角になる様に距離を取り睨み合う。

 

『マゼンタ、アズールあのハチ魔人はウチが抑える、2人は魔獣を!』

 

『えぇ』

 

『分かったよぉ!』

 

サルファの言葉に2人は頷くと魔獣に向かって行き、ネイカーがそれを妨害しようとするとサルファが前に立ち塞がる。

 

『行かせるかい』

〈お前の相手は俺達だぜ〉

 

『どけぇ!カァー!!』

 

 ネイカーは激震針を発射するがサルファはそれを高速移動で躱していく。

 

『真化したウチにそんなモン当たるかい、オラァ!』

 

『グヘェ!?』

 

 サルファは一気に距離を詰めるとネイカーを殴り飛ばし、直ぐ近くではマゼンタとアズールが魔獣と戦っていた。

 

ブホォォォ!!

 

〈マゼンタ!〉

『浄化の光りー!』

 

 魔獣が吐き出した毒煙をマゼンタが浄化し無力化するとマゼンタの後ろからアズールが飛び上がり、星獣剣と羽衣・白藍剣乃型の二刀流で斬りかかった。

 

『せやあぁぁぁ!』

 

グボォォオオ!?

 

アズールの二刀流を頭に受け魔獣は怯むが反撃とばかりにかぎ爪を振るうがアズールはそれを白藍剣乃型で防御して星獣剣で連続で斬り付ける。

 

『せいせいせい、せやあぁぁぁ!』

 

グ、ゴ、ゴ、ゴボァオオオ!?

 

 魔獣は体中に切り傷を付けられ、止めとばかりにアズールから腹に斬撃をくらい、ダラダラと緑色の血を流す。

 

『くっ、思ったより脂肪が厚くて倒しきれなかったわ・・・』

〈でも大分弱ってるわ・コレなら倒せる〉

 

 

『まずい!魔獣が、グベェ!?』

 

『よそ見しとる場合かい!』

 

 ネイカーが魔獣が倒されそうな所を見てよそ見をしている隙を突いてサルファが殴りつけるが殴られながらもサルファの腕を掴み取る。

 

『なっ』

 

『さっきヤートットを投げられたお返しだ。そらぁ!』

 

 そう言ってネイカーはアズールに向かってサルファをぶん投げサルファはアズールと衝突する。

 

『クハァアアア♡突然の愛が来たぁーーー!!』

〈アズール!ぶつかったショックで可笑しくなってるわ!?〉

 

『喜んでる場合かい!』

〈サルファ、早く体勢を立て直せ魔獣が!〉

 

ブオォォォォ・・・

 

 魔獣は形勢不利と判断したのか地面を掘り地中へ逃げようとしていた。

 

〈まずい、逃げる気だ〉

『逃がす訳にはッ!獣撃『激震針!』キャア!?』

 

 アズールとサルファが起き上がれないのを見てマゼンタは獣撃棒を構え撃とうとするがネイカーが激震針を放ち妨害し、その隙に魔獣は地中に逃げていった。

 

『そんな・・・逃げられた』

〈マゼンタ、アイツが来る!〉

 

『後はテメェだけでも道連れにしてやる死ねぇ!』

 

 魔獣が逃げたのを確認するとネイカーはマゼンタに狙いを付け突撃してくる。 

 

『ッ獣撃棒ランスモード!てやぁ!』

 

突っ込んで来るネイカーを見てマゼンタは獣撃棒をランスモードに変えカウンター気味に突撃して来たネイカーに突き刺す。

 

『グァッ』

 

『マジカルブーストアーム!マジカルユニコーンキャノン!!』

 

そのままネイカーを持ち上げエネルギー状のランスを打ち上げ刺さったネイカーを空中に上げ爆散させた。

 

『ウアァァァ!?』

 

 

 

――――――――――――

 

 

ナハトベース

 

 

「どうやらトレスマジアは無事にバルバンの魔人とサンバッシュを撃退出来たみたいだね。魔獣の方は・・・まぁ現状よく分からないから様子見だね」

 

 

トレスマジアの戦いを中継していた映像を見てヴェナリータはそう言いながら野戦病院さながら状態で包帯を巻いるエノルミータの面々を向いた。

 

「いや、それは別に良いんだけどよ・・・こっちはそれどころじゃねーし」

「何なのよあのゼイハブって奴・・・真珠達の攻撃全然通じなかったし」

「・・・・」

「ちきしょ~あの海賊フックも貝殻ビキニもぜってぇ許さねぇ~」

「うぅ・・・何であの黒いシェリンダさんを見てるとわたしの恥ずかしい所を見ている気分なってしまうんでしょう・・・?」

「いやはや、あれは中々に興味深い変化だったね」

「ヴェナさん!何呑気な事いってるんですか!ていうかアレ、ヴェナさんの仕業じゃ無いんですか?」

「おやおや人聞きが悪いね柊うてな。シェリンダがああなったのは君に原因があるんだよ」

「え?」

 

 ヴェナリータの言葉を聞いてうてなは思わず呆けた声を出してしまう。

 

「思い返してごらんよ。今回の彼女の姿、君は既視感があるんじゃないか?」

「既視・・・感・・・」

 

ヴェナリータにそう言われ記憶を思い出しているとふと、採石場の決戦の時の映像が浮かんできて固まる。

 

「・・・・・」(ダラダラ)

「思い出した様だね、恐らくアレは前に君がシェリンダを操った時に魔力を注入しただろう。その際に彼女に注入されたマジアベーゼの魔力が残留して反応した事で擬似的なトランスマジアの様な事が出来る様になったんだろう。言うなれば黒化トランスマジアと言うべきだろうね」

「・・・・」(サーーー)

(うわぁ・・・)

(掛ける言葉が無いわね・・・)

(・・・・)

 

 ヴェナリータの言葉を聞きうてなの顔は青白くなり、その様子を見ていたネモ、真珠、こりすは同情的な視線を向けているとやがてうてなは力尽きたかの様に灰化していった。

 

「うてなちゃーん!?」

 

 

 郊外 広場付近 

 

 ネイカーを倒し元の大きさに戻ったマゼンタ達は魔獣が掘って逃げた穴を調べていた。

 

「どうかな?ギンガホーン?」

〈ダメだな、かなり深い所に潜って逃げたみたいだ。探知が出来ない・・・〉

「クソッ折角サンバッシュを倒したのに」

〈あれだけの傷を負ったからしばらくは傷を治す為に眠っていると思うが・・・〉

〈魔獣は息をするだけでも星を汚染していく。早く倒さないとこの星が滅んでしまうわ〉

「そんな・・・」

  

星獣達の言葉を聞きはるか達は不安そうな顔で再び大穴を覗き込むが大穴からは微かに風の音が聞こえるだけだった。

 戦いは終わった。銃頭サンバッシュと彼率いるサンバッシュ魔人団は壊滅したが遂に新たな魔獣が生まれた。

 

「ビズネラ、作戦を考えておけよ」

「はいお任せを」

 

ーーーーー

 

「さて、そろそろ次の準備をするの」

「えへへ、任せて」

「楽しみですわシオン様~♡」

 

動き始める新たな行動隊長そしてシオちゃんズ。戦いは次の章へと進もうとしていた!!

 




今回で魔獣の卵編、又はサンバッシュ編が終わります。次は幕間の話をやった後に新たな章をやろうと思います。
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