街中
トレスマジアから撤退したマグダスは集めた車の装甲を別働隊のヤートットに荒くれ無敵城へ届けさせるとさらに多くの資材を集めようと再び街へ繰り出した。
「集める物車!!吸着!」
マグダスがダイヤルを操作して再び車を吸着して集めていく。
「よーし資材回収作戦を再開するぞ!ヤートット解体しろ!」
「「「ヤートット!!」」」
マグダスの命を受けてヤートット達がくっ付いた車を解体しようとした時、ヤートットの足下に銃弾が着弾し足を止められた。
「何!?」
「そこまでですよバルバン。アナタ達の作戦妨害させて貰いますよ」
マグダスが声が聞こえた方を向くとベーゼ達エノルミータが勢揃いし空に浮かんでいた。
「エノルミータ今度は貴様等か!トレスマジアと言い俺達の邪魔しおって、貴様等はトレスジアとじゃれ合っていれば良い物を」
「ウルセッこっちは苛ついてんだよテメーボコってスッキリしてやるよ」
「アンタ達はロコ達より害悪なのよ!トレスマジアの前に先に倒すに決まってるでしょう、覚悟しなさい!」
そう言うとベーゼ達はマグダス達に突撃するがマグダスは刺股のダイヤルを又回した。
「吸着する物武器!吸着」
「あ!」
「うぇ!?」
「な!?」
そう言いマグダスが刺股を向けるとベーゼの支配の鞭、レオパルトの拳銃、ルベルブルーメの短剣が刺股に引き寄せられくっ付いた。
「フンッ!撃てヤートット!」
「「「「ヤートット!!」」」
マグダはくっ付いた武器を引っぺがして放り投げるとヤートットに撃つ様に命令をだしヤートットが一斉射撃をする。
「「「「うわあああ!!」」」」
「・・・・ッ!!」
ヤートットの銃撃にネロアリスは咄嗟にぬいぐるみを前に出して盾にするが全て防ぎきれず銃弾が当たってしまう。
「い、たぁ・・・」
「ロコ大丈夫か!?」
「ありがとうアリスちゃん」
「・・・・・」
「ヤローアタシらの武器奪いやがって」
ベーゼ達は攻撃を中断され地面に着地し、距離を取りマグダス達を睨み付ける。
「どうだ俺の力は?これ以上邪魔するんならぶっ飛ばすぞ!!」
「邪魔しますよ、例え武器が無くてもやり様は幾らでも「へぇー武器なくしちゃったんだ」ッ!!」
新たな声が聞こえると同時にベーゼ達とマグダス達の間に大剣が刺さりその上からイミタシオ、ベルゼルガ、パンタノペスカが降りてくる。
「イミタシオ・・・・ッ!!」
「久しぶりエノルミータの皆☆邪魔しに来てやったの♡」
「ええい、又別の勢力か!次から次へと!」
新たに現れたシオちゃんズに警戒する様にマグダスは構えるがイミタシオはそれに構わずマグダスに手をヒラヒラと振る。
「あ、アナタ達は興味は無いから別に行っても良いよー☆」
「何?どういうつもりだ?」
イミタシオの言葉を聞きマグダスは怪訝な顔を浮かべる。
「どういうつもりも何も私の標的はエノルミータだけだからアナタ達バルバンが何をしようと興味ないの☆だから勝手に作戦でも何でも進めるの♡・・・それともここで私達ともやり合う?」
「・・・行くぞ、ここで無駄な時間を使う訳にはいかん」
イミタシオと睨み合っていたマグダスは作戦の優先をする事を判断しその場から離れていき、後にはシオちゃんズとエノルミータだけが残った。
「・・・何のつもりですか魔法少女でありながらバルバンを見逃すなんて!!」
「あれ?聞いて無かったのマジアベーゼ?私はアナタ達の邪魔をするって、アナタ達を苦しめる為ならバルバンなんて幾らでも見逃すの♡」
「エヘヘ、あたしは別にバルバンなんか興味ないし、シオちゃんの為に行動するだけ」
「私はバルバンと戦闘してもドエロい事になりませんし、あなた方と戦った方がドエロい事をした方がいいですわ・・・・それにあのバルバンはトレスマジアが倒してくれるでしょう」
「オマエ等・・・・」
三者三様の反応を見せるシオちゃんズにベーゼは肩をふるわせ怒りの表情を見せ魔力が漏れ出した。
「あの廃屋敷で小夜さんを巻き込んだだけでなく、魔法少女が倒すべき悪を見逃すなんて・・・どこまでラインを越えてくる気だ・・・・!!」
「・・・又訳の分からない事をベラベラと・・・さっさとその口閉じて無様な姿晒せなの、ベルゼルガ!!」
「エヘヘ了解シオちゃん」
イミタシオを命を受けてベルゼルガは飛び上がりベーゼ目掛けて大鎌を振り下ろしてきた。
「ッ!メナスアイ!」
ベーゼはそれを避け反撃とばかりにメナスアイをベルゼルガに撃つがベルゼルガは腕輪を掲げメナスアイを吸収した。
「効かないよオマエの攻撃なんて・・・前にシオちゃんのお尻を触った報いを受けろ!」
「ッ!」
「ベーゼ!」
ベーゼに斬りかかるベルゼルガを妨害しようとルベルブルーメは素早く影繰りでベルゼルガの動きを押さえつけた。
「ルベルちゃん!」
「ベーゼ、変速的だけどここは2人で組んでコイツさっさと倒すぞ」
「お前・・・邪魔!」
ベルゼルガはギロリと睨むと影繰りを破ると再び大鎌を振り上げた。
「・・・・・」
「エフ、エフフ、今回はこんな小さな子を、いけませんわエフフ・・・」
アリスと対峙し怪しげ笑いを見せるパンタノペスカにネロアリスは心底嫌そうな顔を見せさっさ倒すと言わんばかりに大型の人形を召喚し攻撃した。
「今回はお前達か」
「イミタシオ・・・・ッ!!」
「チッ」
イミタシオに対峙したロコムジカとレオパルトは憎らしげな目でイミタシオを睨み付ける。
「ベーゼに聞いたわよ。あの廃屋敷、魔人以外はアンタの仕業だったんですって!よくもロコにあんな目を・・・・ッ!!」
「アタシのベーゼちゃんによくも酷い事しやがったなテメエぜってぇぶっ殺す」
「ハッ、弱い奴らが何人束になろうと意味ないの☆特にお前等2人の事は良く知ってるから弱点なんか丸わかりなの♡」
「良く知ってる?・・・どう言う意味だ~?」
「レオパルト、そんな問答時間の無駄よ!さっさとコイツ片付けて他の奴の援護に行くわよヴォワ・フォルテ!!」
「あ、オイ!」
ロコは速攻で片付けると言わんばかりに最大出力のヴォワ・フォルテを放ちイミタシオの居た場所が爆発し煙に包まれる。
「やった!ザマー見な「ペイントフル#8」ギャアアア!?痛い痛いイタイィイイ!?」
倒したと思い喜んでいるロコムジカの背後にいつの間にか回り込んでいたイミタシオがロコムジカの肩に触れると突然激しい痛みがロコムジカを襲う。
「ロコ!?」
「アッハハ、お前の援護も無い大雑把な攻撃に当たるバカが居る訳ないの☆それよりどんな気分?痛みが数百倍になった感覚は?さっき銃撃喰らってから余計に痛いよね♡」
「このヤロー!!」
激昂したレオパルトがクローで攻撃を仕掛けるががイミタシオは空中に飛んでそれを躱す。
「!!」
「そんな直線的な攻撃なんて怖くないの☆それに」
「このぉ!滅殺光線シュトラール+α!」
レオパルトがかぎ爪の光線と左腕の小手から展開したガトリング砲を発射するがそれも全て大剣で切り捨ててしまう。
「この私の想いの強さがお前等に負ける訳無いの♡多少パワーアップした所でそこは覆らないの♡」
「クソ~ムカつく~!」
イミタシオの言葉にレオパルトは悔しそうな顔を浮かべる中ようやく痛みが引いてきたロコムジカが力なく顔を上げる。
「う・・・あ・・・」
「あ、痛みが引いたみたいだねロコムジカ☆ほらほらどうしたの?私を倒すんじゃないの?早く倒してみなよ?倒さないとアナタ達のお母さんが大変な事になるかもね?」
「「!?」」
イミタシオの言葉にレオパルトとロコムジカは驚愕の表情を浮かべる。
「どういう・・・意味よ・・・まさかママを人質に・・・?」
「それはしてないの☆でもさっき魔人が向かってた所にロコムジカとレオパルトのお母さんがバスに乗ってるのを見かけたの☆何かの買い物だったのかな~?アイツら車バラして集めてたみたいだからバスなんて格好の獲物だね☆」
「・・・!!アンタそれを知っててバルバンを見逃したの!ママは関係ないでしょうが!!」
「だから何?」
ロコムジカの怒りをイミタシオはさらりと返した。
「私はね、お前等に屈辱を与えられればそれで良いの☆お前等の母親がどうなろうとしったこっちゃ無いの☆それにこうなったのはお前等が原因なんだよ」
「何ですって?」
「だってエノルミータになってバルバンの妨害をしなければ、バルバンはお前等の母親がいる向こうに行く事も無くここで奴らは車を集めてた筈なの☆こうなってしまったのはお前等エノルミータの所為なんだよ?」
「ふざけないでよ!それはアンタ達がアタシらを妨害しなかったら直ぐに阻止してたわよ!」
「でもアナタ達が出て来なかったら私達も出て来なかったよ。結局アナタ達が出てきたからそうなったんじゃないの♡」
「・・・・ッ」
イミタシオの言葉にロコムジカは思わず押し黙り考え込んでしまう。
(私達の所為・・・?私達はバルバンの妨害に出なかったらママが襲われずに済んだ・・・もしママが襲われ死んだら・・・・ッ!!)
ロコムジカの脳内にバルバンに襲われ血を流して倒れ伏す母親の姿が浮かんでしまう。
(そんな・・・喧嘩しちゃったけど、死んで欲しいなんて思ってない!ちょっと真珠も悪いかなって思ってなのに・・・仲直り出来ないままなんて・・・)
最悪の想像ばかりが頭によぎり思わずへたり込んでしまうロコムジカをレオパルトは近づき肩を叩く。
「落ち着けってあのヤローの口車に乗ってんじゃねーよ」
「レオパルト・・・」
「アイツがゴチャゴチャ何言おうが関係ねーアタシらは悪の組織エノルミータだ。自分のやりたい事の為に邪魔な奴ぶっ飛ばしてやり通すだけだ。今アタシらがやりたい事はシオちゃんズとバルバンぶっ飛ばしてママを助ける事だ。お前は何やりたいんだよ~?」
「あ・・・」
レオパルトにそう聞かれロコムジカの目に光が戻り立ち上がる。
「そうよ・・・あたしが今やりたいのはママに謝って仲直りする事・・・その為にアンタは邪魔よイミタシオ!このロコムジカ様が華麗にぶっ倒してやるわ!!」
そうイミタシオを指さし力強く宣言するロコムジカにイミタシオは不愉快そうな表情を浮かべる。
「チッ、もう立ち直ったの・・・つまらん。だったらやって見ろなの、間に合う訳ないけどね!!」
そう言いイミタシオは大剣を振り上げた。
駅前 バス停留所
「おぉ、デカイ獲物があるな!これは取りがいがある。吸着する物車、吸着!」
狩り場を変えたマグダス達はバス停留所に止まっている幾つかのバスを見て早速集めようと刺股を操作しそれを向け乗用車だけでなくなくバスも吸い付けてしまう。
バスの中
「え?何々?」
突如バスが激しく揺れ、何事かと真珠ママはキョロキョロを周りを見渡し窓を覗くとそこには武器らしき物を構えた怪人達が居た。
キヤァアアア!バルバンー!?
早く扉開けてー!?
ダメだ周りに車が集まって出られないー!?
「キウィちゃん・・・・」
出られない事に周りがパニックになる中、子供の様な小さな背丈のキウィママは座席に縮こまり愛娘の名前を呼びながら先程買った紙袋を抱きしめた。
――――――――――――
「解体開始だ。ヤートットまずはバスの周りにある車からだ!」
マグダスの命令でヤートットは車の解体を開始していき解体した物は大袋に入れていき、人間は引きずり下ろしていく。
「うわぁ!?」
「人間は要らねぇッス」
そういいカトラスを振り上げたヤートットに槍が飛び込んできヤートットを吹き飛ばした。
「これは!!」
「そこまでだよぉ!」
斬りかかれそうだった人を守る様に空からトレスマジアが着地しマグダス達を睨み付ける。
「ギンガホーン!マゼンタ!!」
「ギンガルカ!アズール!!」
「ギンガホーク!サルファ!!」
「「「胸に宿りし星獣の力!トレスマジア参上!!」」」
トレスマジア、それは勇気ある魔法少女に与えられる正義の名なのだ!!
「抹殺だヤートット!!」
「「「ヤートット!!」」」
マグダスがそう叫ぶとヤートット達はカトラスを構え突っ込んで来る。
「行くよぉ皆!」
「えぇ、今度は逃がさないわ!」
「これ以上好き勝手させるかい!」
マゼンタ達も迎え撃たんと武器を構えるとヤートット達に突撃をしていった。
「せやあぁぁぁ!」
真化星獣モードになったアズールは羽衣を伸ばしヤートットの一体に巻き付ける。
「ヤトット!?」
「せぃやぁあああ!!」
アズールはそのまま羽衣を持って回転しながら周りにいるヤートット達にぶつけ吹き飛ばしていく。
「はあぁぁぁ!!ギンガホークアンタの力借りるで銀河一閃!!」
〈存分に使えサルファ!〉
真化星獣モードのサルファは走りながら雷のアースを纏い鷹の姿に変身するとそのまま突進し進路上にいるヤートット達を感電させながら吹き飛ばしていった。
「「「ヤベベベ!?」」」
「しゃあ!一丁上がりや」
「ていやぁああ!」
「ヤートット!?」
マゼンタは獣撃棒でヤートットをすくい上げる様に持ち上げるとそのまま壁に叩き付ける様にヤートットをぶん投げる。
〈マゼンタ、あの魔人が来る!!〉
「ッ!!」
「オオォォ!!」
ギンガホーンの警告を聞き振り向くと丁度マグダスが刺股を構え突撃を仕掛けてきておりマゼンタはそれを獣撃棒で受け止めた。
「バットバス魔人部隊を舐めるなよ!」
「くうぅ」
マグダスが力を込めて押し出すとマゼンタは力負けし、徐々に壁際に追い込まれていく。
〈アズール!マゼンタが!!〉
「マゼンタ!せやあぁぁぁ!」
マゼンタが押し込まれているのを見てアズールは羽衣に巻いていたヤートットを放り投げマグダスにぶつける。
「グエ!?」
〈マゼンタ今だ!〉
「うん!獣撃破!」
「グォオオ!?」
マグダスが怯んだ隙を狙いマゼンタは獣撃破でマグダスを吹っ飛ばした。
「貴様等・・・この俺を本気で怒らせたな・・・!!」
攻撃を受けたマグダスは怒りを浮かべトレスマジアを睨み付けると刺股を構えた。