魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

61 / 110
 母の日に何とか母親が登場する最新話を更新する事が出来ました。 
 
 今回から区別する為に真化しているエノルミータの名称にロコムジカ・〇〇みたいな表現を付けようと思います。名称無しに書いていると普通の状態と余り変わらない気がしたので・・・


第61話 始動!資材徴収作戦4

「ほざけなの、ヒュプノス#5!!」

 

 イミタシオは再び眠り効果のある水球を撃ち込むが今度はロコムジカ。ハトホルが前に出て大きく息を吸い込んだ。

 

「ヴァリツィオーネ・ノクターン!!」

 

 そう言ってロコは炎を纏った音符を放ちイミタシオの放ったヒュプノス#5を全て蒸発させてしまった。

 

「な!?」

「よそ見してんじゃね~ぞ」

 

 レオパルト・セクメトがそう言いかぎ爪をイミタシオに向けるとかぎ爪に内蔵されている銃口からレーザーが発射された。

 

「ッこんな攻撃!」

 

 イミタシオは大剣を盾にするがレーザーが当たった大剣が熱されて真っ二つに溶け落ちた。

 

「何ぃ!?」

「今だロコォ!」

「ヴァリツィオーネ・ラプソディー!」

 

 ロコ・ハトホルは今度は氷を纏った音符を放ちイミタシオは今度は防御出来ずに体の一部が凍り吹き飛ばされる。

 

「ガハァッ!!」

 

「シオちゃん!!」

「シオン様!!」

 

 吹っ飛ばされたイミタシオを見てベルゼルガとパンタノペスカが戦闘を中断して慌ててイミタシオに駆け寄った。

 

「シオちゃん返事して!!」

「う・・・あ・・・」

 

「へっへ~ん、ザマー見ろイミタシオー!」

「ロコ達を舐めるからそうなるのよ!!」

「お前等・・・よくもシオちゃんを・・・・ッ!!」

 

 レオパルト・セクメトとロコムジカ・ハトホルの勝ち誇った声にベルゼルガが鬼の様な形相を浮かべてゆらりと立ち上がると大鎌を振り上げて突進した。

 

「ベーゼちゃんは下がってて、コイツはアタシがやってやんよー!」

 

 そう言いレオパルトは黒豹の様な足に力と魔力を込めグッと曲げたと思うと次の瞬間にはもうベルゼルガの眼前に迫っていた。

 

「!?」

「オラァ!」

 

 ギョッとして動きを止めたベルゼルガにその隙を逃さずクローでベルゼルガの頭を掴んだ。

 

「オラァ、ぶっ飛ばしストライク!!」

「アアア!?」

 

 そのままベルゼルガを掴んだままクローを振り上げてベルゼルガをぶん投げた。ぶん投げられたベルゼルガは地面に何度かバウンドして車にぶつかって止まった。

 

「グ・・・ウ・・・お前よくもぉ・・・!!」

「ベルゼルガ、撤退しますわよ!このまま戦い続けていたらあなたやイミタシオ様の治療が出来ませんわよ!!」

「!!」

 

 ぶん投げられたベルゼルガは尚も戦おうとするがパンタノペスカの言葉を聞きハッとした表情を浮かべると、腕を翳し十字星のゲートを開いた。 

 

「覚えてろお前等、次に会ったらシオちゃんを傷つけた報い受けさてやる・・・!!」

 

 そう憎々しげな表情を浮かべて言いながらベルゼルガはイミタシオを背負ったパンタノペスカと共に撤退していった。

 

「へん、一昨日来やがれってんだ」

「よしシオちゃんズは撤退した。後はバルバンだけ。急いで行ってママを助けるわよ!」

「勿論だっての~」

 

 そう言うが早くロコ・ハトホルとレオ・セクメトはベーゼ達より駆け出していった。

 

「あ、レオちゃん、ロコちゃん待って・・・私達も急ごう」

「あぁ、ロコやレオの母ちゃん達も心配出しな」

「・・・・」(コクリ)

 

 

 バス停留所付近

 

 

「ドオォラァ!!」

「クッ」

 

 バットバスが大斧をサルファ目掛けて振り下ろし、サルファは防御魔法を張るが一秒も保たずに破壊されサルファはそれ転がって何とか回避する。

 

「何ちゅーパワーや・・・・ッ!!」

〈サルファだったら防御は捨ててスピードで攪乱するんだ!〉

「了解や!」

 

 ギンガホークのアドバイスを聞いたサルファは鷹の翼とかぎ爪を展開すると高速移動をする。 

 

「あん?チョロチョロしやがって・・・そこか!」

 

 バットバスは一瞬驚いた表情を浮かべたが直ぐにキョロキョロ辺りを見回すと当たりを付けそこに大斧を振り込むとサルファの獣装の爪とぶつかり合う。

 

「何!?」

「ハッ前より早くなった様だがそれでも対応出来ねぇ程じゃ、ねーな!」

 

 バットバスはそのまま大斧を振り切りサルファを吹っ飛ばす。サルファは吹っ飛ばされたが空中で体勢を立て直す。

 

「ヤローだったらコレでどうや!雷霆掌連!!」

 

サルファが腕のリングを複数展開しリングに拳状のエネルギーを出すとそれを複雑な軌道を描かせながらバットバスに向かわせる。

 

「効くかよそんな小技!」

 

 それに対してバットバスは大斧を回転させて次々飛んでくる拳を撃ち落としていく。

 

「!?」

〈コレも効かねえのかよ!?〉

「何だ?もう品切れか?パワーアップしたくせに大した事ねぇなオイ!あっちもそろそろ終わりそうだな」

 

そう言ってバットバスがチラリと視線を向けるとアズールとマゼンタを押しているビズネラの姿があった。

 

「雪花の息吹ー!」

「花びらの角ー!」

「フンッ!」

 

 アズールとマゼンタの放ったアースに対しビズネラは小型の盾の様な物を構えアースを吸収するとそれをそのまま跳ね返した。 

 

「きゃあ!?あたし達の攻撃が跳ね返された!」

「あの盾、私達の攻撃を吸収したの?まるでサンバッシュ達が使っていた武器にそっくりね・・・」

 

 驚愕の表情を浮かべるマゼンタ達を見てビズネラは何処か勝ち誇った様な表情を見せる。

 

「フフフそれは当然です。サンバッシュ殿達が使っていた武器は元々私があなた方のアースのデータを元に対策して作ったのですから、それを使うのは当たり前でしょう」

〈作っただと?〉

「おや?そう言えばマジアサルファと最初に会った時にあなた方は居ませんでしたね。では改めて自己紹介といきましょう。私はバットバス魔人部隊参謀兼宇宙の闇商人をしているビズネラと申します。私の手に掛かればあなた方の対策をした武器や道具の用意などなどお手の物です。ではそろそろお別れといきましょうか」

 

 そう言って腕のビームガンを向けた時、黒い魔力刃が飛来しそれがビズネラに直撃し盾がバラバラに砕けてしまった。

 

「何!?」

「おやおや、トレスマジアの対策はしていると言っている癖にわたし達の対策はしてなかったようですね」

 

 ビズネラが盾を砕かれた事に驚いて居るとそう言いながらマジアベーゼが歩いて来た。

 

〈マジアベーゼこんな時に・・・・ッ〉

「マズイよぉ・・・ビズネラにも手子摺ってるのにマジアベーゼとも戦わなきゃならないなんて・・・」

 

 さらなる敵戦力にマゼンタが苦しげな表情を浮かべる中ベーゼはそんなマゼンタをチラリと見た後ビズネラに支配の鞭を向けた。

 

「さてこの三つ巴の状況まずはメインディッシュのトレスマジアの前にまずはアナタ達から倒させて貰いましょうかバルバン!」

「何ですか!?この状況なら弱っているトレスマジアから先に倒すのが定石でしょう!バカなんですかアナタ?」

「生憎わたしは定石には縛られない女なんですよメナスヴァルナー!」

「おわぁ!?」

 

 自分が先にターゲットにされた事にビズネラは驚きベーゼにツッコむがベーゼはそれに構わずビズネラとの戦闘を開始し、後には呆然としているマゼンタとアズールが残った。

 

〈本当に何を考えているんだマジアベーゼは・・・?〉

〈てっきりこっちを狙って来ると思ってたんだけど・・・〉

「何はともあれチャンスだよ。ビズネラがベーゼと戦ってるからサルファの援護に向えるよぉ!」

「そうね。マジアベーゼの思惑は分からないけど今は後回しにしてサルファを助けましょう」

 

 

――――――――

 

 

「あぁん?マジアベーゼ。なんでこのタイミングで俺達に攻撃してんだ?」

 

 ビズネラと交戦しているベーゼを見て思わず注意がそちらに向いてしまいその隙を突かんとサルファが攻撃を仕掛ける。

 

「隙ありや今度こそ喰らいい!!」

「バカがそんな攻撃余裕で対処っ!?」

   

 その攻撃もバットバスは余裕をもって迎撃しようとした時、ガクンと急に動きが鈍り対処が遅れサルファの攻撃がバットバスの胸に当たりバットバスは吹っ飛ばされ転がってしまう。

 

「しゃあっ」

「グ・・・何だ?何で急に動きが悪くなった?」

 

 そうバットバスが呻いているとバス停看板の影からユラリとルベルブルーメが現れた。

 

「へへ、まずワンダウーンだ」

「ルベルブルーメ!」

〈さっきバットバスの動きが鈍くなったのはアイツの仕業か。何で援護してくれたんだ?〉

「あー別に感謝は要らねーよ。アイツ倒すのにサルファの力が必要だから利用しただけだからよ」

 

 ルベルブルーメは気にするなと言わんばかりに手をヒラヒラさせているとマゼンタとアズールがサルファと合流しバットバスに対して武器を構え、少し離れた所でルベルも同様に武器を構えた。それを見てバットバスは苛正しげに立ち上がる。

 

「テメエら、舐めんじゃねーぞ。ザコが何人集まろうが・・・待てエノルミータ、テメエら後3人居たはずだろ残り何処行った!」

「そんなの決まってんだろ」

 

 

 

 ――――――――

 

 

「どんどんバラせヤートット!資材は少しでも多い方が良いからな!」

「「「ヤートット!!」」」

 

 一方その頃マグダスは車の解体を進めて資材を回収しており残りはバスの解体だけだった。

 

「バスの中からこんな物が見つかったっす」

「ん?何だこれは?」

 

「そ、それを返しなさい!!」

 

 バスの解体を行っていたヤートットの1人が紙袋を持ってきてマグダスが怪訝な声を出して持ち上げていると声が響いた。

 

「誰だ?」

 

マグダスが声のした方を振り向くとそこには紙袋を取り返そうとするキウィママとそれを止めて逃がそうと引っ張る真珠ママの姿があった。

 

「ちょっあなた何してるの早く逃げないと!」

「い・や・よ~!それはキウィちゃんにあげる大切な物なの~~~!逃げる時の騒ぎで落としちゃったけど絶対に取り返すの~~~!」

「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!あなたみたいな小さい子が危険な所に行っちゃダメよ!!」

「わたし子供じゃないよー!これでも〇〇歳だよー!」

「ウソォ!?」

  

「何だかよく分からんが作戦の邪魔だ死ねぇ!!」

 

 2人のママのやり取りをマグダスは目障りだと言わんばかりに刺股の機銃を向け発射しようとした時

 

「やらせるかオラァ!」

「・・・・!!」

「良かった間に合った!」

「グォオオ!?」

「ヤートット!?」

   

その攻撃を阻止せんとレオパルト・セクメトとネロアリスはクローでマグダスを殴り、ロコムジカ・ハトホルはドロップキックで紙袋を持っていたヤートットを蹴り飛ばしたついで紙袋も回収すると素早く自分の母親達の傍に向かった。

 

「エ、エノルミータ?」

「わたし達を助けてくれたの?」

 

 唖然とする真珠ママとキウィママに構わずロコムジカ・ハトホルは紙袋をキウィママに返した。

 

「はい、もう落とさないでよね(良かったママがまだ居たのは驚いたけど無事だった・・・てかこの小さい子キウィのママなの?ウソォ若すぎでしょ!?)」

「・・・・」(コクコク)

「あ、ありがとう」

「それ受け取ったらさっさと安全な所逃げろよな~ここはアタシらの戦場だからな・・・・それ大事な人にあげるんだろ?速く逃げて無事な姿見せてやれよな」

「・・・・ッ!うん!ありがとうね~レオパルトちゃ~ん」

「早く、こっちへ!」

 

 そう言いながら真珠ママはキウィママの手を引いて逃げていく中マグダスは乱入してきたレオパルト達を睨み付ける。

 

「貴様等、又作戦の邪魔をする気か・・・!目障りな奴らめ。ヤートット、回収した資材を持って撤退しろ!コイツら俺は叩き潰してやる!!」

 

そうヤートットに指示を出すとマグダスは機銃をレオパルト達に向かって乱射し、レオ・セクメトとロコ・ハトホルとネロアリスはそれを左右に分かれて回避する。

 

「当たるかそんな攻撃」

「今度こそケリ付けてやるわ!」

 

「チョロチョロ逃げるな!吸着する物・・・」

「させないわよヴァリツィオーネ・ノクターン!!」

 

 マグダスがダイヤルをイジろうとするのを阻止せんとロコムジカ・ハトホルは火属性を纏った音符を放った。

 

「ウォ!?」

 

「よっしゃ止めだ!合わせろよアリス!!」

「・・・!」

 

 マグダスが怯んだ隙を突きレオ・セクメトは金色のクローをネロアリスはぬいぐるみの腕を巨大化させるとそれを同時マグダス目掛けて振り下ろした。

 

「潰れろクローー!!」

「・・・・!!」

「うおおお!?」

 

 マグダスはその攻撃を避けられずそのまま二つのクローに潰される様に叩き潰された。 

「よっしゃー勝~利~!」

 

 レオパルト・セクメトが勝ち誇った声を出す中マグダスは何とか起き上がり緑色に縁取られた白色の錨マークが付いた小型の樽を取り出すとコックを捻る。

 

「バルバエキス!作戦変更」

 

バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!

 

『ヌウォオオオオ!!』

 

「げ!あいつまだ生きてたの!?」

「慌てんじゃね~よ。想定の範囲内だろ?アリスこっちも対抗だ!」

「・・・!」(コクン)

 

 ネロアリスは頷くと早速ナハトスターを出し巨大化させた。

 

 

 ――――――――――――

 

 

 マグダスの巨大化とナハトスターの出現は別の場所で戦っていたマゼンタ達にも確認出来ており、それらの出現に全員戦いが一旦止まっていた。

 

「マグダスの野郎、作戦失敗しやがったのか!」

「いえ、バットバス様。先程資源回収に行ったヤートットから連絡が来て必要な分の資材は確保出来たそうです」

 

 巨大化したマグダスに憤るバットバスにビズネラはレシーバーを片耳に当てながら目標は一応達成出来たと言って何とか宥めていた。 

 

「・・・どうやらレオちゃん達は目的は達成できたようですね。トレスマジアの皆さん今回の巨大化戦はわたし達がやらせて貰いますよ」

 

 ベーゼはそう一方的に告げるとルベルブルーメと共に影のゲートの中に消えていっていった。

 

「アイツ何を勝手な事を・・・!」

〈聞く必要ねぇぜサルファ!俺達も巨大化だ!〉

「勿論や!マジア・・・」

「やらせるか!」

 

 サルファの巨大化をさせんとばかりにバットバスは大斧を地面に叩き付け衝撃波をサルファに向かって放ちそれを阻止する。

 

「うわ!コイツッ!」

「これ以上余計な真似させるかよ!エノルミータはマグダスに潰させてテメエらは俺がぶっ潰してやる!!」

 

 

ナハトスター コクピット

 

 

「よっしゃ~!それじゃさっさと片付けてやるぜ~!」

 

 片腕がクローでは操縦し難いので通常の状態に戻ったレオパルトはそう言いながら剣を持ったナハトスターを操縦しマグダスに斬りかかろうとする。

 

「あ、待ちなさいアイツ相手に武器持ったら・・・」

 

 

 

『吸着する物、武器!吸着』

  

 それに対しマグダスは刺股のダイヤルをイジりナハトスターの剣を引き寄せ刺股にくっ付ける。

 

「あ」

「だから待てって言ったでしょうー!!」

 

 通常の状態に戻ったロコムジカがツッコむがもう遅くマグダスは剣と刺股の二刀流でナハトスターに攻撃をする。

 

『オラ、オラァ!』

 

 

 マグダスの連続攻撃を受けコクピットは激しく揺れ火花が出始める。

 

「おい!ヤベえぞ!!」

「何とか武器無しでアイツを倒さないと・・・アリスちゃん!!」

「・・・!」(ポチッ)

 

 ネロアリスが白いスイッチを押すとロコムジカの足下の床が開き落とされていった。

 

「へ?わあああぁぁ!?」

「ロコー!?」

 

 

 

 ネロアリスはマグダスの武器強奪能力に対し武器を使わずに攻撃出来るロコムジカを選んだ!

 

 ロコムジカを取り込んだナハトスターは全身が白いカラーリングに変わり、攻撃を続けるマグダスの刺股を掴むとそのまま振り飛ばした。

 

『ウォ!?』

 

『な、何とか出来た・・・・』

 

『このぉ!』

 

 飛ばされたマグダスは今度は刺股の機銃を構えるとナハトスター目掛けて発射する。

 

『わあああぁぁ!?ど、どうすればー!!』

 

 ロコムジカが慌てて叫ぶとその叫びが衝撃波となり機銃の銃弾を全て撃ち落としていった。

 

『何ぃ!?』

 

『あ、何か出来た・・・そっかこう言う攻撃が出来るんだ・・・だったら・・・真化!』

 

 ロコムジカが自分の戦い方を何となく理解すると物は試しとばかりに真化するとナハトスターの両肩にスピーカーの様な物が新たに搭載された。

 

『よし!これならヴァリツィオーネ・ノクターン!!』

 

 ロコムジカ・ハトホルが叫ぶとナハトスターの口の部分と両肩から炎を纏った音符が発射されマグダスに直撃していく。

 

『グァアア!!』

 

『止めよ!エネルジコ・コン・フォーコ!!』

 

『オ!?ウォオオオ!?』

 

 そう叫ぶとナハトスターの胴体の十字星が回転し両肩のスピーカーが震えると三つの炎を纏った衝撃波が発射されマグダスを吹き飛ばし、そして空中で爆散させていった。

 

 

――――――――――

 

 

「マグダスの野郎!やられやがったな!!」

「バットバス様もう潮時です。撤退しましょう!」

「クソッ・・・カァーーー!!」

  

 マグダスがやられ形勢不利と判断したバットバスとビズネラはトレスマジアに火炎と光線を撃ち、怯んだ隙に撤退していった。

 

「あっ待ちなさい!」

〈マゼンタ、エノルミータの奴も逃げていくぞ!〉

 

『それでは今日はここまでにしましょう。トレスマジアの皆さん又会いましょう』

 

 マジアベーゼがそう言うと同時にナハトスターも消えていった。

 

「クソッ、又アイツらに好き勝手やられた!・・・アイツら今度あの巨大ロボで来てみい、バラバラのスクラップにしたるわ・・・・ッ!!」

「サ、サルファ落ち着いて・・・」

 

エノルミータに好き勝手にやられギリギリと歯ぎしりをして悔しがるサルファにアズールとマゼンタが必死に宥め、落ち着かせるのにその後30分も掛かる事になった。

 

 

 

 

夜 真珠宅

 

 

「マ、ママ・・・」

 

 夜自宅に帰った真珠は恐る恐ると言った様子でリビングに居る母親に話しかけた。

 

「何、真珠?」

「あの・・・その、今朝の事何だけど・・・」

「あぁ、その事ね。ちょっと待っててね」

「え?」

 

 そう言うと真珠ママは冷蔵庫の扉を開けるとプリンを取り出した。

 

「あ、それ期間限定の・・・」

「探すのに苦労したわ。出店してた店は売り切れてたし結局遠くの本店の方まで買いに行っちゃった・・・ごめんなさいね勝手に食べちゃって」

「~~~~!!ううん真珠こそゴメン!こんな些細な事で怒っちゃって。真珠ママの事大好きだからー!!」

「あらあら」

  

 真珠は泣きながら母親に抱きつき真珠ママは穏やかに微笑を浮かべながら真珠の頭を撫でていった。

 

 

同時刻 キウィ宅

 

 

「あ、ママコレって」

「うん!前に捨てちゃったキウィちゃんの服・・・の作りかけ。流石に売ってなかったから同じ柄の生地を探して今のキウィちゃんに合う様に作ってるからもう少しだけ待ってね~これで少しでもキウィちゃんが許してくれるかな~?」

「・・・うぅ~ママー!ゴメンね~もう怒ってないよ~こんな良い服作ってくれるならアタシに取ってもう大事な思い出だよ~~~!!」

「本当~!ありがとう~キウィちゃ~ん」

 

 

 人は喧嘩をする。どんな些細な理由でもどんなに仲が良くてもふとした切っ掛けで嫌いになる事もある。それが直ぐ収まるか長引くかは当人達にも分からない物だ。

 

 だがそれでも最後は仲直り出来るのが人間なのだとそう信じたい物である。




オリジナル技

ヴァリツィオーネ・ノクターン

 真化したロコムジカの技。魔力を乗せた音符攻撃に様々な属性が付いている。歌い方によって属性が変わる。この技の場合は火属性が付き、ラプソディの場合は氷属性になる。

 元ネタのイメージは某王国心の空中に浮かんでいる雑魚敵の名前と属性。

 ヴァリツィオーネは音楽用語でイタリア語の変奏を意味する。

エネルジコ・コン・フォーコ

 ナハトスターと合体したロコムジカ・ハトホルの必殺技。胸の十字星と両肩のスピーカーから衝撃波を発射し相手を粉砕する。

 ちなみにエネルジコは音楽用語で力強く、コン・フォーコは火の様に、生き生きとを意味する。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。