魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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 今回は星獣剣、獣撃棒、獣装の爪のオリジナル設定があります。


第63話 配備!魔獣包囲網作戦2

「よしこれなら!」

 

アズールがそう言うと同時にスライムが凍り付き砕け散り捕らわれていたマゼンタ達やレオパルト達が解放された。

 

「む、スライムがやられましたか。仕方ありませんココは一旦・・・」

「逃がすと思っているの?」

「お前絶対殺す!ペスカ来い」

「ちょっベルゼルガ、まだセンシティブな写真が取り終えてグェ」

 

 スライムがやられた事で撤退しようとしたベーゼだが逃がすかと言わんばかりにイミタシオとパンタノペスカの首根っこを引っ掴むベルゼルガが追撃を仕掛けゲートを開くのを妨害する。

 

「クッしつこいですね。アリスちゃんレオちゃん達を回収して何とか撒きますよ」

「・・・・・」(コクン)

 

 ベーゼの指示にネロアリスは頷くと倒れていたレオパルト、ロコムジカ、ルベルブルーメをぬいぐるみに抱えさせるとそのままベーゼと共に撤退していきイミタシオ達はそれを追いかけていき後には服をドロドロに溶かされ座り込んでいるトレスマジアだけが残された。

 

「うぇ~やっと解放されたよぉ~」

「クッ危うく屈してしまう所だったわ・・・」

〈そんな・・・かなり危険な敵だったのねアズール〉

「いや多分違うからな。まぁ今はアズールの事は置いといて問題はコレや・・・」

 

 サルファがそう苦々しげな表情を浮かべながらドロドロに溶けた獣装の爪を地面に置くとアズールとマゼンタも悲しげな表情で溶けてしまった星獣剣と獣撃棒を置いた。 

 

「クソッ、あんなアホみたいな魔物なんかにウチらの大事な武器溶かされるなんて」

「ごめんなさい、ギンガルカ達の仲間の形見をこんなにしてしまって ・・・」

〈謝らないでアズールあなた達が悪い訳じゃないわ〉

〈そうだぜ悪いのはバルバンとエノルミータだぜ〉

 

 謝るアズールを慰める様にギンガルカとギンガホークが言葉を掛ける。

 

「うぅ、ギンガホーン何とか直せる方法無いかなぁ・・・・?」

〈あるには・・・ある〉

 

 マゼンタの言葉にギンガホーンは何処か言い難そうに答える。

 

「本当!!」

〈あぁ・・・だが希少な鉱物だから今でもあるか分からないんだ〉

「それは一体何なの?」

 

 アズールの質問にギンガホーンは口を開く。

 

〈ギンガ鉱石。星獣剣、獣撃棒、獣装の爪はそれを材料にして作られたんだ。〉

「それは何処にあるの?」

〈私達が石化していた山があっただろう、そこの頂上で嘗て採っていたんだ・・・だがさっきも言った通り三千年経っているから残っているかどうか・・・〉

「でも可能性があるなら行くべきだよぉ」

〈しかし、まだバルバンの魔人が残っている。それを無視してあるかどうかも分からない鉱石を探しに行くのは「だったら魔人は私が対処するわ」アズール!?〉

 

 見つかるか分からない鉱石を探すよりバルバンの魔人を優先するべきだと言うギンガホーンにアズールは自分が対処すると言いギンガホーンは驚いた声を上げる。

 

「私の防御力ならあの服を溶かす溶解弾にも耐えてみせるし凍らせる力なら足止めに向いているわ。私が足止めするからマゼンタとサルファはギンガ鉱石を探してくれる?」

〈待てアズール、君1人で足止めは〉

〈アズールには私が付いているわギンガホーン、彼女は私が必ず守るわ。それにここはアズールの言う通り二手に分かれて武器の修理と足止めをするべきよ、あの武器なければバルバンは倒せないわ〉

〈しかし〉

「だぁーまどろっこし!そんなに心配やったらチャッチャッと鉱石見つけて武器直してアズールの救援に向かえばエエやろ!アンタ、アズールの実力信用してないんか?」

〈そんな訳はない!ないが・・・〉

 

 サルファの指摘にギンガホーンは言い返すも何処か言葉が尻すぼみになり畳み掛ける様にマゼンタやギンガホークも口を開く。  

 

「ギンガホーン、アズールの事を心配してくれるのは嬉しいよ。でもアズールやギンガルカの事も信じてあげようよぉ、仲間でしょ?」

〈お前は三千年前に仲間を失った事で臆病になりすぎなんだよ!過保護もそこまで行くと戦士としも仲間としてもアズールやギンガルカを侮辱してる事になるぜ〉

〈ッ!!・・・そうだな・・・確かに私は仲間を失う事を恐れすぎてアズール達を侮辱していたよ・・・ギンガ鉱石は必ず見つけてみせる。それまでの足止めを頼めるだろうか?アズール、ギンガルカ〉

「ええ!」

〈勿論よ!〉

 

 ギンガホーンの頼みに力強く答えるアズールとギンガルカを見てマゼンタは嬉しそうに微笑むと元気よく腕を上げた。

 

「よーし、それじゃあ武器の修理とバルバンの足止め頑張ろー!!」

「〈おぉ!〉」

「〈ええ!〉」

〈ウム!〉

 

   

 

 

――――――――

 

「へぇ・・・・」

 

 その様子を空からヴェナリータが面白そうに見ていた。

 

 

廃工場

 

 

「全く、アイツらの所為で無駄な弾を使っちまったな」

 

 バズガスはそうぶつくさ呟きながらヤートットと共に弾倉に溶解弾を装填していると別のヤートット達が新しい弾倉も持ってきた。

 

「例の弾の余り持ってきたっス」

「おぉ、来たか!よーしアイツら今度来たらこれをお見舞いしてやるぞ・・・全弾装填完了、残り半分ガンバルゾー!」

「「「オー!!」」」

 

 

 

街中

 

 

「ヒュプノス#5」

「メナスヴァルナー!」

 

 イミタシオの攻撃をベーゼは迎撃するとその間隙を突く様にネロアリスがぬいぐるみの腕を振り上げて攻撃し、イミタシオは躱すが腕に攻撃が掠ってしまった。

 

「チッここまでか、引き上げるよベルゼルガ、パンタノペスカ」

 

 イミタシオの言葉を聞きレオパルトと交戦していたベルゼルガ、ロコムジカとルベルブルーメと戦っていたパンタノペスカは撤退していく。

 

「了解シオちゃん」

「分かりましたわ~ではルベルブルーメ様、ドエロいロコムジカ様~♡」

「ドエロい言うなー!」

 

そう言いながらイミタシオ達ゲートを使い撤退していき、後にはエノルミータの面々だけが残った。

 

「ハァハァ・・・皆さん大丈夫ですか?」

「・・・・」

「アタシやアリスはまだ大丈夫だよ~」

「アタシはもう限界かも・・・・」

「ロコモ・・・」

「そんな・・・お二人がそこまで消耗するなんて」

「いや消耗した大体の原因アンタの所為だからね」

「・・・・てへ☆」

「コイツ・・・・」

 

 ロコムジカの非難するような視線を受け誤魔化す様に自分の頭をコツンとしてルベルはそれを見てイラッとした表情を浮かべる。

 

「ま、まぁ兎に角シオちゃんズは退ける事は成功しました。残るはバルバンを倒してトレスマジアと存分に楽しむだけです。ロコちゃんとルベルちゃんはナハトベースに戻って回復に努めて下さい。後はわたしとレオちゃんとアリスちゃんで探します」

「分かったわ、後は頼むわよ」

「油断してやられるんじゃねーぞ」

「勿論です。では行きますよ二人とも!」

「オー!!」

「・・・・!!」

 

 

星獣達が居た山 山頂付近

 

 

「ここら辺が山頂付近だね」

「せやな、こう言う時飛べるんは本当に便利やわ」

 

星獣達が居た山の山頂付近に急いで飛んできたマゼンタとサルファは降り立つと岩肌だらけの場所を見渡した。

 

「所でギンガ鉱石ってどんな色してるの?」

〈あぁそう言えば言ってなかったね。ギンガ鉱石は夜空の様な黒い色に星の様な白い斑点が付いている様な石で三千年前はここら辺の岩壁の中に埋まっていた事が多かったんだ〉

「てことはココの岩壁を掘っていったら見つかる可能性があるって事か?」

〈そうなるな〉

「だったら頑張って掘り出そう!」

「おっしやったるで!」

 

 そう言ってマゼンタは槍をサルファはナックルを顕現させると早速岩盤を削ったり砕いたりして鉱石を探し始めた。

 

 

郊外の家

 

 

「喰らえ溶解弾!」

 

 バズガスは溶解弾で家の壁を溶かすと中に侵入していく。

 

「わあああぁぁ!?化け物ー!!」

「ホイホイ、ちょいとどいて貰うぜ。ヤートットそこに撃ち込め」

「了解ッス」

 

 バズガスはちゃぶ台をどかしながらヤートットに命じるとヤートットは直ぐにその場所に貫通機を打ち込んだ。  

 

「よーし次に行くぞ次」

 

 バズガスはそう言って家の外に出ると地図を広げる。

 

「ここも完了したから後は・・・もう少しだな。行くぞお前等」

 

 バズガス達が進もうとした時目の前にアズールが降り立った。  

 

「見つけたわよバルバン!」

「マジアアズールかしつこい奴め!おい弾倉を交換しろ」

 

 バズガスが命じるとヤートットはバズガスの両肩の弾倉を取り外して別の弾倉に付け替えた。

 

「何?弾倉を交換した?」

〈アズール弾倉を交換したって事は何か厄介な弾に違いないわ!撃たれる前に対処しましょう!〉

「その様ね雪花の息吹ー!」

「ヌゥ!」

 

 アズールはバズーカ砲を撃たせまいと雪花の息吹を放つがバズガスはそれを両腕を前にクロスして防いだ。

 

「そんな効いてない!?」

「当然だ。ちゃんとお前等の対策で凍結しない様に装甲は改造済みだ!お返しだ喰らえ」

 

 バズガスは反撃とばかりに胴体の機銃をアズールに向けて発射する。

 

「クッ、真化!」

 

 アズールは素早く真化星獣モードになると羽衣を使い銃弾を防いでいく。

 

「今だこれも喰ら「メナスアイ!」ドハァー!?」

 

 バズガスがアズールを狙いバズーカ砲を撃とうとした時黒い光線がバズガスに直撃して吹っ飛ばされた。その後ベーゼとレオパルト、ネロアリスが降り立った。

 

「さっきの様な事はさせませんよ。トレスマジアを弄んで良いのはわたしだけなんですから」

「つー訳でさっさと倒れて貰うぜ~真化」

 

 レオパルトはレオパルト・ハトホルになるとクローを伸ばしてバズガスの頭を掴むと振り回す。

 

「オラオラ!」

「ヌオォォ!調子に乗るなこのぉ!」

 

 バズガスはクローを掴んでレオパルトを逃がさない様にすると両肩のバズーカ砲をレオパルトに同時に発射した。

 

「レオちゃん!」

 

 それを見て咄嗟にレオパルトを庇う様にベーゼが前に出てレオパルトを庇い弾に当たってしまった。

 

「ベーゼちゃん!大丈夫!?」

「うん、レオちゃん別に服に異常は・・・え?」

 

 ベーゼはそう言って異常が無い事を示そうとするとベーゼの体がどんどん膨らみ丸い体になってしまった。

 

「な”何”ゴレェー」

「ア”----!ベーゼちゃんがすごいデブにーー!?」

 

「ダーハッハッハ!ザマー見ろお前等も喰らえ!」

 

 バズガスは丸くなったベーゼを笑うとレオパルトとネロアリスにも撃ち込み、ネロアリスは避けられたがベーゼの姿に呆然としていたレオパルトは反応が遅れ弾を喰らい太ってしまう。

 

「チ”ギジョーアタシのパーフェクドボディまでー!!」

「・・・・ッ!!」

 

 その様子を見ていたアズールは戦慄した表情を浮かべた。

 

「な、何て恐ろしい弾なの・・・!!」

〈アレを喰らう訳にはいかないわアズール・・・主に女性の尊厳的に!〉

「お前も行動不能になれウリャ!」

 

 今度はアズールを狙いバズガスは弾を発射する。

 

「ギンガルカ、力を貸して流水の壁-!!」

〈勿論よ!〉

 

 アズールはギンガルカの力を借り分厚い水の壁を作り出し弾を当たらない様に防ぐがその隙にバズガス達は逃げてしまう。  

  

「逃げられた・・・・ッ!探すわよギンガルカ!」

〈エノルミータは?〉

「今はさほど脅威じゃないわ今はバルバンを先に倒すわよ!」

 

 そう言うとアズールは飛び去って行き後には太ったベーゼとレオパルトと無事なネロアリスだけが残った。

 

「ア”ンニ”ャロ”ーアダシ等無視しやがっでー!」

「今は助かっだんだから”良しとジヨウヨ・・とは言えこの体で移動するのは恥ずかしいからナハトベース経由して移動ジよう・・・ア”リズちゃん手伝っで・・・」

「・・・・・」(コクン)  

 

 ネロアリスは頷くとゲートを開いてベーゼとレオパルトをぬいぐるみを使って大玉転がしの要領で運んでいった。

 

「グエ、ギボチワルイ・・・・」

「アリスちゃん、もうヂョッド丁寧に”・・・」

「・・・・・」(ハァ・・・)

 

 

 

山頂付近

 

 

マゼンタとサルファが岩盤を削っているとやがて黒色に白い斑点が入った様な岩が転がり出てきた。

 

 「あ、あった!これだよねギンガホーン?」

〈!!あぁこの色は間違いないギンガ鉱石だ。まだ残っていてくれたか・・・・!〉

「よし!これで武器が直せるな!これをどうすれば良いんや?」

〈あぁそれは「すいませぇん」ッ!?〉

 

 ギンガホークが直し方を説明しようとした時見知らぬ声が聞こえマゼンタとサルファがバッと後ろを振り向くとそこに突然現れたかの様にシスタギガントが居た。

 

〈誰だお前!エノルミータか?〉

「アイツ・・・確か前にヴァーツはんが言ってたロード団のシスタギガント!ロード団の残党が何の用や?」

「名前を知って貰えて光栄ですぅ。ロード団の残党と言うのは気になりますが今は要件が先ですねぇ・・・単刀直入に言うとその鉱石渡して貰えませんかぁ?」

〈何だと!?〉

「その鉱石でトレスマジアの武器を直すより此方の手元に持っていた方が魔法少女と悪の組織のバランスが取れるから欲しいと依頼されてましてねぇ、渡してくれたら無用な争いをしないで済むので素直に聞いてくれませんか?」

 

 シスタギガントの言葉を聞いてマゼンタとサルファは怒った様な表情でキッとシスタ睨み付けた

 

「そんなの聞けないよぉ!ギンガホーン達の仲間の形見を直すにはこれは絶対必要なんだから!」

「せや!お前等の都合なんか知るかい!そもそもお前1人でウチら2人に勝てると思ってるんか?逆にボコってお前の背後に居る奴の情報吐いてもらうで」

 

 サルファの言葉を聞きシスタはコテンと首を横に傾けた。

 

「哀しいですぅ・・・・私に勝てると思っているアナタが・・・私が切り札を持っていないと思っているアナタの浅はかさが・・・・」

「「〈〈!?〉〉」」

「真化(ラ・ヴェリタ)」

  

シスタがそう唱えると首に掛けていた変身アイテムが輝きスリットとお腹の部分が空いた黒いシスター服が十字では無くアンクが入った11世紀の騎士の様な白い外套にとベルトを巻いた姿に両腕は袖口が大きいローブの様になっており頭は目玉模様が付いた白いシスターローブに変わっていた。

 

「シスタギガント・アパスティト・アマウネトですぅ」

「なっ・・・真化やと!?」

「分かってくれましたかぁ?分かってくれたなら鉱石渡してくれませんかぁ?」

「ッ!ダメだよ絶対渡せないよぉ!」

 

 マゼンタはそう言うと星獣モードになりサルファも真化星獣モードになって戦闘態勢に入る。その姿を見てシスタギガント・アマウネトはため息を吐いた。

 

「哀れですねぇ、戦わなければ力の差は分かりませんか・・・面倒ですが叩き潰して差し上げますぅ」

 




 シスタの真化は体の部分は11世紀の十字軍の服(十字では無くアンクに変わっている)に袖の長い魔女の様なローブが付いて頭はシスター頭巾とかなりキメラな姿になりました。

 ちなみアパスティトは英語で「背教者」を意味し、アマウネトは古代エジプトのかなり古い時代に信仰されていた女神で名前の意味は「女性である隠された者」でロードエノルメを裏切ってかつ今だに全容が分からないシスタにピッタリだと思い採用しました。

オマケ その頃のエノルミータ

「ぐぇ、やっとナハトベースに着いダ・・・」
「後はロコちゃん達に見ヅがらない様に・・・」

 ベーゼはそう言いながら建物に入らない様に迂回しようとした時入り口からひょっこりロコムジカとルベルブルーメが姿を現した。

「アレ?ベーゼもう帰って・・・・ブハッ!?」
「あん?どうしたんだよロコ・・・ブフッ何だお前等のその姿!?」

その姿を見たロコムジカ達は悪いと思いつつも思わず吹き出してしまった。

「アハハハゴメンヒドい目あったのは分かってるけどベーゼがそんな姿なるなんて想像してなかったから!」
「笑いすぎだって!ロコ・・・・ブッ悪いレオパルトはともかくベーゼもそんな姿になるなんて・・・さっきのスライムの恨みこれで晴れそうだわ・・・」

 その様子を見てネロアリスはベーゼとレオパルトに哀れむ様な目を向けながら背中を叩いていた。

「・・・・・」(ポンポン)
「レオぢゃん・・・一刻も早くあの魔人から元に戻る方法聞き出しましょう・・・!!」
「合点だよベーゼちゃん・・・ッ!!」
 
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