「花びらの角ー!」
「雷の羽根ー!」
先手必勝とばかりにマゼンタとサルファがアースを放ちシスタギガント・アマウネトに当たり煙に包まれた。
〈やったか?〉
「やめいそれフラグや」
サルファがそうツッコんでいると煙の中から巨大な腕が殴りかかってきた。
「「〈〈ッ!?〉〉」」
2人が慌てて左右に分かれて回避する。煙が晴れるとそこには袖口から巨大な腕を伸ばしているシスタの姿があった。
「何あれぇ!腕だけ大きくなってるよぉ!?」
〈恐らくアレがアイツの能力だ!体の一部分を巨大化して攻撃してるんだ〉
「便利ですねぇこれ。やはり私もあの魂の欠片を変身アイテムに入れていて正解でしたねぇ」
そう言いながらシスタ・アマウネトはもう片方の腕に握っていた大量の小石を投げつけた。
「こんな小石ッ!?」
小石を無視して攻撃しようとした時、小石が大岩に変化しそのままの速度で飛来しサルファはそれに衝突してまう。
「ガッ・・・何やと・・・・」
「サルファ!?」
〈アイツ掴んだ物も巨大化できるのか!〉
マゼンタが慌ててサルファに駆け寄り治癒魔法を掛ける中シスタ・アマウネトは再び小石を投げそれを大岩に変えていく。
「マゼンタ、ウチの後ろに!」
そう言うとサルファはマゼンタの前に出て防御魔法を張り大岩を防いでいく。
「粘りますねぇ、だったらこれはどうですか?」
シスタ・アマウネトはそう言って剣を顕現させると突きの構えをすると刃部分を巨大化し剣先が勢いよく伸び防御魔法を破りサルファの肩を貫いた。。
「ヅゥッ!!」
「サルファ!!」
「如何ですぅ肩を貫かれる痛みわぁ?これでも手加減してあげてるんですよぉ、剣を逸らしてなかったら今頃アナタの肩は胴体と泣き別れしてましたよぉ。実力差はこれで分かってくれたでしょう?そろそろ鉱石を渡してくれませんかぁ?無駄な戦いはキライなんですよぉ」
「ッ!」
シスタ・アマウネトの傲慢な言葉を聞いたマゼンタは怒りに震えてシスタを睨み付ける。
「ふざけないで!サルファにこんなケガを負わせたアナタなんかにギンガホーン達の仲間の武器を直す為の鉱石を絶対渡さないんだからぁ!!」
そう叫ぶの同時にマゼンタの体から桜色のアースが溢れ出す様に光り出した。
「花びらの嵐ー!!」
マゼンタが巨大化した剣に桜吹雪の竜巻をぶつけそのまま剣を砕くと槍を顕現させるとそのままシスタに突っ込んでいく。
「ッこの!」
一瞬驚いたシスタギ・アマウネトだが直ぐに冷静さを取り戻すと小石を大岩に変え投げつけていく。
〈マゼンタ!アースを槍に集めるんだ!〉
「分かったよぉ!」
ギンガホーンに言われマゼンタは自分のアースを槍に集めると槍先にアースが集まって巨大な槍先の様なオーラを纏いマゼンタはそれを振るう事で次々と大岩を砕いていきそのままシスタに向かって大きく振り下ろした。
「せやあぁぁぁ!」
「グゥ!?」
シスタ・アマウネトは半分に折れた剣で防ごうとしたがそれも砕かれ縦一閃に切られ外套と中の鎖帷子が破け肌の一部が見えるほどの傷を負ってしまった。
「グ・・・まぁ良いですぅ。別に鉱石はそれ程必死になって奪う様な物でもありませんし、真化の能力を試せただけ良しとしますぅ・・・それでは又会いましょうマジアマゼンタ」
シスタ・アマウネトはそう言うと影のゲートを開いて撤退していった。
「撤退した・・・・あ!サルファ」
シスタ・アマウネトが撤退したのを確認するとマゼンタは急いでサルファの元に駆け寄り治癒魔法を掛けてサルファの肩のケガを治していく。
「ありがとなマゼンタ・・・それしてもすごい大きなアースやったな」
「う~ん、わたしも良く分からないんだけど、サルファが肩を貫かれた時頭がカッとなってサルファを殺させてたまるか、サルファを守るんだー!!って思ったら何だかすごく力が湧いてきたんだよぉ!」
〈ふむ、アースは星や命を守る力だ。マゼンタの仲間を守りたい想いにアースが応えてくれたのかもしれないな〉
ギンガホーンの分析にマゼンタは嬉しそうな表情を浮かべた。
「本当!だとしたらそれでサルファを助けられて良かったよぉ!!ね、サルファ」
「お、おぅ・・・そうやな」
マゼンタの輝く様な笑顔を見てサルファは頬を赤らめて隠す様に顔を逸らした。
〈サルファどうした?〉
「な、何でも無い!それもよりもギンガ鉱石は手に入ったんや、これで武器が直せるやろ?」
〈あぁ、では溶かされた武器を置いてその上にギンガ鉱石を乗せてくれ〉
ギンガホーンにそう言われマゼンタとサルファは獣撃棒、獣装の爪とアズールから預かった星獣剣を地面置きその上にギンガ鉱石を乗せた。
「これで良いの?」
〈あぁ、では早速ギンガホーク君も力を貸してくれ〉
〈オウ〉
そう言うとギンガホーンとギンガホークが宿っている変身アイテムから光が降り注ぎ武器と鉱石が一つになって輝いてく。
「な、直るかなぁ・・・?」
〈直すとも、かつての仲間と武器為に君達が見つけて命がけで守ってくれた鉱石決して無駄にする物か!必ず君達の力にしてみせるとも!!」
――――――――――――
「よし、この辺りが最後のポイントだな」
そう言いながらバズガスは街から遠くに離れた場所に着くと辺りをキョロキョロ見回した。
「トレスマジアもエノルミータの妨害もあれ以降無いから順調順調。このまま作戦成功だ!」
そう言ってバズガスが歩き始めると水流の様な攻撃が襲いかかってきた。
「ヌワ!?」
「見つけたわよバルバン、もう逃がさないわよ!」
「マジアアズール、又お前か!邪魔だ喰らえ」
再び現れたアズールを倒さんとバズガスは胴体の機銃を乱射する。
「真化星獣モード!!」
それに対しアズールは素早く真化星獣モードになると羽衣を使い銃弾を逸らしていく。
「今だ取り押さえろヤートット!」
「「ヤートット!!」」
だがその攻撃で止まった隙を狙いヤートットがアズールに襲いかかりアズールの動きを封じ込めた。
「これでお前も終わりだ。さっきみたいに防げない様に貫通力を高めた弾で撃ち込んでやる。太って行動不能になるが良い!」
「なっ!」
〈マズいわこのままだとアズールがまん丸ボディに!?〉
「くら「さぜま”せん」ブゲェ!?」
バズガスがアズールに撃ち込もうとした時、上空から太ったマジアベーゼとレオパルトが落下してきてバズガスを押しつぶした。
「グエエエ、何すんだお前等・・・」
「それはこっちの台詞です。わたしならともかく。いえともかくじゃないですけど、レオちゃんだけを太らせるばかりか皆の希望の魔法少女をデブらゼるなんて神が許しデもわたしが許しませんよ!!」
「オラ、さっざとアタシとベーゼちゃんを元のパーフェクトボディに戻る”方法教えやがれ!」
「ギャアアア!?体重掛けるな!中身が、中身が出るう!?」
そう言いながらバズガスに体重を掛けてのし掛かるベーゼとレオパルトをどかそうと足掻くバズガスをポカンとアズールと取り押さえているヤートットは見ていた。
「え?何で空からマジアベーゼとレオパルトが?」
〈(どうやらネロアリスが上空に運んで落としたみたいね、そんな事よりアズール今よ)〉
「!!そうね、流水の息吹ー!」
「「ヤトットー!?」」
ギンガルカのテレパシーでおかしな光景を見て隙が出来たヤートットを水流で吹き飛ばして拘束を解くと同時にバズガスもヤートットの手を借りて何とかベーゼ達を引き剥がした。
「ゼェ、ゼェ・・・そんなに中和剤が欲しけりゃ」
のし掛かりでダメージを受けたバズガスは息を切らせながら中和剤の入った片方の弾倉を外して大きく振りかぶると
「くれてやるー!オラ取ってこいーーー!」
空の彼方に向けて放り投げた。
「あ、何投げたデメー!」
「お前等が欲しがってる元の体に戻る弾だよ、そら早く取ってこないとずっとこのままだぞ!」
「クッ追いまズよレオちゃん、アリスちゃん!」
「ガッテン!」
「・・・・!」
「あ、待ってアリスちゃん転がすのわアアアアアア!?」
急いで中和剤を手に入れようとネロアリスはベーゼとレオパルトをぬいぐるみで転がさせながらその場を去って行った。
「フー、全く「せりゃああ!」何!?」
ようやく邪魔者を追い払えたと一息ついていると今度は自由になったアズールが羽衣・白藍・剣乃型でバズガスに斬りつけるがバズガスの鎧に何のダメージも入っていなかった。
〈そんな効いてない!?〉
「何ですって!?」
「当たり前だ。凍結対策もして鎧も強化してない訳ないだろ!ヤートットお前等は早くそれを撃ち込みに行け!」
「「「ガッテンです!」」」
バズガスの命を受けて貫通機を抱えたヤートット達はその場を離れていった。
「ッ待ちなさい!」
「行かせるか!」
アズールがそれを阻止しようするがそうはさせじとバズガスは機銃を発射し足止めをする。
「そりゃそりゃ!何時まで防げるかな?」
「くっこの程度の愛なんかに負ける物ですか」
その時桜色のエネルギー弾が飛来しバズガスに直撃、バズガスを吹き飛ばした。
「どわぁ!?」
〈今の攻撃は!!〉
「「アズール!」」
アズールが声のした方を振り向くと獣撃棒を抱えるマゼンタと獣装の爪を装備したサルファが飛んできていた。
「2人とも武器を直せたのね!」
〈それに何だかパワーアップしてるわね〉
ギンガルカの言う通りマゼンタの獣撃棒には両側に3枚の刃の様な物が付、獣装の爪にもブースターの様な物が付いていた。
「うん!ギンガホーン達は又溶かされない様に強化してくれたんだよぉ!」
〈マゼンタ達の為には当然の事だ〉
「アズールアンタのもちゃんと強化されてるで受け取りい」
そう言ってサルファはアズールに金色の柄にさらに装飾と持ち手を守る様なガードが付いている星獣剣を渡した。
「ありがとうサルファ。これなら!」
〈ええ!あの魔人に勝てるわアズール!」
「貴様等よくも・・・」
「ハァアアア!!」
バズガスがヨロヨロと立ち上がり攻撃しようとするがその前にアズールが素早く距離を詰めバズガスを斬り付けていき、先程まで付かなかった傷が鎧に刻まれていく。
「ギャア!な、何でだ強化した装甲がこうも簡単に・・・・ッ!?」
「当たり前よ。その装甲は前までの私達の強さを想定した物、仲間の想いを受け取った私の強さは過去を超えるわ!!」
そう叫び刃部分にアースの力を込めバズガスに振り下ろした。
「閃光流水斬!!」
「ギャアアア!!」
「・・・成敗」
そう言ってアズールが背中を向け残心を取るとバズガスが倒れ爆発が起きた。
「やった!アズール」
「っしゃあ!」
マゼンタとサルファが喜ぶ中、爆煙の中バズガスが再び立ち上がった。
「グ・・・せめて妨害装置設置の時間は稼がねーと。バルバエキス、作戦変更」
バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!
『オオオオ!ヌゥン!!』
「現れたわね。2人ともここは私が行くわ!」
「分かった頼むでアズール」
「気を付けてね」
「ええ、マジアエキス」
魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!
『はあぁぁぁ!!はぁ』
――――――――
「あ、べーぜちゃんアレー」
ベーゼ達はやっと手に入れた中和剤をレオパルトの召喚した大砲に装填して撃ち出す事でやっと元に戻った時、遠目に巨大化したバズガスとアズールの姿が見えた。
「ハッ、もう巨大化戦に入ったんですね!危うく見逃してしまう所でした・・・危ない危ない」
「・・・・」(呆れ)
――――――――――
『喰らえ!』
バズガスは胴体の機銃をアズールに向かって撃つがそれに対しアズールは避けもせずに前進し、幾つか銃弾が当たるも全く怯まずにバズガスとの距離を詰めていく。
『馬鹿な!?何で効いてない!?』
『簡単な事よ。アナタのこんな小さな愛など今の私には小雨の様な物よ』
『え?何言ってるのお前・・・・』
アズールの説明を受けバズガスは引く様に後ずさり距離を取ろうとするがその前にアズールが羽衣を星獣剣に巻き付けると先程受けたダメージを攻撃エネルギーに変換しそれをアースと共に最大まで込め振りかぶる。
『雪花愛の凍牙刃!!』
『グワアアァアア!?』
振りかぶった攻撃はそのまま後退しようとしたバズガスに直撃するとバズガスは一瞬で凍り付き、細かくなって砕け散った。
ナハトベース
「すいませぇんヴェナさん、マジアマゼンタの予想外のパワーアップで鉱石は横取り出来ませんでしたぁ・・・」
「まぁ別に良いよ」
泣きながら謝るシスタギガントに対しヴェナリータはあっさりそれを許した。
「今回の件は偶々盗み聞きしたからあわよくばって所だったし、鉱石が無くても別の方法で作れば良いだけだからね」
「ありがとうございますぅヴェナさぁん・・・・所で仮にあの鉱石を奪えていたら何に使っていたんですかぁ?やっぱりマジアベーゼ達の強化ですか?」
「いや、それも考えたけどどうも最近ベーゼ達はボクに疑いの念を向けているから受け取って貰えない可能性があるんだよね・・・全く悲しい事だよ」
微塵もそんな事を思っていない様な口調でヴェナリータはやれやれと肩をすくめる。
「では何に使うつもり何ですかぁ?先程の口ぶりだと代替え案があるとは言え何かを作るつもりの様に聞こえましたが?」
「まぁ、まだ試作の域を出てないし条件も揃ってないから使えないけど使うとしたら、そうだな・・・」
ヴェナリータは少し考え込む様な素振りを見せるとやがてニヤリと笑い
「バルバンが魔獣を操ろうとした時かな?」
荒くれ無敵城
「フム、バズガス殿はやられましたがどうやら包囲網はきっちり作ってくれたみたいですね」
「おーそうかそうか。これで魔獣を捕獲する準備は整ったな!」
ビズネラが装置をチェックしながらそう言うとバットバスは機嫌良く頷いた。
「ハイ、モビーディグのケガの治癒はもうしばらくし掛かるでしょうし、あともう一つ魔獣を強化する用意をしておきましょうか」
トレスマジアは武器を強くしバズガスを倒す事は出来たがバルバンの急成長作戦の準備は着々と整っていき、さらにエノルミータの裏に潜む者の策謀が頭をもたげ始めていた。戦いはさらなる混迷へと突入しよとしていた!!
強化した武器のイメージは獣撃棒はギンガマン本編終盤辺りで強化された物を星獣剣は獣装光をした状態の星獣剣を獣装の爪はシンフォギアの響の小手のジェットブースターが付いた様な物をイメージしてくれれば分かりやすいと思います。