魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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第65話 爆破!都市炎上作戦

荒くれ無敵城

 

 

「バットバス、ここの所作戦の成功が続いて随分調子が良いみてぇだな」

「オウよ船長!風は今まさに俺達に向かって吹きまくってるぜ。このままどんどん運を引き寄せるぜ!」

 

 ゼイハブの言葉にバットバスは上機嫌で答えながら部下を呼び出す。 

 

 

「ボンブスー!出てきやがれー!」

「ヌハハ!」

 

 バットバスの声に応える様に扉から黒く丸い胴体に黒い丸を幾つもつなげた様な手足をして金色のボタンと飾り紐で胴体を飾った魔人ーボンブスがヤートット達と共に入ってきた。

 

「俺達は?」

「「「バットバス魔人部隊!!」」」

「ビビってんのは?」

「「「トレスマジア!!」」」

「いかしてんのは?」

「「「俺達だ!!」」」

 

 シュプレヒコールが終わるとボンブスとヤートット達はずらりとバットバスの前に並んだ。

 

「よーし作戦を説明する、ビズネラ!」

「はい、モビーディグ急成長作戦準備PERT3はこれになります」

 

 そう言ってビズネラはテーブルに置いた袋から鉱石を取り出した。

 

「それは確か心臓に良いエキスを出すとか言う鉱石か?」

 

 シェリンダの質問にビズネラは首を振る。

 

「いえ違いますシェリンダ様。これは摂取する事で筋力を増加させて力を得るエキスを出す鉱石です。このエキスを急成長エキスに混ぜる事によってモビーディグを急成長させると同時に無敵のパワーを与えさせます。まぁ抽出する方法は同じですが」

「つまりだお前の今回の任務は前と変わらねぇ!街一個燃やして鉱石を蒸し焼きにしてエキスを抽出して来い!」

「任せろ今度こそ街をこんがり焼いて来てやるぜ!」

「よーし行ってこい!作戦失敗した奴は?」

 

「「「テメエで頭を食い千切れ!!」」」

  

 

 

通学路

 

 

「う~中間テスト憂鬱だよぉ・・・」

 

 そう言いながらはるかは項垂れながら通学路を歩いて行く。

 

〈(はるか、試練を受ける前にそんな気持ちでは受かる物も受からなくなってしまうよ)〉

「それは分かってるけど・・・ここの所戦い続きだったから碌に勉強出来てないから不安なんだよぉ・・・」

「はるか心配しなくて良いわ。皆で仲良く補習を受けましょう」

「いや、最初から諦めてどないすんねん」

 

 良い笑顔ではるかにサムズアップする小夜に半眼になりながら薫子がツッコミを入れる。

 

「そんな深刻に考えんでも中間なら基本問題さえできれば最悪応用問題が全部出来なくてもぎりぎり赤点は回避出来るやろ。兎に角赤点回避さえ出来れば大丈夫や」

〈(まぁ今回は仕方ないが星を守る戦士としては力だけではいけないな。私達も君達の学び舎で授業を聞いて新しい知識を身につけて言っているから、次のキマツは一緒に勉強を見てあげよう)〉

〈(前のアズールのホシュウの時は力になれなかったけど、今度は一緒に学び合いましょう!)〉

〈(一緒に頑張ろうぜ皆!)〉

「ギンガホーン、皆・・・うん!だったらダメでも皆に恥ずかしくない様に中間テストやれるだけやってみるよぉ!」

「その意気やはるか」

「流石ね、はるかのその真っ直ぐさ。私も見習ってやるだけやらないとね」

「アンタは最初から頑張らんかい」

「薫子私にだけ辛辣じゃない!?」

 

 

廃棄された配送センター   

 

「・・・・・」

 

 ボンブスは廃墟になった配送センターから双眼鏡を覗いて遠くの場所で作業員に扮したヤートットが鉱石を入れた缶を土に埋めているのを確認していた。やがて埋め終わるとヤートットがトランシーバーで連絡を入れる。

 

【準備完了ッス】

「よーし、テメエ等この爆弾を街中のポイントに設置しろ!全てのポイントに設置したらこのメインスイッチで全て爆破して街は丸ごとバーベキューだ!強力な爆弾だから慎重に扱えよ」

「「「ヤートット!!」」」

 

 ボンブスが大きなスイッチが付いた起爆装置を叩きながらそう言うとヤートット達は赤いランプが付いた柱の様な爆弾をトラックに積み込み作業員のヤートット達も乗り込むと扉を閉めて地図に記されたポイントへ向かって行った。

 

 

学校

 

 

「終わったー!意外と良い感触だったかもー!」

〈(うむ何事も気の持ちようと言う事だ)〉

 

 テストを終えはるかは思ったよりも手応えを感じ晴れ晴れとした気分で教室を出た。

 

〈(とは言えまだテスト一日目だから油断はしないように)〉

「はーい。あ、うてなちゃんだ。おーい!」

 

 廊下を歩いているとうてなを励ましているキウィと何処かどんよりした雰囲気で歩いているうてなを見つけ声を掛ける。

 

「あ、はるかっぴじゃん」

「あ、はるかちゃん・・・」

「2人ともテストどうだった?私は何とか全部書けたよぉ・・・」

「え、えっとわたしは今回は今一だったかなぁ・・・(言えないエノルミータの活動で全然勉強出来てないなんて・・)」

「えーあんなのパッと書いてガーッて感じで簡単だったじゃ~ん」

「それが出来るのはキウィちゃんだけだから・・・」

  

 そんな事を話していると小夜や薫子も合流してきた。

 

「はるかー!もう、先に行くなんてヒドいわよ」

「なんや、うてなはんとアホ団子女も一緒かいな」

「あ”何だと貧乳バカ」

「ちょっ、薫子ちゃんいきなり喧嘩腰にならないで!キウィちゃんも抑えて抑えて!」

「そ、そうだよキウィちゃん」

「「ちっ・・・」」

 

 薫子とキウィはしばらく睨み合っていたがはるかとうてなに宥められて渋々と視線を逸らし合った。

 

「もー・・・あっそうだ!最近TVで話題になってるアイスが売ってる店がこの近くに出店したんだって聞いたんだけど今日は早く終わったから皆で行こうよ!」

「お~それアタシも知ってる~うてなちゃんと二人きりで行っても良いけどはるかっぴと小夜も今回は一緒に行っても良いかもな~貧乳バカはイラネ」

「あらあら、随分と幼稚なイジメですなぁ?もしかしてあんさん体だけ成長した幼稚園児なんですか?だったら高校は早すぎるさかい早う幼稚園に戻りぃな。帰り道は分かります?」

「んだとこのヤロー!!」

「わあああぁぁ!?キウィちゃんだから喧嘩しないでー!」

「薫子もやり返さないで落ち着いて!?」

「こ、ここじゃ迷惑だから早くアイス食べに行こう!」

 

 再び喧嘩しそうになる2人をうてなと小夜が抑えながらはるか達は急いで学校を出て行った。

 

 

――――――――

  

 

 学校から出るとうてなは折角なら別の学校で中間テストが終わっている真珠とネモも誘いたいと言い2人と合流したらアイスクリーム屋に集まる事になり現在はるか、小夜、薫子の3人で先にアイスクリーム屋に向かっていた。

 

〈(やれやれテスト終わり一日目の最後にとんだ騒ぎになったね)〉

「うぅ・・・薫子ちゃんやキウィちゃんを少しでも仲良くさせたかったんだけど失敗したんだよぉ・・・」

「はるか悪いけどそれは無理や。ウチは絶対あのアホ団子女と仲良く何て天地がひっくり返っても不可能や」

〈(まー人間合う合わないって言うのがあるからな。はるかに悪いけどそれは余計なお節介だぜ)〉

「そうね、でも薫子も挑発ばかりしてないで受け流す事も必要よ」

「フンッあの団子女が一々突っかかってくんのが悪いねん!」

〈(もー薫子まだ怒ってるの?)〉

 

 はるか達がそんな事を話しているとやがて目当てのアイスクリーム屋が見えてきた。

 

「あ、合った合った。彼処だよぉ・・・てっえ?」

〈(アイツは・・・・ッ!!)〉

 

 はるかが驚いた視線の先にはアイスクリーム屋の対面のガードレールに座ってアイスを食べている多田蘭朶ーベルゼルガが居た。

 

「ベルゼルガ!何故こんな所に!?」

「あ、水神何とかと花菱何とかと天川何とか・・・あたし今変身してないからその名前で呼ばないで欲しいんだけど」

「あ、それはごめんなさい・・・じゃなくて!こんな所で何を企んでいるのアナタ!」

「別に。ただアイス食べてるだけだけど、そもそもあたしアナタ達に積極的に害する気なんて無いから」

 

 そう言いながら店の方を見ながらアイスを食べる姿は無防備で何かを仕掛けようとする雰囲気は感じなかった。 

 

〈(どうやら嘘では無さそうね・・・)〉

〈(うむ、どうやら待ち伏せてた訳では無く本当にアイスを食べに来ているだけの様だ)〉

〈(だったら無理に戦う必要は無い、か・・・コイツは今の所別に俺達に害をなしていないし・・・)〉

「(せやな、こんな所で戦うのもなんやし)分かったわ今回はお互いにやり合わないそれでええな」

「ご自由に」

    

そう返した蘭朶に背を向けるとはるか達はアイスクリーム屋のカウンターに並んだ。

 

「いらっしゃいませーっ!」

「わぁ、色々なメニューがあるよぉ」

「ええと何々、【芋長の芋羊羹味】【ちょっとした冒険味】【ジニス様の細胞味】・・・いや前者はともかく後者2つはどんな味やねん?」

「ちょっと興味あるけどここは新作の中で安パイそうな芋羊羹味にしようかしら・・・」

「私はこのなめ茸味にするよぉ!」

「ウチは無難なバニラにするわ」

「かしこまりました。少々お待ちください」

 

 そう言うと長い黒髪の店員は手際よくアイスを作るとはるか達に渡していき、はるか達は料金を支払うと早速店の前で食べ始めた。  

 

「うーん美味しい!やっぱりなめ茸は最強だよぉ!」

「固いわねこのアイス、マズイとは言わないけど・・・」

「やっぱり無難な味にしとくべきやったな」

 

 3人はそんな事を言いながら道路を走る車を見て、うてなを待ちながらアイスを食べていた。

 

「今更だけど先にアイス頼んじゃって良かったのかなぁ・・・」

「大丈夫やろ、さっきスマホに遅れるから先に食べといてってうてなはんから連絡あったんやから」

「そうね、むしろ今問題なのは彼女・・・ベルゼルガが近くに居るからうてなさん達に私達の正体をうっかり喋られる可能性があるわね・・・」

 

 そう言いながら蘭朶の方を見ると蘭朶は何処かうっとりした様子で店の方を眺めて新しいアイスを食べていた。

 

「・・・アンタ一体何見てるんや?」

 

 薫子達が蘭朶の視線を追うと視線の先には先程はるか達にアイスを渡していた田中と書かれたネームプレートを付けた店員が居た。

 

「アンタ、あの店員さんやたら熱っぽく見とるけど知り合いなんか?」

「エヘヘ、あの人はみっちゃん。アタシの大事な人♡」

「あれ?蘭朶さんってシオンちゃんにも同じ視線向けてなかった?」

「シオちゃんも勿論アタシの大事な人・・・シオちゃんもみっちゃんも大好きで大切だから優劣は無いの・・・エヘ♡」

「それって二股って事か?」

「二股じゃない、シオちゃんもみっちゃんも同列の存在だから何の問題も無いの・・・」

「「「????」」」

 

蘭朶の説明にはるか達の頭にはてなマークが無数に浮かび混乱した様な顔になった。

 

「(え?何どういう事なのぉ?)」

「(多分だけどシオンちゃんがLikeでみっちゃんさんがLoveと言う意味で大切って言ったんじゃ無いかしら・・・・?)」

「(あーその可能性が高そうやな・・・流石にあんな小さい子に愛情持ってたらヤバイよな・・・)」

  

 3人がテレパシーでそんな事を話していると向こう側からうてなとキウィが真珠とネモを連れて歩いてくるのが見えた。

 

「あ!うてなちゃん達だおーい!」

「これで全員揃ったわね」

「たくっえらい遅かったな」

 

 

「あ、何かあの貧乳バカにされた気がする。一遍文句言ってやる!」

「あ、キウィちゃん」

 

 キウィはそう言うとうてなが止めるのも間に合わず走り出し、その途中で何やら金属柱の様な物を抱えた作業員達とぶつかってしまい作業員達は金属柱の様な物を落としてしまった。

 

「あ、悪いな~」

「ヤトッ!?」

「ヤト?」

 

 落ちた金属柱が突然ピッピッとなり始めると転んだ作業員達は慌てて起き上がりその際にヘルメットが取れた者もいた。

 

「あー!バルバンの戦闘員!?」

 

 

「「「「「「!!」」」」」」

 

 キウィの驚いた叫びを上げると周りに居た人の視線は一斉にそちらに向きヤートット達は慌ててトラックに飛び乗り逃げていった。

 

「あ、逃げる早く追わないとぉ!」

〈(待てはるか、その前に奴らが落としていった物何だか危険な感じがするぞ!)〉

「まさか爆弾か!?」

「ッ!!うてなさん早くそこから離れて爆弾よ!!」

 

 

「え!?」

「え?冗談でしょ!?」

「そうには見えねーよ急げ!」

「うてなちゃん!」

 

 小夜の叫びを聞きうてな達はギョッとした表情を浮かべ慌ててそこから離れていき 

 

「!!」

「みっちゃん!!」

 

 蘭朶は田中を庇う様に店から抱きかかえて、飛び出し 

 

「爆弾を少しでも遠ざけなきゃ!」

「「〈〈〈はるか!?〉〉」」

 

 はるかが爆弾を投げ飛ばそうと走り出すなどそれぞれが行動する中

 

 ピッピッピッピッピーーーー!!

 

 遂に爆弾は起爆し辺り一体が爆発してしまった。




オマケ アイス解説

芋長の芋羊羹味 

 某一部で有名な和菓子店の人気商品を参考に作ったアイス。アズキ〇ー並に固いが味はそこそこ良いらしい。味は勿論芋羊羹の味。

ちょっとした冒険味

 新しい味の試みとして作られたアイス。ドキドキな冒険心を味わいたい人にお勧め。味はコーヒーが掛かった目玉焼きの様な味らしい。

ジニス様の細胞味

 ごま風味のクリームの上に星形に切ったオレンジのドライフルーツを乗せ上から見るとメダルの様に見える様にデザインされている。食べた人は何故か「サンキューナリア!」と叫ぶ人が結構いるらしい。

 
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