駅前付近
駅前では巨大な蜘蛛の巣に張り付けにしたベルゼルガの周りに真化したマジアベーゼ・クヌム、レオパルト・セクメト、ロコムジカ・ハトホルと通常形態のネロアリスとルベルブルーメもおりエノルミータの面子が勢揃いしていた。
エ、エノルミータだ・・・。 本当に処刑するつもりなの・・・
遠巻きに眺めながら群衆が不安そうに囁き合う中、宣言した正午の時間になる。
「約束の時間だぜぇ!!これよりベルゼルガの処刑を始めるザマス!!」
「お前キャラをもっと固めろよ・・・」
ハイテンションで変な口調になっているマジアベーゼ・クヌムにルベルが突っ込んでいるとイミタシオとパンタノペスカが現れた。
「マジアベーゼ!」
「来ましたね・・・・イミタシオ、パンタノペスカ」
あれがシオちゃんズ・・・
小さい女の子がイミタシオなの? 助けに来たんだわ・・・!!
遠巻きに見ていた群衆は現れたイミタシオを見てザワザワと喋り合う中マジアベーゼ・クヌムは余裕綽々な態度でイミタシオを小馬鹿にする様に笑う。
「ご苦労な事ですねぇ、我々を止めに来ましたか?ですがあなた達だけで出来ますかねぇ?」
「貴様・・・・ッ!!「イミタシオ!助けに来たよ!!」「私たちも戦うわ!」お前達!!」
ベーゼの挑発にイミタシオが怒りを見せていると遅れてマゼンタと真化星獣モードに変身しているアズールとサルファも到着した。
トレスマジアだ! 来てくれたのね!
(イイ・・・)
「オイ」
その様子を見てマジアベーゼ・クヌムは嬉しそうな表情を浮かべ思わずネモにツッコむ。
「マジアベーゼ!!今日という今日こそは「ラブポーション#13」ガボボ!ゴボ!」
「「〈〈〈アズール!?〉〉〉」」
アズールがマジアベーゼ・クヌムに対して叫ぼうとした時イミタシオはアズールの口にラブポーション#13を口に送り込んで口を塞いだ。
「アウウ♡ハウゥゥン♡」
〈アズール!大丈夫しっかりして!〉
「何してんねんお前ェ!折角助けに来たっちゅーのにどういうつもりや!!〉
〈そうだぜ!マジアベーゼのあの姿、ヤベー力をビンビンに感じるぞ!お前1人で勝てる訳ないだろ!」
「分かっている・・・・ッ!」
「せやったらどうして・・・」
「あいつは・・・ベルゼルガは私が助けねば意味がないのだ・・・!!」
イミタシオの鬼気迫る表情を見てサルファは何かを感じ怪訝な表情を浮かべる。
「イミタシオ・・・・?お前キャラ変わってへんか?」
「分かったわ・・・それならベーゼは貴方に任せるわ。他の相手は私たちがするわ」
「マジアアズール!お前もう喋るのか!?(あの毒を受けて平気だったのか?)」
先程ラブポーション#13を受けた筈のアズールが会話に加わった事にイミタシオは驚くが
「貴女の愛、確かに感じたわ!」(モミモミ)
(うわぁ・・・怖いなコイツ)
〈アズール・・・貴女を攻撃した人にも思いやれるなんて・・・〉
「いや、多分違うからな・・・」
涎を垂らしながら自分の胸を揉んでいるアズールを見てイミタシオは恐怖を覚え、ギンガルカは相手を思いやっているアズールに感激し、それに対してサルファがツッコんでいた。
「な、何はともあれ行くぞエノルミータ!!」
「来なさい魔法少女!!」
〈待て!!〉
準備が整い魔法少女とエノルミータの両陣営がぶつかろうとした時、ギンガホーンが鋭い制止を掛け思わず両陣営の動きが止まってしまう。
「ど、どうしたのギンガホーン?」
〈奴らエノルミータの居る足下・・・微かだが魔獣の気配が・・・モビーディグが居るぞ!!〉
「何ですって!」
「ちゅー事は・・・」
キャアアアアーーー!!
サルファの嫌な予感が当たる様に遠巻きに見ていた民衆から悲鳴が上がり全員が其方を向くとゴビース、シェリンダ、ヤートット達が堂々とした様子で歩いてきていた。
「バルバン!やっぱり来よったな!」
「クソッベルゼルガを一刻も早く助けなければならないというのに・・・・ッ!!」
「どうしますの皆様?」
「落ち着いて。バルバンは戦った経験のある私達が対処するわ。イミタシオとパンタノペスカはそのままベルゼルガの救助に向かって!」
「ッ!スマン」
「ご武運をですわ」
アズールを聞きイミタシオとパンタノペスカは礼を言うとベルゼルガを助けるべく動き出した。
「げ、どーすんのよバルバンが来ちゃったわよ!」
「落ち着けロコ。薄々分かってた事だろ」
バルバンが来た事にロコムジカ・ハトホルが慌てた声を出しそれを落ち着かせる様にルベルが声を掛けるとマジアベーゼ・クヌムの方を向く。
「で?どーすんだよ総帥?」
「えぇ、思ったより早かったですがバルバンが来る事は想定済みです・・・あの魔人はトレスマジアが戦うはずですから予定通りわたしがイミタシオの相手をしますのでわたしに向かってくるであろうシェリンダさんと戦闘員とパンタノペスカの対応を皆さんにお願いしていいですか?」
「オッケ~!バルバンなんかにベーゼちゃんの作戦の邪魔させるかよ~オラ行くぞロコ~お前パワーアップしてんだからビビる必要ねーだろ~」
「ビビってないわよ!!・・・ったくレオパルトの奴!アイドルは常に進化してパワーアップするのよ!真化を会得した以上もう前みたいな無様な姿は晒さないわよ!行くわよルベル、アリス!!」
「・・・あぁ」
「・・・・!!」(ムン!)
「おいゴビース、マジアベーゼは私がやらせて貰うぞ。残りの奴はお前とヤートットで何とかしろよ」
「ご自由に。だけど又ヒドい目に合わなきゃいいな」
「何だと貴様ァ・・・!!」
自分本位な命令を言うシェリンダにゴビースは飄々と答えつつチクリと嫌味を言いシェリンダは睨み付ける。
「おっと俺を睨み付けている場合じゃないぞ。アイツらが来たぞ、早くマジアベーゼの元に行かないとアイツの手下共に妨害されて戦えなくなるかもしれないな」
「ッ・・・お前後で覚えておけよ」
「フンッ!・・・さてヤートット!レスマジアは俺1人で対処出来るからお前等は他の奴らの相手をしろ」
「「「ヤートット!!」」」
そう言い捨てるとシェリンダは剣を引き抜き黒化トランスマジアするとエノルミータの方へ突撃し、ゴビースはヤートット達に指示を出すと1人でマゼンタ達と対峙した。
「へぇ手下も連れんとアンタ1人でウチらの相手する気かい?勇敢やけどちょっと舐められたもんやな」
「フッ、舐める?違うなこれは的確な判断と言う奴だ。貴様等ごとき、この魔人部隊最強のゴビース1人で十分だと言う事だ!」
「ッそれを舐めてるって言うんや-!雷鳥の一撃ー!!」
ゴビースの言葉に怒りサルファは獣装の爪でゴビースを殴り飛ばそうと飛びかかるがゴビースは慌てる様子も見せず口を開く。
「サルファモード。獣装の爪!」
ゴビースがそう言うと兜の額のマークがチェス模様からサルファイエローに変わるとゴビースの両腕に獣装の爪が装備された。
「!!」
「雷鳥の一撃ー!!」
ゴビースの姿にサルファが驚愕するも突進が止まらずそのままカウンターの様にゴビースは雷鳥の一撃をサルファに繰り出した。
「ッガ!」
「「〈〈サルファ!〉」〉」
ゴビースはそのままサルファを掴むとそのまま地面に叩き付けて引きずり回した。
「オラオラオラ!」
「アアアアアア!!」
ゴビースはしばらく引きずり回すとそのままサルファを投げ飛ばした。
「サルファ!・・・・よくも!!」
投げ飛ばされたサルファを見てアズールは激昂し星獣剣と羽衣・白藍剣乃型の二刀流でゴビースに攻撃しようとする。
「アズールモード。星獣剣、羽衣・白藍剣乃型!」
それに対してゴビースは今度は額のマークがアズール色に変わると鏡合わせ様に星獣剣と羽衣・白藍剣乃型の二刀流になる。
「な!?私の武器もコピーした!」
〈アズール!距離を取って攻撃して〉
「クッ」
ギンガルカの助言を聞きアズールは一旦後方に飛び距離を取りそこからゴビースを攻撃しようとする。
「雪花凍牙刃!」
「雪花凍牙刃!」
だがゴビースはアズールの技もコピーし同じく撃ち返ししばらく拮抗していたがやがてアズールの雪花凍牙刃が撃ち負けた。
「な!?キャアアアア!!」
「〈アズール!〉」
コピーされた雪花凍牙刃を受けてサルファを治癒していたマゼンタの元まで転がってきた。
「よくも2人を!獣撃棒!」
〈待てマゼンタ!〉
「アカン・・・マゼンタ」
「獣撃破!」
2人が倒されたのを見てマゼンタは怒り獣撃棒を構え、ギンガホーンや治癒を受けていたサルファが止めるもマゼンタはゴビースを狙いトリガーを引いた。
「マゼンタモード。獣撃棒!獣撃破!」
ゴビースは今度は額のマークをマゼンタ色に変え獣撃棒を構えるとマゼンタの獣撃破を避け獣撃破を撃ち返した。
「キャア!?」
「「〈〈マゼンタ!〉〉」」
マゼンタも自らの技を受けて吹き飛び治癒が途中のサルファと体の一部が凍っているアズールが慌てて駆け寄った。
「マゼンタ大丈夫か?」
「まだ大丈夫だよぉ・・・」
「何て奴なの・・・まさか私達の技全部を」
「その通りだ」
アズールの疑問をゴビースは得意げに笑いながら自分の頭をトントンと叩く。
「貴様等が今まで戦ってきた魔人との全ての戦闘データはこの頭の中だ。これにより俺は貴様等の行動パターンも武器もこの俺には通じんぞ!さぁ次はどうする気だ?」
「クッ・・・」
〈不味いわアイツの言葉が本当ならマジックアースキャノンもアイツに通じない!〉
「だとしてもアイツを倒さな魔獣を急成長される。今までの戦闘データを参考してるんなら逆のパターンで攻撃したらええねん!」
ゴビースの言葉にアズールとギンガルカは怯むがサルファは怯まずに立ち上がりそう言う。
〈逆のパターンって・・・(そうか武器を入れ替えるのか!)〉
ギンガホークがサルファの言いたい事に気づきゴビースに悟られない様にテレパシーに切り替える。
「(せや!ウチらの戦い方ならこれまでの訓練で分かってる。ウチらがそれぞれの武器の戦い方を入れ替えればアイツの戦闘データに無い行動になって混乱させてやるんや!マゼンタ、アズール行けるな!)」
「(えぇ、そう言う事なら任せて!)」
「(わたし達の連携見せてやるんだよぉ!)」
3人はテレパシーで作戦を決めると再び武器を構えゴビースに向かって行く。
「無駄だ!何をしようが俺には通じん!」
「今や!」
ゴビースが構えた瞬間サルファが合図を送りそれぞれ武器を投げ渡し、サルファは獣撃棒をアズールは獣装の爪をマゼンタは星獣剣をそれぞれ装備しゴビースに攻撃を仕掛ける。
「フンッ!やはりな、トライカラーモード!」
それに対しゴビースは額のマークをマゼンタ、サルファ、アズールの三色カラーに変えると右手に獣装の爪と星獣剣、左手に獣撃棒を持つと、サルファを獣撃棒で打ちのめし、獣装の爪でアズールを殴り、星獣剣でマゼンタを斬り付けた。
「ガ!」「クゥッ」「え?」
完全に意表を突いたと思った攻撃をアッサリ対応されマゼンタ達は痛みを覚えながら驚愕した表情を浮かべる。
「残念だったな!嘗て俺は貴様等の様な攻撃をして来た奴らと戦った事があってな。その教訓で貴様等が仲間の攻撃パターンに変える可能性も考えてシュミレートして対策済みだ!!」
「何・・・やと・・・!」
自分達の秘策が既に対策済みだと聞かされサルファ達は絶望した表情を浮かべそれを見てゴビースはさらに勝ち誇る様な笑みを浮かべた。
「さぁどうする?まだ俺に勝てるというなら来るがいい!全て模倣してお前等に自分の技を味合わせてやるぞ!」
やっぱりギンガマンとの戦いを経験したならこう言う対策位するかなと思いゴビースに新しい力を追加しました。