魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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 今回でゴビース戦を終わらせるつもりでしたが予想より長くなってしまい4分割になってしまいました。ゴビース戦の決着は次回になります。申し訳ありません。


第74話 乱戦!〇〇〇〇〇覚醒作戦3

「「「ヤートット!!」」」

「・・・・!」

「ドエロい事が出来る相手じゃないから調子は今一ですがこれもイミタシオ様の為ですわ、パンタノドール!!」

 

切り込んでくるヤートット達にネロアリスとパンタノペスカは別々に別れてヤートット達と戦ってる傍でマジアベーゼ・クヌムの元へ向かおうとするシェリンダを阻止しようとレオパルト・セクメト、ロコムジカ・ハトホル、ルベルブルーメが戦っていた。

 

「邪魔だ貴様等ー!!」

「ウルセー!ベーゼちゃんの邪魔するテメーの方が邪魔だー!」

 

 マジアベーゼ・クヌムと戦おうとする黒化シェリンダとそれを阻止しようとするレオパルト・セクメトは互いの武器をぶつけ合いながら一進一退の攻防戦を繰り広げていた。

 

「喰らいやがれ!ぶった切りサーキューラー!!」

「これもオマケよ!ヴァリツィオーネ・ノクターン!!」

 

 ロコムジカ・ハトホルが音の炎を放つと同時にレオパルト・セクメトは黄金クローから太陽の様な円盤を生成するとそれをシェリンダに向かって投げつける。

 

「そんな攻撃ッ体が!?」

「へっ影繰りってな」

 

 シェリンダは迎撃しようと剣を振り上げようとするがその前にルベルが影繰りでシェリンダの動きを封じた。だが

 

「舐めるな!こんな拘束!!」

「なっ!?」

 

 シェリンダは力を込めると影の拘束がアッサリ砕け、そのままシェリンダは剣で炎と円盤を叩き落とした。

 

「嘘でしょ!?全部剣で叩き落とすなんてどんだけ力押しなのよアイツ!」

「てかルベルよ~もうちょっと拘束しとけよ~」

「わ、悪い・・・・ッ!」

「隙ありだ!」

 

  ルベルがレオパルト・セクメトに謝っているとシェリンダが隙ありと言わんばかりに指先から光線を撃ち3人は散開して回避する。

 

「チッ話してる最中に攻撃して来んなよ~」

「黙れ!戦闘中に呑気に喋っている奴を攻撃しないバカがどこに居る?貴様等なんぞの相手を何時までもしているヒマは無い。さっさとそこをどけ!」

「お断りだバッキャロ~ベーゼちゃんの邪魔する奴は誰だろうがアタシが全部ぶっ飛ばしてやるよ~おら行くぞロコルベ!」

「略すな!言われなくてもやってやるわよ。前のゼイハブの時とは違うわ。ロコはパワーアップしてるし、あのゼイハブみたいな強さを感じないアンタ何かに負けないわよ!」

「そうだな、そうそう何度も負けるわけにはいかねーんだよ(そうさ、ロコみたいな真化が無くてもアタシはやれるだけやってやる)」

 

 ロコのゼイハブより弱いという言葉を聞きシェリンダはビキリを青筋を立てた。 

 

「貴様ァ・・・確かに私は船長ほど強くは無いが貴様等に言われるとそこはかとなくイラッと来るぞ!」

「あら怒った?悔しかったら掛かってきなさいよ、ベーゼの代わりにぶっ飛ばしてやるわ!」

「ッ殺す!」

 

 ロコムジカ・ハトホルの挑発にシェリンダは乗りロコムジカ・ハトホル達に剣を構えて向かって行きロコムジカ・ハトホル達もベーゼの元には行かせないとばかりにシェリンダに飛びかかっていった。

 

「喰らいやがれ!ゴールデンクロー!」

「はぁ!」

 

 レオパルト・セクメトの振るう金色の爪をシェリンダは剣で防ぎそのままレオパルトを斬り付けようとギリギリと拮抗状態になる。

 

「離れなさいレオパルト!ヴァリツィオーネ・オペラ!」

 

 シェリンダの動きが止まった所を狙い今度はロコムジカ・ハトホルが雷の魔力を乗せた音波を放ち音波は八岐大蛇の様に複数に分かれ唸りシェリンダに迫る。

 

「うわアブね!?」

「このっ」

 

 レオパルト・セクメトは慌ててシェリンダから離れシェリンダは咄嗟に黒い魔力で防壁の様な物を出し防ぐがその影を利用しルベルがシェリンダの背後から現れる。

 

(貰った!)

 

絶妙のタイミングだと確信したルベルはそのままダガーでシェリンダを突き刺そうとしたがシェリンダは振り向きもせず剣の柄でルベルの腹を強打した。

 

「ッカハ!?」

「バカめ・・・殺気が漏れすぎだ」

 

 そのままルベルを掴んで盾代わりにするとロコムジカ・ハトホルに向かって飛び上がった。

 

「ルベル!!」

 

 ルベルを盾にされロコムジカ・ハトホルは攻撃を一瞬躊躇しその隙を見逃さずシェリンダはルベルごとロコムジカ・ハトホルを剣で突き刺した。

 

「ロコルベ!」

「そら」

 

シェリンダはそのまま剣を振りロコとルベルを驚いて硬直しているレオパルト・セクメトの方に放り投げ、レオパルト・セクメトはそれをまともに受けて倒れ込んだ。

 

「うわぶ!」

「フンッ!」

 

 邪魔者を全て排除したのを確認するとシェリンダはそのままマジアベーゼ・クヌムが戦っている場所へ走って行った。

 

 

――――――――――

 

 

数分前

 

トレスマジア、エノルミータ、パンタノペスカがそれぞれバルバンと戦う中イミタシオは再びマジアベーゼ・クヌムと対峙していた。

 

「又あなたお一人で立ち向かうつもりですか?勇敢だと褒めてあげたい所ですが2度も敗北した事をお忘れになりましたか?」

「ッ・・・・黙れぇ!!」

 

 マジアベーゼ・クヌムの言葉にイミタシオは歯ぎしりすると大剣を振り上げて斬りかかる。 

 

「クヌムの泥」

 

 それに対しマジアベーゼ・クヌムは杖で地面を突くと地面から泥が溢れ形をなすと下半身は丸いスライムに上半身は仮面を被ったロードエノルメを模した姿の魔物に変貌した。

 

「コイツはッ!」

「お懐かしいでしょう?」

「クソッ眠れ!ヒュプノス#5」

 

イミタシオは咄嗟に催眠効果のある薬液弾を撃ち動きを止めようとするが魔物の体の一部を散らす事は出来たがまだ生きており散った泥から腕が生えイミタシオを拘束した。

 

「なっクッ!」

 

 拘束されたイミタシオに向かって泥の魔物が突っ込みそのままイミタシオを飲み込んだ。

 

(ッ息が・・・!!)

「嗚呼なんて呆気ないのでしょう。理解出来たでしょ貴女とわたしの力の差が・・・ッ」

 

 余裕綽々な態度を見せるマジアベーゼ・クヌムは一瞬フラリとするが直ぐに何事も無かったかの様に振る舞う。そんな中、拘束されていたベルゼルガが目を覚ました。

 

「ん”ん”!!ん”・・・ん”う」

「おや眠り姫が目を覚ましたか。丁度良いですね感動の対面といきましょう」

 

 そう言うとイミタシオを捕らえていた魔物を解除すると蜘蛛の巣で拘束するとベルゼルガと対面させる。

 

「最期に何か思い残す事があれば伝え合って「ベーゼちゃんゴメン抜かれた!」ッ!」

 

 ベーゼが言葉を続けようとするがレオパルト達を突破したシェリンダが向かってきた。

 

「ッシェリンダさん!今は貴女の相手をしている時間はありません」

「黙れ!私をこれ以上無視するのは許さん!」

 

 マジアベーゼ・クヌムが斬りかかるシェリンダを迎撃している横で捕らわれたベルゼルガはイミタシオを見ながら口枷を噛み砕いて弱々しく口を開く。

 

「ね、ねぇシオちゃん・・・もういいよエヘヘ。あたしの事はもういいからエヘ手駒はここに捨てていって?エノルミータをマジアベーゼを倒すのがシオちゃんの目的でしょ?それがこんな所でやられちゃ駄目だよエヘヘ、逃げてシオちゃん・・・あたしはあなたに会えただけで・・・もう」

「駄目だ・・・・ッ!!」

 

 自分を見捨てる様に言うベルゼルガに対しイミタシオは泣きながら拒否する。

 

「私はっ・・・お前を失いたくない!お前がいたから私は・・・・」

「シオ、ちゃん・・・・」

 

 

――――――――――

 

 

「オラァ!」

「「「キャアアアア!?」」」

 

 マゼンタ達は必死にゴビースを倒そうとするが全てゴビースにコピーされ対処され返り討ちにされる。

 

「クッ!強い・・・!」

「まだや、まだ諦めてたまるかい」

「くぅ・・・わたしにも真化が使えれば・・・」

 

「フンッ無駄にしぶとい奴らだ。いい加減諦めろお前達の攻撃は全て無意味だ!何をしようとこの俺には勝てん!」

「「「・・・・ッ」」」

 

 ゴビースの勝ち誇る様な言葉にマゼンタ達が顔を俯き心が諦めそうになる。

 

がんばれ・・・・頑張って!トレスマジア!イミタシオー!

 

 だがそんなマゼンタ達に声が聞こえハッと顔を上げると遠巻きに見ていた民衆が必死にマゼンタ達やイミタシオを応援していた。

 

「皆・・・怖いはずなのに・・・」

「それなのにウチらの応援を・・・」

〈スゲえな・・・戦士じゃないのに〉

〈それは違うでしょ。戦士じゃなくても誰だって誰のかの助けになりたい・・・勇気はだれでも持っている物よ〉

「そうだった・・・あたしは自分の手の届く所でも助けていける魔法少女兼星の戦士になるって決めたばっかりだったのに・・・こんな所で諦めちゃ駄目だよね・・・!」

〈マゼンタ・・・〉

 

 

頑張って-!エノルミータやバルバンに負けないでー!イミタシオー!マゼンタ-!そんな奴らに負けちゃダメー!エノルミータやバルバンのバカー!

 

「な、何だ!?コイツら遠巻きに見る事しか出来ない雑魚共が急に喚きだして・・・」

「・・・・・」

 

 突然周りからの魔法少女への声援に戦っていたシェリンダは困惑して動きを止めマジアベーゼ・クヌムは落ち着いた表情で観察していた。

 

「チッ!キーキーうるさい虫共が、黙らせてやる」

 

 民衆の声援を不快に感じたゴビースは吹き飛ばして黙らせようとビルに向かって獣撃棒を構えた。

 

〈マズイ!アイツ民衆を撃つ気だ!〉

「ッやらせないよぉ!マジカルブースト、レッグ!」

 

ゴビースの攻撃を阻止しようと足に強化を施し、マゼンタは猛ダッシュでゴビースに飛びかかる。

 

「バカが、マゼンタモー「ヤァアアア!」ゲフゥ!?」

 

それに対しゴビースはマゼンタモードで対処しようとするがその前にマゼンタの体の魔力が膨れ上がったと思ったらあっという間に距離を詰めゴビースの腹に頭突きを見舞った。

 

「当たった!あのゴビースに初めて攻撃が通った!」

「やったやんマゼンタ!」

 

〈あの力の高まり・・・マゼンタ、君ももしかして・・・〉

 

 

頑張ってー!諦めちゃダメー!

 

民衆の声援を受け拘束されているイミタシオは困惑した様な表情を浮かべる。

 

 「これ・・・は(ベルゼルガを助けたいと言う想いもエノルミータを倒したいと言う想いも私のエゴだというのに・・・・私の正体を知らないとは言えロードエノルメだった時に危害を加えてしまった相手も居るはずなのに・・・・応援してくれるのかっこんな私を!!)うわああああ!!」

 

 嘗ての自分の所業を思い出しながらもそれでも応援してくれる人達に涙を流しながら再び湧き上がる想いを魔力にイミタシオは拘束を打ち破った。

 

「まだだ!まだ終わりではないぞ!マジアベーゼ!!」

 

そう叫びマジアベーゼ・クヌムに大剣を突きつけるイミタシオの姿にマジアベーゼは満足そうな表情を見せる。

 

(その姿、本物の魔法少女ですね)

「貴様ァ!まだ私を無視するかぁ!!」

 

 そんなマジアベーゼ・クヌムを見てシェリンダは怒りのままに斬りかかろうとするがその前にヤートット達を倒したパンタノペスカとネロアリスにロコムジカとルベルブルーメの治療を任せて再び阻止しに来たレオパルト・セクメトが立ち塞がる。

 

「イミタシオ様の邪魔はさせませんわ!」

「もう突破させねーぞ貝殻ビキニ~」

「邪魔だと言っている!ハァーー!!」

 

シェリンダは刃に黒い魔力を通した斬撃波を連続で放つがレオパルト・セクメトはクローでパンタノペスカは土の壁でそれを防ぐ。

 

「ディフェンドーですわ~」

「今度はこっちの番だ。ぶった切りサーキュラー!」

 

レオパルト・セクメトは再び円盤を生成して投げつけるがシェリンダはそれを又剣で弾き飛ばすが急に足下がズブリと沈み込んだ。

 

「うわ!?何だ!」

「パンタノトラップですわ。少し隙を作らせて貰いましたわ~」

「チャーンス!」

 

 その隙にレオパルト・セクメトは距離を詰めると黒い毛皮で覆われた様な魔力の拳を握りしめる。

 

「喰らえ-!伝説の右ーー!!」

「ガッ」

 

 レオパルト・セクメトのアッパーカットを受けシェリンダは仰け反りながら吹き飛び地面を転がり、それが止まると地面に倒れ伏しながら赤くなった顎を押さえながら睨み付ける。

 

「グ・・・このぉ・・・・ッ!!」

「よっしゃ~どうだ貝殻ビキニ~あたしの伝説の右の威力は~?」

「何自慢げにしてるんですの?レオパルト様は私の妨害の勝ち馬に乗っただけでしょ」

「あ~ん?お前人形しか攻撃手段無いんだからアタシが攻撃した方がダメージ与えられただろ~「アアアアアア!?」え?」

 

 そう言い合っているとベーゼとイミタシオが戦っている所で決着が付いたのかマジアベーゼ・クヌムはイミタシオに尻に大剣の広い部分でバットの様に叩かれ吹っ飛ばされていた。

 

「ア”---!!ベーゼちゃん!待ってよーー!!」

 

「・・・・・!!」

「あ・・・ベーゼの奴派手に吹っ飛ばされてるわね」

「ここまでだな・・・悪いアリスぬいぐるみで運んで貰っていいか?」

「・・・・」(コクン)

 

 ベーゼが吹き飛んでいくのを見てここまでだと判断した他の面子も急いでその場から逃げていった。

 

「クソゥ・・・マジアベーゼッ次こそは・・・・ッ!!」

 

 それを見たシェリンダは歯ぎしりしながらヨロヨロと立ち上がりもうこの場には用は無いと言わんばかりに撤退していった。それを見たパンタノペスカは追撃せず急いでイミタシオとベルゼルガの元へ向かう。 

 

「イミタシオ様!ベルゼルガ無事ですの?」

「あたしは大丈夫、けどシオちゃんが・・・」

「私も大丈夫だ。ちょっと服が溶けただけだ・・・それよりも」

 

 イミタシオは大剣を杖にしながら立ち上がり歩き出そうとする。

 

「?どちらへ?」

「トレスマジアの所だ。アイツらには助けられた。今度はこっちが助ける番だ・・・手伝ってくれるか?」

 

 イミタシオの言葉を聞き二人は顔を見合わせると笑顔で頷いた。

 

「エヘヘ、もちろんシオちゃんが望むなら」

「私も大賛成ですわ!お三方とは仲良くしたいですし断る理由がありませんわー!」

 

「よし!行くぞ今度はバルバンを倒すぞ!」

 

 




オリ技紹介

ぶった切りサーキュラー

レオパルト・セクメトの黄金の爪から生成する切れ味抜群のオレンジ色の円盤。モチーフはセクメト神の頭の上にある太陽円盤をイメージした物。

ヴァリツィオーネ・オペラ

ロコムジカ・ハトホルの技の1つ。雷の魔術を歌の音波に込めて広い範囲で放つ範囲技。

パンタノトラップ

パンタノペスカが地面を深い沼状に変化させて相手を沈めて動きを止める技。ハンマーの柄で叩けば直ぐに生成出来るので奇襲に向いている。


次回、シオちゃんズVSゴビース
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