〈良し、どうやら上手く行った様だな〉
「え?ギンガホーンどういう事?」
マゼンタが真化した自分の姿に混乱していると胸元に付いた変身アイテムからギンガホーンのホッとした声が聞こえ思わず聞き返す。
〈うむ、君の真化はあのままだと戦いにくい姿になっていたからな。私が力を加え戦いやすい真化に変えさせて貰った〉
「ええええええ!!?」
「「お前かー!変えたのはーーー!!」」
ギンガホーンの言葉を聞き、マゼンタは驚いた声を上げそれを聞いたサルファとマジアベーゼ・クヌムはダッシュで近づきギンガホーンの宿る変身アイテムに詰め寄った。
「あなた!何て事してくれたんですか!!一瞬見えたあのマゼンタの素敵なドレス姿を何で変えたんですかーー!?」
〈??何で敵のであるお前が文句を付けるんだ。第一ドレスなど戦闘に不向きだしマゼンタがドレスの裾を踏んで転んで怪我したら危ないだろ〉
「ッ・・・分かってない!分かってませんよあなた!いいですか?魔法少女というのは皆の希望とロマンを象徴する者の事何ですよ!魔法少女は可愛く美しい姿であればあるこそ皆が憧れる存在になるですよ!マゼンタがなりかけたさっきのドレス姿がこそが皆が憧れて望む姿だというのにあんな姿に変えて何故ロマンを重要視出来ないのです!?」
〈ロマンを重視してマゼンタが死んだら本末転倒だろう。第一戦いになったら折角のドレスが汚れるだろう。それだったら汚れても問題ないこの服の方が良い。それにあんな姿とは聞き捨てならん。マゼンタのこの姿はギンガの戦士の中でもリーダーにのみ着る事を許された服なのだぞ。マゼンタの今までの戦いの功績や星や人を守り慈しむ姿勢があったからこそ彼女に相応しいと思いこの姿にしたのだ〉
「え、そうなんだ・・・だったら嬉しい、かなぁ?」
「丸め込まれんなマゼンタ!折角マゼンタが可愛い真化する筈やったのがパーになってるんやで!戻せ!今すぐあの可愛いお姫様モードに戻しい!!」
〈だが断る〉
「わぁあああ!?サルファ服引っ張らないでー!伸びちゃうーー!?」
ゴゴゴゴゴ!!
サルファがギンガホーンにマゼンタの真化を戻せと服に付いた変身アイテムを引っ張って怒鳴り、マゼンタが服が伸びると悲鳴を上げていると採石場全体を揺らす様な地響きが起こった。
「ゼェゼェ、やっと出れた・・・ヤートット!何だこの地響きは?」
マジアベーゼ・クヌムの拘束やっと抜け出したザッカスは突如起こった地響きに驚きヤートットに声を掛けた。
「そ、それが魔獣が地表に浸透液を撒いた所に上がって来てるッスー!!
「何ぃ!?・・・いやそれはそれで好都合かヤートット!そこへエキス入り貫通機を打ち込め。そうすればそのまま魔獣がエキスにぶつかって急成長して地上に出てくるぞ!」
ザッカスのその言葉をを聞いたサルファ達は言い争うをやめバッと振り向いた。
「どうやら言い争ってる場合じゃ無いみたいですね・・・」
「アンタに同意すんのは癪やけどそうみたいやな・・・ギンガホーン!マゼンタの真化については又後でキッチリ話付けるで!!」
〈付ける必要があるのかね?〉
「サ、サルファ、あたしは別にこの姿でも問題無いから・・・」
「二人とも!!」
そんな三人と一匹の元へアズールとシオちゃんズ達、エノルミータメンバーが駆け寄ってくる。
「アズール!シオちゃんズの皆も拘束から抜け出せたんだ!!」
「えぇ何とかね・・・ギンガルカが魔獣が近づいてきていると言われたら愛を感じている暇も無いわ。一刻も早く魔獣の急成長を阻止しないと」
「(コイツ割りと余裕だったのか?)私は魔獣の気配は分からないけどこの地響きが響いているって事は魔獣が近づいて来ているなら私達も阻止に協力するの!」
〈助かる。事態は一刻も争う、誰か1人でもあの魔人何とか突破して打ち込まれた貫通機を破壊するか魔獣を追い返すしか無い〉
「分かったよぉ!あたしの真化の力存分に発揮してみせるよぉ!!」
「ベーゼちゃんアタシらはどうする~?」
「もちろんバルバンの作戦を阻止するよ」
「即答だな。まぁアタシは別に問題無いけどトレスマジアと協力するのはベーゼ的には正義と悪が手を組むのは大丈夫なのか?」
「それは大丈夫。あくまで偶々戦う敵が一緒なだけだから正義と悪が手を組む訳じゃ無いから」
「屁理屈ね・・・ま、変にこだわって足を引っ張るよりマシね」
「・・・・」(コクコク)
「では行きますよ皆さん!バルバンの思惑を邪魔してやりますよ!」
そう言うとベーゼ達はザッカス目掛けて走り出し同時にマゼンタ達も走り出した。
「あ、何でお前等も来てんねん!!邪魔やからどっか消えろや!!」
「ウルセーテメー等こそ邪魔すんじゃねーぞ!!」
その様子をザッカスは鼻を鳴らして武器を構える。
「奴らめ今度は数で突破しようとする気か。ヤートット!手が空いてる奴は迎撃に加われ」
「「「ヤートット!!」」」
ザッカスの命を受けて何人かのヤートットが集まりラッパ銃を構え、ザッカスも胸の機銃を展開し発射する。
「!!ウチが前に出て走りながら防ぐ!マゼンタ達はウチの後ろに続き!」
「クヌムの泥!」
それに対しサルファは前面のみに防御魔法を展開しながら走り、マジアベーゼ・クヌムは泥の壁を生成して防ぐが動きが止まってしまう。
「くぅ・・・私もサルファみたいに器用な防御をしたいですね」
「でもこれはこれでトーチカとして利用出来る。ベーゼはそのままトーチカ維持しといてくれ。ロコ、アリス、レオパルトちょっと耳貸せ!」
そう言ってルベルは三人に耳打ちすると三人は三者三様の表情を浮かべる。
「え、ちょっとそんなことする気なのアンタ?」
「面白れ事考えんな~」
「・・・・」
「そんな無茶しなきゃアイツに対抗出来ねーだろ、良いからやるぞ」
やがて泥の壁から砲撃や魔法や音符などが飛んできてザッカスの周辺やマゼンタ達が走っている付近が爆発していく。
「ヌォオオオ!?」
「アイツら無茶苦茶撃ってきおって・・・・ッ!!」
〈だがバルバンの銃撃は止んだぞ!〉
「今がチャンスね皆切り込むわよ!」
そのまま銃撃が止まった隙を突きマゼンタ達は距離を一気を詰めると一斉にザッカス達に斬りかかっていく。
「「はあぁぁぁ!!」」
「舐めるな!!」
イミタシオとベルゼルガが二人同時にザッカスに斬りかかるがザッカスはイミタシオの大剣を鉈剣で弾き飛ばし、ベルゼルガの大鎌の柄を掴んで止めるとそのまま突破しようとするアズールとサルファに投げつける。
「きゃ!」「うわ!」
「あ、ゴメン」
「止めだ!喰ら「ぶった切りサーキュラー!」っち!」
ザッカスが止めを刺そうとした時レオパルト・セクメトがサーキュラーを投げてきたので攻撃を中断しサーキュラーを叩き落とした。その隙にサルファ達が体勢を立て直して浸透液を流し込んだ場所に向かおうとする。
「ヤロウ行かせるかぁ!?」
ザッカスは追いかけようとするが片足に影が絡まりそのままつんのめって倒れてしまう。
「な、何だ!?」
「行かせるかよ!!」
その影からルベルから出てくると影と一体になりながら片足を押さえつける。
「お前いつの間に!!」
「さっきのサーキュラーの影に潜んで移動してきたんだよ。全身が無理でも片足だけに集中すりゃ真化してねーアタシでも抑えられるんだよ!」
「てめぇ離せコラ!!」
「ガッ・・・誰が離すか・・・・」
ザッカスは怒りながらルベルを引き剥がそうと蹴りを入れ続けるがルベルは血を流しながらも拘束を解除しなかった。
「チィ!ヤートット、アイツらを止めろ!!」
ザッカスは自分では止められないと判断しヤートットに命じて三人を足止めする。
「アズール!、サルファ!ベルゼルガ!」
「マゼンタ様!」
少し離れた場所で足止めのヤートットを倒していたマゼンタは三人が攻撃されている所 を見て思わず助けようと駆け寄ろうとするがそれを近くにいたパンタノペスカが止める。
「サルファ様達やベルゼルガならあの程度の敵なら問題ありません。マゼンタ様は急いであの場所に向かって下さい。恐らく私では魔獣に対処出来ませんからマゼンタ様の力が必要な筈です。ここは私が抑えますので行って下さい。エイヤ!」
「ヤトッ!?」
パンタノペスカはそう言いながらシールドバッシュでヤートットを吹き飛ばした。
〈マゼンタ、彼女の言う通りだ。もう魔獣の気配が大分上がって来ている、今奴らの作戦を止められるのは君しかいない。大丈夫だ彼女達を信じろ!!」
「ッ!!うん!」
マゼンタはギンガホークに叱咤されると脚甲に魔力を込め一気に加速する。
「作戦の邪魔はさせん!!」
ザッカスはやらせんと言わんばかり鉈剣を振り投げ、鉈剣は回転しながらマゼンタの背後に迫るがそれをイミタシオが割り込み大剣で防ぐ。
「イミタシオ!!」
「行ってマゼンタ!」
「ヤトト!?」
「ヤァーー!!」
浸透液が染みこんだ付近に居たレーダーを持った最後の一人のヤートットを倒しレーダーを確認すると後少しでエキス入り貫通機と魔獣が接触しようとしていた。
〈いかん!間に合うか!?〉
「間に合わせるよぉ!!」
マゼンタはそう言って獣撃槍の槍先に浄化のアースの込めると一気に地面に突き刺した。
「(ギンガホーンが前に言っていた・・・浄化のアースは主に毒や邪悪な力を打ち消すって・・・・だったら今地面を腐らせている液体や魔獣を成長させるエキスだってそれと同じなら行ける筈!)届けぇーーー!!」
マゼンタが地面に突き刺した槍から流れ出した浄化のアースはたちまち浸透液で腐った地面を浄化し、更に貫通機に搭載されていた急成長エキスも無害な液体に変えてしまった。
ブオォォォ!?
更に地表に近づいていたモビーディグは突然流れ込んで来た不快な気配に驚くと慌ててきびすを返して又深く潜って言ってしまった。
「モ、モビーディグが・・・おのれ貴様の所為でッ!!」
急成長作戦が失敗した事にザッカスが唖然としやがて自分の妨害をした足下のルベルを睨み付け踏み潰そうと足を振り下ろしたが踏みつけられる前に影がルベルを回収してしまった。
「クソッ逃げられたか・・・・ハッ!」
ザッカスは忌々しそうに呟き直ぐに何かに気づいた様に振り向くとそこにはマジックアースキャノンを撃とうとしているマゼンタ達が居た。
「「「獣魔一体!マジックアースキャノン!!」」」
「拘束させて貰いますわ。エイ!」
マゼンタ達が放ったマジックアースキャノンを放ち更にパンタノペスカが援護とばかりパンタノトラップでザッカスの足を止め、そのままマジックアースキャノンはザッカスに直撃して大爆発を引き起こした。
「ヌオォオオオ!?」
「正義は必ず勝つんだよぉ!!」
ザッカスはボロボロになりながらも立ち上がりバルバエキスを取り出す。
「バルバエキス!作戦変更」
バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!
『オォオオオ!』
「アズール、サルファ!ここはあたしが戦うよ!」
「分かったわ」
「だったら私も手伝いますわ!この前シオン様やベルゼルガも大きくなりましたし私も大っきくなってみたいですわ!」
「お前本当に大丈夫かいな?・・・ちゃんとマゼンタの援護せぇよ」
「モチロンですわ」
『『マジアエキス!!』』
魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!
『『はあぁぁぁ!はぁ!!』』
巨大化したマゼンタとパンタノペスカが武器を構えるとザッカスは雄叫びを上げながら突っ込んで来る。
『ウオォオオオ!』
『もう一度嵌めてやりますわパンタノトラップ!』
パンタノペスカはザッカスの足下に再びトラップを仕掛け転ばそうとするがザッカスは嵌まった直後に飛び上がり回避する。
『そんな罠に何度も引っ掛かるか!』
『え?』
そのままパンタノペスカに鉈剣を振り下ろしペスカは慌てて盾を構えて防御する。
『オラオラオラ!!』
『アワワワ!』
『パンタノペスカ!』
マゼンタが助けようと走り寄るがその前にザッカスに炎を纏った音符が飛んできてザッカスを吹っ飛ばした。
『た、助かりましたわ・・・』
『今のは?』
〈エノルミータか!〉
マゼンタが攻撃が飛んできた方向を振り返るとナハトスター・ロコムジカが居た。
『ルベルのボロボロにした仇取らせて貰うわよ!エネルジコ・コン・フォーコ!!』
そう叫ぶとナハトスターの胴体の十字星が回転し両肩のスピーカーが震えると三つの炎を纏った衝撃波を発射しザッカスを空中に吹き飛ばした。
〈マゼンタ今だ!〉
『分かったよぉ!闇を貫け獣撃槍!』
マゼンタはそう叫ぶと獣撃槍の槍先が伸び上がりザッカスを貫いた。
『グガァ!!』
『セイント・アース!!』
『アアアアアア!?』
マゼンタがそう技名を言って獣撃槍に花のアースの力を込めるとそのまま槍先を伝いザッカスに直撃し、爆散していった。
『・・・・・』
それを確認するとナハトスターは満足したのかナハトスターは一瞬光ると姿を消していった。
――――――――
〈スゲぇなマゼンタの真化。流石マゼンタだなサルファ!〉
「あぁ・・・うん・・・そやな・・・・んぐぐぐ!」
〈?アズール何でサルファはあんな顔してるの?〉
「う~ん。好きな子の活躍を見れて嬉しいけど、見たかったのはそれじゃ無いって言う複雑な乙女心って所かしらね〉
〈〈??〉〉
ナハトベース
「んぐぐぐ!んぐ~~~!!」
「ねぇ、ネモ何でうてなあんな顔してるの?」
ナハトベースでうてなが凄い形相を浮かべながらゴロゴロ転がっているのを真珠は引きながらネモに訪ねると包帯が巻かれた顔でネモは疲れた様に答えた。
「・・・大方、マゼンタの真化が思ったのと違うのに変えられたと怒りとその真化で大活躍したマゼンタの姿が良かったと思う感情がせめぎ合ってああなってるんだろ・・・」
「珍しいうてなちゃんの表情だー取りあえず撮れーー!!」
「・・・・ハァ」
オリジナル武器紹介
獣撃槍
マゼンタが真化した事で獣撃棒が変化した姿。砲身が馬槍の様に変わっている。この状態では獣撃破は撃てなくなっているが代わりに槍が伸びて相手を突き刺したり、アースや魔力を流し込んだり出来る様になっている。