魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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話の構想は頭には浮かんでいるんですが中々書く時間が取れず遅れてしまいました。
ヒエラヒエラ戦最終編です。


第8話 アズールの決意3

廃墟モールの中をしばらく走ると奥に大量の人が集まっており、その人達から何かを吸い上げている結晶が浮いていた。

 

「あれね、今回の儀式の起点は」

「さっと破壊するで」

「早く皆を助けないと!」

 

 3人は結晶に近づこうとするがその前にヒエラヒエラが現れた。

 

「誰かと思えばトレスマジアか。あのまま騙されていれば良い物を目障りな奴らね」

「ヒエラヒエラ!昨日の様な無様は晒さないわ」

「舐めた真似してくれて、覚悟せいや!!」

「これ以上危険な儀式はさせないよぉ!」

 

 

 

廃墟モール付近の茂み

 

 廃墟モールからやや離れた茂みに隠れたキウィとさよ子はトレスマジアが突入した廃墟モールの様子をジッと見て人が出てこないかを確認していた。

 

「全然出て来ねーな、トレスマジアの奴ら、手子摺ってんのか?」

「おねーちゃん、トレスマジア大丈夫かな?」

「・・・大丈夫だよ、正義の味方のトレスマジアがバルバン何かに負けるかよ。そんなに心配ならキウィちゃんが見てきてやるよ」

「えっ?・・・でも」

「大丈ー夫だって、マジアアズールに言われた様に無茶はしねーよ。コソッと隠れてトレスマジアの大丈夫な姿みたら直ぐに逃げて行くからさ、お前はここで待ってろ直ぐ戻るからな」

「う、うん」

 

 頷くさよ子の頭を軽くポンと叩くとキウィは廃墟モールへ走り出した。

 

「(そうだ、アタシが死んだらうてなちゃんやこりすやママが悲しむんだ。だから無茶はしねー。だからバルバン倒してうてなちゃん助けんのは今回はトレスマジアに任せてやるよ。アタシは少しだけお前らの手助けしてやるよ)」

  

 そう心の中で呟き変身アイテムを取り出した。

 

 廃墟モール

 

「はあぁぁぁ!!」

 

 マゼンタは槍を振りかぶりヒエラヒエラに斬り付ける様に振り下ろすがヒエラヒエラはその攻撃を体を氷の粒に変えて避ける。

 

「クソッこうやって昨日のマゼンタの攻撃避けたんか!何処行った、グゥ!?」

 

 姿の消えたヒエラヒエラをサルファが探すがその背後にヒエラヒエラが現れサルファを弓で殴りつけた。

 

「サルファ!(クッ、まだうてなさん達が居る状況では巻き込む可能性のある、あの技を撃てない!)」

「何としてでもあの水晶を破壊しなきゃならないのに・・・」

「儀式が終わるまで近づけさせる訳がないだろう、ハァー!!」

 

 そう叫ぶとヒエラヒエラは3人に向けて口から吹雪を吐き凍らせ様としそれに対してサルファが2人の前に出て結界を張る。

 

「これじゃ近づけへん!」

「だったら私のマジカルストライクで、やあぁぁ!」

「やらせないよ!」

  

 マゼンタは槍を水晶に向けて投擲するもヒエラヒエラの弓で撃ち落とされてしまう。そうしている間にも水晶の光が強くなっていく。

 

「まだだよ、まだ諦めないよ!」

「しつこい奴め何度でも撃ち落としてやる!」

 

 マゼンタは諦めず投擲用の槍を生成し、ヒエラヒエラはそれを撃ち落とさんと矢をつがえた時、バァン!という銃声が響きそれと同時に水晶が砕けていった。

 

「なっ!?伏兵がいたのか!」

 

 ヒエラヒエラが驚いた表情を浮かべるがマゼンタ達も同様に驚いた表情を浮かべていた。

 

「2人とも今の攻撃って・・・」

「えぇ、間違いないわ」

「アイツ・・・何のつもりや?」

 

 

「へっ、ザマー見ろバルバン」

 

 廃墟モールの2階で拳銃で水晶を狙撃したレオパルトは満足そうに笑うとその場を急いで離れていった。

 

 

「え?あれ?私何でこんな所にってはうわぁ!?トレスマジア!」

「(うてなちゃん良かった、正気に戻ったみたい)皆さんここは危険です。急いで外へ逃げて下さい!」

「は、はい」

  

 マゼンタがそう叫ぶとうてなを含めた正気に戻った人達は急いで外へ逃げていき、後にはヒエラヒエラとトレスマジアだけが残った。

 

「おのれ・・・よくも!」

「これでアンタの儀式も失敗やな、後はアンタを倒して仕舞いや」

「うてなさん達が居ない今なら遠慮無く力が振るえるわ」

「ここで倒させてもらうよ!」

「ほざけ!ハァー!!」

 

 ヒエラヒエラはそう叫ぶと3人に向けて吹雪を吐きかけるがアズールが2人の前に躍り出た。

 

「雪花の息吹!!」

「なっ!?」

 

アズールが両手をかざしヒエラヒエラの吹雪を上回る吹雪を放ち逆にヒエラヒエラを凍らせた。

 

「あなたの攻撃を参考にさせて貰ったわ、2人とも今よ!!」

 

「了解やウチの力をマゼンタに!」

「サルファの力を私の槍に!マジカルユナイトストライク2!!」

 

 サルファの力を込めた槍を凍ったヒエラヒエラに投擲し、ヒエラヒエラは避ける事も出来ず槍の爆発に巻き込まれた。 

 

「うわぁぁぁー!?」

「正義は必ず勝つ!だよ!!」

 

 

 

廃墟モール外

 

「うてなちゃーん!!無事で良かったよー!」

「ごめんね、キウィちゃん心配掛けちゃって・・・」

「おかーさん!!」

「さよ子!ごめんなさい、あなたに酷い事をしてしまって」

 

 外ではキウィとさよ子がそれぞれ正気に戻ったうてなと母親に再会し喜んでいた。そこから離れた森でヒエラヒエラは重症を負いつつ何とか体を氷の粒に変え脱出していた。

 

「うぅ・・・イリエス魔人族のしつこさ見せてやるわ・・・バルバエキス・・・」

 

 バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!

 

『ハアァァ、ハァ!!』

 

「2人ともアレ!」

「クソッ巨大化された!」

「マズいわよ、まだ私達に対抗する方法が無いわ!早く他の人達を避難させないと」

 

 廃墟モールから出た3人は巨大化したヒエラヒエラに歯がみしつつも一般人を避難させ様とした時、ヴァーツが小型の瓶を持って3人に向かって飛んできた。

 

「皆さん、間に合いました。何とか巨大化アイテム”マジアエキス”が出来ました!」

「本当!ヴァーちゃん」

「はい、でもまだ試作品で1本しか無い上に5分しか巨大化出来ませんが・・・」

「だったら私が」

 

 そう言ってマゼンタが瓶を取ろうとしたがその前にアズールがそれを取った。

 

「アズール?」

「ごめんなさいマゼンタ、アイツは私に倒させて、多分あの魔人は凍らせられる私が一番相性が良い筈よ」

「でもあの技初めて見たけど、かなり魔力の消費が多いんじゃ」

「大丈夫、まだ魔力には余裕があるわ。それにアイツはうてなさんや阿良河さんやさよ子ちゃんやさよ子ちゃんのお母さん達を傷つけた!マジアアズールとしても1人の人間としても許せないの!・・・だからお願い2人とも」

「アズール・・・」

「・・・・・」

 

 そう言って2人に頭を下げるアズールにマゼンタとサルファは戸惑う様な表情を浮かべるがやがてサルファが口を開いた。 

 

「勝算はあるんやな?」

「えぇ」

「・・・分かった、マゼンタここはアズールに任せよ。もう言い争ってる時間も無いしな」

「・・・うん、分かった。でもアズール無茶はしないでね」

「勿論よ・・・マジアエキス」

 

 そう言うとアズールは小瓶の蓋を開け中身を一気に飲み干した。

 

 魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!  

 

巨大化したヒエラヒエラに続き突如巨大化したアズールを見て廃墟モールから脱出した人々は余りの光景に呆然とするか興奮していた。

 

「おかーさん、何アレー?」

「え?マジアアズールが巨大化してる??」

「はあぁぁぁ!!巨大マジアアズールだー!すごく凜々しい、美しい!!」

「うてなちゃん涎出てるよー」

 

 

『何!?貴様も巨大化しただと!』

 

『ヒエラヒエラ決着をつけるわよ』

 

『ほざけ!』

 

 ヒエラヒエラは弓に矢をつがえ次々とアズールに向けて撃ちそれをアズールは冷静に氷の剣で弾いていく。その隙にヒエラヒエラは体を氷の粒に変えアズールの死角に近づき弓で殴りつけた。

 

「「アズール!!」」

 

『・・・・・』

 

  マゼンタ達は思わず叫ぶがアズールは反応する事無くその場を動かなかった。

 

『ホラホラ、どうしたの!』

 

 動かないアズールに対してヒエラヒエラは甚振る様に攻撃を続けていき、アズールは徐々にボロボロになっていく。

 

『・・・・・ないわ』

 

『ん?何だって』

 

 何かをポツリと呟いたアズールに対しヒエラヒエラは訝しむも止めを刺すべく大きく腕を振り上げ攻撃し

 

『そんな攻撃、マジアベーゼの攻撃に比べたら何にも効かないわ!!』

 

 そう叫びヒエラヒエラの腕を掴み攻撃を封じもう片方の氷の剣に冷気を纏わせた。

 

『な!?』

 

『雪花一閃!!』

 

 アズールは技名を叫びながらヒエラヒエラを横一線に斬り、斬られた瞬間ヒエラヒエラは凍り付いた。

 

『これで最後よ、散りなさい・・・』

 

 アズールがそう言って指を鳴らすと凍ったヒエラヒエラに罅が入りそのまま細かい雪の様に散っていった。

 

ワアァァァ!!

 

「やった、やったねアズール、サルファ!!」

「あぁもう落ち着きいマゼンタ」

  

 

廃墟モールに歓声が響く中、マゼンタはサルファの両手を掴んで喜びサルファはそれを窘めながらも両手は振りほどかなかった。

 

「(アズール、やりましたね!初めての巨大化でそこまで戦えるなんて)」

 

『(ヴァーツ、そんな事は無いわ。皆の力があったからこそ戦えたのよ・・・所でそろそろ元に戻りたいのだけど、どうすればいいの?)』

 

 アズールはテレパシーでそうヴァーツに質問するとヴァーツはタラリと汗を流した。

 

『(ヴァーツ?)』

 

「(いえ、それがその・・・そのエキス寿命を削らずに巨大化出来る時間を持続する事を優先して急いで作ったのでまだ任意に戻れず、元に戻るにはきっかり5分経たないと元に戻らないんです・・・)」

 

『(え?)』

 

 ヴァーツの返事を聞きアズールは一瞬固まり、その後恐る恐る下に視線を向けるとそこに多くの人が顔を赤くしていたりスマホで写真を撮っている姿があった。

 

『・・・・!(み、見られてる!!私のボロボロの姿やスカートの下を!・・・でも恥ずかしい筈なのに、何だか変な気分に・・・)』

 

「サルファ大変だよ!アズールが羞恥心で真っ赤に!!」

「何かアイツ喜んでへんか・・・?」

「(はうわぁ!ボロボロの姿でスカートを押さえるアズールの姿・・・とてもイイ!!)」

「うてなちゃん鼻血出てるよー」

 




オリジナル技設定

マジカルユナイトストライク2

 マジカルユナイトストライクのサルファの力を加えた改変バージョン。サルファの守りの力が加わっているので攻撃を受けても簡単には壊れない強度を誇る。

雪花の息吹

 アズールが編み出した新技、ヒエラヒエラに受けた吹雪を参考にそれに対処する為にそれを上回る吹雪を放ち相手に返す技。魔力消費が多いのが欠点。

雪花一閃

 アズールが編み出した新技その2、氷の剣に冷気を凝縮し斬った瞬間にその傷口から相手を凍らせ、その後細かく砕き大爆発を起こさない様に倒す必殺技。基本的にアズールが敵の攻撃を受けながら斬っていく。
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