魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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昨日放送されたゴジュウジャー、ギャグ回かと思ったらまさかのシリアス回だなんて想像出来ませんでしたよ・・・


第80話 潜入!魔獣おびき寄せ作戦2

やがて時間は午後になり、うてなとキウィと交代する形ではるか達が魔法少女喫茶で接客する事になった。

 

「すいません、至高のプレシャス知恵の果実二つ下さい」

「パワースプリッティ一本お願いします」

「クレオンのマイナソードリンク(スムージー)お願いします」

 

「はーい!ただいまお持ち致します」

「午後になって急にお客さんが増えたわね」

「午前中に此処の噂が広まって見に来るお客さんが増えたみたいやな、こんな事ならうちらも午後休みにすれば良かったな・・・」

 

 そう言いつつもはるか達3人はトレスマジア衣装(コスプレ)を着てテキパキと動き客を捌いていく、その様子を他のクラス同級生が感心した様子で見ていた。

 

「凄いわねあの3人・・・」

「うん、すごい速く動くよね」

「それに衣装も凄く似合うし・・・何だか本物のトレスマジアみたい」

 

 それはを聞いたはるかは思わずギクリとしてしまう。

 

「エ”、イヤ、ソンナコトナイヨー」

〈(はるか、バレたわけじゃないからあまりキョドリすぎるな。逆に怪しく見えるぞ)〉

「(う、うん・・・)」

 

「あらあら中々素敵な姿ですわ~♡」

「お腹すいた・・・・」

 

 はるかとギンガホーンがテレパシーでそんなやり取りをしていると喫茶店にしている教室に新たに百花と蘭朶が入店してきた。

 

「あら、アナタ達なんで此処に?」

「あらご存じありませんでしたか?はるか様がこの前教えてくれたので遊びに来たのですわ」

「お腹すいた・・・・」

「え?そうなのはるか?」

「あ!・・・ゴメン、いうの忘れてたよぉ・・・」

「お腹すいた・・・・」

「まぁ、別に問題無いし気にしなくていいわよはるか」

「そうですわちょっとしたサプライズになりましたし」

「お腹すいた・・・・」

「・・・なぁさっきからお腹すいたbotになっとるコイツどうしたらええんや?」

〈(とりあえずメニュー選ばせてご飯食べさせたらいいんじゃねーか?)〉

 

そんな事を言いながら二人を席に案内するとはるかがキョロキョロと辺りを見回した。

 

「そういえばシオンちゃんの姿が見えないけど、どうしたの?」

「あぁ、シオン様ならバイt、ゲフンゲフン今日はどうしても外せない用事があって来れなくなったんですの」

「シオンちゃんがいない、悲しい・・・お腹すいた」

「げ、元気だして蘭朶さんホラこのメニューから好きな物選んで食べて元気出して」

「じゃあ、こっからここまでの全部で。お金は百花持ちで」

「エ”」

「本当にそんな豪快注文する奴初めて見たわ・・・」

    

 

裏門付近

 

 

「すいません、荷物の納品に来ましたッス」

「あ、はーいお疲れ様です。ではこの紙に代表者のお名前と電話番号をお願いします」

 

 そう言いながら用務員はトラックの運転手に入園申請書と書かれた書類が挟まれたバインダーを差し出し、運転手はそれを受け取りサラサラと書いていく。

 

「しかしこんな日に珍しいですね。大体この日に納品なんて滅多に無いのに・・・」

「いやぁ、どうしても今日中に納品しないといけない商品らしいンッスよー」

「あらそれは大変ねぇ・・・今は学園祭をやってるから裏の駐車場に止めてもらって良いかしら」

「分かりましたッスー」

 

 用務員にそう言われトラックは人通りが少ない裏の駐車場に止まると運転手はヤートットに戻り素早く荷台を開けると中からヂェンゾスとヤートット達がゾロゾロと出てくる。

 

「よーし、直ぐにモビーディグがどこに居るか割り出せ。その場所が分かったらその付近一帯を封鎖して作戦開始だ」

「「「ヤートット!!」」」

 

 

校庭 バザー会場

 

 

「・・・・・」(むむぅ)

 

午後になり休憩になったうてなとキウィはこりす達と合流してバザーを見て回っているがこりすはバザーで売られているオモチャを見ているが難しい顔をしていた。

 

「こりすちゃん、中々欲しいと思える物が見つからないね」

「ちょっと贅沢になってねーかこりす~?」

「ちょっとキウィ!そんな事言うんじゃないわよ!偶々欲しいと思えるのが無いだけでしょ」

「まぁ前のダンジョンの時のご褒美に買ってやったオモチャに比べればチャチな物かもしれねーけどこれもこれで悪くねーと思うけどな。他の場所探してみるか」

 

 そう言いながらうてな達はバザーを見回っているとふとキウィが何かに気づいて声を上げた。

 

「あれ?アソコ立ち入り禁止になってない?」

 

 そう言ってキウィが指さした先には裏に続く道に立ち入り禁止の看板が立っていた。

 

「あ、本当だね・・・でも朝はこんな看板無かったのに・・・?工事の予定なんかあったけ?」

「そうなの?だったら何か変ね・・・」

「じゃあ入って調べて見るか~」

「えええ!?キウィちゃん流石にそれは不味いんじゃ・・・」

「ヘーキ、ヘーキ。本当に工事してたら謝れば良いだけだし~」

 

 そう言ってキウィは看板を無視して入って行きそれに続き様に真珠、ネモ、こりすも入って行き最後にうてながおっかなびっくりな様子で付いていった。

 

 

校舎裏

 

 

キウィ達は裏側の道を歩いているが何処にも工事をしている様な様子は見当たらなかった。

 

「んだよ、工事なんかやってないじゃんかよ~」

「本当だな、じゃああの看板は何だったんだ?」

「イタズラ、かしらね・・・・ん?」

 

 ギュイイイン

 

 ふと真珠の耳に何かの金属音が聞こえ思わず足を止める。

 

「ねぇ、アッチから工事音みたいなのが聞こえるわ、行ってみましょう」

「え?き、危険なんじゃ?」

「ここまで来たら何やってるか確認しに行かなきゃ気が済まないわよ。キウィ達だってそうでしょ?」

「お~」

「そりゃ、まぁ」

「・・・・・」(コクコク)

「決まりね、それじゃ行きましょ!」

「うぅ、工事の人だったらゴメンなさい・・・」

 

 うてな達はそのまま音がしている所へ向かい角を曲がるとそこには丁度マンホールの蓋を切って何かを流し込もうとしているヂェンゾス達がおり彼等とバッチリ目が合ってしまった。

 

「「「「「あ」」」」」

「あん?」

 

「「「「「「「・・・・・・・・」」」」」」

 

「「「「失礼しました」」」」「・・・・・」

 

 2陣営はそれぞれ固まっていたが先にうてな達が我に返り、そのままそさくさと帰ろうとする。

 

「ハッ!待てテメエ等、これを見たからには生かしておけねー!ヤートット始末しろ!!」

「「「ヤートット!!」」」

 

 それを見て遅れて我に返ったヂェンゾスは目撃者を始末しようとヤートットに追撃を命じヤートット達が追ってくる。

 

「ワアァアア!!何でこんな所にバルバンがー!?」

「知らないわよ!とにかく早く表に出て皆に危険を伝えるわよ!!」

 

 うてな達はそう言い合いながら校舎裏から表のバザーまで逃げ出す事が出来た。

 

「皆さーん!!逃げてくださいー!!バルバンが居ますーー!!」

 

 

魔法少女喫茶

 

 

え?何々? 何かバルバンが出て人が襲われてるって・・・ 何かのイベント?

 

 

 魔法少女喫茶の方でもバルバンが出たという話が伝わりザワザワと騒ぎが起きる。

 

「何や?バルバンが出たやと?」

「本当かしら(ギンガルカ?どう魔獣の気配は感じる?)」

〈(う~ん、ちよっと待ってね・・・)〉

 

 ギンガルカはムムムっと唸る様な気配を発しているとやがて慌てた声が出る。

 

〈(大変!魔獣の気配が近づいて来ているわ!!)〉

「「「!!」」」

 

 ギンガルカの言葉を聞きはるか達はダッと教室から出て行く。

 

「あ、花菱さん達!何処行くのー?」

「すいませんトイレですー!」

 

 はるか達が教室に出て走る中後ろから百花と蘭朶が後ろから追いかけて合流する。

 

「(はるか様、魔獣の居場所は分かりますの?)」

「(うん、ギンガホーン達が魔獣の気配を探知出来るし前の戦いで手に入れたレーダーみたいのがあるからそれで探す事が出来るよ)」

「(では魔獣の方ははるか様達にお願いします。私と蘭朶は襲われている方を助けます)」

「(分かったよぉ。そっちはお願いね)」

「(では又後ほど)」

 

 そう言うとはるか達と百花達は二手に分かれていった。 

 

 

校庭 バザー会場

 

 

「「「ヤートット!!」」」

「わぁあああ!?」

 

 うてな達を追っていたヤートット達は彼女達目掛けてラッパ銃を撃ち、うてなはそれを慌てて避けるが後ろのテントが破壊される。

 

「クッソ~もうお前等の隠密バレたんだからいい加減諦めろよ~」

「あーもう人目さえなかったら変身出来るのにー!!」

「まだチラホラ残ってるよな・・・・」

「・・・・・ッ」

 

 そう言いながらネモが辺りを見渡すと周りの生徒や客はようやくイベントでは無く本物のバルバンだと気づき悲鳴を上げて逃げているがまだ逃げ切れていない人もいた。

 

「な、何とか逃げ切って変身を「ヤートット!!」あ」

 

 うてなが何とか変身する隙を探していると注意を向けていない方向からヤートットがカトラスを振りかぶってきた。

 

「うてなちゃん!!」

「・・・・ッ!!」

 

 キウィとこりすがそれに気づいてうてなを庇おうと走り出すが間に合わずうてなの頭にカトラスが振り下ろされそうとした時、血の斬撃が飛んできヤートットを切り裂いた。

 

「ヤトッ!?」

「え?」

 

 うてなは見覚えのある攻撃に思わず唖然としつつも斬撃が飛んできた方を向くとそこにはうてなの想像通りベルゼルガが立っていた。

 

「はぁ・・・魔法少女の仕事とはいえコイツ助けるのすごい不本意・・・」

「まぁまぁベルゼルガ。ここで死なれても寝覚めが悪いでしょう?えいっ」

「「「ヤートット!?」」」

 

 テンションが下がっているベルゼルガにパンタノペスカはそう言いながら杖を突きヤートットの足下から土塊を盛り上げて吹っ飛ばしていく。

 

「あなた達、何で・・・?」

「何でも何も魔法少女は人助けをするのが基本なのでしょ?まぁ私はそれ以外にもここでドエロい変身が出来るあなた方が死ぬのは不本意ですのでッ」

 

 そう言いながらパンタノペスカは盾を構えヤートットの銃撃を防御する。

 

「ほらほら、私達が防いでいる間に早くお逃げくださいまし。今なら人々も学校外に逃げてますから隠れる場所はある筈ですわ」

「・・・・一応お礼は言っておきます」

「これを貸しだと思って下さるなら私達はこの後バルバンの魔人と戦うので助力して下さいまし」

「分かりました・・・それで貸し借り無しと言う事で、皆急ごう」

 

 うてなはそう言うとキウィ達と一緒にその場を離れていった。そこへ入れ替わる様にテンションが低いベルゼルガがパンタノペスカの背後に着く。

 

「ペスカ、今シオちゃんに連絡したけどバイトを上手く抜け出せそうに無いって・・・・やる気なくす・・・」

「やる気出して下さいベルゼルガ、イミタシオ様は今朝学泉祭は夕方頃には来ると言っていたでしょ。バルバンを倒せなかったら夕方イミタシオ様と回れませんわよ!」

「ッ!!それは困る。シオちゃんと一緒に食べ歩きする為コイツらサッサと倒す。エヘ」

「「「ヤートット!!」」」

 

 パンタノペスカの言葉でベルゼルガはやる気を取り戻すと大鎌をさらに大きくしヤートット達に斬りかかっていった。 

 

 

 

校舎裏

 

 

「よーし良いぞ。来い来い来い!!」

 

 ヂェンゾスはあの後汚染液を地面に流し込みレーダーでモビーディグの動きを見張っているとレーダーに徐々に光点が近づいてくるのを見てテンションを上げていた。

 

「野郎共、急成長エキス用意しろ。そろそろモビーディグが出てくるぞ」

「ヤートット!!」

 

 ヂェンゾスの命を受けヤートット達が急成長エキスを運びだそうとした時、ヤートット達に雷のアースが浴びせられる。

 

「雷の羽根ーー!!」

「「「ヤートット!?」」」

「何ぃ!!」

 

「そこまでよバルバン!魔獣は絶対大きくさせない。トレスマジア参上!!」

〈マゼンタ、魔獣はどの辺りに居る?〉

 

 ギンガホーンに聞かれマゼンタはザッカスの戦いの時に入手したレーダーを起動して位置を確認する。

 

「えーと・・・居た!徐々に近づいて来てるよ!!」

〈よし、だったら真化して浄化のアースを魔獣が近づいている所に流し込むんだ〉

「分かったよぉ!真化!」

 

 マゼンタはギンガブレイブに真化すると獣撃槍を構える。

 

「貴様!俺達のレーダーを・・・・ッ返しやがれ!!」

 

 ヂェンゾスは回転ノコの刃を複数飛ばし、マゼンタの持っていたレーダーを真っ二つに壊すがその隙を突きマゼンタは獣撃槍を伸ばそうとしヂェンゾスは腕のノコでそれを弾いた。

 

「通すわけ無いだろうが!」

「あの野郎・・・ッ!」

〈サルファこっちも真化だ!〉

「了解や!アズール!」

「えぇ!」

「「真化!!」」

 

 サルファとアズールも続いて真化するとマゼンタと共に並ぶ。

 

「行くよバルバン、これ以上魔獣を大きくさせるのも学園祭も中止なんかさせないんだからぁ!!」

「抜かせオラァ!」

 

 そう言いマゼンタは獣撃槍を振り上げヂェンゾスは回転ノコで切り裂こうと斬り合った。 

 

 

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