学校の外にヂェンゾスを追い出したマゼンタ達はそのままヂェンゾスと戦うが左腕に付いた丸鋸と右手に持ったチェインソードの二刀流に攻めあぐねていた。
「オラオラオラァ!!」
「このっ雪花凍牙刃!」
アズールは雪花凍牙刃を撃ち出すがヂェンゾスはチェインソードと腕の丸鋸をクロスして衝撃波を放ち相殺する。
「くっ強い・・・・ッ!」
「前の魔人の時といいコイツと言い面倒な敵が出てきたな・・・」
「舐めるなよトレスマジア!貴様等ごときに倒される俺じゃねぇ!」
「ではわたし達が倒させて貰いましょうか」
そういう声が聞こえるとそこに同時にエノルミータメンバーが現れた。
「エノルミータ、漁夫の利でもしにきたんか?」
「おやおやヒドい言い草ですねぇ。わたしは唯バルバンを倒すのに助力してあげようと言うのに」
「チッ、何が助力やヌケヌケとどの口が言っとんねん」
「テメエ等よく俺の前で堂々と倒すなんてほざきやがったな!バットバス特殊部隊を舐めんじゃねぇ喰らえ!」
ヂェンゾスは怒りながら丸鋸の刃を再び射出したが丸鋸が当たる前に全てが上から降ってきたレーゼーに撃墜された。
「何ぃ!?」
「皆此処は私とアリスちゃんに任せて欲しいのだわ」
そう言いながら黒い翼をはためかせてネロアリスを抱えながら人形の女性が降りてきた。
「お~アリスにロボ子格好良い登場じゃ~ん」
「レオちゃんロボ子って・・・?」
「あいつの名前だよ~名無しだと呼びにくいだろ~」
「いやだとしても適当すぎじゃ「構わないのだわ」良いの!?」
レオパルト・セクメトの雑な命名にベーゼ・クヌムは苦言を言おうとするが人形の女性ーロボ子があっさり了承したので思わず叫んでしまう。
「さっきから俺を無視するんじゃ-ね!死ねこのヤロー!!」
ヂェンゾスはチェインソードを構えて突っ込んで来るがロボ子は慌てずネロアリスを後ろから抱きしめる。
「行くのだわアリスちゃん」
「・・・・!」
「合・体なのだわ」
そうロボ子が言うとネロアリスとロボ子が光に包まれ光が収まるとそこにはロボ子の衣装を纏い背中には悪魔の羽に一対のロボットアームの様な物が浮き猫耳と尻尾が付いた成長したネロアリスの姿があった。
「「ネロアリス・ジャバウォック・・・なのだわ」」
「何だ?うぉ!?」
ネロアリス・ジャバウォックは背中の浮いているアームでヂェンゾスを掴むとそのまま放り投げた。
「あれは・・・アリスなの?」
「ロボ子と合体したぞ・・・」
「でっかくなってるな~」
「アレがアリスちゃんの真化・・・?」
「「正確には違うのだわ」」
「「「「喋ったー!?」」」」
ベーゼ・クヌムの疑問に答える様にネロアリス・ジャバウォックがベーゼ・クヌムを向き応えたのにエノルミータメンバーは驚きの声が上がった。
「「真化をするにはアリスちゃんの魔力は高いけど幼い身体でやるには未熟で真化は負担が掛かりすぎる。だから私と合体して私が負担を請け負ってアリスちゃんのイメージを補佐する事でこの姿に変わったのだわ、言うなれば擬似的な真化なのだわ」」
「えぇとつまり、どういう事?」
「要するにアリスはまだ真化出来ないけどロボ子と合体すれば真化の真似事みたいな事が出来るって事だろ」
「そう言う事なのだわ」
今一よく分かっていないロコムジカ・ハトホルにルベルがかみ砕いて解説するとネロアリス・ジャバウォックが肯定する様に頷く。
「「でも擬似的でもアナタ達の真化にも勝るとも劣らないのだわ。見ているのだわ」」
そう言うと同時にネロアリス・ジャバウォックは走り出し起き上がり掛けていたヂェンゾスに攻撃を仕掛ける。
「「喰らうのだわ」」
「舐めるな!」
ネロアリス・ジャバウォックはロボットアームで殴りつけようとするがヂェンゾスはチェインソードで弾き飛ばして迎撃する。
〈サルファ!俺達も行かねーと〉
「勿論や。バルバンを倒すのはウチらの仕事や」
サルファ達もヂェンゾスを倒そうと向かおうとするがそれを遮る様にビズネラとヤートット達が立ち塞がる。
「全く、作戦失敗したからレーダーだけを回収するつもりでしたがエノルミータがここまで力を付けるとは予想外ですよ。エノルミータを減らせるチャンスの邪魔はさせませんよ」
「ビズネラ又お前か!邪魔やそこどきぃ!」
サルファが苛つきながらそう言うと獣装の爪を構えるとマゼンタ達の先陣を切る様にビズネラ達に攻撃仕掛ける。
「フッ」
それに対しビズネラは腕のビームガンを発砲しサルファは獣装の爪を盾代わりにして接近し殴りかかるがビズネラは腕で弾き逆にサルファに打撃を浴びせる。
「セイッハッ!」
「グッ、コイツ接近戦も出来んのか・・・」
「当然です。私はこれでも海千山千の闇商人ですよ、荒事への対処をする為の力はあるに決まっているでしょう」
「「サルファ!」」
「平気や!」
サルファが攻撃を受けたのを見てマゼンタとアズールがヤートットを倒して近寄ろうとするがサルファがそれを制する。
「こんな奴ウチ一人で十分や、それより二人はパンタノペスカ達と一緒に戦闘員を頼む!アイツらをもう学校に入れさせんな!」
〈サルファなら俺が付いてるから心配すんな!!〉
「・・・分かったわ」
「そこは頼むよぉサルファ!」
「任せい!」
サルファは二人に親指を立てると改めてビズネラに向かい合う。
「別れの挨拶は済みましたか?」
「その余裕直ぐに崩したるわ。お前も今まで倒した幹部や魔人と同じ地獄に叩き込んだるわ」
サルファはそう言いながら獰猛な笑みを浮かべると獣装の爪に雷の力を込めると再びビズネラに殴りかかっていった。
――――――――――
「ドラドラドラァ!」
「「少し、面倒なのだわ」」
ヂェンゾスの猛攻にネロアリス・ジャバウォックはロボットアームで防ぐが徐々にロボットアームがボロボロにされていく。
「「やはりパーに勝つにはチョキなのだわ。セルケトの鋏、換装なのだわ」」
ネロアリス・ジャバウォックがそう呟くとロボットアームが光り鋏に変わりヂェンゾスの丸鋸とチェインソードを掴み動きを止める。
「ヌ!コノッ」
「「ていや」」
掴まれたヂェンゾスは振り払おうとするがその前に鋏でチェインソードと丸鋸を同時にへし折った。
「お、俺の剣と鋸が・・・折れたぁ!!」
「「止めなのだわ」」
武器を壊され唖然とするヂェンゾスに止めとばかりにネロアリス・ジャバウォックはセルケトの鋏に魔力を通しビームの刃にすると羽で素早く低く滑空するとすれ違い様にヂェンゾスを刃で切り裂いた。
「「一閃、なのだわ・・・」」
「グオォォオオ!?」
ネロアリス・ジャバウォックがそう言ってビームの刃をしまうと同時にヂェンゾスは倒れ伏し大爆発を引き起こした。
「よっしゃー!やるじゃ~んロボ子とアリス~」
「うん!すごいよ本当に!」
それを見ていたベーゼ達は感心したり嬉しそうな声を出しながらネロアリスとロボ子の活躍を喜んでいた。そんな中ヂェンゾスは蹌踉めきながら樽形の容器を取り出した。
「バルバエキス・・・作戦変更!」
バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!
『オオオオラァ!!』
「来ましたね。トレスマジアやシオちゃんズはまだ戦っていて巨大化出来ないようですね。ここはわたし達が行きますよアリスちゃん!!」
「「了解なのだわ」」
ベーゼ・クヌムに言われネロアリスはナハトスターを取り出すと巨大化させて乗り込んだ。
ナハトスター コクピット
「良し!行くわよ・・・ってアレ?アリスの姿元に戻ってない?ロボ子何処行ったの?」
ロコムジカの言う通り司令席に座っているネロアリスはジャバウォックモードではなくいつもの姿に戻っておりロボ子の姿も見えなかった。
「あ、本当だな。アリス、ロボ子は一体何処に『私は此処なのだわ』ウェ!?』
ルベルがロボ子が何処に行ったのか聞こうとした時コクピット全体に響く様にロボ子の声が聞こえ驚いた声を出す。
『ナハトスターの時は私がナハトスターと合体して皆をサポートするのだわ』
「そ、そうなのか・・・割と万能だなロボ子」
『それ程でも無いのだわ・・・おしゃべりはここまで、来るのだわ』
ロボ子の言う通りコクピットの画面にヂェンゾスが修復した腕の丸鋸を振りかぶって斬りかかろうとしていた。
『死ねぇ!!』
『防御、なのだわ』
ヂェンゾスが振り下ろした丸鋸をナハトスターは装甲で覆われた太い腕をクロスして防ぎ、ヂェンゾスは更に追撃を何回も加えるが分厚い腕の装甲で防がれ、逆に隙を突いてヂェンゾスの腕を掴んで投げ飛ばした。
『ウオォォオ!?』
『アリスちゃん』
「・・・・!!」
ロボ子の言葉を合図にネロアリスはスイッチを押すとネロアリスの席が下に沈んでいった。
ネロアリスはヂェンゾスの鋸攻撃に対し手数で勝負出来る自分自身を選んだ!!
ネロアリスがナハトスターと一体になるとナハトスターはレモンイエローに変わり両肩に鋏が付いたロボットアームが付いた姿に変わった。
『・・・・!!』
ナハトスター・ネロアリスが腕を構えると腕が猫のぬいぐるみの様な腕に変わり鋭いかぎ爪が生えるとヂェンゾスに殴りかかった。
『・・・・ッ!!』
『グ、ガァ!』
ナハトスター コクピット
「え何?ナハトスターの腕がぬいぐるみになった?」
『これがアリスちゃんのナハトスターの力なのだわ』
ベーゼの疑問にナハトスターと一体化しているロボ子が答える。
『アリスちゃんのナハトスターの力はジャバウォックモードで使えるロボットアームとオモチャの力を武器にする能力なのだわ』
――――――――――
『このぉッ調子に乗るな!』
体勢を立て直したヂェンゾスは反撃とばかりに丸鋸を突き出すがナハトスター・ネロアリスは素早く盾を出しそれを防ぐと両肩のロボットアームを展開しヂェンゾスを掴む。
『うぉ!?は、離せぇ』
『・・・・ッ!!』
そのままナハトスター・ネロアリスはヂェンゾスを空高くぶん投げると、盾を消し変わりにコルク銃のライフルを構え狙いを付ける。
『・・・・!!』
『アリス・ショットなのだわ』
ロボ子が技名を言うと同時にナハトスターは引き金を引くとコルクが発射されヂェンゾスにめり込み更に高く飛ぶとコルクに込められた魔力がヂェンゾスに流れ込みバルバエキスのエネルギーと当り暴走してヂェンゾスの体を爆散させた。
『ウオアアア!!』
『・・・・・!』
『勝利、なのだわ・・・』
――――――――
「やられましたか・・・・仕方ありません撤退です」
ヂェンゾスがやられたのを見てビズネラは、ここまでだと判断し煙玉を投げつけ煙幕を発生させるとヤートット達と共に撤退していった。
「あ、クソ逃げられた!」
〈サルファ、次こそはだな〉
ビズネラを仕留められなかった事にサルファが地団駄を踏んでいるとヤートットと戦っていた他のメンバーが合流する。
「サルファ大丈夫!回復する?」
「あ、あぁ平気やマゼンタ・・・早う壊された所直さんとな」
「サルファ様それは私達にお任せ下さいまし。サルファ様達は適当な理由で抜け出してきたのでしょう?そろそろ戻った方がよろしいですわ。今イミタシオ様から此方に来ると連絡がありましたから直すのはやっておきますわ」
「直すのメンドイ、けどシオちゃんの為に頑張る・・・」
「ありがとうパンタノペスカ、ベルゼルガ!ヴァーツには私が連絡入れて資材を回して貰うわね」
「ありがとうございますわアズール様、さ急いで下さいまし」
「うん!ありがとう二人とも!」
パンタノペスカにそう言われマゼンタ達は急いで学校に戻っていくと入れ替わるようにイミタシオが到着した。
「すまん!中々抜け出せなかった。遅れた分しっかり働かせて貰うぞ」
「グッドタイミングですわイミタシオ様♡今から直す所でしたの」
「そうか、なら完璧に直させて貰おう!ベルゼルガ手伝ってくれ」
「エヘヘ・・・モチロン♡シオちゃんとの共同作業♡」
「ベルゼルガ私も居ますわよー」
「ペスカうっさい」
――――――――――
魔法少女喫茶
「で、何やねんこの格好ーー!?」
魔法少女喫茶に戻ったはるか達の衣装はトレスマジアの衣装では無く別の衣装に着替えさせられ、薫子は黒いレオタードにマントを羽織り金髪をツインテールにした魔法少女姿になっていた。
「何って、バルバンが出たって騒ぎがあってトイレから帰ってこないわ、避難を手伝わないし、その上逃げてグチャグチャになった喫茶店を元に戻すのを手伝わなかったペナルティよ」
そう言いながら魔法少女のコスプレをした同級生が眼鏡を直しながらそう言う。
「うっ・・・しゃあないねん、トイレが壊れて出られんかったんや・・・」
「だとしてもあなた達が急に抜けた所為でこっちは色々大変だったんだからね」
「だからぁ」
「もうそこまでにしましょう薫子」
尚も言い募ろうとする薫子に青い衣装を着て頭にティアラの様な飾りを着けた魔法少女姿をした小夜が窘める。
「理由が何であれ大変な時に来なかった私達が悪いんだしそれにこの衣装も中々素敵でしょ?」
「そうだよすっごく似合うよ薫子ちゃん!」
「うっ・・・」
小夜に同調するようにピンクを基にしたフリルやリボンをあしらった衣装にピンク髪を赤いリボンでピッグテールで止めたはるかがキラキラした笑顔で言い薫子は押し黙ってしまう。
「いやウチかてこの衣装は嫌いやないんよ・・・唯この姿をアイツに見られたら「お~」ゲ!!」
薫子が嫌なそうな表情を浮かべた先には再び魔法少女喫茶に来たキウィがニヤニヤ笑いながら薫子を見ていた。
「何だよ~可愛いコスプレ店員が出たって言うから来てみればお前かよ貧乳団子~何だそのピチピチ衣装~変態~♪」
「コロス」
ケラケラ笑うにキウィに薫子は鬼のような形相でお盆を叩き込もうとして慌ててはるかが止める。
「わぁあああ!?薫子ちゃん落ち着いてーー!!」
「はぁあああ!!凄いに会ってますよ小夜さーん!青髪XティアラX魔法少女衣装!もうベストマッチですよー!!」(パシャシャシャ)
「う、うてなさんウチは撮影禁止だったでしょ・・・?」
そんな3人を余所にうてなは感動した様子で小夜をスマホで撮りまくり小夜を困惑させていた。その様子を離れて見ていたこりすは、小さい人形に擬態したロボ子を抱え成して深くため息を吐いた。
「ハァーーー・・・」
(やれやれなのだわ・・・)
ちなみにはるか達がペナルティで着せられた衣装は
はるか→鹿目まどか
小夜→キュアビューティー
薫子→フェイト(無印版)
になります。
追記
ネロアリス・ジャバウォックはあくまでロボ子と合体している疑似真化なのでベーゼ達の様にエジプト神の名前が付いていません(能力の一部でセルケトの鋏が出ていますが特殊な能力はありません)