魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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今回はエノルミータVSミザルスの話になります。


第89話 決戦! モビーディグ誘導作戦3

郊外の森

 

 

「行けヤートット!!」

「「「ヤートット!!」」」

 

 ミザルスの号令を受けヤートット達はカトラスを構え一斉にエノルミータに突撃を開始する。

 

「アタシが動きを止める影繰り!!」

「「「ヤトット!?」」」

「ナイスよルベル!ヴァリツォーネ・ノクターン!」

 

 ルベルが影繰りを使い向かってきたヤートット達を捕らえると間髪入れずロコムジカ・ハトホルが炎の音波を放ちヤートット達を撃破していく。

 

「ヤートット!!」

「クッ」

 

 別の所ではヤートットが振り下ろしたカトラスをマジアベーゼ・クヌムは杖で防ぐが攻勢に出られず悔しげな声を出す。

 

「ベーゼちゃん!ってうわ」

「ヤートット!」

 

 それを見てレオパルト・セクメトが助けに入ろうとするが直後に屈みヤートットのカトラス攻撃を避ける。

 

「クッソ、ベーゼちゃんを助けたいのにコイツらクソウゼ~。アリス、ベーゼちゃん助けるの手伝えー!」

「「言われなくてもそうするつもりなのだわ。セルケトの鋏、せりゃ」」

「ゲブゥ!?」

 

 そう言いながらネロアリス・ジャバウォックはセルケトの鋏を出すとベーゼを攻撃していたヤートットをぶん殴りベーゼを救出する。

 

「ありがとうアリスちゃん!これで反撃出来るメナスヴァルナー!」

「アタシも合わせるよゴールドクロー!」

「「「ヤトトー!?」」」

 

  反撃出来る様になったマジアベーゼ・クヌムはレオパルト・セクメトと同時に攻撃しヤートットの数を減らしていった。

 

「おのれ喰らえナパームミサイル!」

 

それを見たミザルスは腕のシリンダーから今度は燃えさかるミサイルを発射しベーゼ達に攻撃を仕掛ける。

 

「そんな物、ヴァリツォーネ・ラプソディー!」

 

それに対しロコムジカ・ハトホルは氷の音波を放ちミサイルを凍らせ撃ち落としていく。

 

「ヌゥ!?」

 

「隙ありですメナスアイ!」

「ぶった切りサーキュラー!」

 

 ミサイルを迎撃されミザルスが怯んだ隙を突きベーゼ・クヌムとレオパルト・セクメトが同時に攻撃を放ちミザルスに命中するがミザルスには碌にダメージを喰らっている様子は無かった。

 

「無駄だ。お前等ごときの攻撃でこの特殊合金製の鎧は破れんぞ!」

「ッ!面倒な装甲ですね・・・」

「だったらコレはどうよ?ヴァリツォーネ・オペラ!」

 

 ロコムジカ・ハトホルは今度は雷の音波を飛ばすがミザルスはそれを腕を交差して防御し弾いてしまう。

 

「効かんと言ってる、だろうが!オラァ!」

 

 ミザルスはお返しとばかりにナパームミサイルを乱射し外れたミサイルは周りの木に燃え移り火事になっていく。

 

「うわ!?アッチ、あっちい!?消火消火~」

「周りもお構いなしですかアイツはクヌムの泥!」

 

 周りが火事になった事でマジアベーゼ・クヌムは慌てて泥を燃えている場所に被せて消火していくが、燃え広がるスピードの方が早く中々完全に鎮火出来ずに居た。

 

「ベーゼ!ロコもヴァリツォーネ・ラプソディーでって、あ」

 

 ロコムジカ・ハトホルも消火を手伝おうと視線を一瞬ベーゼの方に向けた瞬間、ミサイルがロコムジカ・ハトホルに接近している事に気づかず視線を戻した時には避けきれない距離までミサイルが迫っていた。  

 

「ロコォ!!」

 

 それを見たルベルが咄嗟にロコムジカ・ハトホルを突き飛ばして射線からどかし自らがミサイルの射線に入り助けるがその直後にミサイルが着弾し、ルベルが炎に包まれて転がりこむ。

 

「「「「「ルベル(ちゃん)!?」」」」

 

 それを見たロコムジカ・ハトホルは取り乱しながらも駆け寄り、威力を抑えた氷の音波で消火するとルベルはやけどを負いながらも生きていた。

 

「ルベルゥ・・・良かった生”ぎでだぁ・・・・」

「あぁ、直前に影盾を張って直撃防いでロコが消火してくれたから大事にはならなかったよ・・・」

「ルベルちゃん!しっかりして、アリスちゃん!治療を」

「「了解なのだわ」」

 

 ベーゼ達も慌てて駆け寄りルベルを治療とする中ミザルスの嘲る声が響く。

 

「フンッ、役立たずの足手纏いが最後に少しは役に立った様だな」

 

「何ですって?アンタ・・・・!!」

「落ち着けロコ」

 

  それを聞いたロコムジカ・ハトホルがミザルスに殴りかかろうとするが包帯を巻かれたルベルが肩を掴んで引き留める。

 

「ルベル、アンタもう動けるの?」

「まぁな、アリスの治療もあるけど、何だか気分が昂ぶって何でも出来そうな気がするんだよ」

 

 そう言いながらルベルは短剣を構えミザルスに相対するがミザルスは恐れた様子も見せず鼻を鳴らす。

 

「フンッあの攻撃を受けて生きていたのは驚くが貴様ごときが俺に勝てると思うなよ」

「へっ、別にアタシ1人でお前に勝とうとは思わねーよ。アタシの役目は1人で戦って勝つ事じゃねぇ、ロコやベーゼ、全員の援護だ。別に輝けなくったっていい・・・皆の影になって戦う事がアタシの戦いだ!!」

 

 そう叫んだ瞬間ルベルブルーメの体から魔力が吹き上がり魔力の光が立ち上った。

 

「これはっ・・・まさかアタシも・・・・!!」

「遂にルベルも真化するのね!!」

 

 ルベルから立ち上る魔力の光を見てロコムジカ・ハトホルは嬉しそうな声を上げ逆にミザルスは焦った様子を見せる。

 

「真化だと!?このままむざむざやらせるか。死ねぇ!!」

 

 ミザルスはルベルに向かってミサイルを発射するがその前にロコムジカ・ハトホル、ベーゼ・クヌムや他のエノルミータメンバーが立ち塞がりミサイルを迎撃しルベルに攻撃を通さない様にする。

 

「ルベルの晴れ姿の邪魔させる訳無いでしょう!」

「コイツ!」

 

そうしている間に光の柱が収まっていきやがて中から黒くなった衣装に拘束ベルトの様な装飾とお尻付近に尻尾の様なベルト飾りが付き黒犬を模した様なフードを被ったルベルブルーメが姿を現した。

 

「真化完了!ルベルブルーメ・アヌベト!!そらぁ!」

 

 ルベルブルーメ・アヌベトは真化を終えると同時に影手裏剣をミザルスに投擲した。

 

「うぉ!」

 

 それをミザルスは慌てながらも全て弾き落とした。

 

「貴様ァ・・・いきなり不意打ちとはやってくれるな。だが真化した割りには攻撃が弱いッ!?」

 

 そう言ってミザルスが反撃しようとするが鎧の内側から影の刃がはじけ飛ぶ様に飛び出しミザルスの鎧をズタズタにした。

 

「ギャアア!?貴様何をした?」

「何って鎧の隙間の影から影の刃飛ばして切り刻んだよ。ま、お前の言う通り攻撃は弱いから、多少のダメージとテメェの鎧をはじけ飛ばす位しか出来なかったけどな。ロコ!最後は2人で倒すぞ!!」

 

そう言うとルベル・アヌベトはロコムジカ・ハトホルの影に入り込むと影の中からロコムジカ・ハトホルに下からガン見する。

 

「ちょっ、ルベルそんなにガン見しないでよ・・・・」

「そんな事言ってる場合か!今アイツを倒す最大のチャンスなんだ。しっかり見てやるから威力上げろ!!」

「うぅ・・・(見られてる・・・・!真化したルベルに見られてる・・・・恥ずかしいけど・・・気持ちいい!!)フォルテシモ・カノン・エネルジコ!!」

 

 羞恥心と開放感からのロコムジカ・ハトホルとロコムジカ・ハトホルの力になっていると感じる倒錯感から来るルベルブルーメ・アヌベトの魔力が混じり合い巨大な魔力弾になるとミザルスに向かって発射される。

 

「こ、このぉ!!・・・ウオォオオオ!?」

 

 ミザルスが咄嗟に大型ミサイルを発射し迎撃しようとするが全く止められず直撃し大爆発しミザルスは爆煙に包まれていった。

 

「美しい・・・真化したルベルちゃんとロコちゃんの合体攻撃によるフィニッシュ・・・これ以上の芸術作品は存在しないでしょう・・・」

「ベーゼちゃん泣きすぎだって~でもま~これで全員真化出来たよな~」

「「そうなのだわ、皆これで仲良く真化出来るのだわ」」

 

「う~恥ずかしかった。やっぱりこれ何回やっても慣れないわ・・・・」

「これに慣れたらそれはそれで問題だろ」

 

 エノルミータメンバーがそう言いながら集まっていると炎の中からボロボロのミザルスが立ち上がり樽形の容器を取り出した。

 

「バルバエキス、作戦変更!」

 

 バルバンの魔人はバルバエキスを飲む事で巨大化する。だがそれは自らの命を縮める正に最後の手段なのだ!

 

『ウオォオオオ!!貴様等許さん!!』

 

  巨大化したミザルスはそう叫ぶと大きな腕を振り上げベーゼ達を叩き潰そうと振り下ろし、エノルミータメンバーは慌てて散開して回避する。

 

「まだ倒し切れていませんでしたか・・・・!アリスちゃんお願いします!」

「「OKなのだわ。来るのだわナハトスター」」

 

 ネロアリス・ジャバウォックはそう言ってナハトスターを巨大化させるとベーゼ達は素早くコクピットに乗り込みミザルスと対峙した。

 

『喰らえ!』

 

 ミザルスは両腕のシリンダーからミサイルを発射しナハトスターを破壊しようとするがナハトスターは蛇腹剣をリボンの様に回転させミサイルを防いでいく。

 

『おのれ・・・・!だったらコイツだ冷凍ミサイル!!』

 

 ミザルスは今度は別のミサイルを撃ちだしナハトスターが再び蛇腹剣で防ごうとするがミサイルが爆発すると中から冷気が放出されナハトスターの剣と腕が凍らされ動きが封じられてしまう。すかさずミザルスが接近し殴打する。

 

『オラオラオラァ!』

 

 ナハトスター コクピット

 

 

『ボディにダメージ。耐久値後60%なのだわ』

 

ロボ子の報告を聞きロコムジカが焦った声を上げる。

 

「ちょっとこのままじゃヤバいわよベーゼ!!」

「クッこうなったらわたしが「いやアタシが出る!」ルベルちゃん?」

 

 ベーゼが出撃しようとするがそれをルベルが止め自分が出撃すると言った。

 

「コイツの相手はアタシの方が良い、アリス、ベーゼ頼む!」

「・・・・分かった。任せるよルベルちゃん。アリスちゃんお願い」

「・・・・・」(コクン)

 

 ネロアリスは強力なミサイルを撃ち出すミザルスに対し、変幻自在のルベルブルーメを選択した!!

 

ルベルがナハトスターと合体するとナハトスターは濃浅葱(こいあさぎ)色に変化し腕の氷が砕け両腕に短剣が装備されるとそれでミザルスに反撃した。

 

『グォ!?このお・・・・!』

 

ミザルスは蹌踉めきながらもミサイルを発射するがナハトスターは攻撃が当たると影になり消えていった。

 

『偽物!本物は何処だ?『こっちだよ』ブヘェ!?』

 

 ミザルスが本物を探そうと辺りを見渡しているとミザルスの背後の死角からナハトスターが現れミザルスに蹴りを入れて転ばせる。

 

『コイツも喰らえ影犬!!』

 

 ルベルがそう叫ぶとナハトスターの影から黒い犬が複数現れミザルスに襲いかかった。

 

『速い!ぐああぁ!?』

 

 ミザルスはミサイルで迎撃しようとするが影犬は素早くそれを躱しミザルスの四肢に噛み付き動きを封じた。

 

『トドメだ!アヌビスの爪ー!!』

 

 ナハトスターが影に包まれると巨大な黒犬に変わりミザルスに素早く接近すると巨大な爪でミザルスを引き裂いた。

 

『ギャアア!?』

 

 攻撃を受けたミザルスは倒れ、更に背中に背負ったミサイルも切り裂かれた事で信管が作動しミザルスを巻き込み大爆発を起こし吹き飛んでいった。それを見届けると黒犬はナハトスターの姿に戻っていった。

 

 ナハトスター コクピット

 

 

『フー、何とか倒せた・・・』

 

「お疲れ様ルベル」

「そういや全くトレスマジアやシオちゃんズが来なかったけどアイツらどこで道草食ってんだよ~?」

「そう言えばそうだね・・・・何かあったのかな・・・?」

 

 そう言いながらベーゼは胸に言い知れない不安が渦巻いていた。

 

 




>ニシキ様ナハトスタールベルモードの能力のアイディアありがとうございます。


オリジナル真化紹介

 ルベルブルーメ・アヌベト

 ルベルブルーメの真化した姿。イメージとしてはルベルの衣装を黒くして更に黒犬の様なフードと拘束ベルトの様な装飾と尻尾に見えるベルト飾りが付いている。能力は今までの様な影で操る能力や影手裏剣以外に影から影に攻撃を飛ばしたり、影を纏って黒犬の様な姿で攻撃出来る様になった。

 因みにアヌベトとはアヌビスの女性形の名前であり、アヌベトはハトホル神殿の屋上にある礼拝所においてオシリスを見守る見守る神々の間に2度姿を見せている。横の碑文には「敵に吠えるアヌベト」あるいは「粗暴な力を持ってやって来る敵に吠え掛かり(逆さになった)悪霊の背中に切りかかるもの」と記されている。(参考文献:図解古代エジプトの神々・神話百科事典より)
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