魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

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更新が遅れた上に書き切れなかったので今回は5分割する事になりました、申し訳ありません。


第90話 決戦! モビーディグ誘導作戦4

採石場

 

 

採石場に到着したバットバス達は早速採石場の真ん中辺りに柱を立てそこに薫子と一緒に急成長エキスの容器を縛り付ける。

 

「フフフ、どんな気分ですかマジアサルファ?急成長エキス入りのプールに吊す事も出来ましたが事故が怖いので今回はシンプルにしましたがどうです屈辱ですか?それとも悲しいですか?」

「・・・・・」

「フム、答える気は無しですか、つまらないですね」

 

「おいビズネラ。そろそろ誘導装置を起動させようぜ」

「いえいえ、それはもう少しお待ちくださいバットバス様。ちゃんとトレスマジアやシオちゃんズがやられたのを確認しておきませんと」

 

そう言いながらビズネラはマゼンタ達を探知するレーダーを起動させるとレーダーにはちゃんと山側の方角にマゼンタ達の反応があった。

 

 星獣達が居た山

 

 

「よしこの辺りなら大丈夫かな?」

「そうね、マゼンタ誘導装置を起動してちょうだい」

「分かったよぉ」

 

マゼンタが誘導装置を起動させるとピッピッピッと言う音と共に誘導装置に画面から徐々に此方に近づいてくる光点が映った。

 

「来たよぉ!」

「皆構えて!」

「行くよベルゼルガ!」

「了解シオちゃん」

「ちょっとドキドキしますわね」

 

 

 それぞれが武器を構えて待ち受ける中、やがて目の前で土が大きく盛り上がり5人が一斉に飛びかかった時盛り上がった土からモビーディグでは無くドリルが付いたミサイルの様な物が飛び出した。

 

「「「「「ッ!?」」」」」

 

 ピー!

 

 ミサイル爆弾は地上に出た瞬間に起爆し飛びかかった5人を巻き込み大爆発した。

 

 

 採石場  

 

 

「やった成功です!奴らの反応が全て消えました」

「おお!やったな」

 

 レーダーの反応が全て消えた事を確認するとビズネラとバットバスは喜びの声を上げた。

 

「ハッしかしアレだけ邪魔してきた魔法少女共の最後がこれとは随分呆気なさすぎて拍子抜けだぜ・・・・少し悲しくなるぜ・・・うぅ」

「バットバス様・・・」

「・・・良し!切り替え終了、早くモビーディグをデカくしよーぜ」

「流石はバットバス様、見事な切り替えです」

〈コイツらッ・・・白々しい三文芝居しやがって・・・・!!〉

 

 バットバスとビズネラの寸劇をギンガホークが忌々しげに睨み付ける中、ビズネラは急成長エキスの容器に誘導装置アプリを作動させたスマホを取り付ける。

 

「さ、次はあなたの番ですよマジアサルファ。あなたも直ぐにマジアマゼンタ達の後を追わせてあげましょう」

「へへ、知ってるか?魔獣に囓られるのはスゲー痛いんだぜ。お前は何処まで痛みに耐えられるかな?」

「・・・・・」

「オイオイ、何か反応しろよ、つまんねー奴だな!!」

「バットバス様早く離れましょう。ここにいたら私達も餌食です」

 

 バットバスが反応しない薫子をつまらなそうに見ていたがビズネラに離れる様に言われるとサッサと離れていく。

 

「さぁ早く来い来いモビーディグ。美味しいエキスはここにあるぞ!」

「これで私達の首も安泰ですね〈残念だがそれは叶わん〉ッ!?」

 

 突如物陰からギンガホーンとギンガルカが飛び出すとギンガホーンはビズネラを攻撃し変身アイテムと捕らわれていたギンガホークを救出し、ギンガルカは薫子縛っていたロープを食い千切り薫子を助け出した。

 

「星獣だと!何で此処に居やがる!?」

「それは私達が居るからよ」

「「!!」」

 

 バットバスとビズネラが声がした上を向くとそこには崖上に立つマゼンタ達の姿があった。

 

「トレスマジアにシオちゃんズ!バカな!?確かにあの爆弾で吹っ飛んだはずでは!!」

「そんなの簡単ですわ。吹っ飛んだのは私がパンタノドールで作った偽物ですわ。偽物に私達の魔力を入れた後に偽物の私達を山に向かわせて本物の私達は変身を解除して電車やタクシーを使ってこの場所に来たのですわ!」

「あり得ない!私達の作戦を見抜いてここの居場所に来るなど私が捕まっていた時はそんな素振り見せなかったではありませんか!」

 

「フフフ・・・・ハハハハ!」

 

パンタノペスカの説明を聞き狼狽した様子を見せるビズネラに対し堪えきれないと言った様子で薫子が笑い始めた。  

 

「そんなの簡単や、アンタ等の作戦も居場所もウチが教えたんやからな」

「何ですって!あり得ません、あなたのスマホはもう奪っている。通信手段なんてある筈が・・・」

「それがあるんやな・・・ウチら魔法少女だけが使えるテレパシーがな!!」

「あぁん?テレパシーだと」

 

 薫子の答えにバットバスは訝しげな声を上げる。

 

「そうや。アンタ等の作戦を聞いた時ウチはテレパシーでマゼンタ達に作戦を伝えたんや幸いマゼンタ達が向かう場所は分かってからテレパシー飛ばすのは苦労せんかったわ。その後はずっとテレパシーで連絡とってアンタ等の動きを逐一報告してたんや!」

「テメエ、黙ってたのはその為か姑息な事しやがって・・・!!」

「ハっそう悔しがる事ないわ、ウチらの方が一枚上手だったってだけや」

「黙りやがれ!」

 

 薫子の挑発にバットバスは怒り大斧を地面に叩き付けて衝撃波を放ち攻撃するが薫子に届く前に真化星獣モードになったアズールが羽衣で防ぎ、薫子の元にマゼンタ達も集まってくる。

 

〈そら薫子、君の変身アイテムだ〉

「ありがとなギンガホーン。トランスマジア!」

  

薫子はギンガホーンから変身アイテムを受け取るとマジアサルファに変身するとポーズを取る。

 

「ギンガホーク!サルファ!!」

「ギンガホーン!マゼンタ!!」

「ギンガルカ!アズール!!」

「「「胸に宿りし星獣の力!トレスマジア参上!!」」」

 

 トレスマジア、それは勇気ある魔法少女に与えられる正義の名なのだ!!

 

「ついでにシオちゃんズも参上だよ☆」

 

「ふざけやがって、ヤートットぶっ潰せ!!」

「「「ヤートット!!」」」

 

「皆!ビズネラや戦闘員は任せてええか?ウチはバットバスを倒す」

〈そんな、幹部相手に1人では危険よサルファ!〉

「いや、アイツはウチが倒さなアカンねん。頼む、やらせてくれんか」

〈心配すんなギンガルカ、サルファには俺も付いてるからよ〉

「ギンガルカ問答している時間は無いわ。ここはサルファ達を信じましょう。頼むわよサルファ」

〈・・・分かったわ。私達も他を片付けたら直ぐに駆けつけるわね〉

〈やられるなよサルファ〉

「勿論や!まだこんな所で死ぬ気はないわ。真化星獣モード!」

 

 そう言ってサルファは真化星獣モードになるとバットバスに攻撃を仕掛けていった。

 

「シオちゃんズは戦闘員の相手をお願い。マゼンタ!私達はビズネラを倒すわ」

「分かったよぉ!サルファに酷い事したのは絶対許さないんだからぁ!」

「ビズネラはサルファに酷い事した1人だもんね。分かったの☆ザコは私達に任せるの」

「えへへ、あたしとシオちゃんのコンビならこんな奴ら楽勝」

「ちょっとベルゼルガ!私も加えてくださいまし!!」

 

 そんな事を言いながらイミタシオ達はヤートットへ、マゼンタとアズールはビズネラの方へ向かって行った。

 

 

――――――――――

 

 

マゼンタ、アズールVSビズネラ

 

 

「花びらの角ー!」

「雪花の息吹!」

 

「甘い!」

 

 真化星獣モードのマゼンタとアズールの放つ攻撃をビズネラは盾を構えそれを吸収させ、さらにマゼンタ達に向かって放出した。

 

「ッ!又あの盾を・・・・!!」

〈それだけじゃ無いわ前よりも威力が上がってる〉

「当然です。技術は日進月歩あなた達がサンバッシュ魔人団、バットバス魔人部隊と特殊部隊全ての戦ってきたデータはこの盾に集約されています。もはやどんな攻撃も無意味ですよフフフ・・・」

 

「随分自慢げに語っているけどそう言うセリフはデータ以上の攻撃をされて負けるのがお約束なのよ」

「そうだよぉ!魔法少女は想いの力。データなんかじゃ測れないんだよ!闇を貫け獣撃槍ーー!!」

 

 マゼンタがそう叫び獣撃槍を伸ばしビズネラを突き刺そうとするがビズネラは盾で防いでしまう。

 

「無駄ですよその攻撃もザッカス殿やダングス殿の戦いでデータ収集済みです」

「無駄じゃない!セイント・アース!!」

 

マゼンタはそのままセイント・アースを流し込み破壊しようとするが盾は壊れる様子も見せずセイント・アースを吸収しマゼンタに逆流させた。

 

「う、あああああ!!」

〈マゼンタ!!〉

「ほらほら早く攻撃をやめないと自滅しますよ。私はそれでも構いませんが」

「負け、ない・・・想いの力は・・・こんな物に負けないもん・・・・!」

「その通りよマゼンタ」

 

 そう言いながらマゼンタの獣撃槍を掴む手に重なる手が加わった。

 

「アズール・・・?」

「くっ、中々の威力ね・・・・でもこの位なら耐えられる。マゼンタ1人の想いの力が足りないのなら私の想いも使いなさい。私達は1人じゃないでしょ?」

「アズール・・・うん!アズールの想いも加えるよぉ!!」

 

 アズールの力も加わりセイント・アースは2色の色になり更に大きな力が盾に流れ込んでいくがまだ盾は壊れずマゼンタ達にエネルギーを逆流させ続ける。

 

「「ううう・・・!」」

「無駄だと言っているでしょう、高々1人増えた所で想定内です」

「だったら3人追加だよ☆」

 

 そこへ更にマゼンタ達に手を重ねる様にイミタシオ、ベルゼルガ、パンタノペスカが加わり魔力を流していく。

 

「シオちゃんズ!?バカなもうヤートット達を倒してきたというのですか?」

「グッ・・・あの程度足止めにもならないの☆」

「愛の力の勝利えへ」

「私も頑張りましたわよー!・・・あ、ちょっとこのビリビリ気持ちいいかもしれませんわ」

「皆・・・これなら負ける気しないよぉ!!はああああ!!」

「クッ・・・・!」

 

 手助けする仲間の姿を見てマゼンタは自身のダメージも構わず更に力を流していくと徐々ににビズネラの盾から火花が上がり始め遂に盾が耐えきれなくなりビズネラを巻き込み爆発した。

 

「バ、バカなーーー!?」

 

「だから言ったでしょ!データなんかじゃ測れないって!!」

 

 

――――――――

 

 

サルファVSバットバス

 

 

「オオラァ!!」

「うぁ!?」

 

 バットバスとサルファの戦いはバットバスが終始サルファを圧倒していた。バットバスは大斧の先端でサルファを引っかけるとそのままサルファを投げ飛ばし、サルファは地面に叩き付けられながらも直ぐに体勢を立て直した。

 

〈クソッ分かっちゃいたがやっぱり強ーな〉

「だとしても啖呵切った以上負ける訳にはいかんねん!雷霆掌剛!!」

「効くかそんなモン!」    

 

 サルファはリングを繋げたロケットパンチを放つがバットバスはそれを大斧で叩き壊していく。

 

「今や加速!」

 

 だがその隙を突きサルファは加速しバットバスの懐に入ると激しいラッシュを浴びせるが多少退いた程度でダメージが余り無い様子だった。

 

「効かないって言ってんだ、ろうが!!」

「ガハァ」

 

 バットバスは鬱陶しいと言わんばかりに拳を振るいサルファをぶっ飛ばした。

 

「下らねぇ下らねぇ下らねぇ!小娘の拳何百発当てようがこの覇王バットバス様の体に傷1つ着けられる訳ねぇだろうが!!」

「舐めんな・・・そんな悪の道理なんか跳ね返すのが正義の魔法少女やぞ・・・・!その傲慢直ぐに砕いたるわ獣槍の爪ーー!!」

 

 サルファはトゲ付きグローブの上から更に強化獣槍の爪を纏うと残ったリングを足に纏わせ翼を広げ機動力を上げると先程よりも速いスピードでバットバスに襲いかかった。

 

「その動きも見慣れてんだよ」

 

だがバットバスはその動きにも対応してみせ大斧でサルファの攻撃を捌いていく。

 

(まだや、もっと、もっと速く速くただ速く!鷹の様に!ウチの想いの力を乗せる!!)

 

(・・・・アレ?何だ?コイツの攻撃段々速くなって・・・捌き、きれねぇ!?)

 

 段々速くなって来たサルファの攻撃に遂にバットバスは顔面に拳を受けさっきよりも遠く吹っ飛ばされ地面を転がった。

 

「イデェーー!?何だぁ!反応し切れね上に俺が顔面に喰らっただとーーー!?」

「どうや!バットバス?」

「このヤロー!!」

 

ゴゴゴゴゴ 

 

 バットバスが痛みを堪えながら立ち上がった時地響きが響き渡り誘導装置が付いた急成長エキスの容器に向かって土の盛り上がりが向かってきた。

 

「おぉ来ましたかモビーディグ!」

 

〈しまったわ。サルファを助けるのを優先したから装置もエキスも壊せてないわ!!〉

 

ボロボロになりながらも喜ぶビズネラに反しギンガルカは焦った声を上げる。

 

「何ですって!?だったら速くエキスの容器を破壊しないと!!」

「させませんよフッ!」

 

 ビズネラが容器を割らせまいと腕のビームガンを撃ち妨害しようとするがアズールがそれを防ぐ。

 

「パンタノペスカ!」

「了解ですわアズール様えい!」

 

 アズールの言いたい事を理解したパンタノペスカはハンマーの柄で地面を叩くと地面が棘の様に盛り上がり急成長エキスの容器を破壊してしまい、エキスは地面に吸い込まれその直後に誘導装置を飲み込みながらモビーディグが顔を出した。

 

〈良し、ギリギリ間に合ったな〉

「おのれあと一歩の所を・・・・!!」

 

「マゼンタ、アズールあなた達は魔獣の相手を私達はビズネラを足止めするの!」

「ありがとうイミタシオ。雪花の戒め!」

 

 ブォオオオオ!?

 

 アズールの力でモビーディグが顔を出している周りを凍り付かせ動きを封じるとマゼンタとアズールは一斉にモビーディグに攻撃を仕掛けた。

 

 

――――――――

 

 

「モビーディグ!これ以上やらせてたまるか!!」

「行かせるかい!!」

 

 バットバスはモビーディグを助けようと駆け出すがサルファが前に現れバットバスを殴り飛ばす。

 

「グゲェ」

「トドメや銀河一閃!!」

 

 大斧を落として転がり落ちるバットバスにトドメを刺さんと光りの鷹に変わり突進する。

 

「グッこれでも喰らえ!」

 

 それに対しバットバスは隠し持っていたらしい注射針が付いた樽形の弾頭が付いた銃を取り出しサルファに向けて発射した。

 

「当たるかそんなモン!」

 

 だがサルファは体を軽く傾けてそれを避けてしまうとそのままバットバスを貫きバットバスの後ろに着地した。

 

「ガァアアア!」

 

「終わりやバットバス」

「ゲホッ・・・そいつはどうかな?」

 

 

――――――――

 

 

「パンタノトラップ!今ですわお二方」

「血の大波波(プルートヴェレ)!」

「大・切・断!!」

 

ビズネラをパンタノペスカが捕らえた瞬間イミタシオをベルゼルガが己の魔力を最大限に込めた一撃をビズネラ目掛けて振り下ろした。

 

「ウワワこのッ!」

 

動きを封じられたビズネラは慌てながら懐から注射針が付いた樽形の弾頭が付いた銃を取り出すとイミタシオ目掛けて撃ち込むが弾はイミタシオを逸れて後方へ飛んでいきビズネラはそのままイミタシオとベルゼルガの攻撃の直撃を受けた。

 

「ガハァ!!グ・・・・ハハハハ」

「?お前自分が倒されたって言うのに何が可笑しいの?」

「ゴフ・・・・分かりませんか?私達の作戦は成功したんですよ。さっき撃った弾アレには凝縮した急成長エキスが入っていたんですよ」

 

 

――――――――

 

 

ブォオオオオ

 

「何?どうしたの一体!」

「アズール!魔獣の頭に針みたいのが刺さってるよぉ!?」

 

 

 

 

「何やと!!」

「万が一容器が割れたりモビーディグに与えたエキスが足りない時の保険として用意してた物だったがお前等がモビーディグを拘束してくれたお陰で狙いやすかったぜ。狙いがバレない様にお前が避けるのに賭けて撃ったがその賭けも勝つ事が出来た!感謝するぜマジアサルファ!」

「このッバットバス!!」

 

――――――――

 

 

「ビズネラ!!」

 

「「さぁデカくなりなさい(なれ)モビーディグ!!今こそあなた(お前)は星を喰らう魔獣になるのです(なるんだ)!!・・・・」」

 

 離れた場所でサルファとイミタシオが敵の名前を同時に叫び、バットバスとビズネラは勝ち誇る様にそう叫ぶと同時倒れ爆発した。それを合図にするのかの様にモビーディグは幼体の体から急激に巨大になっていった。




変身アイテム無しでもテレパシーは使えるのかと疑問でしたがこの作品では使えると言う事にして下さい。
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