魔法少女にあこがれて~バルバン襲来   作:ロト2

91 / 110
 先週のゴジュウジャーは色々見所が一杯でしたが、最後にクオンが全部持っていった様な回でした。


第91話 決戦!モビーディグ誘導作戦5

荒くれ無敵城

 

 

「報告ー!報告ッスー!バットバス様とビズネラ様がモビーディグの急成長に成功させたッスー!!」

 

 扉が開かれヤートットが息を切らせて報告して来た。

 

「おぉ!成功させたか」

「ほぉ、流石はバットバスとビズネラと言ったところか」

 

 報告を聞いたゼイハブは嬉しそうな声を上げシェリンダは感心した様子で呟くと続けて扉から新たなヤートットが報告してくる。

 

「報告ー!報告ッスー!バットバス様とビズネラ様が魔法少女共に倒されたッスーー!!」

「何だと!?」

「バカな!?アイツらが魔法少女にごときにやられる筈がないだろ!」

「ほ、本当ッスー!」

 

 続けて来た報告にゼイハブとシェリンダが詰め寄るも報告に来たヤートットは怯えながらも本当だと言う。

 

「グッ・・・トレスマジアめよくも・・・・!シェリンダ今すぐ荒くれ無敵城を浮上させろ!一刻も早くモビーディグを手に入れて奴らに今までの借りを返してやるぞ」

「了解!!」

  

ゼイハブの命令を受けシェリンダは操舵輪を握って回すと海の上の荒くれ無敵城が浮上し陸地を目指して飛行していった。

 

 

採石場

 

 

バットバスとビズネラを倒したトレスマジアとシオちゃんズは合流すると呆然しながら急成長を終えたモビーディグを見上げた。

 

〈アレが成体になったモビーディグ!〉

「ま、前よりも大きいよぉ・・・」

「威圧感が凄まじいわね・・ッ」

「もはやクジラやのーてごちゃ混ぜなキメラにみたいになっとるやん」

「幼体も色々混じった感じだったけどこれはそれ以上なの・・・」

「はーデカ」

「何か可愛くありませんわね・・・」

   

 

ブォオオオオ!!

 

 成長したモビーディグは幼体の時は4階建ての建物ほどの大きさしか無かったが今は山を越えるほどの大きさになり、体も白いクジラの様な体はそのままだがそこにイッカクの様な角が生え口にはセイウチの様な2本の牙も付き、体中に鰐の鱗の様な物も生えていた。

 

ブォオオオオ!

 

 モビーディグはそのまま大口を開けると近くの採石場の山をバクリを食べてしまい、たべられた所は綺麗にくりぬかれた様になっていった。

 

「や、山を食べたやと!何て食欲や」

「星を滅ぼす魔獣と言うのは誇張ではないわね・・・・!」

〈このまま放っておいたら星を穢し尽くされるか食い尽くされるわ!〉

「そんなのゴメンですわ!!」

「じゃあ巨大化して倒すだけ」

「マジアエキスは3本ある、誰が行くの?」

〈だったらアースの力が使えるサルファ達だ!〉

〈だがコイツを完全に倒すには・・・マゼンタ君の力が必要だ!〉

「え!私?」

 

 突然指名されたマゼンタは戸惑った様な声を上げる。

 

〈あぁ、魔獣とは星の穢れで生み出された生き物だ。例えバラバラにしても欠片から再び生まれてしまう。魔獣を完全に消滅させるには炎のアースの力で細胞を一片も残さず焼き尽くすか、浄化のアースで浄化しきるしかない!今魔獣に有効なアースを使えるのはマゼンタしかいない!〉

「分かったよぉ!だったらやってみるよ」

「マゼンタ、ウチやアズールも手助けするで」

「ええ、援護するわ」

「ありがとう!行くよ2人とも、マジアエキス!!」

 

 魔法少女はマジアエキスの力で巨大化する事が出来る。だか巨大化出来る時間は僅か5分なのである!

 

 

 

『『『はぁあああ、はぁ!!』』』

 

マゼンタ達は巨大化するとモビーディグに武器を構えて対峙する。

 

ブォオオオオ!!

 

『まずは私達が魔獣を弱らせるわ!行くわよサルファ』

 

『了解や!オラァ!』

 

 アズールとサルファはモビーディグを挟み込む様に移動するとそれぞれが星獣剣と獣装の爪で攻撃を仕掛け、モビーディグはそれに対しサルファの攻撃をイッカクの角で打ち合い、アズールの攻撃には側面を見せて攻撃を受けるが鱗に阻まれ傷が付かなかった。

 

『ッ!固い、前の時とは大違い!!』

 

『オマケにウチの攻撃を角で防いだやと!?コイツ幼体の時より賢くなってッ』

 

ブホォ!!

 

 動きの止まったサルファを狙いモビーディグは今度は毒々しい液体を吐きかけるがサルファは防御魔法を張り防ぐが防御魔法はドロドロに溶けてしまった。

 

『皆『まだ来るなマゼンタ!』ッ』

 

 マゼンタが慌てて助けに行こうとするがサルファはそれを大声で止める。

 

『まだマゼンタの力を使う時や無い。ウチらはまだ大丈夫や』

 

『えぇ、私達がモビーディグを逃げられない様に弱らせる!それが私達の役割よ。マゼンタの力はその後必要よ。だからここは任せて頂戴!』

 

グォ!?

 

 アズールはそう言いながら星獣剣で斬り付け、モビーディグは傷は付かないものの蹌踉めいて驚いた声を上げた。

 

『2人とも・・・分かったよぉ!信じる『それはいけませんねぇ』キャア!?』

 

 突如響いた声と同時にマゼンタ巨大な腕に殴り飛ばされ吹き飛ばされる。

 

『〈〈マゼンタ!!〉〉』

 

『マゼンタ!お前はシスタギガント!!』

 

 突如現れたシスタギガント・アマウネトにサルファは驚きつつもマゼンタを殴り飛ばし事に怒りを覚え睨み付ける中、それ以上に憎しみを込めて睨み付ける者が居た。

 

 

――――――――

 

 

「シスタァ・・・・!!」

「シオちゃん・・・怖い」

「あわわわ、イミタシオ様が久しぶりにぶち切れてますわ」

 

 

―――――――――

 

 

『シスタギガント!お前このタイミングで何の用や!!』

 

『薄々感づいているんでしょう?あの魔獣を手に入れる為にはあなた達は邪魔なんですよぉ』

 

『ふざけないで!魔獣をあなたの手に渡す訳無いでしょ』

〈そうよ!それに魔獣を手に入れてもあなたの手に余るに決まってるわ〉

 

『そんな事をあなた方に言う義理はありませんねぇ。邪魔なのでサッサと・・・おや?』

 

 シスタギガント・アマウネトはそう言いながらアズール達を排除しようと剣を構えた時ふとアズールから視線を外して空を見上げた。

 

『何を見上げて?って城!?』

〈〈〈ッこの気配!?〉〉〉

 

 アズール達がシスタギガントの視線に釣られて視線を向けるとそこに空を飛んで此方に向かってくる城ー荒くれ無敵城が見えアズールは驚いた声を出す一方、星獣達は何かの気配を感じ険しい雰囲気を見せた。

 

『ど、どうしたのぉ?ギンガホーン?』

〈間違いないこの気配・・・マゼンタ!あの城に破滅の意思が居るぞ!!〉

『『『!!?』』』

 

『・・・・?』

 

 

ギンガホーンの言葉にマゼンタ達は驚愕の表情を浮かべる一方、シスタギガント・アマウネトは何を言っているのか分からないと言う風に首を傾けた。

 

『破滅の意思って前にギンガホーンが言ってた敵の名前だよね?それがずっとあのお城に居たって事、わぁ!?』

 

 マゼンタが驚いてギンガホーンに聞き返していると荒くれ無敵城から光線が次々放たれ、マゼンタ達やシスタギガント・アマウネトが怯んでいる隙に城はモビーディグの頭の上に王冠の様に接続されるとモビーディグの目がギラリと光り、更に手はモグラの様な手からヒグマの様な鋭く伸びた様なかぎ爪に変化した。

 

(なるほど、あの城で魔獣を操ろうと言う訳ですかぁ・・・だったらヴェナさんに貰ったコレを・・・・)

 

『城と魔獣が合体したですって!』

 

『バルバンの奴らアレで魔獣を操るつもりなんか』

 

【その通りよ】

 

 サルファの呟きに答える様に荒くれ無敵城から声が響く。

 

 

荒くれ無敵城

 

 

「トレスマジア、俺の手下達が今まで世話になったな。その礼をこれからコイツで返して、ウォオオ!?」

 

 ゼイハブがそう言いかけた時、突如城が多きく揺れゼイハブは大きく体勢を崩し慌てて近くの物に掴まって倒れるのを防ぐ。

 

「シェリンダ!これは一体どういう事だ?」

「そ、それがモビーディグの抵抗が想像以上でコントロールしきれません」

「何だと!?」

 

 

ブドー私室

 

 

「御大将、これは!?」

「ムゥ・・・・」

 

 

――――――――

 

 

ブォオオオオ!!ブォオオオオ!?

 

 

『な、何・・・?』

 

『あの魔獣嫌がってる?』

 

『これはバルバンも想定外の事何か・・・・?』

〈演技・・・な訳無いよな〉

 

 嫌がる様に激しく体を揺らすモビーディグにマゼンタ達は困惑した声を出す。そんな中シスタギガント・アマウネトはチャンスとばかりに駆け出した。

 

『『『〈〈〈あ!〉〉〉』』』

  

『隙ありですぅ。せい』

 

 そう間延びした声を出しながらシスタギガント・アマウネトは拳を振り下ろし荒くれ無敵城の一部に叩き込こんだ。

 

 

荒くれ無敵城

 

 

ズズン!!

 

「うおぁ!!クソっこのままじゃモビーディグの制御が出来ない内に城が壊されちまう。シェリンダ、城を切り離せ!」

「しかし!」

「命令だ!幸いあのシスターもモビーディグを狙ってるみたいだ。モビーディグが逃げる時間は稼いでくれるだろう。ここは一時撤退だ」

「・・・・了解。フッ」

 

 ゼイハブの言葉を聞きシェリンダは不承不承に頷き舵輪を蹴り上げて回すと城はモビーディグから離れ浮き上がり、それに伴いモビーディグの手もモグラの手に戻り目も正気に戻った。 

 

――――――――

 

 

〈城が離れていく。バルバンが逃げていくぞ〉

『このままむざむざ逃がすかい!!』

 

 

 逃げようとする荒くれ無敵城を狙いサルファが翼を広げ雷の羽根を撃とうとするがその前にシスタギガント・アマウネトが剣でサルファを斬り付けた。

 

『ガッ、お前・・・・!』

 

『申し訳ありませんがまだバルバンも魔獣も倒される訳にはいきませぇん。彼等が逃げ切るまで邪魔させて貰いますぅ』

 

 シスタギガント・アマウネトの言葉通りに荒くれ無敵城だけでなくモビーディグもこれ以上はたまらんと言わんばかりに角をドリルの様に回転させ地面に潜っていく。

 

〈いかん!魔獣が又逃げてしまう〉

『今度は逃がさないよぉ』

 

『分からない人ですねぇ。そうさせないと言ったでしょう』

 

 マゼンタはモビーディグが逃げ切る前に倒そうとするがそれを妨害せんとシスタギガント・アマウネトが立ち塞がる。

 

『クッ』

 

『マゼンタ行って!』

 

 そんなマゼンタを助けようとアズールはシスタに斬りかかり、2人は鍔迫り合いの状態になった。

 

『アズール!ありがとうだよぉ!!』

 

『気にしないで!シスタギガントを倒したら私も直ぐに向かうわ』

 

『・・・舐められたものですねぇ。あなた達はこの程度で済んでいるのは私が手加減してるからだって分かりませんか?』

 

『ッ!?』

 

 アズールの言葉に何処か苛立った様な口調でシスタギガント・アマウネトが言うと同時に剣を握る力が強くなり徐々にアズールは競り合いで押し負け遂に眼前にまで刃が迫ってきた。

 

『ぐ・・・あぁ・・・・!』

 

『別にトレスマジアが1人減った所で問題は無いでしょう。あなたをこのまま真っ二つに・・・っう!?』

 

 シスタギガント・アマウネトがそのままアズールを切り捨てようとした時シスタの顔に大剣(シスタギガントのサイズでは爪楊枝サイズ)が刺さり思わず顔を顰め視線を向けるとそこには投擲しきった姿勢のイミタシオが居た。

 

「シスタァ!!」

 

(ロードエノルメ!このタイミングで・・・・しまった!!)

 

『雪花凍牙刃!!』

 

 顔に剣が刺さった事で思わず剣を離してしまいその隙を突きアズールは体勢を立て直すとシスタギガント・アマウネトに必殺技を放った。

 

『ッ・・・・!』

 

 シスタギガント・アマウネトは体を一部凍らせながらも咄嗟に避けるとそのまま足を蹴り上げ土埃を起こすとそれに紛れて姿を眩ませてしまった。

 

『逃げられたか・・・』

〈でも傷を負わせたからこれ以上妨害は出来ないはずよ。急いでマゼンタの援護に向かいましょうアズール〉

 

 

――――――――

 

 

『獣撃槍よ闇を貫けーー!!』

 

 モビーディグに攻撃可能な距離まで近づけたマゼンタはそのまま獣撃槍を伸ばし、半ば潜りかけているモビーディグの体に鱗を貫通して貫く。

 

 グォオオオ!?

 

〈良し!貫けた。コレなら行けるぞマゼンタ!!〉

『分かったよぉ!セイント・アース!!』

 

ブォオオオオ!!

 マゼンタはそのまま獣撃槍から浄化のアースを流し込むとモビーディグは苦しむ様に悶え始め徐々に体を縮めていく。

 

『やったぁ!これなら』

 

 マゼンタが勝利を確信した時突如マゼンタの体が元の大きさに戻り、獣撃槍もマゼンタの体に合わせて小さくなった。

 

「え・・・?」

〈しまった。時間切れか!〉

「えー!!あ、魔獣が!!」

 

 獣撃槍が縮んだ事で浄化のアースも流れる量が少なくなりモビーディグは獣撃槍を大きく体を振って抜いてしまうとそのまま地面に完全に潜り込んでしまった。

 

「そんな、あと少しだったのに・・・」

 

「マゼンタ!」

 

モビーディグに逃げられた事にマゼンタは呆然とする中そこへアズールが飛んで駆け寄ってきた。

 

「アズール・・・ゴメンあと少しで魔獣を浄化出来たのに・・・」

「自分の責めないでマゼンタ。シスタギガントの妨害とマジアエキスの時間制限があったのだからマゼンタの責任だけじゃ無いわ」

〈その通りだ。私も敵の妨害を予想しておくべきだったのだ。それにマゼンタの浄化も無駄ではないアレのお陰魔獣が少し小さくなっている。あのサイズなら再び元の大きさに戻るまでは地球を食い尽くす事は無い。まだ魔獣を討てるチャンスはある〉

「アズール、ギンガホーン・・・ありがとうだよぉ」

〈気持ちを切り替えてマゼンタ。今は皆を治すのを優先しましょう。実はサルファが大怪我を負ってるのマゼンタの力が必要なの」

「!!分かったよぉ!直ぐに向かうよ」

 

 仲間が怪我を負っていると聞きマゼンタは気持ちを切り替えると急いでサルファの元へ向かって行った。

 

 

 

ナハトベース

 

 

「ご苦労だったねシスタ」

「疲れましたよぉ・・・・」

 

 ナハトベースに戻ったシスタはヴェナリータにねぎらいの言葉を掛けられ疲れた様に息を吐いた。

 

「アズールあの攻撃、真化してなかったら今頃氷付けでしたよぉ・・・・」

「それは大変だったね。所で依頼していた事は出来たのかい?」

「ええ、それはもちろん。城を殴った時に手に握り込ませていたあの小さな鏡に羽根が付いた使い魔を城に潜り込ませましたけど、アレ何なんですかぁ?」

「アレはゲートの機能を付けた使い魔みたいなものさ」

「ゲートの機能を付けた使い魔?」

「あぁ、前にサンバッシュとサルファの取引の話を盗聴した時にサンバッシュが気になる事を言っていてね」

 

――――実は俺達は宇宙に出る為に魔獣が必要でな  

 

「宇宙を出るのに魔獣が必要、つまり奴らは魔獣の背中に乗って宇宙に出ていた事になる。ならば宇宙で生活する為の拠点があったのではないかと思ったのさ、同時にそこに魔獣を操る技術もある筈だとね。案の定奴らあの城で魔獣を操ろうとしていた訳だったけどね」

「はぁ・・・でも操るのに失敗してましたけどね」

「それで諦める様な彼等ではないだろう。きっと次は確実に魔獣を操る方法を用意してくる筈だ。その時になったらシスタ今日仕込んだゲートを使って彼等の拠点に侵入してその技術を奪うんだ。君なら出来るだろう?」

「はぁい。私はヴェナさんの忠実な僕ですからぁ」

 

 

 

???

 

 

 バルバンの役立たず共め・・・折角成長した魔獣も奪えんとは・・・・まぁいい奴らもまだ策はある様だからチャンスはあるか。星獣共め今回の事で我の気配は感じた様だがまだ完全に私の場所は分かっては居まい、よしんば気づいた所でもう手遅れになっているだろうがな。あぁ、あぁもう直ぐだ!あと少しで我が望みが叶う!そうなった時は星獣共め今度こそこの星ごと奴らを滅ぼしてくれる!!

 

 




これでバットバス編は終わりです。次からは最後の軍団長ブドー編が始ります。ブドー編は多分今年中に一話は上げれると思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。