街中 ビル街
「腐り札、オン!」
ビル街に着いた札僧正は早速駐車場の時よりも多い周りの街灯、自販機、自動車だけでなくシャッター等金属が含まれている所に札を飛ばし張り付け溶かしていく。
「むうまだ足りんか・・・もっと金属がある場所へ行くべきか」
札僧正がそう言いながら場所を移動しようとすると札僧正の前にトレスマジア達が降り立ち進路を塞ぐ。
「そこまでだよぉ!それ以上の悪事は魔法少女のあたし達が許さないんだよぉ!」
「今度は和風な敵ね」
「バルバン!金属溶かして何する気や?」
「どうでもいい倒せばそれでお終い」
「魔法少女共か、我らが御大将ブドー様が賜ったモビーディグ捕獲任務の邪魔をしないで貰おうか」
「ブドー?最初にあったあの侍風の怪人ね」
「と言うかもう残ってる幹部はシェリンダとそいつだけやろ」
「この破壊活動がどう捕獲と繋がっているんですの?」
「そこまで話してやる義理は無い。ヤートット相手をしてやれ」
「「「ヤートット!!」」」
札僧正が錫杖を鳴らすと次々とヤートット達が現れ襲いかかる。
〈来るぜ!サルファ〉
「ハッ、バルバンの3軍団倒したウチら相手に今更戦闘員ごときで止められると思うなよ!唸れ星獣モード!オラァ!」
「グベェ」
サルファがそう言い星獣モードに変身すると速攻で倒すと言わんばかりに獣装の爪で近づいて来たヤートットを殴り飛ばすとそのままヤートット達に突っ込むとヤートットを殴り飛ばしていく。
「すごいサルファ、1人で戦闘員を倒して行ってる」
「負けないわよサルファ、魔人は私が倒すわ!星獣モード、ハァッ!」
「フン!」
アズールも星獣モードになると札僧正に斬りかかるが札僧正は錫杖で受け流すとそのまま錫杖を回しアズールを殴りつける。
「グッ!?」
「「「「アズール(様)!」」」」
「コイツ!」
「遅い」
アズールが殴り飛ばされた事に激昂したサルファが札僧正に殴りかかるが札僧正は錫杖の突きでサルファを吹き飛ばした。
「ッカハ」
吹き飛ばされたサルファにマゼンタ達は慌てて駆け寄り、警戒する様に札僧正に武器を構える。
「クソッ」
「サルファ大丈夫?」
「何なのコイツ!?」
「あの技量・・・バットバス魔人部隊には無い力よ」
「当然だ。拙僧達ブドー魔人衆は武術や技術を極めし達人の集団。力押しだけが取り柄のバットバス魔人部隊と一緒にしないで貰おう。呪い札!フッ」
札僧正はそう言って大量の札を吹きかけマゼンタ達に貼り付ける。
「な、何コレぇ!?」
「気持ち悪」
「剥がれませんわ・・・!!」
「オン!」
マゼンタ達が札を剥がすのに手間取っている隙に札僧正が何かを唱えるとアズール、サルファやイミタシオ達に激痛が走った。
「あああああ!?イタイタイ何なのこの痛み!?」
「ッシオちゃん!」
「この札の所為ですの?」
「この程度の愛・・・・グ、ウゥウウウウ!?」
〈アズール!〉
「こんな痛みなんぞに!?」
〈サルファ!〉
「フン、作戦が終わるまでそうして「やあぁああ!!」何?」
札僧正がそう言って去ろうとした時、マゼンタが獣撃棒を振り下ろしてきたので慌てて錫杖でそれを防ぐ。
「馬鹿な、呪い札はお前にも貼られていた筈だ!何故動ける?」
「そんなの浄化のアースで打ち消しちゃったんだよぉ」
〈どんな呪いだろうが邪悪な力なら浄化のアースで打ち消せない訳無いだろう〉
「おのれ「ハアァアアア!」な!ガ!?」
更に追撃する様にベルゼルガが大鎌を振り上げ札僧正に攻撃しダメージを与える。
「何!何故貴様も動ける!?呪いの痛みが無いのか?」
「わたしの痛みなんかどうでもいい、お前はシオちゃんを痛めつけた。それだけでお前を倒す為に動く!」
「くっ・・・見上げた忠誠心だな。だがこれならどうだ!」
札僧正は新たな札を取り出すとマゼンタとベルゼルガに投げつける。
「無駄痛みなんて無視する」
「その前に浄化するだけだよぉ」
〈・・・待てマゼンタ!この札は〉
「オン!」
体に張り付いた札を無視して札僧正に攻撃しようとした時、札僧正が印を結ぶと札が爆発した。
「キャア!?」
「ガ!?爆発・・・?」
「どうやら起爆札は浄化出来ない様だな・・・フン!」
そう言いながら札僧正は札を2枚取り出し死角に向けるとそこへ黒い斬撃が飛び札に弾かれマジアベーゼ・クヌムに当たった。
「ッ何で気づいて・・・?」
「馬鹿め。貴様等の介入など想定済みだ」
そう言いながら札僧正は焼け焦げた札を放り捨てる。
「テメェよくもベーゼちゃんをーー!!」
それを見たレオパルト・セクメトはネロアリス達と共に攻撃を仕掛ける。
「愚か者が呪い札オン!」
「「「「「!!」」」」」
札僧正はそれを嘲笑いながら呪い札を投げつけベーゼ達に貼り付け印を結ぶとベーゼ達に痛みが走った。
「ッグゥ!」
「い、でぇえええ!?」
「「体の動きが・・・」」
「ッ・・・うぅ」
「クソッ情けねぇ・・・」
「そのまま大人しくしていろ拙僧の作戦が終わるまでな。ハッ!」
今度は札を周りにばら撒きそれを爆発させると近くにいたレオパルト達を巻き込まれ、マゼンタ達も爆風に煽られ思わず顔を覆いその隙に札僧正は姿を消してしまった。
〈逃げられたか・・・〉
〈クッ、今度は何処へ向かったのかしら・・・?〉
「その話は後だよぉ今は皆の呪いを浄化しないと」
マゼンタはそう言いながら仲間の元へ回りながら浄化のアースを当て札僧正に受けた呪いを浄化していく。
「ありがとなマゼンタ・・・しかしブドー魔人衆言うてたけどあの技量は厄介やな」
〈あぁ、バットバス魔人部隊なパワーは無いけどその代わりに技が上手いって言うんだろうな、あぁいうのは〉
「問題無い、魔人部隊みたいな鎧で覆われてないなら呪いの痛み何か無視して普通に斬って倒すだけ。もうあの爆発するお札も見切った。エヘ」
「そうね今度はあの呪いの痛み何かには屈する事は無いわ。例え受けても耐えて攻撃してみせるわ」
「それを出来るのは2人だけだと思うんだけど・・・でも今度は負けないと言うのは同意なの☆」
「それとあの魔人の行く場所でしたら多少検討出来そうですわ」
〈本当パンタノペスカ!〉
パンタノペスカの言葉にバッとパンタノペスカに視線が集まりパンタノペスカはやや怯んだ様子を見せる。
「そ、そんなに見つめられると照れてしまいますわね・・・オホン。あの魔人が何故魔獣を捕まえる為に金属を溶かしているかはまだ分かりませんがあの人が大量の金属を溶かすと言うなら次はここからそう遠くない所に大量の金属を加工する工場がありますわ。私が魔人なら次に狙うのはそこですわ」
「!確かにその可能性が高いわね」
「やるやんけパンタノペスカ!唯の変態モノクルやなかったんやな」
「すごいのパンタノペスカ!初めてあなたを仲間して良かったと思ったの☆」
「これからはベーゼより少しマシって評価上げるねペスカ」
「え?私の事今までどう言う評価されていたんですの?・・・・・あらマゼンタ様は?」
サルファ達の言葉を聞きパンタノペスカはやや頬を引きつらせているとふとマゼンタが居ない事に気づき辺りを見回しているとエノルミータの呪いを浄化しているのを見つけた。
「!?ちょっ何してるんやマゼンタ!!」
〈そうだぜ!何でそんな奴ら浄化してるんだよ!?〉
サルファとギンガホークが驚いた声を上げるも既にマゼンタはエノルミータメンバーの殆どの浄化を終えていた。
「え、と・・・・」
「礼言った方が良いよな?」
「「ありがとう、と言うべきなのだわ?」」
「何考えてんだよオメ~」
〈それは此方も聞きたい所だ〉
「・・・・何故わたし達を助けたのです?」
複雑そうな表情で問うベーゼにマゼンタは指を唇に当てて考え込む様に小首を傾げると口を開く。
「う~ん。あたしもよく分からなかったんだけど助けたいと思ったからかなぁ?」
「!?正気ですかあなた!わたし達はバルバンと同じあなた方の敵なんですよ!決着もつけていないのに悪役に情けを掛けてはいけませんよ!」
「でもずっと戦ってきたけどあなた達からはバルバンみたいに邪悪な感じはしないし、時々バルバンを倒していたしそこまで悪い人じゃない気がするんだよ」
「ッ何をバカなわたしはあなた達に色々辱めをしてきた邪悪な存在で」
「じゃあベーゼはバルバンみたいに星を滅ぼしたいって思うの?」
「・・・・・」
マゼンタの問いかけに思わずベーゼは黙り込みそれを見てマゼンタはニッコリと笑う。
「ほら、やっぱりベーゼ達はそこまで悪い存在じゃ無いよぉ。もちろん今まで恥ずかしい目に合わせた事は許せないけどバルバンと戦う事だったら一緒に協力出来ないかな?」
そう言いながらズイッと顔を近づけて見つめてくるマゼンタに思わずベーゼは真っ赤な顔になる。
「!!??!!な、何をバカな事を正義のヒロインがそんな簡単に悪と手を組むなんていくら天然系のマゼンタでも言っちゃいけません!ちゃんと線引きは必要なのです。くぅ今は一先ず撤退です!あ、後呪いは消してくれてありがとうございます!!」
ベーゼはものすごい勢いで後ずさりながら早口でそう言うと仲間を連れて影のゲートの中へ消えていった。
「何やアイツ?すごいテンパりながら逃げていったで・・・」
「そうね、まるでマゼンタを相手にしてる最近のサルファみたいだったわ」
「エ”?」
〈スゴイなマゼンタ。言葉だけでマジアベーゼを退散させるとはね〉
「う~んそんなつもりじゃ無かったんだけどなぁ・・・ねぇギンガホーンあたしの勘って間違ってたかな?」
〈さてね。少なくとも私は君の勘を信じてみるとしよう・・・さて十分に休めただろうからバルバンを追うとしよう。パンタノペスカ場所の案内を頼むよ〉
「え、えぇ分かりましたわ」
ナハトベース
ナハトベースに一旦撤退したベーゼは一旦変身を解くと直ぐに会議の間をゴロゴロ転がり始めた。
「ううううう、マゼンタの顔近かったーーー!!改心出来そうな悪にも手を差し伸べる姿も良いと思うけどそれは出来れば決戦後で言うべきですよーーーでもわたし的にはちゃんと倒されるというのも捨てがたいしーーー!!イダァ!?」
赤くなった顔を手で覆いながら煩悶と転がっている内に壁に衝突し部屋から痛そうな音が響きそれを呆れた様子で真珠とネモは見ていた。
「コイツ面倒な擦らせ方してるわね・・・こんなんで又介入出来んの?」
「まぁしばらくしたら元に戻るだろ多分。戻んなかったら戻んなかったらでアタシらだけでバルバンに借り返しに行くだけだろ」
「ダイジョーブ!うてなちゃんならきっと立ち上がるはず!そうだろこりす、マキナ!!」
「・・・・!」(グッ)
「もちろんなのだわ」(グッ)
「これそんなに大層な事なの?」
キウィに同調する様に親指を上げるこりすとマキナに付いていけない様子で真珠は呟いた。