大東亜連合奮闘記   作:名無之助

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ヘリオポリス事件

 

 第3航宙艦隊がヘリオポリスへ急行しているころ、第3航宙艦隊をはじめとした大東亜連合宇宙軍のの主力艦隊の大半の指揮権を平時に受け持つ宇宙軍航宙艦隊司令部のおかれている大東亜連合宇宙要塞金平島(こんぺいとう)の艦隊司令部はある種の喧騒に包まれていた。

 

 「第3航宙艦隊からの続報はまだか!?オーブ軍などの動きは!?」

 

 「は!同艦隊所属の第11、第15空間護衛隊を商船団護衛に残し、残りの第3、第7空間護衛隊でヘリオポリスへ急行中とのことです。また、オーブ軍の動きに関しては本国の宇宙軍作戦本部並びに国防軍総司令部から降りてくる情報では、だいぶ動きは鈍いとのことです。国防省にも問い合わせましたが、どうやらオーブ本国は我が国からの連絡があるまで事態を把握していなかった様子とのこと、現在大統領が国家安全保障会議を招集しているため、第3航宙艦隊からの情報はリアルタイムで報告すること、その他は指示を待てとのことです。ただし、緊急性が認められる場合は航宙艦隊司令部の権限の範囲で必要な措置を講ずるようにと大統領命令(・・・・・)が出されています」

 

 「分かった。では念のためだが第3航宙艦隊以外でヘリオポリスに一番近い位置にいる艦艇をピックアップしてくれ」

 

 「了解しました」

 

 

 オペレーターは端末を素早く操作し、すぐに第3航宙艦隊を除いたヘリオポリス周辺の友軍艦艇をピックアップし端末に表示する。

 

 「ピックアップしましたが…」

 

 「戦闘艦艇はどれもヘリオポリスへは最低2日の距離か…一番近いのがヘリオポリスまで12時間の距離にいて演習中の空間捜索救難群の暁型機動救難艦【電】と支援艦【丹陽】か。仕方がない、この2隻をヘリオポリス救援に向かわせよう。あとはデブリベルトの資源開発衛星シラカワ警備基地から警備艦隊の一部を派遣しよう、それくらいしか今はできん」

 

 「分かりました。シラカワ警備基地に打電します」

 

 

 __

 

 数時間後、第3航宙艦隊はヘリオポリスへ到着していたが、彼らが目にしたのは中立国のコロニーへ何のためらいもなく攻撃を仕掛けるザフト軍MS部隊となぜか中立国のコロニーなのにそこにいてザフト軍と戦っている地球軍所属の(・・・・・・)輸送艦とMAであった。

 

 そこにオーブ軍の申し訳程度の守備隊の残骸が漂っている光景に、第3航宙艦隊の司令部要員らは困惑を隠せずにいたが、すぐに自らの職務を思い出し、切り替える。

 

 まず彼らは自分たち第3航宙艦隊の存在を知らせるために全域に全周波数帯で呼びかけを行うがそこで彼らは気が付く。

 

 「司令!電波通信不調、艦隊間の通信は可能ですがヘリオポリスとも通信ができません。ザフト艦からの電波妨害の影響と思われます!」

 

 「なんてことだ…呼びかけは続けよ!発行信号並びに信号弾を使用し警告を出せ!全艦警戒…いや、合戦用意!これは演習にあらず!合戦用意!戦闘配置につけ!」

 

 ≪旗艦より全艦に達する!全艦戦闘配置!繰り返す全艦戦闘配置、MA隊発進!艦隊の直掩につけ!≫

 

 ≪アサルト1よりアサルト中隊各機発進完了、これより艦隊の直掩につく≫

 

 ≪同じくゴールド1よりゴールド中隊全機発進完了、艦隊の直掩につく≫

 

 ≪こちら天城艦載機隊リーダー、ドラゴン1、ドラゴン中隊全機発進した。天城大隊全機発進完了を報告、これより大隊全機艦隊直掩につく≫

 

 ≪天城管制より天城大隊へ、了解した。幸運を≫

 

 発進した艦載機部隊合計36機は艦隊周囲に展開し警戒を開始する。

 

 その間も艦隊からザフト部隊に対し警告は継続して行われていた。

 

 ≪警告する!繰り返す。ザフト軍部隊及び地球軍に対し警告する!直ちに戦闘行為を停止せよ!現宙域での戦闘行為は戦時条約違反であり、また、中立国に対する主権侵害である!警告に従わない場合当方は実力をもって対応する用意がある!≫

 

 上記内容を通信、発行信号、さらに信号弾で停戦信号を出し警告する。

 

 それにより双方ともに戦闘行為を停止し始めるが、一部ザフト軍MSがあろうことか第3航宙艦隊の方へ向かってきたのである。

 

 ≪ザフトMS接近!全艦統制射撃を実施する、全砲門開け!コロニーに当てるなよ!撃ち方はじめ!≫

 

 

 

 艦隊から打ち出される無数のビームの光が何条もの光の束となって接近してきた数機のザフトMSに襲い掛かる。

 

 ザフトMS部隊は回避に専念するが、そのうちの一機がかわし切れずに直撃し爆散する。

 

 どうにか回避した残りのMSに対し、回避によって体制が崩れたザフトMSジン2機へと直掩にあたっていたMA隊が襲い掛かったのである。

 

 MA隊により無防備な状況を突かれたジン2機は何もできないままにあっという間にハチの巣にされその無様な姿をさらす。

 

 これによりザフト軍側は逆上するものが出ると思われたが、指揮官機と思われる機体が前に出て静止する様子が見受けられた。

 

 そしてしばらくの膠着状態のにらみ合いとなるが、その間にヘリオポリスの破壊された宇宙港から所属不明の白い大型艦が出現し逃走を図ったことで事態はさらにややこしいことになるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガンダムSEEDのアラスカ戦を舞台にした短編を構想中です。内容を3パターン考えてるのですが、皆さんどれが読みたいですか?

  • 無名の中佐が部下を率いアラスカ脱出を試る
  • アラスカ守備軍の艦隊の艦長が頑張る話し
  • 守備隊兵士が基地で少女誘拐犯を追跡する話
  • どれも要らないor他の作品はよ続きかけ
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