大東亜連合奮闘記   作:名無之助

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シラカワ第2警備艦隊

 大東亜連合国連信託委任管理宙域(・・・・・・・・・・)資源開発衛星シラカワ警備基地、この基地がある宙域は、デブリベルトであり、そして、ユニウスセブンが流れ着いた宙域もその管理宙域に含まれる。

 

 

 そして、国連信託委任管理宙域(・・・・・・・・・・)と公式にはなっている。

 

 

 そう、国連は解体され地球連合となったはずだった(・・・・・)

 

 

 だが、そもそも解体自体認めていない国家が複数存在し、そして国連組織内からも反対の声が多く上がり、結果、大西洋連邦を筆頭にプラント理事国が国連の解体、地球連合の設立を国連の議会を経ずに宣言しニューヨークの国連本部を半ば強引に接収、コペルニクスの悲劇で亡くなった国連事務総長の代理として事務総長としての職務を代行していた人物や、その他複数の人物を含む国連解体に反対していた人物、組織は各国に存在していた国連の支部に対し、国連は健在であること、国連解体、地球連合設立の宣言は正式な手続きをせずに行われた蛮行であると伝えた。

 

 

 しかし、大東亜連合、スカンジナビア王国、オーブ連合首長国、そしてプラントよりの中立を宣言し大西洋連邦に武力併合された南アメリカ合衆国をはじめ親プラント派の国家にあった支部以外の支部は、プラント理事国家の息がかかっており、地球連合を支持し、地球連合支部となる。

 

 

 国連本部だった場所を追い出された国連首脳陣は大東亜連合大使館を経て、大東亜連合日本の東京に新たな本部を設置、国連安全保障理事会を含むいくつかの制度を改定、特に安保理は国連安全保障会議と改称、加盟する全国家が参加し多数決制となる。

 

 

 その国連は、プラント理事国及び親プラント理事国で地球連合加盟を宣言した国家は除名処分と宣言、結果を見れば、国際連合の後継組織を自称する地球連合と、日本に本部を移し、活動を続ける国際連合、二つの連合が存在する結果となっている。

 

 

 

 話がそれたが、その国連がユニウスセブンが流れ着いたこの宙域の管理をプラントと協議し、宙域の管理を委託されたのが近くに軍の拠点があった大東亜連合だったのである。

 

 

 司令部からの命令を受けた資源開発衛星シラカワ警備基地所属のシラカワ第2警備艦隊は、基地を出港して早々にトラブルに見舞われていた。

 

 

 シラカワ第2警備艦隊

 哨戒巡洋艦1隻、駆逐艦2隻、コルベット艦5隻からなる艦隊である彼らは、ユニウスセブン付近で民間船を追いかけまわす地球連合軍の艦隊(・・)と遭遇した。

 

 

 「間違いないのか?」

 

 「は、間違いありません地球軍です。ネルソン級1、ドレイク級7、MA16機がプラント船籍の民間船を攻撃中です。なお、地球軍艦隊の当宙域への侵入に関しては事前通告はありません。プラント船籍の船に関してはユニウスセブン追悼式のため当宙域へ侵入することは通達され許可されてます」

 

 「わかった。直ちに基地司令部に報告」

 

 ここで問題なのは、ここが大東亜連合の管理する宙域であり、事前通告のないいかなる船舶、艦船の侵入を大東亜連合は認めていないのだ。

 

 

 まして戦闘行為はもってのほかである。

 

 

 さらに、宙域への侵入を大東亜連合が察知できなかったということは、周辺にある大東亜連合の監視衛星システム、センサー、そして有人の監視拠点に何らかの危害を加えてからの侵入の可能性が高い、警備艦隊の指揮官はすぐにその可能性に思いいたり、青ざめた。

 

 

 「全艦戦闘配置!磯風、凪風は艦隊を離脱、ポイントD13、14の宙域管制ステーションへ人員の安否確認または救助に急行せよ!残りは全艦突撃隊形、砲雷撃戦用意!」

 

 司令官が矢継ぎ早に指示を出すと、その指示に各艦も迅速に行動に移る。

 

 その様子を確認する間もなく指揮官はマニュアル化された所定の行動、つまりは警告のため、国際緊急チャンネルで地球軍側によびかける。

 

 その行動により、地球軍側に警備艦隊の存在を知らせてしまう。

 

 「こちらは大東亜連合宇宙軍シラカワ警備基地、警備艦隊所属第2警備艦隊旗艦夕凪である!貴艦らは我が国の管理下である国連信託委任管理宙域に侵入している!直ちに・・・・・・」

 

 指揮官がそこまで口にしたところで、閃光が走り、それと同時に衝撃が襲う。

 

 「何があった!」

 

 「攻撃です!ネルソン級からの長距離砲撃!コルベット艦杉風轟沈!」

 

 

 その報告に、指揮官は頭の中が真っ白になったような感覚に陥る。

 

 「本気かよ・・・・・・、くそ、全艦兵器使用自由!全周波数帯で基地司令部および周辺宙域に通信!本艦隊は地球軍による攻撃を受けコルベット艦杉風が撃沈された!これより正当防衛のため反撃を行う!全艦、目標、敵、地球軍艦隊、撃ち方ー」

 

 しかし指揮官は最後まで言い切ることはできなかった。

 

 

 

 その光景は、旗艦夕凪の左舷後方にいた駆逐艦睦月が観測していた。

 

 

 何もない(・・・・)空間から突如出現した少し大柄な、データベースでは地球軍のメビウス・ゼロに酷似した機体が旗艦夕凪の艦橋の直上から何発ものリニアキャノンを夕凪艦橋に打ち込んだのである。

 

 無論、夕凪にも堅牢な位置にCICが備わっていたが、それは艦橋基部であり、いくら堅牢な設計とはいえ、何発ものリニアキャノンを想定外の艦橋真上から打ち込まれてはひとたまりもなかった。

 

 艦橋の根本付近から引火し、爆発しつつある夕凪を観測していた駆逐艦睦月だが、艦長は思考停止に陥りつつもとっさに放った「夕凪直上!対空射撃!」との命令により再度姿を消そうとしていたMAの撃墜に成功する。

 

 しかし、そこまでだった。

 

 唯一ネルソン級に対抗可能な火力と航空戦力に対応できる艦載機を搭載していた旗艦夕凪が撃沈されたことで、艦隊の航空戦力は消滅、警備艦隊は奮戦するも、警備基地から救援部隊が来るまでにさらに2隻の艦船が撃沈され、他の艦艇も中破、ないし大破した状態であり、敵艦隊に対してはドレイク級1隻撃沈し2隻を中破、ネルソン級の主砲を一基吹き飛ばしMAは睦月が撃墜したものを含め7機を撃墜するに留まった。

 

 他に大きなこととしては、艦隊が地球軍の注意を引いたことにより、プラントの民間船が撃沈を免れ大東亜連合に保護された点であろう。

 

 この事件がこの先何をもたらすのか、この時点で予想できたものはいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 「私は諸君らに死ねと命じなくてはいけない。周辺地域からの住民の避難が難航しているためだ。避難には1日から2日はかかるだろう。その間、この防衛線は突破されるわけにはいかない。すでに占領された町では北朝鮮軍による虐殺が起きている。ゆえに、この地点、この防衛線に唯一残存する我が連隊は、侵攻してくる敵連合軍3個師団をここで2日間止める。逃げたいものは逃げてよし、自衛官としての覚悟がないもの、国を守る意思がないもの、そして恐怖で動けなくなってしまったもの、私は君たちを許す。責任は私がとる。逃げてよし!ただ思い出してほしい、その結果はすでにあの町で示されている。私は国と家族を守る。君たちはどうする?私は自衛官である君たちに命じる、国のために、君たちの家族のために【死んでくれ】そして死んでも【生き残れ】これが命令だ」
 
 C.E7年 夏 新潟県 第30普通科連隊連隊長 新田紘一 二等陸佐 享年40 阿賀野川防衛線にて。

 戦闘2日目、味方救援部隊到着の1時間前 敵兵との白兵戦の最中に迫撃砲に巻き込まれ消息不明 後に戦死認定 

 旭日新潟書房【命の二日間】より

 

 

ガンダムSEEDのアラスカ戦を舞台にした短編を構想中です。内容を3パターン考えてるのですが、皆さんどれが読みたいですか?

  • 無名の中佐が部下を率いアラスカ脱出を試る
  • アラスカ守備軍の艦隊の艦長が頑張る話し
  • 守備隊兵士が基地で少女誘拐犯を追跡する話
  • どれも要らないor他の作品はよ続きかけ
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