大東亜連合奮闘記   作:名無之助

8 / 9
開戦

 国家防衛準備指令が正式に発令され、大東亜連合国防軍は本格的に行動を開始した。

 

 海軍は主力の第一から第六洋上艦隊を二か所の地点、台湾島基隆軍港、大湊軍港への集結、その他、潜水艦隊による敵艦隊への監視、及び可能な範囲での遅滞戦闘を命令。

 

 台湾島基隆防備艦隊をはじめ、横須賀、呉、佐世保、大湊、余市、サイパン、パラオ、マニラの防備艦隊には臨戦態勢を指示、特に台湾や九州、北海道に所在する部隊には民間船舶の退避や、物資輸送のためのシーレーン防衛に全力を挙げるように指示がされた。

 

 空軍は陸軍、海軍と共同での防衛作戦を立案、戦場が複数に分かれることが想定されるため、それに合わせて統合作戦部を編成し、司令官に陸軍参謀本部作戦課長の斎藤一大将を起用し、その指揮のもと陸軍の各方面軍は防衛線を構築、中でも陸軍参謀本部直属の第1から第5独立機動戦闘団は、敵の上陸の可能性がより高い地点への展開が行われ陣地構築を行っていた。

 

 

 

 

 時に、C・E71年・2月14日 午前5時 奇しくも血のバレンタインから丁度一年となるこの日に、地球連合は開戦へと踏み切ることとなる。

 

 最初に砲火を交えたのは大東亜連合陸軍台湾方面軍、金門島守備隊、正式には台湾方面軍第48師団金門島警備隊であるが、その部隊の駐屯地に対し突如として多数の砲弾、ミサイル、爆弾が降り注ぎ、駐屯地は消滅、ただし駐屯していた部隊はすでに退避しており無傷ではあったが、その後に金門島の海岸部に東アジア共和国軍が強襲上陸、海岸線より少し奥側に展開し陣地を構築していた金門島警備隊は、立地を生かして敵を内陸へ誘い出し各個撃破する戦術で奮闘したが、物量で圧倒され、戦闘開始から15時間後の午後20時には戦闘能力を喪失、21時に降伏、金門島警備隊480名中、314名が戦死した。

 

 それと同時刻、ユーラシア連邦が北方領土へ侵攻を開始、択捉島への強襲上陸を試みたのである。

 

 さらに同時侵攻として北海道稚内へも侵攻を開始、ただ、そこでユーラシアを出迎えたのは、地球軍にはまだ存在しない量産MSを運用する部隊であった。

 

 

 北海道稚内、第5独立機動戦闘団 第5121独立機動混成部隊

 

 ユーラシアの上陸部隊を静かに見下ろす複座仕様の指揮官用MS、士魂号乙型のコクピットの後部席に座る小柄な女性が若干眉間にしわを寄せながら前線に置かれた戦闘団の司令部と通信していた。

 

 「5121よりCP、敵上陸部隊を確認、後方からもまだ来るようだが、敵艦隊の詳細な数は把握しておるのか?」

 

 ≪こちらCP、善行です。敵の詳細は確認できている分では戦闘艦艇20隻、空母1、強襲揚陸艦を含む輸送艦艇10隻を確認しております。まあ、空軍が今お空を掃除中なので、それが終われば、ゴミ拾いを手伝ってくれるでしょう≫

 

 それを聞いた女性はさらに眉間にしわを寄せる。

 

 「戦場でその言葉はいささか不謹慎ではないか?」

 

 ≪いやいや、芝村大尉が付けた部隊のコールサインほど酷くはないでしょ、なんですかノミ1やらノミ2やら、まあいいですけど、それと私こう見えてもこの戦闘団の司令なんですから敬ってください、それと敵が海岸線の三分の二くらいまで上陸戦力を前進させたら蹂躙してください≫

 

 簡単に言う司令に女性はため息をつきさらに眉間にしわが寄る。

 

 「了解した。通信終わり・・・・はぁ…簡単に言ってくれる…」

 

 そうつぶやいたところで、それまで無言でいた前席に座る青年がどこか気の抜けた表情で女性をなだめようとする。

 

 「まあ、善行さんだしいつものことでしょ、仕方ないよ舞、それより、壬生屋少尉がまだ突撃したらダメなのかって急かしてきてるし、滝川少尉もまだ撃っちゃダメなのかって…あいた!何するのさ舞」

 

 後席に座る女性から頭をはたかれ抗議する青年だが、女性は目をそらしながらその抗議を無視する。

 

 「ふん、今は勤務中だ、階級で呼べと言っておろうが速水中尉、はあ…滝川も壬生屋もこらえ性がないのか、まあ丁度三分の二は過ぎたな、ノミ1よりノミ各機、ノミのサーカスを開始しろ!」

 

 女性のその号令を聞き、5121独立機動混成部隊のMSが突撃を開始、女性の前席に座る青年も女性の先ほどの勤務中に名前を呼ぶなという照れ隠しのような言葉に苦笑しながら機体を動かしユーラシアの上陸部隊へと襲い掛かるのだった。

 

ガンダムSEEDのアラスカ戦を舞台にした短編を構想中です。内容を3パターン考えてるのですが、皆さんどれが読みたいですか?

  • 無名の中佐が部下を率いアラスカ脱出を試る
  • アラスカ守備軍の艦隊の艦長が頑張る話し
  • 守備隊兵士が基地で少女誘拐犯を追跡する話
  • どれも要らないor他の作品はよ続きかけ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。